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CapekKarel

著者情報
著者名:CapekKarel
CapekKarel
CapekKarel
生年~没年:1890~1938

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      長い長いお医者さんの話
      カテゴリー:その他のスラヴ文学
      3.0
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      • いぬいとみこさんの「ながいながいペンギンの話」のタイトルが
        「長い長いお医者さんの話」からとられたというエピソードを知り、
        子供のころに読んで両方とも好きだったことを思い出しました。
        当時から、そっくりなタイトルだなあとは思っていたのですが、
        本が書かれる背景なんて、子どもの興味を惹くものではなかったんですね。

        それで、この度再読してみました。

        ほぼ全編ホラ話。そういえばそうだったっけ。こどもって、ホラ話が好きなんですよね。
        起承転結なんかなくてもお話しそのものが面白ければいい。

        だからお話しの方はもう全然覚えていなかったけれども。
        現実世界へのアイロニーは、官吏が不親切で不調法だなどの当てこすりなどが
        時々チラリと出てきますが、おおむね楽しいお話しに徹していると言ってよいでしょう。

        魔法使い、妖精、王様と王女様、木こり、御者、おまわりさん、
        なかでもカッパの登場にはびっくり。
        チェコスロバキアにもカッパがいて、彼らはきちんとお仕事もしています。
        チェコの温泉はカッパが汲み上げているらしいですよ。(^^)


        「長い長いお医者さんの話」  ヘイショヴィナ山に住む魔法使いのマジャーシュは、
         ある日ノドに梅の種を詰まらせてしまって、お医者さんを呼びますが…

        「郵便屋さんの話」  夜中の郵便局では郵便局員の妖精が現れてお仕事をしているんです。
          彼らは封書を開けなくても中身を知ることができるのです。

        「カッパの話」  チェコのカッパはすごいんですよ。
          洪水を起したり止めたり、温泉を汲み上げたり!

        「小鳥と天使のたまごの話」 にわとり以外の鳥がなぜ空を飛べるようになったのか?

        「長い長いおまわりさんの話」  町を巡回するお巡りさんはいろいろな事件に出会います。
          ある時、お巡りさんが拾った卵から生まれたのはなんと9つの頭をもったヒドラの赤ちゃんでした。 
          トゥルティナさんは、ヒドラを引き取り、アミナと名付けて可愛がりますが、
          口うるさい世間がそれを許そうとしません。
          窮地に立たされたトゥルティナさんは?!

        「犬と妖精の話」  粉屋で働く犬のヴォジーシェク君。 ある時置いてけぼりにあい、一人でおうちにかえるハメになりました。
         森を通りぬけようとしたとき、犬の妖精たちに出会い、
         犬の妖精の長老の面白い話に心を奪われます。
         
         なんと犬のお願いを聞いて、神様が、犬以外の動物の骨を集めさせて作ったのが人間なんですって。
         だから人間にはあらゆる動物の特徴が混ざっています。
         ただ一つ犬の「忠実さ」だけを除いて。

        「宿なしルンペンくんの話」  無欲で正直者のルンペンくん。見知らぬ人からカバンを預かったら…
          大金を盗んだ罪で死刑を求刑されてしまいます!

        「山賊の話」  残虐非道の山賊の親玉が自分の愛息に教育をあたえたところ…
          オチが気の毒です。適材適所って大事ですね。

        「王女さまと小ネコの話」  王女さまのところに届けられた謎の生き物とは?
          おばあさんが謎かけをしたその動物は、皇太后の夢のお告げでも重大なカギを握っていることがわかりました。 
          ところがある日このネコが連れ去られ、その男(どうらやら魔法使い)を探し出すために探偵が動員されます。
          この事件と探偵たちの失敗を知りアメリカの名高い探偵シドニー・ホール君が、ついに立ち上がります。
          世界一周をする、という彼の計略とはいったい?

        「訳者のことば」 
          イギリス文学の翻訳で有名な中野好夫氏のは言葉のチョイスも渋いです。
          お子様ことばを使わずに漢字も多様せず、それでいて語彙が増えるようなそんな言葉使いを選んでおり、巧い翻訳だと思います。

        「チャペック童話に学ぶ」  
         「おうさまシリーズ」の寺村輝夫さんは童話の描き方をチャペックから学んだと語っています。
          確かに「ぼくは王さま」のほら吹き加減とか、影響があったといえばその通りかも。

        挿絵はヨセフ・チャペック、カレルのお兄さんです。
        ヘタウマの元祖のような子供っぽく、愉快な絵です。
        悲しいことにヨゼフはナチスドイツの強制収容所で命を落としました。

        カレルチャペックは、チェコスロバキアの国民的作家です。
        第一次大戦と第二次大戦の間の時代に、鋭い時代認識に巧みなユーモアを織り交ぜた幅広いジャンルでに活躍した作家です。
        ヒトラーとナチズムを痛烈に批判し危険人物と目されていたといいます。

        実は私がカレル・チャペックという名前を意識したのはこの本の作家としてではなくて、
        「カレルチャペック紅茶店」の店名からでした。
        この時のチャペックは「園芸家」の顔をしていました。

        童話や園芸のような暖かな顔のほかに辛い時代に生きた純粋な魂の作家の横顔を知って、
        彼の物語を読む目線も変わるでしょう。

        しかし、この童話は純粋に楽しくお読みください。
        子どもの本ですから。
        >> 続きを読む

        2013/10/08 by 月うさぎ

      • コメント 18件
    • 1人が本棚登録しています
      郵便屋さんの話
      カテゴリー:その他のスラヴ文学
      3.0
      いいね!
      • 「郵便局のお話だってあってもいいはず」という語りだしから始まる童話。
        小人たち、手紙の温かさ、そして一通の手紙を巡って世界中を旅するコルババさんが心に残りました。
        チェコの地名がたくさん出てくるのも面白い。
        カレルチャペックの絵本を読んでいるとチェコ語の勉強にも手を出したくなります。
        誰かに手紙を書いてみたくなる、そんな一冊でした。
        >> 続きを読む

        2017/02/04 by ashita

    • 1人が本棚登録しています
      お医者さんのながいながい話
      カテゴリー:その他のスラヴ文学
      4.0
      いいね!
      • 童話なのだが、自分でも驚くくらいはまった。面白くて引き込まれた。
        主人公は魔法使い・・・かと思いきや、タイトルの通りお医者さん。
        途中で何度もお医者さんの体験談がはさまれ、うっかり魔法使いのことを忘れてしまう。なんだかアラビアンナイトみたいだ、と思っていたらちゃんと伏線になっている。
        絵もとてもかわいくて、大人ながら手元に置いておきたくなった。
        >> 続きを読む

        2017/02/03 by ashita

    • 1人が本棚登録しています

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