こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


BannermanHelen

著者情報
著者名:BannermanHelen
BannermanHelen
BannermanHelen
生年~没年:1862~1946

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      チビクロさんぽ
      3.0
      いいね!
      • ちいさなくろいぬチビクロは、おしゃれをしてジャングルにさんぽにいきました。
        するとトラがでてきてチビクロをたべようとしました。
        チビクロはたすけてもらうかわりにきれいなあかいうわぎをあげました…。

        岩波による「ちびくろさんぼ」廃刊の間に、
        ちびくろさんぼのお話しを護りたい人たちが運動を起し、
        社会的な論争に発展した時代に、この本が生まれました。

        人間の子ではなくて黒い犬が主人公になっています。

        楽しい筋書きはそのまま、トラがバターになります。

        おふざけ本ではなく、とてもまじめに作られた本です。
        「さんぼ」の名前の差別問題も、黒人差別問題も、著作権の問題も全部クリアしたそうです。

        純粋に原作の「お話し」を護りたいという目的の本なので、
        さんぼの本が復刊になった今、この本の立ち位置が私は微妙にわかりません。

        けれど、読み比べると、犬が主人公なので、服をとられても、裸じゃないからかわいそうじゃありません。
        チビクロと名付けても犬だから差別じゃありませんし。
        そういう意味で、いろいろな難癖をつけて非難する人からは自由にいられていいと思います。

        (黒人を貧乏扱いしているとか、裸にして貶めているとか、
        そういう批判もあったらしいので)

        でも、やっぱり、人間の子だから、ラストのパンケーキがおいしそうに見えるような気が…
        この黒犬が「かわいいか」?という問題もあるような。


        これから本を選ぶおかあさんたちは、どちらをお選びになるでしょうね。
        こどもはお話しをどう受け止めるでしょうね。
        これからのこの本の行方が楽しみです。
        >> 続きを読む

        2012/08/08 by 月うさぎ

      • コメント 6件
    • 1人が本棚登録しています
      ちびくろ・さんぼ
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • おいしいイメージの本として、一度読んだら、なぜか忘れられないインパクトを持つ不思議な作品。

        トラがぐるぐる回っているうちに溶けてバターになってしまう。
        なんて、突拍子もないアイディアが、子どもにはウケる。
        食べられそうになったトラを反対に食べてしまう。
        という逆転も楽しいし。
        家族みんなで腹いっぱいパンケーキを食べるラストも羨ましい。
        本当に、涎が出そうなほど、惹かれました。

        こういう何の教訓もない、マンガチックなお話しが、
        子どもの純粋な心には疑問もなく入って来るんですね。


        ところで、この絵本が「絶版」になっていたことは、ご存知でしょうか?

        当時「ちびくろさんぼ」を出版していた岩波書店は、「さんぼ」という名前が「黒人差別である」という抗議を受け、
        自主規制で即廃刊にしてしまいました。
        他社もそれに倣い、経緯が不明なまま読者は絵本を手に入れられなくなり、
        ついには社会的な論争を巻き起こしました。

        私にはこれは、言いがかりみたいに感じました。
        差別問題は単純ではないけれど、「ちびくろさんぼ」は子どもの心に差別心を植え付けるようなお話しでは断じてないと思います。

        事情を調べた折に、さんぼのお話しの舞台は実際にはインドだったことを知りました。
        (そういえばトラは、アフリカにはいませんよね)

        それでも、アフリカだか、南洋の島だか、わからないような絵で表現されているのは事実です。
        アメリカで問題になったのは「アフリカ系黒人」というイメージだったそうです。

        大人目線でこの本を読むと、身ぐるみはがされるシーンはちょっとね…。
        という抵抗は多少はあります。

        かといって、さんぼの顔が真っ黒ではなくて、
        インドの子どもらしい写実的な絵だったら?
        こんなにこのお話しは愛されなかったと思うのです。

        トラのバターの黄色のイメージが、なんといってもこの絵本のツボなんですから。
        赤、黒、緑、黄色、青、の原色の力が、物語を「空想のお話」にしてくれているのです。

        そもそも本当に「さんぼ」や、父母の名前「じゃんぼ」と「まんぼ」は、差別的なのでしょうか?

        「さんぼ」という名前は、北インドやチベット地方ではよくあるもので、「優秀な よい」という意味だそうです。
        やはり人権団体の主張は言いがかりが70%だったみたいですね。

        現在、復刊されているこの本は表紙は昔の岩波のものと同様ですが、
        実際には別の会社の中身も別の本です。
        子供の頃に読んだ「ちびくろさんぼ」は今も手に入らないままです。
        >> 続きを読む

        2012/08/08 by 月うさぎ

      • コメント 4件
    • 6人が本棚登録しています

【BannermanHelen】(BannermanHelen) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本

ロッパの悲食記 (ちくま文庫)