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BlakeNicholas

著者情報
著者名:BlakeNicholas
生年~没年:1904~1972

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      野獣死すべし
      3.0
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      • 【復讐に失敗したというのに、疑惑をかけられてしまう!?】
         主人公のフィリクス・レイン(ペンネーム)は、そこそこ売れている推理小説作家でした。
         ある時、一人息子が暴走してきた車にはねられて亡くなってしまうという事故が起きます。
         息子をひき殺した犯人は息子を助けもせずに現場から逃走してしまいます。

         もちろん、警察も捜査に乗り出すのですが、全く犯人の目星もつけられずにいます。
         業を煮やしたフィリクスは、自ら捜査に乗り出し、何としてでも自分の手で犯人を見つけて殺してやると決意します。

         フィリクスは、推理小説作家なりの流儀で推理を巡らし、ついに犯人ではないかという男を絞り込むことに成功します。
         小説の取材のためとの口実をもうけ、ある女優に接近し、その女優のつてで犯人と思われる男の知遇を得ることに成功するのですね。

         その男はまったく嫌な奴で、フィリクスの推理通り自動車修理工場を経営していたのですが(フィリクスは事故車が見つからないということは自分で修理したのだろうと推理したのです)、まだ小学生の自分の息子に対して非常に辛く当たるばかりか、女癖も悪く、既に女優との関係は切れていますが、さらに別の女性に手を出そうとしている始末。
         自分の息子と同じ位の年齢の犯人の息子に同情を覚えるフィリクス。
         こんな男を殺すには何のためらいもないと復讐計画の実行に着手します。

         フィリクスは、息子を事故で失って以降、この復讐計画に着手するに当たり、日記の形で計画の進捗状況などを克明に記録していました。
         第一部は、このフィリクスの日記の形で物語が進んで行きます。

         そして、いよいよ犯人殺害に着手しようとしたその時、この日記が祟るんですね。
         犯人は、フィリクスが自分を殺すつもりではないかと感づき、フィリクスが隠していた日記を発見し、その内容を読んでしまうのです。
         そして、フィリクスが自分に手を出せないようにするために、その日記を盗み、自分の弁護士に預け、万一自分が死ぬようなことがあればこの日記を警察に提出するように依頼していたのでした。

         いよいよ犯人を殺そうとしたその時、犯人からそのような事情を告げられ、復讐に着手できなくなってしまうフィリクス。
         犯人を殺したとしても自分に疑いがかからないように綿密に計画してきたつもりだったのに、これではあの日記が警察の手に渡り、自分が復讐のために殺人に及んだことがバレてしまうのは必定でした。
         フィリクスは、復讐を断念せざるを得ませんでした。

         ところが、その日の夜、犯人は何者かによって毒殺されてしまうのです。
         慌てたのはフィリクスです。
         このままではあの日記が弁護士によって警察に提出されてしまう。
         確かに、日記に書いていた殺害計画は毒殺ではないにしても、自分が犯人を殺してやりたいと思っている動機があったということは明白ですし、方法を違えて実行に及んだと疑われるのも間違いないところです。
         慌てたフィリクスは私立探偵のストレンジウェイズに助けて欲しいと泣きつくのですが……。

         というのが本作の粗筋です。

         息子をひき逃げした犯人が判明する過程がちょっとお手軽かなぁという気はしますが、全体としてはなかなか考えられたトリックが使われています。
         要所要所詰めが甘い、ちょっと都合が良すぎる、本当の犯人ならそんなことはしないと感じる点はありますが、ミステリとしての水準には達しているのではないでしょうか。
         物語の構成上、最初に日記をそのままの形で掲載することは必要だということは分かるのですが、やや冗長な印象を残してしまうのはやむを得ないところなのでしょうかね。
         1938年の作品で、古さを感じる点は仕方がないのですが、佳作という感じかな。
        >> 続きを読む

        2019/11/19 by ef177

      • コメント 2件
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      ワンダーランドの悪意
      カテゴリー:小説、物語
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      • 真相が分かっても、そんなに意外性はない。
        それより、この時代にこういうテーマパークがあり、宝探しゲームがあるのが少し驚き。
        どこにでもいじめられっ子的な人はいて、それが滞在客のアルバート・モーリーだと思うのだけど、彼の人柄、いい感じ。
        >> 続きを読む

        2015/08/28 by 紫指導官

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