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シャーロット・ブロンデ、1847年、英国がヴィクトリア朝時代の作品です。光文社古典新訳文庫では上下巻です。 ジェーン・エアという恵まれない生まれの女性主人公が、家庭教師として仕えるその家の主人と結ばれるまでの話です。 まず読んでいて驚くのが、主人公のジェーンの生きていく姿勢です。 両親を幼くして亡くしたジェーンは、伯父の家に引き取られます。しかしジェーンに対して理解のあった伯父は早くに帰らぬ人となります。 伯母とその子達は、言わば家族ではないジェーンのことをイジメ倒しますが、ジェーンはそれに負けず、言い返しやりかえします。 よくある孤児の物語だと(ある家に居候であれば)、いじめに堪え忍んで裏でシクシクと涙をながすのが常ですが、そうでないんです。 そこにその時代から考えると珍しいであろう、自立した女性が描かれています。 しかも18才になったジェーンはローウッドという40近い金持ちの家に家庭教師として住み込むのですが、そこに客としてくるローウッドのいい女(ひと)に対しても、"あんな人ローウッド様にはふさわしくないわ"と強気です。ジェーンは優れた美貌の持ち主でもないのですが、すごい自信なんです。上巻は家庭教師として赴任してまもなく、ローウッドに恋する所までの物語ですが、後半はどう描かれているのか、楽しみです。ちなみに、ディケンズと同時代のシャーロット・ブロンデですが、作品に描かれている生活文化が一緒なんで、"あー同じだ"とひとりほくそえんで読んでいます。登場人物がプディング食べていたりして。 >> 続きを読む
2017/12/31 by Reo-1971
光文社古典新約文庫、上下巻の下巻。読んでいる最中、何度も心を打たれました。上巻はジェイン・エアの幼少期からローチェスターに出会うまでの物語でしたが、後半はその後、ジェイン(とローチェスター)が様々な紆余曲折を経て、二人が結ばれるまでが描かれています。下巻の始まりでは、二人は幸せいっぱいで愛に満ち溢れ結婚寸前までの状況になりましたが、実はローチェスターには家に監禁状態の妻がいる(それも気が違っている)ことが判り、ジェインは家を着の身着のままで飛び出します。その後ジェインは浮浪者状態となり死にかけますが、すんでのところでセント=ジョンに助けられ、そこで職を得て暮らします。一方ローチェスターは気が違った妻に家に火をかけられ、屋敷は全焼、自信も片腕と視力を失います。離ればなれになった2人だったが、ある日天からのローチェスターの声を聞いたジェインは、元の土地から移り住んでいたローチェスターを探し当て、二人は結婚します・・・。物語はどん底と絶頂を繰り返し、どん底の場面では物語の行く先が心配になり、絶頂の場面(ローチェスターとの運命的な出会い、そして奇跡的な再会)では心を揺さぶられました。作品は愛に充ち溢れ、ジェインの凛とした生き様が心に残りました。この小説の副題はシャーロット・ブロンデの"自伝"だそうです。ちなみにシャーロットは38歳という若さで亡くなっています。そのシャーロットの圧縮された人生の激しい情熱のようなものを、この物語から感じとれたような気がしています。今度、映画も観てみようと思っています。 >> 続きを読む
2018/01/05 by Reo-1971
【シャーロット・ブロンテ】(シャーロット・ブロンテ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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