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アガサ・クリスティ

著者情報
著者名:アガサ・クリスティ
あがさ・くりすてぃ
アガサ・クリスティ
生年~没年:1890~1976

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このランキングは1日1回更新されます。
      そして誰もいなくなった
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! chao sunflower tadahiko tomato Minnie napori Tukiwami
      • 【忘れていたトリックなのだけれど】
         久々に再読です。
         クリスティの名作で、お読みになられた方も多いかと思います。
         絶海の孤島、兵隊島に招待された8人の男女と、その世話をするために雇われた執事夫婦の合計10人。
         招待したオーエンなる者の姿は見えず、遅れてやって来るというのですが……。

         到着した日のもてなしは申し分のないものでした。
         十分な料理と酒、豪華な邸宅、この招待は悪くないなどと考えていたところ、突然、男の声が響きます。
         それは、この島にいる10人がそれぞれ人を殺したのだと告発する内容でした。
         色めき立つ10人。

         その声は、部屋に仕掛けられていたレコードから流されたものでした。
         レコードをかけたのは執事。
         それは、オーエンからそうするようにとの指示があり、音楽だと思いかけたのだと。
         その告発を聞き、執事の妻は気を失ってしまいます。
         招待された客の中にいた医師がその介抱をしますが、一同は不安でありまた、自らに対する告発に対して根も葉もない言いがかりだと憤ります。
         とは言え、(良心の呵責を感じているかどうかは別にしても)それぞれ思い当たる節はあるのでした。

         さて、この後、一人、一人と殺されていくのです。
         それは、10人のインディアンの童謡とおりに、その歌詞のままに死んでいくのです。
         そして、最初10個置かれていたインディアン人形も、一人殺されるたびに減っていくのでした。
         一体誰が?
         もう、こんな島は出て行こうと皆思うのですが、折り悪しく天候が荒れてしまい、船がやってこなくなりました。
         島に閉じこめられる招待客達。

         オーエンがこの島のどこかに隠れているに違いない。
         島中、屋敷中捜索されるのですが、どこにもオーエンの姿は見えません。
         招待客の一人の元判事は、「こうなると、理論的にはこの10人の中にオーエンがいるということになるな。」と断じます。
         確かに、理論的にはその可能性しかあり得ません。

         結果的に、タイトル通り、10人の招待客は全員死んでしまうのですね。
         後日、その死体が発見されたわけですが、警察の捜索にもかかわらず、島には10人の死体の他には誰もいませんでした。
         また、招待客が島に渡った以後、島への出入りは一切無かったということです。
         一体誰がどうやって?

         大変エキセントリックな謎をしかけた古典の名作です。
         久々に読みましたが、今でも十分楽しめる作品だと思います。
        >> 続きを読む

        2019/04/18 by ef177

      • コメント 2件
    • 他19人がレビュー登録、 89人が本棚登録しています
      アクロイド殺し
      カテゴリー:小説、物語
      4.6
      いいね! chao Minnie shikamaru
      • 【推理小説史上に残る驚天動地のトリックがここにある】
         「アクロイド殺人事件」は、アガサ・クリスティが編み出した、推理小説史上に残る超名作です。
         推理小説のトリックは数多ありますが、この作品を越えるトリックって滅多にないんじゃないでしょうか。

         この作品が発表された時には怨嗟の声が巻き起こったそうです。
         さもありなん。
         ずるーい!って一回くらいは言いたくなるよね。
         でも、ここに気が付いたのは見事です。
         efは素直に脱帽して高く評価します。

         フェアな作品ですよ。少なくとも嘘は書いてありません。
         
         事件自体は非常にシンプルです。
         イギリスの片田舎、キングス・アボット村で殺人事件が発生します。
         殺されたのはこの土地の名士であるアクロイド氏。
         自宅の書斎で椅子に座った姿勢で胸をナイフで刺されて死んでいました。
         第一発見者は、この物語の語り手でもある医師のシェパードと執事のパーカーです。

         医師のシェパードは、事件があった夜、アクロイドから相談を持ちかけられ自宅に招かれます。
         物語の登場人物の何人かと夕食を共にした後、アクロイドに誘われて彼の書斎に行きます。
         そこでアクロイドからとある事実を打ち明けられるのですね。
         実は、アクロイドには愛人がいたのですが、その愛人が自殺してしまうのです。
         どうやら、愛人はその夫を毒殺したらしいというのです。
         愛人の夫の死亡を確認したのはシェパード医師だったため、アクロイドは「毒殺を疑わなかったか?」と尋ねるわけです。
         しかも、アクロイドが言うには、愛人は夫を殺した件で何者かに恐喝されていたというのです。
         それを苦にして自殺したのだと。

         シェパード医師にそんな話をしている最中に、執事のパーカーがやってきます。
         愛人から手紙が届いていると。
         開封して声に出して読み出すアクロイドですが、全てを読み終える前に「これは私信だから一人にして欲しい」と言い、シェパード医師を帰そうとします。
         シェパード医師は、真相を明らかにして欲しいという気持ちから全部読んで欲しいと頼むのですが、アクロイドはこれを拒否します。

         シェパード医師はアクロイド邸を辞去しますが、その庭先で何者かと出くわします。
         その時は誰か分からなかったのですが、後にそれは麻薬常習者であり、アクロイドの家政婦であるエリザベスの息子であるチャールズであることが判明します。

         シェパード医師が辞去した後、書斎からはアクロイドの声が聞こえていたという証言があります。

         自宅に戻ったシェパード医師ですが、間もなくして電話がかかってきます。
         アクロイド氏が死んでいるので至急来て欲しいという執事からの電話でした。
         急いでアクロイド邸にとって返したシェパード医師ですが、執事はそんな電話はしていないと言います。
         ですが、気になるので書斎を見たところ、アクロイドの死体が発見されたというわけです。
         これが大まかな事件概要ですが、色々と怪しい人物が登場しますよ。

         この作品、まともに読んだら、まず騙されるでしょう。
         その騙されることがこれほど快感だとは!
         素晴らしい書きぶりです。

         ef押しのクリスティの中では一、二を争う名作ではないでしょうか?
         クリスティのベストを決めろと言われたら本作を取るか、「ABC」を取るかかなぁ(個人的な趣味としてはそうなんですっ! 異論は認めません!)。

         推理小説史上に残る、大変「ひきょー」と言われるトリックを味わってみませんか?
         だって、だって、あの人が犯人だなんて……
        >> 続きを読む

        2019/02/27 by ef177

    • 他13人がレビュー登録、 42人が本棚登録しています
      春にして君を離れ
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! Minnie MissTerry chao bakabonn Tukiwami
      • 久しぶりの読書。
        良妻賢母、幸せに生きてきたと語る主人公のジョーン。しかし、体調の悪い娘に会うためバクダッドへ旅をし、帰り道列車が遅れたため何日も足止めに。何もすることがない砂漠の街で、人生を振り返ると、次々に彼女にとって悪い考えが浮かぶ。


        全てをコントロールしていたはずの自分が実は何も知らなかった。向き合う勇気を持ち合わせず、夫や子供たちを理解していなかった。新しい自分に気がつき、帰国するジョーン。不思議とそんな彼女を応援する気持ちが芽生えるのだが、、、結末は、、、。

        救いは結局ジョーンのみならず、夫ロドニーや子供たちも彼女と向き合う勇気がなかったことかな。彼女だけのせいではない。そう考えているうちに、影の主役はレスリーではと思ったりも。

        女性向けの本何でしょうか。その辺はわかりませんが、夢中になり一気読みでした!
        >> 続きを読む

        2018/05/21 by fraiseyui

    • 他9人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      オリエント急行の殺人 クリスティー文庫)
      カテゴリー:小説、物語
      4.6
      いいね!
      • 再読。
        この小説は私が初めて読んだ本格ミステリである。
        クリスティの代表作であるが、本格ミステリを読んだことがない人は、初めて読む本格ミステリとして、本書と「アクロイド殺し」は避けていただきたい。
        なぜかというと「全ての本格ミステリの犯人はこのパターンなのか」と誤解する可能性があるからである(そのせいで僕は本書を読了後しばらく本格ミステリを読まなくなった苦い思い出がある)。
        本書と類似のトリックとして、森博嗣の某作品や清涼院流水の某作品が挙げられる。
        第二部の証言(関係者の証言シーン)に100ページ以上(全体の三分の一以上)のボリュームを割いており、これを丁寧と見るかまどろっこしいと見るか意見が別れるだろう。
        登場人物の一人のクリスチャン・ネームが「ハーマイオニ」なのは笑った。
        クリスティの作品は、誰の訳でも読みやすく、何を読んでも面白く(今のところ)、まさにミステリの女王である。


        >> 続きを読む

        2019/06/01 by tygkun

    • 他7人がレビュー登録、 24人が本棚登録しています
      そして誰もいなくなった
      カテゴリー:小説、物語
      4.8
      いいね! niwashi
      • 良かった。
        良かった。

        作品の落ち(犯人は死んだふり)まで聞いておきながら、最後まで誰が犯人か分からなかった。

        すごい、すごい。
        >> 続きを読む

        2017/08/19 by フッフール

    • 他5人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      ABC殺人事件
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! Minnie
      • 【どうしたってあの男が犯人に思えてきてしまう】

         いよいよクリスティの名作の登場です。
        ミッシング・リンクものの傑作であり、以後、数多くのミステリ作中でも言及されることになる古典です(例えば、エラリー・クイーンは、『九尾の猫』で本作のトリックを『ABC理論』と称して紹介しています)。

         ある日、ポアロのもとに不可思議な手紙が届きます。
         その手紙には、〇月〇日にA……(Aで始まる地名)で事件が起きると予告しており、ABCの署名がありました。
         ヘイスティングズは、誰かのいたずらに決まっていると取り合いませんが、ポアロは不吉な予感に襲われるのです。
         ポアロはこの手紙を警察に持ち込むのですが、警察も著名な名探偵の申し入れなので無碍にはできなものの、やはりいたずらではないかと考えます。

         しかし、予告の日にA……という町で、Aのイニシャルの婦人が殺害されるという事件が起きました。
         犯行現場にはABC鉄道案内が置かれていました。
         確かに手紙の予告どおりではあるけれど、偶然の一致かもしれない……。
         警察はいまだに半信半疑です。
         しかし、ポアロは、現場に置かれていたABC鉄道案内に指紋が残っていなかったことから、これは犯人によって故意に置かれたものだと看破します。

         そして再びABCから予告の手紙が届きます。
         今度は、B……(Bで始まる地名)で事件が起きるというのです。
         予告されていたにもかかわらず、またしてもB……という町でBのイニシャルの女性が殺害され、現場にはやはりABC鉄道案内が残されていました。
         もはやこれは偶然の一致などではない!
         警察はようやく本腰を入れ始めました。

         しかし、それをあざ笑うように、C……での犯行を予告する手紙が届き、予告通りにC……でCのイニシャルの男性が殺害されます。
         これはどこまで続くのか?
         Dで阻止できるのか?
         犯人は一体何の目的でアルファベット殺人を続けるのか?
         殺人自体を楽しんでいる狂人なのか?

         本作は、その構成にも工夫が凝らされています。
         基本的にヘイスティングズの手記という形で書かれているのですが、作中の一部には、これはヘイスティングズが書いたものではないとわざわざ断り書きをした章が挿入されているのです。
         そこでは、ある男の生活が描かれるのですが、これが上手く書かれているために、読者はどうしたってこの男が犯人ではないのか?と思わざるを得ないのです。
         クリスティの叙述の妙ですね。

         ポアロものには傑作がいくつかあるのですが、本作はそのベストに推しても決して不思議ではない作品だと思います。
         私は、『アクロイド殺し』と並んで、本作を高く評価してしまいます。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2019/02/09 by ef177

      • コメント 3件
    • 他4人がレビュー登録、 29人が本棚登録しています
      ナイルに死す
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 面白かった。

        これは筆者の渾身の作品だなあと感じさせるのは、なかなかなかなか誰も死なないところ。
        殺人もの推理小説では相当初期に第一の殺人が起こるのが常道で。
        その点この作品は、全570頁にあってようやくそれが起こるのが250頁。

        長い。

        これは相当の能力と、そして自信が無いと成し得ない組立て。
        さすがはアガサクリスティと感嘆。
        >> 続きを読む

        2017/08/19 by フッフール

    • 他3人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      スタイルズ荘の怪事件
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • アガサクリスティの推理物処女作。

        面白かった。

        初めからこの完成度は衝撃です。そりゃ後にあれほどの名作が出てくるわけで。

        ポアロ(とヘイスティングス)の人物像が後世のそれと変わらない点も驚き。
        ぶれないキャラクター性を入り口から持てるというのは凄い。
        普通は走りながらアレンジを加えていこうとするはずで、やはり普通じゃないということですね。
        さすがです。


        ちなみに、アガサクリスティは小さい頃文字が書けなかったらしい。
        これは、7歳までは字が書けない方が良い、との母の教育観のためと。

        このためか、彼女の作品は、翻訳文という点を割引いても、美文名文の類ではない。
        難しい言い回しや用語がなく、会話文が多いのが特徴。

        ならばこそ、大変読みやすい。
        ライトノベルとはこれを言うのでは?と思うほど読みやすい。

        読みやすいのに、中身が詰まっていて、とてもとても面白い。

        聖書の次に世界で読まれていると言われる所以でしょう。
        いやはや、結果論としては母の教育が正しかったようで。


        ちなみにのちなみに、その母は、彼女が「家で読む本が無くなった」と愚痴をこぼした際に、「だったら自分で書きなさい」といって彼女の作家のきっかけを作ったという。

        母、大事。。。
        >> 続きを読む

        2017/08/19 by フッフール

    • 他2人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      三幕の殺人 クリスティー文庫)
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • クリスティらしい犯人だなと思ったが
        クリスティ通からすれば
        この人物も
        犯人の想定内だというかもしれないが
        私は
        ホンマにびっくりした

        おまけに
        あの動機…
        ごめん、こんなことで殺人て
        なんなん、と思ってしまったわ、
        まあ時代やなあ



        >> 続きを読む

        2017/07/01 by 紫指導官

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      秘密機関
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • アガサ・クリスティはミステリーの女王としてあまりにも有名な作家ですが、今回読了した「秘密機関」は、1920年に「スタイルズ荘の怪事件」でデビューしたクリスティの第二作目の作品ですが、このデビュー直後に書いた何作かの"冒険スリラー"は、彼女の華やかでゴージャスな"本格ミステリー"のせいで、ほとんど忘れ去られているような気がします。

        この「秘密機関」は、彼女の"冒険スリラー"の代表作だと確信していますが、第一次世界大戦中にイギリス政府がドイツと結ぼうとした秘密協定の草案文書をめぐる陰謀に、主人公の若き男女トミーとタペンスが巻き込まれるという、"巻き込まれ型のスリラー"なのです。

        秘密文書の鍵を握る女性ジェーンはどこにいるのか、陰謀団の黒幕ブラウン氏とは誰なのか----という二つの謎を中心に、刻限までに秘密文書を回収しなければならないというサスペンスが、最後の最後まで私を惹きつけて離さない、これはまさしく傑作だと思います。

        監禁あり追跡ありのめまぐるしい展開も、非常に快調なテンポでスリリングに描かれていて、やはりクリスティは初期の頃からストーリー・テラーだったんだなと嬉しくなってしまいます。

        クリスティはこのトミーとタペンスという、主人公のコンビをその後も「NかMか」「親指のうずき」「運命の裏木戸」といった作品に登場させ、最後の作品ではなんと75歳前後の老人コンビになっているというのも非常に興味深く、彼女がこのトミーとタペンスのコンビにいかに愛着を持っていたのかがわかるような気がします。

        アガサ・クリスティの"冒険スリラー"の特色について考えてみると、一番怪しくない人間が犯人だという、「アクロイド殺し」に代表される"本格ミステリー"の謎を、この作品でもその"核"にしている事だと思うのです。

        そのために、この作品が"冒険スリラー"や"スパイ小説"でありながら、"謎解きミステリー"の要素が非常に濃いような気がします。

        もう一つの特色は、女性を主人公にして恋物語にしている事だと思います。つまり、ロマンス小説的な味わいもあると思うのです。

        そして、最大の特色は、物語の背景に必ず共産主義者がいて、その黒幕に国際的な犯罪組織やギャング団の首領がいるとの構造を持っている事だと思います。

        シャーロック・ホームズ物で有名なコナン・ドイル同様に、頑迷な保守主義者だったクリスティには、執筆当時の第一次世界大戦後の新しい社会の風潮が、"古き良きイギリス"を破壊していくように思えたのかも知れません。そういう混沌とした時代に対する"苛立ちと不安"が、クリスティの"冒険スリラー"には色濃く漂っているように感じます。

        とにかく、この作品は主人公のトミーとタペンスが「二人の年をあわせたところで、四十五にはならなかった」という若き日の冒険だけに、物語の全編を通して、溢れるほどの活力が漲っていたと思います。

        強烈な謎へのこだわりと巧みなプロットの展開を持つ、この作品のような"冒険スリラー"が、1930年代以降、彼女が"本格ミステリー"の世界へ移行したために、作品としてほとんどなくなっていったのは、"冒険スリラー"の大ファンとしては、残念でなりません。
        >> 続きを読む

        2016/10/25 by dreamer

      • コメント 1件
    • 他2人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      検察側の証人
      カテゴリー:戯曲
      4.8
      いいね!
      • 月うさぎさんのレビューが素晴らしく是非お読みいただきたいです。私のレビューは軽いですが…戯曲につきどーよてな感じで読み始めましたが、戯曲なのに読ませてくれます。夫が殺人の罪を着せられて(またこれか…すみません私の前回レビューご参照ください)妻の証言が重要な意味を帯びてきます。転から結に向かうジェットコースター並みの展開にご期待ください。どんでん返しの典型のように評される本作品ですが、内容よりもこの展開の速さこそがそう評される所以なのかなと思います。 >> 続きを読む

        2015/09/12 by kobe1225

      • コメント 1件
    • 他2人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      オリエント急行の殺人
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 近日映画公開という事なので、また読んでみました。過去三回ほど読んでますが何度読んでも面白い。結末が分ってますがそれでも関係無い。ただ残念なのは、近場に映画館が無くなった事で、ツタヤにDVDが出るまで待つしかないです。また何時か読もうかな。 >> 続きを読む

        2017/12/03 by rock-man

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      青列車の秘密 クリスティー文庫)
      3.0
      いいね!
      • もう本当におもしろかった!
        いつも通り、犯人にあっと言わされたし、全くノーマークの人が犯人だった。
        新事実がでてきてから犯人に結び付くのではなく、今まであった記述を元に、裏付けするようにポアロは犯人を導いてくれるからすごい。
        ロマンス的な要素もあって良かった。クリスティーが書くロマンスは、誠実でロマンチックで好き。
        ポアロの機転のよさ、発想力、観察力、灰色の脳細胞最高です!
        >> 続きを読む

        2014/10/31 by えま子

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      ひらいたトランプ クリスティー文庫)
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      •  一時期、人が死ぬ、だとか、殺人だとか・・・物語とはいえ(映画でも)人が死ぬのが嫌だった時期があって、遠ざかっていたのですが、アガサ・クリスティのミステリは確かに人が殺される。

         しかし、クリスティのミステリは、横溝正史が言っていたのと同じ「謎を解く楽しみ」の方に力が入れられていて、この『ひらいたトランプ』は謎をとく心理戦を楽しむ事ができました。

         名探偵ポアロは、偶然からあるパーティに招かれる。
        パーティの主はシャイタナ氏。金持ではあるけれども、人の噂話やスキャンダルが大好きで恐喝まがいの事までするという、評判のよくない人物。

         殺人の前科を持つ者ばかり集めたパーティなんですよ・・・悪魔的な楽しみでもってシャイタナ氏は客人を招きます。

         そしてポアロを含めて8人が二部屋に別れてトランプのブリッジをすることに。

         若いミス・メレディス、独身の医者のドクター・ロバーツ、探検家のデスパード少佐、ブリッジ好きの老婦人、ロリマー夫人の4人のテーブルの近くに座っていたシャイタナ氏が、トランプの最中に何者かによってナイフで心臓をさされて死んでいました。

         犯人はブリッジをしていた4人なのですが、皆、隠したい過去を持っており、一体誰が?

         登場人物はたくさんいないのですが、各人の過去まで話が広がるとだんだん誰が犯人でもおかしくないような気がする。

         真相は二転三転し、なかなかポアロは真相を話さない。
        話の転がし方など大変、トリッキーかつ堂々としていて、読んでいてミステリの楽しみというものを久々に感じる事ができました。

         中井英夫の『虚無への供物』の麻雀をしながら、犯人捜しをする所を思い出しました。
        やはりアガサ・クリスティのミステリは、鉄板だなぁ、と思います。

         この小説が書かれたのは1936年。全然、古さを感じない、クリスティワールドさすがです。
        >> 続きを読む

        2018/07/11 by 夕暮れ

    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      ポアロのクリスマス
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 本作はクリスティの作品中でも、明らかに上位に位置する傑作である。
        カーに匹敵するほどの質の高い密室トリックが使用されており、真相の意外性も相当なものである。
        登場人物の台詞も含蓄の深いものが多く、クリスティの武器であるレッドへリングも効果的に使用されている(ちなみに以前紹介したクリスティの作品はレッドへリングとバールストンギャンビットを併用することにより、歴史的な傑作へと昇華している)。
        全体的に見て非の打ち所がない作品であり、クリスティの隠れた名作であろう。
        クリスティの作品はリーダビリティが誠に高く、本格ミステリ初心者はまずクリスティから取り掛かるのが良策と思われる。

        >> 続きを読む

        2019/04/14 by tygkun

    • 他1人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      杉の柩
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね!
      • 1939年

        エリザベス2世が
        プリンセスだった時代

        婚約者ロディーが
        使用人メアリイに思いを寄せ、
        婚約を破棄して身をひくエリノア

        全編、といわせてもらうが
        思わせぶりな書き方してるので
        エリノアが
        何かしでかしたのか
        そうでないのかを
        ずっと疑いながら読んだ

        ローラ叔母さんが亡くなって
        屋敷を売りにだしたとき
        浮上してくるサマーヴェル少佐は
        実在してるのか
        誰かの策略による架空の人物なのか
        これも終盤まで気になった

        エリノアが
        アント・アガサというのだが、
        誰のこっちゃ、
        エリノアの叔母さんはローラやし
        アガサ・クリスティーが書いてるから
        なにやらヤヤコシイ

        メアリイを好きな青年テッドがいってた
        クラーク・ゲーブルの百万長者役の映画って
        気になるなあ

        看護師のホプキンズが言ってた「大地」は
        パールバックの「大地」を
        本当に映画化したものらしい

        筆者は映画すきやなあ、
        見てないと書けない

        モン・シェルとか
        エ・ビアンとか
        ベルギー人のエルキュール・ポワロ、
        フランス語使いすぎで
        難儀するわ

        殺害されたメアリイに関しては
        色々な人がそれぞれの人柄をのべるが
        21歳でうちの娘と同世代で
        かわいらしいと思うし、
        落命の憂き目については
        かわいそうでしかない

        真相がわかると
        真犯人は極悪非道で
        許せない

        法廷ものが好きなので
        最後の法廷場面は特におもしろかった
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        2018/08/10 by 紫指導官

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      白昼の悪魔
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
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      • またまた騙されてしまった。

        被害者の夫のアリバイが綻びそうなストーリーを散りばめてくるから、ついそれを本線に読んでしまった。

        いつも思うが、アガサクリスティの作品はよく練られている。
        一部の有名な作品を除けば、事件自体はシンプル。

        たくさん殺害されるような派手さも、驚くようなトリックも無い。

        しかし、Who done itの点から読むと、無関係な謎めいた話や、犯人のように思えるサブストーリーを複数の人物に醸し出すことによって、読み手はついつい迷走させられる。

        うーん、悔しい!
        という充実した読後感がいつもしっかり得られるのは驚き。

        そして読み返すと、要所要所にうまーく伏線が散りばめられている。
        他作家のトリック重視の作品にありがちな、後から読み返して、「おいー、ここの言動が矛盾してるじゃないか・・・」とか「じゃあここの文脈の意味なんだったんだよ・・・」というがっかり感がない。

        これが嬉しい。
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        2017/08/19 by フッフール

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      予告殺人
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • まずまず面白かった。
        犯人の目星はすぐつくんだけれど、動機の推理が難しい。
        なぜ予告殺人までしたのかと。

        あと家政婦のミッチーの嘘がかなりの混乱要因。
        美人の下宿人が第一の被害者と事件前に密談していたという嘘。
        これが単なる嘘とは。。。これには苦しめられた。

        しかしこの初期?の作品と比べると最晩年のスリーピングマーダーは文調がかなりしっかりしてたと感じる。
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        2017/08/19 by フッフール

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      ポアロ登場 クリスティー文庫)
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • ポアロの初期短篇を集めたクリスティ初の短編集。
        ヘイスティングズ、ジャップ警部も登場。
        簡単に内容のご紹介をしておきます。しつこいレビューでごめんなさい。

        【“西洋の星”盗難事件】
        The Adventure of "The Western Star” (The Sketch誌1923年4月11日号)
        〈西洋の星〉〈東洋の星〉と呼ばれる大粒のみごとな双子のダイヤモンドの盗難予告の手紙が送りつけられた。
        このダイヤは、もともと中国の寺院の神像の眼にはめ込まれていたという逸話があるという。
        ポアロはダイヤモンドを守ると受け合うが…。

        ヘイスティングズ相手にポアロがシャーロック・ホームズごっこをするという、パロディに近い作品。
        ダイヤの盗難ネタで、登場人物が映画スターと貴族の2組の有名人夫婦。
        犯人像に謎の「辮髪の中国人」まで登場し、短いながらクリスティの大好きなネタが盛りだくさんです。
        「スタイルズ荘事件」のメアリが話題として登場。

        【マースドン荘の悲劇】
        The Tragedy at Marsdon Manor (The Sketch誌1923年4月18日号)
        多額の保険金を掛けた直後に死んだ男の調査を請け負ったポアロ。
        医者は脳内出血と診断したが、保険会社は若く美しい妻に金を残すための自殺を疑っていたのだ。
        亡くなった男のそばにはカラス打ち用ライフルが残されていた。

        【安アパート事件】
        The Adventure of the Cheap Flat (The Sketch誌1923年5月9日号)
        ロンドンの一等地の贅沢なアパートが、相場380ポンドが80ポンドで貸し出されていた。

        ヘイスティングズがホームズ気取りでセリフの真似をしていますが、
        作品も「赤毛連盟」を下敷きにしていることは明白です。

        うまい話にゃ裏がある。もしかして幽霊が出るの?
        安い家賃で借主を探す本当の理由は何か?
        「日本人スパイ」も絡む国際的な陰謀の匂いがします。

        【狩人荘の怪事件】
        The Mystery of Hunter's Lodge (The Sketch誌1923年5月16日号)
        インフルエンザで休養中のポアロに変わって孤軍奮闘するヘイスティングズ。
        狩場の一軒家での殺害事件の犯人を追うが。

        完璧に「安楽椅子探偵」のスタイルのお話し。
        ヘイスティングズとの電報のやりとりだけで犯人を当ててしまいます。
        犯人は証拠不十分となるも…。
        現代の捜査なら100%立証できますけれど。

        【百万ドル債券盗難事件】
        A Million Dollar Bond Robbery (The Sketch誌1923年5月2日号)
        百万ドルもの自由公債が輸送中の船で盗難に合い売られてしまった。
        密室空間の船内では公債は発見できず。

        ポアロが、がっかりするほど単純な事件という通り。簡単すぎ。

        【エジプト墳墓の謎】
        The Adventure of the Egyptian Tomb (The Sketch誌1923年9月26日号)
        古代エジプトのメンハーラ王の墳墓の発掘に関わる人が立て続けに死亡する事件は王の呪いだと世間を騒がせた。
        護身を依頼されたポアロは真相解明に乗り出す。
        王の呪いは本物なのだろうか?

        エジプトで砂やラクダに悩まされるポアロに笑いつつ、
        オカルト的な味わいも楽しめる異色作。
        これは短編ではもったいなく、長編にすべき内容だと思うのですが。
        「迷信」は信じていないが「迷信の力」は信じているというポアロの言葉は名言だと思います。

        【グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件】
        The Jewel Robbery at the Grand Metropolitan (The Sketch誌1923年3月14日号)
        見栄張りの富豪が集まるブライトンの有名ホテルで、非常に高価な真珠の首飾りが盗まれた。
        その場に居合わせたポアロは真珠の奪回に乗り出す。
        一見密室に見えたホテルの客間での盗みのトリックとは?

        【首相誘拐事件】
        The Kidnapped Prime Minister (The Sketch誌1923年4月25日号)
        名実ともに英国のリーダーである首相が重要な国際会議出席のため、フランスへ渡った直後に姿を消した。
        国際的陰謀の解決を依頼されたポアロは時間までに首相を無事に発見しなければならない。

        【ミスタ・ダヴンハイムの失踪】
        The Disappearance of Mr. Davenheim (The Sketch誌1923年3月28日号)
        銀行家、ダヴンハイム氏がある日忽然と姿を消した。
        家の金庫は荒らされ、池には彼の衣服が投げ入れられ、指輪が質入れされていた。
        彼の生死は?生きているとしたら、どこに?

        「木の葉を隠すなら森の中」ってのは、ブラウン神父でした。

        【イタリア貴族殺害事件】
        The Adventure of the Italian Nobleman (The Sketch誌1923年10月24日号)
        高級アパートの一室で起こった殺人事件。
        死の間際に医者に助けを求める電話がかかり、ポアロと医者が駆けつけると…

        意外な犯人と密室殺人のミックス。
        これも種明かしが忙しい感じで、中編くらいのボリュームが欲しい。
        ポアロの殺人事件ものには短編は向かないといわれるのは、
        彼女のプロットではトリックと人物描写が複雑なため、
        慌ただしい解決になってしまうからでしょう。

        【謎の遺言書】
        The Case of the Missing Will (The Sketch誌1923年10月31日号)
        財産家の男がなくなり、隠されたもう一通の遺言状の存在を匂わせる不思議な遺言を姪に残した。

        短編として楽しい。こういう殺人モノ以外の活躍が読めるのは短篇ならでは。
        ラストの台詞も気が利いている

        【ヴェールをかけた女】
        The Veiled Lady (The Sketch誌1923年10月3日号)
        やんごとなき身分の美女が悩み事を依頼に訪れる。
        昔書いた恋文をネタに高額の金銭を要求されているという。

        面白い。ふざけすぎ、とも言える。
        ポアロが暇すぎて、自分が犯罪者なら一流の犯罪者になって荒稼ぎできるのに、自分は道徳心がありすぎる。なんて考えていたちょうどそのタイミングだったので、
        違法な家宅侵入を嬉々としてやったりします。
        真相を知ったら誰でも唖然とするでしょう。

        【消えた廃坑】
        The Lost Mine (The Sketch誌1923年11月21日号)
        中国人実業家が殺され、ある重要な書類が奪われた。

        アヘン窟に潜入したりってところが、ちょっと珍しい。

        【チョコレートの箱】
        The Chocolate Box (The Sketch誌1923年5月23日号)
        荒天の夜に暖炉にあたりつつの昔話はベルギー警察の刑事課にいたころのポアロの大失敗の物語。

        心臓麻痺で急死した大物政治家の死因を不審に思う家族の一人からの依頼で
        休暇中のポアロが単独で調査を開始する。
        何もなさそうに思えたが、故人が好きだったチョコレートの箱が目に留まり、事件性を確信。
        調べを進めると不審な人や出来事が浮かび上がる。

        この話はその後のシリーズの中に何度となく、ポアロの口から「チョコレートの箱の件」として話題にのぼるので、
        この短編集の中で最重要かつ有名なお話しです。

        彼にとって、この失敗は「戒め」であり「思い出」なのです。
        ポアロが敬虔なカトリックというのは、意外な事実でした。(本当~?)

        雑誌連載時の日付を添えておきました。
        本の順番は連載順にはなっていませんので、
        連載順に読むのも一興かと思います。
        >> 続きを読む

        2012/10/04 by 月うさぎ

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      火曜クラブ
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • ミス・マープルが初めて登場した
        ミステリー短編の連作

        小さな村で暮らしていた
        単なる高齢女性と思いきや
        日々の生活や人生経験が豊富で、
        それを生かした謎解きスタイルは
        初めてミス・マープルを知った出版当時の人々には
        おもしろかったに違いない

        事件のあらましを聞いて
        必ずミス・マープルは
        村で起こった出来事を思い出して
        口を挟み、
        なんじゃ、この思い出しエピソードはと
        毎回わらってしまった

        どの話も
        ワンパターンの発想では解けない

        わが身を振り返って
        日々の日常、
        頭を柔らかくして生きていきたいと思う

        トリックも真相も
        「溺死」が一番好きだなあ
        >> 続きを読む

        2018/12/07 by 紫指導官

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【アガサ・クリスティ】(アガサ・クリスティ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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