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アガサ・クリスティ

著者情報
著者名:アガサ・クリスティ
あがさ・くりすてぃ
アガサ・クリスティ
生年~没年:1890~1976

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      そして誰もいなくなった
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! chao sunflower tadahiko tomato Minnie napori Tukiwami akino
      • あまりにも有名な作品ですが、読んだのは初めて(内容も知らなかった)。久々にミステリーを堪能しました。

        嵐で外部との連絡手段を断たれた孤島、姿を見せない屋敷の主、招待された互いに見知らぬ十人の男女・・・いまやミステリーの王道とも言える要素がてんこ盛りで、思わずテンションが上がりました。

        各自の部屋に飾られた童謡の歌詞、その歌詞の通りに一人ずつ殺されていく招待客。そして一人死ぬごとになくなっていく陶器の人形。否が応でも不安がかき立てられていく設定に、怖くてページをめくる手が止められない(矛盾?)。トリックや犯人捜しというよりは、皆が疑心暗鬼に陥り、徐々に追い詰められていく心理面の描写が面白い作品だと思う。怖かったけど・・・。

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        2019/06/22 by asaki

    • 他20人がレビュー登録、 92人が本棚登録しています
      アクロイド殺し
      カテゴリー:小説、物語
      4.6
      いいね! chao Minnie shikamaru
      • 恥ずかしながら初めてアガサクリスティの作品を読みました。
        フェアかアンフェアか当時議論を呼んだとあり、ミステリー小説の歴史を感じます。
        ネタバレさせたくないのであまり書けませんが、イギリスでまさか麻雀をしてるなんて!ビックリしました。ひさしぶりに麻雀したいなあ。卓を囲んでおしゃべりするのが楽しいんですよね。だから負けてもいいのです笑
        >> 続きを読む

        2019/12/24 by たい♣

      • コメント 2件
    • 他14人がレビュー登録、 44人が本棚登録しています
      春にして君を離れ
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! Minnie MissTerry chao bakabonn Tukiwami
      • 2018年4月の課題図書。
        終盤までずっとつまらなかったのに、ラストに向けて急激に引き込まれた。私の読んだ中でこんな作品は初めて。できるなら★4.5をつけたい。

        ちょっと気分を変えて書いてみます。
        皆さんロドニーを責めていますので、彼の立場になって考えました。
        でもね、妻に気付かせるとか、妻を変えるとか、無理ですよね?できるなら具体的に方法を教えてほしいです。話さえ聞いてもらえないでしょ?こっちが向き合ってもそっちは向き合ってくれないではありませんか。変えられるのはやはり自分だけなんですよ。
        結果、死ぬまでひとりぼっちだと気づかないまま幸せに過ごしてもらう、という結論になるのもアリかと思います。
        ただし、それであればプア・ジョーンなんて間違っても言うなよ!と思います。
        うん、やっぱりロドニーも人としてまだまだですね。
        ええ、私もまさにロドニーですよ。いや、ジョーンなのかもしれない。どうすればいいんですかね?ジョーンなら心を入れ替えるだけ(だけっていうのもアレですけど)でいいけど。
        >> 続きを読む

        2020/02/23 by たい♣

    • 他10人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      オリエント急行の殺人 クリスティー文庫)
      カテゴリー:小説、物語
      4.6
      いいね!
      • 再読。
        この小説は私が初めて読んだ本格ミステリである。
        クリスティの代表作であるが、本格ミステリを読んだことがない人は、初めて読む本格ミステリとして、本書と「アクロイド殺し」は避けていただきたい。
        なぜかというと「全ての本格ミステリの犯人はこのパターンなのか」と誤解する可能性があるからである(そのせいで僕は本書を読了後しばらく本格ミステリを読まなくなった苦い思い出がある)。
        本書と類似のトリックとして、森博嗣の某作品や清涼院流水の某作品が挙げられる。
        第二部の証言(関係者の証言シーン)に100ページ以上(全体の三分の一以上)のボリュームを割いており、これを丁寧と見るかまどろっこしいと見るか意見が別れるだろう。
        登場人物の一人のクリスチャン・ネームが「ハーマイオニ」なのは笑った。
        クリスティの作品は、誰の訳でも読みやすく、何を読んでも面白く(今のところ)、まさにミステリの女王である。


        >> 続きを読む

        2019/06/01 by tygkun

    • 他7人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています
      そして誰もいなくなった
      カテゴリー:小説、物語
      4.8
      いいね! niwashi
      • 良かった。
        良かった。

        作品の落ち(犯人は死んだふり)まで聞いておきながら、最後まで誰が犯人か分からなかった。

        すごい、すごい。
        >> 続きを読む

        2017/08/19 by フッフール

    • 他5人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      ABC殺人事件
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! Minnie
      • 【どうしたってあの男が犯人に思えてきてしまう】

         いよいよクリスティの名作の登場です。
        ミッシング・リンクものの傑作であり、以後、数多くのミステリ作中でも言及されることになる古典です(例えば、エラリー・クイーンは、『九尾の猫』で本作のトリックを『ABC理論』と称して紹介しています)。

         ある日、ポアロのもとに不可思議な手紙が届きます。
         その手紙には、〇月〇日にA……(Aで始まる地名)で事件が起きると予告しており、ABCの署名がありました。
         ヘイスティングズは、誰かのいたずらに決まっていると取り合いませんが、ポアロは不吉な予感に襲われるのです。
         ポアロはこの手紙を警察に持ち込むのですが、警察も著名な名探偵の申し入れなので無碍にはできなものの、やはりいたずらではないかと考えます。

         しかし、予告の日にA……という町で、Aのイニシャルの婦人が殺害されるという事件が起きました。
         犯行現場にはABC鉄道案内が置かれていました。
         確かに手紙の予告どおりではあるけれど、偶然の一致かもしれない……。
         警察はいまだに半信半疑です。
         しかし、ポアロは、現場に置かれていたABC鉄道案内に指紋が残っていなかったことから、これは犯人によって故意に置かれたものだと看破します。

         そして再びABCから予告の手紙が届きます。
         今度は、B……(Bで始まる地名)で事件が起きるというのです。
         予告されていたにもかかわらず、またしてもB……という町でBのイニシャルの女性が殺害され、現場にはやはりABC鉄道案内が残されていました。
         もはやこれは偶然の一致などではない!
         警察はようやく本腰を入れ始めました。

         しかし、それをあざ笑うように、C……での犯行を予告する手紙が届き、予告通りにC……でCのイニシャルの男性が殺害されます。
         これはどこまで続くのか?
         Dで阻止できるのか?
         犯人は一体何の目的でアルファベット殺人を続けるのか?
         殺人自体を楽しんでいる狂人なのか?

         本作は、その構成にも工夫が凝らされています。
         基本的にヘイスティングズの手記という形で書かれているのですが、作中の一部には、これはヘイスティングズが書いたものではないとわざわざ断り書きをした章が挿入されているのです。
         そこでは、ある男の生活が描かれるのですが、これが上手く書かれているために、読者はどうしたってこの男が犯人ではないのか?と思わざるを得ないのです。
         クリスティの叙述の妙ですね。

         ポアロものには傑作がいくつかあるのですが、本作はそのベストに推しても決して不思議ではない作品だと思います。
         私は、『アクロイド殺し』と並んで、本作を高く評価してしまいます。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2019/02/09 by ef177

      • コメント 3件
    • 他4人がレビュー登録、 29人が本棚登録しています
      スタイルズ荘の怪事件
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 【エルキュール・ポワロ見参!】
         本書は、アガサ・クリスティのデビュー作であり、エルキュール・ポワロが初めて登場した作品でもあります。
         物語は、ヘイスティングズが逗留していたスタイルズ荘において、その女主人がストリキニーネによって毒殺されるという殺人事件をポワロがいかに解決するかというものです。

         ヘイスティングズとポワロは旧知の間柄でしたが、殺人事件発生当時、ポワロも偶然スタイルズ荘の近くに住んでいたことから、二人は再会し、事件の捜査に乗り出すという構成になっています。
         ポワロは、ベルギーの腕利きの警察官でしたが、今はリタイアしているという設定です。

         シリーズ物は、回を重ねるに連れて段々登場人物のキャラクターができあがっていくという面があると思うのですが、ポワロも例外ではありません。
         初登場のこの作品を読むと、その後何作にも渡って作り上げられていった「完成型」のポワロのイメージとはやや違う印象を持つのではないでしょうか?

         ポワロの外見的イメージは、既にこの作品で完成しており、以後もそれほど変わらないように思えますが、推理のスタイルについては大分変わっていく印象があります。
         ポワロと言えば、「灰色の脳細胞」であり、アームチェア・デティクティヴ(安楽椅子型探偵)の代表選手のようなイメージがありませんか?
         でも、本作のポワロは、結構精力的に動き回っていますし、ヘイスティングズを置き去りにして一人であちこちと出かけて行きます。
         有名な「灰色の脳細胞」という言葉も、台詞の一か所でさらっと出てくるだけであり、さほど強調もされていないんですね。

         また、ある重要な証言を得られた時など、うれしさのあまり芝生の上を走ったり飛び回ったりしますし、推理に行き詰まるとトランプで「カードの家」を黙々と積み上げたりします。
         何かちょっと雰囲気が違いませんか?

         また、ヘイスティングズのポワロを見る目も、シリーズが成熟した時期の、完全な信頼を置いた目とはまた違っているのです。
         作中、ヘイスティングズ自身が、「自分は推理には自身がある。」、「自分で私立探偵のようなことをやってみたい。」などと言いますし、ポワロの推理や振る舞いに相当懐疑的、批判的なまなざしを向けたりもしています。

         推理小説としては、クリスティ一流のエキセントリックな仕掛けがあるわけではなく、かなり地味でオーソドックスなものになっています。
         読者をあっと驚かせるようなトリックも見られません(まぁ、あるとすればかろうじてあの点でしょうか)。
         また、ロマンスの要素をかなり多めに盛り込んでいるところも特徴的かもしれません(この点では、ヘイスティングズにはかなり可哀想な役回りを振られています)。

         いずれにしても、ポワロはこの作品から始まりました。
         最初の一作をお読みになり、また、この後に書かれたいくつもの「傑作」と比較してみるのも一興かと思います。
        >> 続きを読む

        2019/11/29 by ef177

    • 他3人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      ナイルに死す
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 面白かった。

        これは筆者の渾身の作品だなあと感じさせるのは、なかなかなかなか誰も死なないところ。
        殺人もの推理小説では相当初期に第一の殺人が起こるのが常道で。
        その点この作品は、全570頁にあってようやくそれが起こるのが250頁。

        長い。

        これは相当の能力と、そして自信が無いと成し得ない組立て。
        さすがはアガサクリスティと感嘆。
        >> 続きを読む

        2017/08/19 by フッフール

    • 他3人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      青列車の秘密 クリスティー文庫)
      3.0
      いいね!
      • 【オリエント急行の裏返し……かな?/ポアロしらみつぶし5】
         青列車(ブルー・トレイン)車中で起きる殺人・宝石盗難事件をエルキュール・ポワロが解決するというミステリです。
         クリスティは、本作でなかなか凝ったトリックを用意してくれています。

         クリスティの傑作の一つに「オリエント急行殺人事件」がありますが、「ある意味では」本作は「オリエント急行」の裏返し的なところが無いとも言えないかもしれません。
         すみません、ミステリのレビューという性質上、ネタばれ厳禁なもので、どうしても奥歯に物が挟まったような言い方しかできなくて。

         本作は、ポワロ物ですが、残念ながら良き相棒のヘイスティングズは登場しません(一か所だけポワロの台詞中に出てきますが)。
         その代わりに、ポワロの相方的役割を少しだけ担ってくれるのが、ポワロが青列車の中で偶然に知り合ったキャザリン・グレイという女性です。

         キャザリンは、長年、セント・メアリ・ミードという田舎の村で、老婦人の家政婦として働いていた33歳の未婚女性なのですが、その老婦人が亡くなったことで莫大な遺産を相続したのですね。
         キャザリンは、これまで老婦人のお相手をして小さな村に籠もりっきりの生活だったため、一度はリヴィエラへ旅行してみようと思い立ち、青列車に乗ったわけです。

         青列車の食堂車の中で、たまたま相席になったポワロは、キャザリンが推理小説を持っているのに目を留め、話しかけたところ二人は知り合いになるのです。
         キャザリンは、ミステリのような刺激的なことは現実には起きないと言うのですが、ポワロは「そんなことはありませんよ。きっと起きます。」と言ったところ、まさに二人が乗り合わせていた青列車の車内で冒頭の殺人・盗難事件が発生したというわけです。
         ポワロは、キャザリンが聡明であることを見抜き、この事件は私とあなたの二人で解決しましょうとキャザリンに言うのでした。

         さて、この犯罪の目的を達するためだけなら、もっとシンプルな方法が可能だとは思うのですが、そこはそれ、ミステリですから。
         クリスティもその辺は気づいていて、ポワロの口を借りてやや苦しい言い訳をしています。

         また、この作品でポワロが真相にたどり着く手法として「心理」ということを強調しています。
         まぁ、人間のキャラクターということですね。
         証拠上いかに疑わしい人物であっても、そのキャラクターが犯行手口にそぐわなければ犯人ではないと言うのですね。
         まぁ、そういうこともあるかもしれませんが……(やや弱いかなぁ)。

         そうそう、この物語を通じて、もう一つの「謎」が仕組まれているんですよ。
         それは、キャザリンは結構モテまして、様々な男性からモーションをかけられるのですが、キャザリンの意中の人物は誰か?という「謎」です。
         これが、本来の中心的な「謎」と絡み合うように書かれています。

         そうそう、最後にもう一つ。
         今回、キャザリンが暮らしていた村として登場するセント・メアリ・ミード村ですが、後に、この村からミス・マープルが登場することになるのですよ。
        >> 続きを読む

        2020/01/27 by ef177

    • 他2人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      三幕の殺人 クリスティー文庫)
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • クリスティらしい犯人だなと思ったが
        クリスティ通からすれば
        この人物も
        犯人の想定内だというかもしれないが
        私は
        ホンマにびっくりした

        おまけに
        あの動機…
        ごめん、こんなことで殺人て
        なんなん、と思ってしまったわ、
        まあ時代やなあ



        >> 続きを読む

        2017/07/01 by 紫指導官

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      秘密機関
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • アガサ・クリスティはミステリーの女王としてあまりにも有名な作家ですが、今回読了した「秘密機関」は、1920年に「スタイルズ荘の怪事件」でデビューしたクリスティの第二作目の作品ですが、このデビュー直後に書いた何作かの"冒険スリラー"は、彼女の華やかでゴージャスな"本格ミステリー"のせいで、ほとんど忘れ去られているような気がします。

        この「秘密機関」は、彼女の"冒険スリラー"の代表作だと確信していますが、第一次世界大戦中にイギリス政府がドイツと結ぼうとした秘密協定の草案文書をめぐる陰謀に、主人公の若き男女トミーとタペンスが巻き込まれるという、"巻き込まれ型のスリラー"なのです。

        秘密文書の鍵を握る女性ジェーンはどこにいるのか、陰謀団の黒幕ブラウン氏とは誰なのか----という二つの謎を中心に、刻限までに秘密文書を回収しなければならないというサスペンスが、最後の最後まで私を惹きつけて離さない、これはまさしく傑作だと思います。

        監禁あり追跡ありのめまぐるしい展開も、非常に快調なテンポでスリリングに描かれていて、やはりクリスティは初期の頃からストーリー・テラーだったんだなと嬉しくなってしまいます。

        クリスティはこのトミーとタペンスという、主人公のコンビをその後も「NかMか」「親指のうずき」「運命の裏木戸」といった作品に登場させ、最後の作品ではなんと75歳前後の老人コンビになっているというのも非常に興味深く、彼女がこのトミーとタペンスのコンビにいかに愛着を持っていたのかがわかるような気がします。

        アガサ・クリスティの"冒険スリラー"の特色について考えてみると、一番怪しくない人間が犯人だという、「アクロイド殺し」に代表される"本格ミステリー"の謎を、この作品でもその"核"にしている事だと思うのです。

        そのために、この作品が"冒険スリラー"や"スパイ小説"でありながら、"謎解きミステリー"の要素が非常に濃いような気がします。

        もう一つの特色は、女性を主人公にして恋物語にしている事だと思います。つまり、ロマンス小説的な味わいもあると思うのです。

        そして、最大の特色は、物語の背景に必ず共産主義者がいて、その黒幕に国際的な犯罪組織やギャング団の首領がいるとの構造を持っている事だと思います。

        シャーロック・ホームズ物で有名なコナン・ドイル同様に、頑迷な保守主義者だったクリスティには、執筆当時の第一次世界大戦後の新しい社会の風潮が、"古き良きイギリス"を破壊していくように思えたのかも知れません。そういう混沌とした時代に対する"苛立ちと不安"が、クリスティの"冒険スリラー"には色濃く漂っているように感じます。

        とにかく、この作品は主人公のトミーとタペンスが「二人の年をあわせたところで、四十五にはならなかった」という若き日の冒険だけに、物語の全編を通して、溢れるほどの活力が漲っていたと思います。

        強烈な謎へのこだわりと巧みなプロットの展開を持つ、この作品のような"冒険スリラー"が、1930年代以降、彼女が"本格ミステリー"の世界へ移行したために、作品としてほとんどなくなっていったのは、"冒険スリラー"の大ファンとしては、残念でなりません。
        >> 続きを読む

        2016/10/25 by dreamer

      • コメント 1件
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      検察側の証人
      カテゴリー:戯曲
      4.8
      いいね!
      • 月うさぎさんのレビューが素晴らしく是非お読みいただきたいです。私のレビューは軽いですが…戯曲につきどーよてな感じで読み始めましたが、戯曲なのに読ませてくれます。夫が殺人の罪を着せられて(またこれか…すみません私の前回レビューご参照ください)妻の証言が重要な意味を帯びてきます。転から結に向かうジェットコースター並みの展開にご期待ください。どんでん返しの典型のように評される本作品ですが、内容よりもこの展開の速さこそがそう評される所以なのかなと思います。 >> 続きを読む

        2015/09/12 by kobe1225

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      オリエント急行の殺人
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 近日映画公開という事なので、また読んでみました。過去三回ほど読んでますが何度読んでも面白い。結末が分ってますがそれでも関係無い。ただ残念なのは、近場に映画館が無くなった事で、ツタヤにDVDが出るまで待つしかないです。また何時か読もうかな。 >> 続きを読む

        2017/12/03 by rock-man

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      五匹の子豚 クリスティー文庫)
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね!
      • アガサ・クリスティーを初めて読むという読書家の方がいたなら
        この「五匹の子豚」をお勧めします。
        なぜか映画化されていないためメジャーな作品ではないのですが、クリスティーの特徴やチャレンジ精神がすべて読み取れる素晴らしい作品です。

        「母は無実でした」――娘の訴えに心を動かされたポアロは16年前の終わってしまった殺人事件の再調査を開始する
        「あなたが興味をお持ちなのは、犯罪の心理的な面。そうですよね?それなら、年月がたったからといって、変わるものではありませんでしょ。」

        クリスティの特徴、と私は言いました。
        それをどう考えているか、説明したいと思います。

        1.安楽椅子探偵
        2.プロファイリング
        3.叙述ミステリー
        4.マザーグース(古い童謡を含む)
        5.恋愛ドラマ
        6.冤罪
        7.チャレンジャー
         (ミステリーの定石やタブーを度々破って小説にするとてもチャレンジャーな人でした)

        本作は過去の事件をその当時の当事者への聞き取りと、彼らのレポート(手紙)によって解き明かすという手法をとっています。
        クリスティーの描いた名探偵は二人とも(ポアロとミス・マープル)「安楽椅子探偵」です。
        物事を整理し些細な点まで納得するまで考え、心理を追及して真実にたどり着く。
        ポアロ曰く事件を解くのは「灰色の脳細胞」というわけです。

        裁判に関係した判事、弁護士、警視、事件の当事者達5人への面会もふくめ10人
        その全ての性格や考え方、言葉遣い、趣味や嗜好性が異なる設定です。
        ポアロは彼ら一人一人に合わせたアプローチを試みます。
        クリスティーはそれを見事に自然に表現しているのです。
        日本語のように、一人称や語尾で特徴が出せる言語とは異なる英語でこれを極めるというのは実に難しいと思います。

        事件関係者の言葉と手紙そのものが真犯人への導きとなります。
        彼らは誰も嘘をついていませんが、本当のことを語りつくしてもいません。
        それぞれ形の違うピースをどう組み合わせれば一つの絵に収まるのか。
        言葉の森の中に巧みに隠されているヒントはいくつも見出せます。
        それは叙述ミステリーの典型的なスタイルですが、彼女の前にこのような鮮やかさで描けた作家はいたのかしら?

        そしてそれぞれの個性から言葉の裏や行動の動機を探る。プロファイリングの手法を取り入れた作品でもあります。
        クリスティーがよく主張していたのは性格が犯罪の元になっている、ということでした。
        それが本作中でもかなり強く見出せます。

        クリスティーが今でも繰り返し読まれているのは、ストーリーの奇てを狙った小説に終わっていないことにあります。
        冒頭で「ミステリーファン」と言わず「読書家」とお断りしたのは、彼女の文章力に気づかないミステリーファンが多いことを不満に思っているからです。

        難しい言葉や無駄な長文がないので、読みやすく、あっという間に読めてしまいますが
        それではクリスティーの文章の見事さが見過ごされるでしょう。
        残念ながら特に日本語翻訳では…。
        ストーリーを読み終えたら、ぜひとも再読すべきだと思います。
        クリスティーは再読に耐える作家です。できれば、翻訳者のクセを抜いて自分の味付けで再び味わってもらいたいものです。

        タイトルの「五匹の子豚」はとても有名な子供の遊び歌です。
        足の5本の指を使ってママがあかちゃんと戯れるお歌。
        私も子育て中の時にこの歌を(つたない)英語で歌って遊んだものです。
        日本では「一本橋こ~ちょこちょ♪」なんかと似たようなおふざけソング。
        本作ではその歌の歌詞に出てくる子豚を事件関係者のキャラクターになぞらえておりその順序で章が組まれています。
        クリスティーお気に入りの遊び心ですね。
        歌を小説に取り入れている作品は他にも多数あるので、それを追ってみるのもまた一興です


        女性作家らしく、テーマを恋愛に置いていることが多いです。
        本作の動機にも男女の恋愛の奥底にある感情を据えており、これがまた、なかなか深いです。
        時代のせいもあって具体的な描写は避けられていますが、実はドロドロな状況なのですよ。
        本当になぜ映画化されないんでしょう?
        いくらでも膨らませてアレンジしやすいのに。
        舞台となる館の景色も美しいし、被害者も犯人も関係者もみな個性的で面白いのに。

        実は読み手の想像力や人生経験にかなり依存する作品なのかもしれないです。
        たとえば、被害者のエイミアスと妻のキャロリンの関係などは、本人たちが死んじゃっていて語れないのですから
        全部他人の目線で見られ、他人の口で語られていることしか、読者に与えられていないのですよね。
        そもそもミステリーとは「信頼できない語り手」の小説でもあるのです。
        それでも「語られずして語られていること」を読み取れるか否か。
        これこそが「五匹の子豚」に仕掛けられているクリスティーから読者へのチャレンジなんじゃないかと思います。

        また「冤罪」を扱っていることもクリスティーらしさの一つです。
        ポアロが望むのは「真実」。そして罪なき人を冤罪から救うこと。なのですよね。
        必ずしも殺人者を追い詰め罰することではない。

        ミステリー作家としては当然「殺人」を描くことになる訳ですが、それに対する罪悪感も抱いたことでしょう。
        人殺しをエンタメとして楽しむとか犯人捜しに血眼になるとか、そういう方向ではなくて
        クリスティーは真犯人を見つけることが、冤罪から人を救うことになる。
        そう考えて自ら救いを見出したのではないかと私は思います。

        恋愛と冤罪、この二つのドラマティックなテーマはポアロがもっとも輝く小説の条件ではないかと思っています。
        そしてまさに「五匹の子豚」は、その両方を満たしてくれる小説です。
        エンディングの鮮やかさも、ドラマティックでどこか哀しい。

        すっきり爽やかではないけれど、幸せとほろ苦さとが余韻を残す作品

        どうか時間をかけて、登場人物たちがあなたの頭の中で実像として動き出すまで読み込んでみてください。
        私は脳内映像化、できています。
        (ポワロは今ではデビッド・スーシェになってしまっていますけれども)



        (新訳版の特徴)
        カロリン→キャロライン
        アミアス→エイミアス

        主要人物の名前が、より(アメリカン)英語的に表記が訂正されています。
        会話も現代的に直感的になり、ポワロの多用するフランス語の呼びかけも
        ここがフランス語、というのがわかりやすくなっています。
        ブレイクさんと訳されていたところは、ムッシュ・ブレイクのままに。など。

        大抵の場合と同じように、回りくどくも文学的なのは旧訳、意味が通りやすくストーリーが掴みやすく
        すらすら読めるのは新訳のほうです。
        今回レビューを書くにあたって新訳も読み比べてみましたが、私が所有しているのは桑原千恵子氏の旧訳の方です。
        >> 続きを読む

        2020/04/26 by 月うさぎ

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      ゴルフ場殺人事件
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 【今ひとつ整理されていない印象です/ポアロしらみつぶし企画2】
         ポアロものの第2作目です。
         ポアロのもとにフランスに住む富豪の男性から事件依頼の手紙が届きます。
         至急会って相談したいことがあるというのです。
        さっそくヘイスティングズと二人で富豪の家を訪ねるポアロなのですが、一足遅く富豪は殺害されていました。

         前の夜、覆面をしてあごひげを生やした2人組の男が屋敷に侵入してきて、富豪夫人を縛り上げた上、富豪に対して秘密を明かせと迫るも、これを拒否されたことから、富豪をナイフで脅しながら家の外へ連れて行ったと夫人は証言します。
         そして、富豪の死体は屋敷近くに造成中のゴルフ場のバンカー予定地に掘られた穴に捨てられているのが発見されました。
         死因は背中からのナイフの一突きで、ナイフは背中に刺さったままでした。

         さっそく捜査に乗り出すポアロなのですが、やり手と評判の高いジロー刑事も加わり、真相解明合戦の様相を呈してきます。
         ジロー刑事は物証に重きを置くタイプで、犯行現場を這いずり回って煙草の吸い殻などを集め、犯人を推理していきます。
         これに対して、ポアロは例の有名なセリフである『灰色の脳細胞』を強調し、ジロー刑事のような捜査方法を唾棄しています。

         確かにジロー刑事は鼻持ちならないキャラとして描かれており、自信過剰の面があるのですが、ポアロも結構感情的になる場面もあり、今回の二人の対決は読んでいてさほど気持ちの良いものではありません。

         また、ヘイスティングズは恋多き(惚れっぽい)男として描かれており、結構間抜けな役割を振られています。
         ある女性を助けようとしてポアロの捜査を妨害し、一時は敵対関係に立つなどという展開になるのですが、この辺りは名探偵のパートナーが裏切るようでちょっと安心感を欠いてしまったように思えます。

        犯行自体は非常にシンプルなもので、犯人によって何らかのトリックが用いられるというよりは、色々な偶然が重なって不可思議な様相を呈するという感じです。
         ポアロの推理もどうかなぁ……と首を傾げる点が見られます。
         例えば、ある者の証言が虚偽だと主張する場合、何らかの論理的な理由で虚偽性を見破るというのではなく、「あんな話は嘘に決まっている」的な決め付けなのです(まぁ、結局ポアロの見立てが正しかったということにはなるのですけれど)。

         また、ちょっと偶然が多すぎるというか、都合が良すぎる設定という点も気になります。
         結論を二転、三転させようという狙いなのでしょうけれど、必然性に欠け、十分に整理されていないという印象を与えます。
         まだ2作目だからなのか、クリスティらしい実力発揮とはちょっと言い難い作品ではないでしょうか。

         なお、本作のタイトルもどうでしょう?
         原題は“The Murder on the Links”であり、Linksはこの場合砂地、砂丘という意味で死体が発見されたバンカー予定地を指しているのだろうと思うのですが、発見場所がゴルフ場だったりバンカー予定地だったりするさして強い理由は無いのです。
         まぁ、『ゴルフ場殺人事件』と訳さなければならないのは仕方がなさそうですが、あまり魅力的なタイトルではありませんよね(実際、ゴルフ場はあまり関係ないですし)。

         クリスティの本来の魅力が発揮される作品は、もう少し待たなければならないようですね~。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
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        2020/01/08 by ef177

      • コメント 3件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      ひらいたトランプ クリスティー文庫)
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      •  一時期、人が死ぬ、だとか、殺人だとか・・・物語とはいえ(映画でも)人が死ぬのが嫌だった時期があって、遠ざかっていたのですが、アガサ・クリスティのミステリは確かに人が殺される。

         しかし、クリスティのミステリは、横溝正史が言っていたのと同じ「謎を解く楽しみ」の方に力が入れられていて、この『ひらいたトランプ』は謎をとく心理戦を楽しむ事ができました。

         名探偵ポアロは、偶然からあるパーティに招かれる。
        パーティの主はシャイタナ氏。金持ではあるけれども、人の噂話やスキャンダルが大好きで恐喝まがいの事までするという、評判のよくない人物。

         殺人の前科を持つ者ばかり集めたパーティなんですよ・・・悪魔的な楽しみでもってシャイタナ氏は客人を招きます。

         そしてポアロを含めて8人が二部屋に別れてトランプのブリッジをすることに。

         若いミス・メレディス、独身の医者のドクター・ロバーツ、探検家のデスパード少佐、ブリッジ好きの老婦人、ロリマー夫人の4人のテーブルの近くに座っていたシャイタナ氏が、トランプの最中に何者かによってナイフで心臓をさされて死んでいました。

         犯人はブリッジをしていた4人なのですが、皆、隠したい過去を持っており、一体誰が?

         登場人物はたくさんいないのですが、各人の過去まで話が広がるとだんだん誰が犯人でもおかしくないような気がする。

         真相は二転三転し、なかなかポアロは真相を話さない。
        話の転がし方など大変、トリッキーかつ堂々としていて、読んでいてミステリの楽しみというものを久々に感じる事ができました。

         中井英夫の『虚無への供物』の麻雀をしながら、犯人捜しをする所を思い出しました。
        やはりアガサ・クリスティのミステリは、鉄板だなぁ、と思います。

         この小説が書かれたのは1936年。全然、古さを感じない、クリスティワールドさすがです。
        >> 続きを読む

        2018/07/11 by 夕暮れ

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      ポアロのクリスマス
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 本作はクリスティの作品中でも、明らかに上位に位置する傑作である。
        カーに匹敵するほどの質の高い密室トリックが使用されており、真相の意外性も相当なものである。
        登場人物の台詞も含蓄の深いものが多く、クリスティの武器であるレッドへリングも効果的に使用されている(ちなみに以前紹介したクリスティの作品はレッドへリングとバールストンギャンビットを併用することにより、歴史的な傑作へと昇華している)。
        全体的に見て非の打ち所がない作品であり、クリスティの隠れた名作であろう。
        クリスティの作品はリーダビリティが誠に高く、本格ミステリ初心者はまずクリスティから取り掛かるのが良策と思われる。

        >> 続きを読む

        2019/04/14 by tygkun

    • 他1人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      杉の柩
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね!
      • 1939年

        エリザベス2世が
        プリンセスだった時代

        婚約者ロディーが
        使用人メアリイに思いを寄せ、
        婚約を破棄して身をひくエリノア

        全編、といわせてもらうが
        思わせぶりな書き方してるので
        エリノアが
        何かしでかしたのか
        そうでないのかを
        ずっと疑いながら読んだ

        ローラ叔母さんが亡くなって
        屋敷を売りにだしたとき
        浮上してくるサマーヴェル少佐は
        実在してるのか
        誰かの策略による架空の人物なのか
        これも終盤まで気になった

        エリノアが
        アント・アガサというのだが、
        誰のこっちゃ、
        エリノアの叔母さんはローラやし
        アガサ・クリスティーが書いてるから
        なにやらヤヤコシイ

        メアリイを好きな青年テッドがいってた
        クラーク・ゲーブルの百万長者役の映画って
        気になるなあ

        看護師のホプキンズが言ってた「大地」は
        パールバックの「大地」を
        本当に映画化したものらしい

        筆者は映画すきやなあ、
        見てないと書けない

        モン・シェルとか
        エ・ビアンとか
        ベルギー人のエルキュール・ポワロ、
        フランス語使いすぎで
        難儀するわ

        殺害されたメアリイに関しては
        色々な人がそれぞれの人柄をのべるが
        21歳でうちの娘と同世代で
        かわいらしいと思うし、
        落命の憂き目については
        かわいそうでしかない

        真相がわかると
        真犯人は極悪非道で
        許せない

        法廷ものが好きなので
        最後の法廷場面は特におもしろかった
        >> 続きを読む

        2018/08/10 by 紫指導官

      • コメント 8件
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      白昼の悪魔
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • またまた騙されてしまった。

        被害者の夫のアリバイが綻びそうなストーリーを散りばめてくるから、ついそれを本線に読んでしまった。

        いつも思うが、アガサクリスティの作品はよく練られている。
        一部の有名な作品を除けば、事件自体はシンプル。

        たくさん殺害されるような派手さも、驚くようなトリックも無い。

        しかし、Who done itの点から読むと、無関係な謎めいた話や、犯人のように思えるサブストーリーを複数の人物に醸し出すことによって、読み手はついつい迷走させられる。

        うーん、悔しい!
        という充実した読後感がいつもしっかり得られるのは驚き。

        そして読み返すと、要所要所にうまーく伏線が散りばめられている。
        他作家のトリック重視の作品にありがちな、後から読み返して、「おいー、ここの言動が矛盾してるじゃないか・・・」とか「じゃあここの文脈の意味なんだったんだよ・・・」というがっかり感がない。

        これが嬉しい。
        >> 続きを読む

        2017/08/19 by フッフール

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      予告殺人
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • まずまず面白かった。
        犯人の目星はすぐつくんだけれど、動機の推理が難しい。
        なぜ予告殺人までしたのかと。

        あと家政婦のミッチーの嘘がかなりの混乱要因。
        美人の下宿人が第一の被害者と事件前に密談していたという嘘。
        これが単なる嘘とは。。。これには苦しめられた。

        しかしこの初期?の作品と比べると最晩年のスリーピングマーダーは文調がかなりしっかりしてたと感じる。
        >> 続きを読む

        2017/08/19 by フッフール

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【アガサ・クリスティ】(アガサ・クリスティ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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