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マイケル・クライトン

著者情報
著者名:マイケル・クライトン
まいける・くらいとん
マイケル・クライトン
生年~没年:1942~2008

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このランキングは1日1回更新されます。
      北人伝説
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 西暦922年にアラブ人ヤクート・イブン・ファドランが古代北欧人について記した手記をベースにベストセラー作家マイケル・クライトンがイマジネーションを膨らませ、一級の伝奇ロマン冒険譚にしたもの。

        物語は、イブン・ファドランの手記という体裁をとっており、まえがきには手記やヴァイキングについての学術的見解が述べられており、この作品のリアリティーを高めるのに一役買っている。

        物語は、バグダットの使者ヤクート・イブン・ファドランが旅の途上、ヴァイキング達と遭遇し、危機に瀕した北の王国を救うという彼らの冒険に巻き込まれるといったストーリーである。

        前半は、紀行文の様な感じで展開し、イブン・ファドランが訪れた土地や民族の生活習慣が克明に描写されている。
        旅が進むにつれ、彼とヴァイキング達とのやり取りを通して、ヴァイキング達の習慣・風俗・哲学・行動原理・信仰等が鮮明に描写されていく。そこで描写されているヴァイキング達は、まぎれもなく過去のある時代を生きた人間たちで、資料を読んでいるだけでは味わうことのできない小説にしかなしえない醍醐味が感じられた。
        専門家ではないので、どこまでがイブン・ファドランの筆によるものでどこからがマイケル・クライトンのイマジネーションによるものかは判らないが、ヴァイキングに関する現存の資料から生きた人間としてのヴァイキング達を緻密に真に迫った形で描き出す彼の能力には、脱帽するしかない。
        言いすぎかもしれないが、ヴァイキングに関する入門書を読むならこの本を読んだ方が、彼らがどんな民族であったかをリアルに知ることができるんじゃないかとも思ったりもした。

        後半は、王国を危機に陥れている謎の敵”霧の怪物”達とヴァイキング達の手に汗握る戦いがメインとなる。
        この謎めいた敵の設定も人類学上の興味深いifの上に成り立っており、すごく面白かった。

        この小説は、まさに大人の為の一級のエンターテイメントであると言えるでしょう。
        また、西洋史やヴァイキングに興味のある方にもお勧めの一冊です。
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        2017/12/28 by くにやん

    • 1人が本棚登録しています
      ジュラシック・パーク
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • スティーヴン・スピルバーグ監督による映画化で、すっかりお馴染みになったバイオパニックSFとも言える、マイケル・クライトンの「ジュラシック・パーク」(上・下巻)を、大いに楽しんで読みました。

        バイオテクノロジーで、恐竜のDNAを復元して現代に甦らせるという着想からして、すでに抗えない魅力を持った小説なんですね。さすが、マイケル・クライトンです。ベストセラー小説のツボをよく心得ていますね。

        コスタリカの孤島に建設された開業前のテーマパークへ、関係者や学者たちが招かれる。そこには、最新の技術で復活した本物の恐竜が放たれ、太古の世界が再現されていた。

        しかし、厳重な管理機構で守られているはずのパークに、突如、システムの異変が生じてしまうのだった-------。

        設定や大筋とも、映画と原作で大きな違いはあまりない。映画の脚本も原作者のマイケル・クライトン自身が書いているのだから、当然といえば当然なのですが、映画が映像の迫力を生かした"パニックもの"であるのに対し、原作は豊富な情報を駆使して語られる"テクノスリラー"といった印象が強いように思う。

        古生物学やクローンのような最新の話題を、物語形式で解説してみせた科学読み物といった感じなんですね。

        特に、1980年代後半には最先端だった学説、ロバート・バッカーの"恐竜温血説"に基づいて、新しい恐竜像を緻密に描き込んでいるのが印象的だ。従来のイメージが、すっかり塗り替えられて、血の通った"獣"として見えてくる。恐竜ブームの発火点になったのも頷けるというものだ。

        こうした科学のトピックをわかりやすい娯楽作に仕立てることに定評のあるマイケル・クライトンですが、作品自体を科学技術への批判と受け取るのは、どうも間違っているような気がします。

        この作品が発表された当時は、反科学的だと一部で強い非難を受けたそうですが、この作品で描かれているのは、あくまでも判断ミスの積み重なった人為的な事故、つまり"ヒューマン・エラー"の問題なのだと思いますね。

        この物語での我々読者への問いかけは、科学や技術そのものではなく、それが現実に応用される際の"人間の責任"にあるのだと思います。

        この作品の続篇となる「ロスト・ワールド」は、映画の方は今一でしたが、原作では生命の進化と複雑系を結びつけた新しい話を展開していて、単なる二番煎じに終わっていなかったのは、さすがマイケル・クライトンだなと思いましたね。


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        2018/02/09 by dreamer

    • 5人が本棚登録しています
      アンドロメダ病原体
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • マイケル・クライトンの作品は「ジュラシック・パーク」の次に読んだ作品である。SF小説で、軍の人工衛星が町の郊外に落ちた事件を切っ掛けに科学者の五日間の奮闘を描いているが、科学や物理学、生物学などの難しい説明や言語が多く出てきて意味がわからないが、それでも面白い。ストーリーに引き込まれやすく、意味がわからない言葉も必要なだけを分りやすく登場人物の行動やセリフで表している。五日間と言った短期間の時間制限も面白さの魅力ではないだろうか。
        時間を置いてからまた繰り返し読み返し、また映画も観てみたいと思った。
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        2012/11/14 by Kenobi

      • コメント 5件
    • 1人が本棚登録しています
      エアフレーム  機体
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • アメリカの大ベストセラー作家マイクル・クライトンの「エアフレーム-機体-」に関して、訳者あとがきによると、アメリカにおけるハードカバーの初版は、二百万部売れたとのことです。

        「ジュラシック・パーク」「アンドロメダ病原体」「緊急の場合は」「ディスクロージャー」などの大ベストセラー作家で、"テクノ・スリラーの元祖"でもある、マイクル・クライトンのこの「エアフレーム-機体-」は、全く想像を絶した話で、次から次へと、色々なジャンルの作品を、こうもまあ、書き続けられるものだと感心してしまいます。

        タイトルが示しているように、今回の題材は航空機で、クライトンの事ですので、航空機産業の現代の問題点を巧みなストーリーにまとめあげていて、確かにうまいと思います。

        この物語の主人公は、航空機メーカーのノートン・エアクラフトの品質保証部の副部長ケイシー・シングルトンで、この中年のヒロインが、自社の航空機の事故調査に駆り出されるのが発端です。

        新米アシスタントへのレクチャーが、同時に我々読者へのレクチャーにもなるという冒頭の構成は、さすがは練達のベストセラー作家で、こういうところをしっかりと押さえた上で、企業内の陰謀から組合との確執、更にはアメリカとヨーロッパの航空機の販売合戦、そして規制緩和が生んだマイナス点まで、過不足なく描かれていて、さすがにクライトン、本当にいつも安心して読まされます。

        ところが、今回は途中までは、航空機産業の内幕物かと思っていると、マスコミの過剰な報道合戦がやや戯画化されて描かれているので、おやおやっとなってきます----。

        マイケル・クライトンに言わせると、今回はテレビ・ニュースの在り方について一石を投じるのが、この作品を書いた動機だったといいますから、あるいは、こちらの方がメインなのかも知れません。

        つまり、この物語は航空機事故をめぐって繰り広げられる、テレビ・ニュースの女性プロデューサーと、ヒロインのケイシー・シングルトンとの闘いになっていくのです。そして、それはひいてはテレビ局対航空機会社との闘いという様相を呈してくるのです。

        そのために、最後の100ページを切ったあたりから、その攻防を軸に、つまりは事故の真相究明ということに焦点が絞られ、俄然、話の方が盛り上がっていきます。

        だから、こういう作品はハラハラ、ドキドキしながら楽しんで読んでいればいいのかも知れませんが、そこは、"超頭脳"のクライトンだし、二百万部のベストセラーだし、やっぱり、ひと言だけ言いたくなってしまいます。

        それは、ヒロインのケーシーの上司や新米アシスタント、更にはテレビの女性プロデューサー、そしてテストパイロットから前夫にいたるまで、登場人物がどの人物も例外なく、一様に個性がなく、通俗的なパターン化した人物として描かれている点です。

        ヒロインの私生活というものも、ちらりと出てはくるものの、これも単なる味付けの域を出ておらず、今までクライトンの小説を数多く読んできた彼の一愛読者の目から見ても、彼がそういう人物造型が苦手な作家だったのかと、少し失望感が湧いて来ました----。

        いくらなんでもこれはないよと言いたい気持ちがしてきて、特に、ヒロインが闘う事になるテレビの女性プロデューサーが、あまりにも不自然なくらい戯画化されすぎているのです。

        どうも人間の描写に関して端折りすぎている感じがして、この倍の分量があってもいいくらい、もっと丁寧に書き込んで欲しかったと思うのです。例え、話自体が面白くても、人間というものが描けていないと、薄っぺらな味わいの小説になってしまうと思うのです。

        せっかくの面白い題材なのだから、この人物造型を含めて、もっともっと丁寧に書き込めば、かなりの傑作になったと思うのですが、今回に限っては、恐らくクライトンにとっては、そういう事は重要ではなかったのではないかとも推理できるのです。

        つまり、その事よりも他の物を優先させたのだと思います。その他の物とは何かと言うと、それは、"情報という名の刺激"だったのではないかと思うのです。

        そして、彼の長年の一愛読者として、敢えて好意的に考えると、マイクル・クライトンは、この「エアフレーム-機体-」という作品で、"情報が刺激と化した現代"を映し出したかったのかも知れません。
        >> 続きを読む

        2016/09/29 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています

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