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CusslerClive

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著者名:CusslerClive
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生年~没年:1931~

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      死のサハラを脱出せよ
      5.0
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      • 私が大好きなシリーズものの一つであり、ご存知ダーク・ピットが大活躍するクライブ・カッスラーの「死のサハラを脱出せよ」(上下巻)を読了しました。因みに、この小説の映画版は、そのあまりのひどさに原作者も怒ったくらいにつまらなかったので、お勧めできません。

        この小説は、基本的には近未来を背景としつつも、南北戦争の時代までを視野に入れた作品で、ホラ話としての壮大さに拍車がかかった観があります。

        時は1996年、アフリカのサファリに赴いた観光客が消息を絶ち、疫病発生の報が伝えられる一方、アフリカ寄りの大西洋で赤潮が異常発生したため、人類は遠からず滅亡へ向かう危機に瀕していた。

        たまたま、エジプトの古代王の葬船の調査に来ていた、我らがヒーロー、ダーク・ピットは、上司から赤潮の発生源に関してニジェール川の調査を命じられる。

        同僚とともに、新式の船で川を遡行するうち、ピットはマリを舞台に不当な利益を貪るフランス人実業家に到達する。

        この小説は、将来にわたる地球環境がテーマに据えられ、環境破壊を顧みず私服を肥やす実業家と、彼と結託したマリの支配者が悪役として登場するのです。

        そして、彼らを敵に回して闘うピットたちが、いかにして苦境を打開するかという興味だけでも充分にこの一作を支えることができると思います。

        だが、例によって作者のクライブ・カッスラーは、別の基軸も絡ませ、プロローグの形で、アメリカ南北戦争の末期に出航したまま永久にその姿を消した、南部連合国海軍の甲鉄艦テキサスと、1930年代のオーストラリアの女性飛行家キティ・マノックが消息を絶った最後の飛行を描き、これらの歴史的な要素を強引にダーク・ピットの物語世界に引きずり込んでいるのです。

        この小説は、冒険小説に伝奇小説の風味が付加されたような作品で、19世紀半ばに行方不明になったアメリカの船が、130年後にアフリカの砂漠の真ん中で発見され、しかもそこには、アメリカ史上で最も重要な人物の一人が乗っていたという具合に、謎は破天荒なスケールにまで膨らんでいくのです。

        砂漠に船とは、いったいどうしたことかと思いきや、今度はダーク・ピットたちが、その砂漠を何とヨットを使って脱出してしまうのだ。

        こうした大胆な趣向に虚心坦懐に喝采を送れるかどうかが、もしかしたら人生における遊びの部分を、余裕を持って味わえるか否かの分かれ目になるのかも知れません。
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        2018/02/04 by dreamer

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