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クリスマスも終わり、ようやく忙しさも落ち着いたのでたまった感想をボチボチまとめる。今年の感想は今年のうちに。クリスマスの準備に教会への行き帰りに毎年読むクリスマス・キャロル。今年は新たに村岡花子さんの翻訳でも読んでみた。少し古さを感じさせると聞いたことがあり避けていたけれど、実際読んでみるとそんなに古臭くなかった。寧ろ好み。改訂がなされているからかもしれない。小さい頃、テレビでクリスマス・キャロルのドラマを観た。とにかく泣いたことを憶えている。そして教会に行って司祭に自分の想いを喋りまくった。そのときの印象がずっと残り、いつしか待降節には欠かせない読み物になった。物語は簡単に言えば、守銭奴の老人が失ったやさしい心を取り戻して残りの人生を生き直すというもの。勿論、意外な展開も衝撃の結末もなし。ディケンズがクリスマス・キャロルを書いた時代背景や世相といったものから掘り下げて読むのも良いと思うけれど、そんな難しいことを考えて読まなくてもいい本もあると思う。クリスマスが近づいてきたら、わたしは自分の出来る範囲でひとを思いやりたいと思った昔の素直な自分を思い出したい。それだけだ。ひとは生きていくうちに多くのものを得ると共に、多くのものを失う。中には取り返しのつかないものもあるだろう。それでも、自分の心だけは自分次第で取り戻すこともできる。日常の煩雑さに、自分を思い出し見つめなおす機会はなかなかないかもしれないけれど、忙しくなりがちな年末に敢えてゆっくり人生を振り返り、残りの人生を考えなおしてみるのも悪くないと思う。毎年そうさせてくれるこの本が、わたしはやっぱり大好きだ。今年ももう少しで終わりますね。 >> 続きを読む
2015/12/27 by jhm
心の底から「あの人に何かしてあげたい」という気持ちに満たされた時、もらうより何倍もの幸せに包まれますね:) ハッピーエンドで何よりでした。 過去の辛い思いによって、人は願っていなくても残酷で冷たくなってしまうことが多いでしょうね。 スクルージも、最初からそのような人になりたかった訳ではないはず。だから過去と向き合うことによって、心が変わるようになったのでしょう。そして、今の自分を反省し、未来に希望を持つ... もしかしたら、心に生じた歪みは、「過去との向き合い・現在の反省・未来への期待」で解決できるのかもしれません。 また、思い当然のように周りの人の生活を評価しないこと。 「どうせ...」と思っていても、意外と思っている以上に踏ん張って生きている。 常にお互いに支え合うように心がけないといけないと思いました。 >> 続きを読む
2017/12/17 by Moffy
去年のクリスマスに、クリスマスっぽいことをしようと思って読みました。ケチな主人公の所に3人の幽霊が出てきて、過去、現在、未来を見させられるという…むごい話です…(笑)最後は主人公が改心してめでたしめでたし。別に主人公はとてつもなく悪いことをしてるわけでもないと思うんですが、なんかめっちゃ責められてます…。これ読んでて思い出したのが、"あなたが生まれた時、周りの人は笑って、あなたが泣いたでしょう。だから、あなたが死ぬ時は、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生を送りなさい。"という言葉です。自分も幸せ、相手も幸せ。ってのは難しいのですねーー(´×ω×`) >> 続きを読む
2014/01/26 by iwiw405
1850年の作品。ディケンズの後期始めの頃の作品。岩波文庫版では(一)~(五)の五巻構成となっています。この作品はディケンズの自伝的作品と言われています。(一)は主人公のデイヴィッド・コパフィールドが10歳ぐらいまでの物語が描かれています。母と二人暮らしのいいとこのお坊っちゃんだったデイヴィッドの家庭に、ミスター・マードストンという人物が後夫として入り、さらに何故だかその姉のミス・マードストンも来てしまい、幸せそのものだった家庭に崩壊の兆しが見え始めます。マードストン姉弟のいじめに合いながらも、母がいることで耐えていたデイヴィッドでしたが、もともと病弱だった母が(多分マードストンのせいで弱って)死んでしまいます。マードストン姉弟の目の上のたんこぶであるデイヴィッドは、その後良く世話して貰えるはずもなく、二人に放置され、挙げ句の果てに学校もやめさせられ、10歳から働きに出されてしまいます。幸せな生活から一転どん底の環境に置かれたデイヴィッドは失意の日々を送ります。しかし、そんな生活から何とか逃れようと一大決心をしたデイヴィッドは、叔母さんのいる元へと旅立ちます。ディケンズ自身も割りと良い暮らしをしていた幼少時代から一転、父親の金銭感覚のなさから、一家は債務牢獄行きとなり、少年だったディケンズだけ家族と離れて働きに出された苦悩の経験があり、そんな思いがこの作品に色濃く出ています。とことんいじわるなマードストン姉弟と、包み込むような優しい母、愛情一杯のお手伝いのペゴティ、友情でつながったミコーバー一家など、デイヴィッドを取り巻く様々な人物達が生き生きと語られています。さて、一か八かの旅立ちはいかに?! >> 続きを読む
2017/12/12 by Reo-1971
ディヴィット・コパフィールド岩波版五巻中の(二)。マードストン姉弟から奉公に出され、その仕事場から逃げ出したディヴィット。伯母さんの元へ向かうのだが、その初っぱなからお金を巻き上げられ、無一文に。着ているものをはした金に換えて食いつなぎ、何とか伯母さんのもとへ。母の生前は、ディヴィットはそれほど伯母さんに可愛がられていない感じだったが、命からがら逃げてきた自分を見て、今度は至れり尽くせりで溺愛してくれるのであった。さらにマードストン姉弟がディヴィットの事で話し合いに来た際には、伯母さんは2人をやり込め、ディヴィットを引き取ると姉弟を追い返した。 ディヴィットは伯母の庇護の元、学校に通うことになり、その時に法律事務所のミスター・ウィックフィールドとその娘の気立てのいいアグネス、そこで働くユライア・ヒープらと出会う。 そして、学校を卒業し、見聞を広めるため出た旅で、なんと大親友のスティアフォースと再会し、意気投合。スティアフォースの実家に行ったり、自分の故郷に(ミスター・ペゴティの家)に行ったり。そこではディヴィットが大好きなエミリーがハムと結婚することになっていた。旅から帰り、ディヴィットは代訴人(訴訟手続きをする人)になるべくロンドンで独り暮らしを始める。 ディヴィット、波瀾万丈です。母が死に、継父に苛められ家出し、浮浪者になりかけ(野垂れ死に)の所を何とか伯母に拾われ、復活。 それにしてもディヴィットに関わってくる人たちが好い人たちばかりだなぁ。それとエミリーとディヴィットはくっつくと思っていたのに、まさかハムとは・・。 >> 続きを読む
2017/12/20 by Reo-1971
ディケンズによって1860年に出された歴史に残る小説。展開、キャラ設定、それぞれのキャラの描写などがよくできていて、現代の生きる人僕らでも楽しめるものだとおもいます。また歴史小説では味わえない、1860年当時の社会の雰囲気などが感じ取れるのも刺激的です。手がだしにくいかもしれませんが、面白いのでぜひ! >> 続きを読む
2015/05/20 by DOKUSHOMAN
本当に感動した。 ケチで利己的な主人公が、クリスマスの夜に起こった奇跡、三人の精霊に次々と、過去・現在・未来をそれぞれに見させられる、という出来事がきっかけで、生まれ変わること。 本当に心震える名作だった。 もっと早くに読んどけば良かったなぁ。 また、この本は、ロベルト・インノチェンティの絵がディケンズの文章に付された絵本なのだけれど、インノチェンティの絵が本当に素晴らしい。 ぜひ多くの人に、この文章と絵を、味わって欲しいと思う。 クリスマス・キャロルは本当に繰り返し折々に読み直したい名作と思う。 「霊魂になってからは仕方がない。生きている時ならば、どうにかできたろうし、幸福にしてやることもできたろう。」 「人生に与えられた機会を、あやまってもちいたと人が後悔してもとりかえしはつかない。」 「人間が私の仕事だった。公共の福祉、博愛、憐み、慈善が私の仕事だった。商取引など、広大な大海のような仕事の一滴の水に過ぎない。」 「お金儲けをしているうちに、気高い向上心がひとつひとつ消えて行った。」 「生き方を変えなければ、末路も変わらない。 もし生き方を変えれば、末路も変わる。」 「これから先の時間は自分のものであり、自分の手でやりなおしがきくことだ!」 >> 続きを読む
2012/12/21 by atsushi
【チャールズ・ディケンズ】(チャールズ・ディケンズ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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