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Du MaurierDaphne

著者情報
著者名:Du MaurierDaphne
生年~没年:1907~1989

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このランキングは1日1回更新されます。
      レベッカ
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 「ゆうべ、またマンダレイに行った夢を見た」----。おそらく、サスペンス・ロマンの書き出しとして、これほど有名になった一句はない、ダフネ・デュ・モーリアの「レベッカ」(新潮文庫 上・下巻)を読了。

        じかに皮膚に迫ってくる、ゾクゾクする戦慄感と、繊細で微妙な女性の愛の心理と、ピーンと張りつめた緊張感とによって、私を魅了した作品でした。

        かのアルフレッド・ヒッチコック監督の映画化の成功もあって、今だに読み継がれているのもよくわかりますね。

        マンダレイの邸宅の主人と「わたし」の宿命的な愛は、既にこの世にはいない先妻、レベッカとの心理的な戦いでもあったのだ。

        ハンサムだが謎めいた紳士、大邸宅、シンデレラのような主人公の境遇、まがまがしい雰囲気。後年、量産され、一部ハーレクイン小説に継承された"ゴシックロマン"の要素が、すべてこの作品の中に詰まっていると思う。

        だが、この作品は、サスペンスロマンの傑作にとどまらず、全編に漂う"文学的香気"には、さすがに真打ちと言えるものがあると思う。


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        2018/03/23 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      レベッカ
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • レベッカの死に関しての幕引きが好みでない。
        物語のはじまり、マンダレーの描写などの部分で、幸せなラストではないことはわかっている。それ自体には問題はないが、こういう形かあと少し意外に感じた。
        意外という程意外でもないけれど、他に表現する言葉が浮かばないので、意外ということで。

        ラストの一行が読んだときにすぐには意味がわからなく、もう一度読んで納得した。
        大変短い表現で、とんでもないことが書いてあるので驚く。こういうピリッと締まった終わり方は素晴らしい唸らされた。
        はじまりの一行と終わりの一行。一行にどれだけ多くの情報を詰め込むのかと驚嘆する。

        わたしの自信のない様に読者として共感したり、もどかしかったりしながら上巻を読み、下巻に入って読者の思いが置いてけぼりになるのは何故だろう。
        レベッカの死にまつわる描写が中心になり、わたしの描写が疎かになったのか、よくわからない。
        夫マキシムの揺るぎない愛情を確認出来れば、わたしに自信がつき、奥様としての振る舞いが自然と行えることはわかるもだけれど。

        レベッカに心酔しているダンヴァーズ夫人が、わたしに自殺を迫るシーンなどが読みどころだった。
        こういった記述がラストへ繋がっていて、うまく仕上げられている。

        ところどころ妙な言い回しが下巻に入って目についた。上巻でもあったのかもしれないが、下巻に特に感じた。
        こういうところも、この翻訳の評価が低い理由かもしれない。明らかなことはわからないけれど。

        わたしの名前は最後まで明かされず、名前がないことも作者に大意はないらしいが、名前がないことでわたしがレベッカより数段劣った存在であるような印象がつき、思わぬ効果があったようにも思う。

        映画を観ていないが、原作とは少し異なっているらしい。
        今回読んでみて、別の翻訳を読むことと共に映画も観てみたいと思った。
        恐らくこちらでは味わえない古典の魅力を感じることができるのではないかと思う。
        これはこれで読みやすかったとは思うけれど。
        ヒッチコックに映像化された原作として、「鳥」も書かれているようなので、そちらも読んでみたい。
        >> 続きを読む

        2015/07/08 by jhm

      • コメント 6件
    • 1人が本棚登録しています
      レイチェル
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • デュ・モーリア作のもうひとつの「レベッカ」とも呼ばれる作品。
        今回も状況の描写が素晴らしく、登場人物と同じ場で物語を見ているような気持ちにさせる。

        両親を亡くし、従兄アンブローズによって育てられるわたし。
        アンブローズはイタリアで結婚し急逝する。アンブローズからの便りに、ただならぬものを感じるわたしは、彼の妻であるレイチェルを憎む。
        そんな折、レイチェルがわたしの暮らす屋敷にやって来る。

        「レベッカ」と同じくイギリスの上流家庭と言える裕福な家族の物語。
        タイトルともなっているレイチェルは、魅力溢れる女性だが、それだけではないように思わせる謎を秘めている。そういうところも「レベッカ」に似ている。
        設定は似ているが、「レベッカ」の方が個性の強い登場人物が多いように感じる。

        本書のわたしは若い男性。
        このわたし、フィリップが何とも言えない。
        レイチェルを毛嫌いしていたのに、会ってすぐに心酔してしまう心変わりの早さ、身勝手で我儘、衝動的というか軽率に思うまま行動してしまう思慮の浅い男。
        ここまで愚かな人物だと、読みながらイライラとして楽しい。

        意外とも言えるラストが唐突にやってくる。
        「レベッカ」のときと同じように突然終わってしまう物語に茫然とする。まさに糸がプツンと切れるように終わる。

        レイチェルは結局、悪女だったのか聖女だったのか。答えがはっきりと書かれていない。
        こういった終わり方は好き嫌いの別れるところだと思う。
        わたしは「レベッカ」のときと同じく、想像を膨らませ、読み終わるとじんわり余韻を感じられるところが良かった。

        まだまだ他の作品も読んでみたくなる。

        >> 続きを読む

        2015/12/11 by jhm

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