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フランツ・カフカ

著者情報
著者名:フランツ・カフカ
ふらんつ・かふか
フランツ・カフカ
生年~没年:1883~1924

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このランキングは1日1回更新されます。
      城
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 仕事の依頼を受け、ある城に到着した主人公K。Kは測量士としてその役割を果たすべく城に来たのだが、なかなかそれを依頼した役人に辿り着くことが出来ない。その日に泊まる場所さえも毎日のように変わり、役人からのことづてや手紙さえも要領を得ない。城の役人と連絡を取りたいが、妙な決まり事ばかりに阻害され、それも出来ない。そしてKはなぜか学校の小間使いをやったり、酒場の女と暮らしたり、徐々に城とは無縁の立場になっていく・・・。

        読んでいる時、ずーっと「ずれ」感が自分の中にあり、それは、この城(村)での常識と、自分がもっている常識との差異から生じる違和感からくるものなのかなぁと思った。
        読むときはやはりKとシンクロして読んでいる訳で、だからKが不条理な理屈で責められたりすると、自分も「なんで?」と不満に思ってしまう。
        初めは血気盛んにその城の掟に理屈で立ち向かっていったKであったが、だんだんと疲れ、最後の方はどうでもよくなってしまう。と同時に読んでいる自分も同じ気持ちになっていた。
        だから最後にKが女中部屋に居候させてもらうということになり、酒場のおかみのスタイリストに(笑)となった時、何故かちょっと胸を撫で下ろした。
        唐突な終わり方ではあったけれど。
        「人と共同体との関係」に内在する問題は、今もそっくりそのまま横たわっているな、と思う。
        人はどこかに属さないと生きていけないし、そうであると"従属"という言葉も頭をもたげてくることも。
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        2017/09/02 by Reo-1971

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      絶望名人カフカの人生論
      4.0
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      • "将来に向かって歩くことは、ぼくにはできません。しょうらいにむかってつまづくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。
        "本書より(恋人へのラブレターだそうです)

        巷ではいかにうまくやるか、ボジティブになれるかみたいな本ばかりが溢れかえっていますね。
        そのとおり出来る人がどれだけいます?
        私には出来たためしがない・・・。
        ちなみにうつの人には「頑張れ」は禁句なんですよ。

        作品から感じられるとはまた違ったカフカの魅力を知ることが出来ます。世の中のポジティブの押し付けに嫌気が指した人は是非!
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        2017/05/09 by Reo-1971

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      変身
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • カフカの変身を読んでみたくて
        いくつかある翻訳の中
        冒頭のページをパラパラめくって
        岩波文庫が自分には1番しっくりきたので
        こちらを購入。

        ある朝、目が覚めると自分の体が
        巨大な毒虫に変わっていた。
        という衝撃の展開なのに、次の瞬間には
        主人公のザムザは「あんな仕事を選ぶんじゃなかった」
        と仕事の心配をしている。
        なんだこれ。
        なんだかわからんが、おもしろいぞ。
        と思い一気に読んでしまいました。
        どうして毒虫に変わってしまったのかについては一切書かれておらず、それはたいして重要な話ではなく
        変貌してしまったザムザが家族に厄介者扱いされる様が
        えらく現実的に思えました。
        断食芸人という、短編もついていて
        最近の一発屋芸人ってこんな感じかなと思いながら楽しく読めました。解釈違うかも知れませんが 笑。
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        2015/01/12 by ともや

      • コメント 2件
    • 4人が本棚登録しています
      カフカ・セレクション
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • カフカは変身しか読んでいないのですが、『城』は読みたいなとずっと思っています。図書館に行ったら、『城』はなかったのですが、短篇集があったので、ためしに借りてみました。

        正直、わけわかんないですね…!!!
        ただでさえカフカでわけわからないのに、断筆されたままの未完の短いテクストまで収められているので、さらにわけがわかりません。唐突に終わってしまっているのです。オチなしヤマなし、みたいな。

        カフカ研究者ならそういうった断片テクストから思想を読み取ることもするのでしょうが、単純に観賞するだけの場合、未完のテクストというのは未完であるというだけでかなり価値が下がる、少なくとも私の場合は。紅葉の『金色夜叉』も面白く読みはしましたが、長い話の末尾で「ここで断筆」みたいなことが書いてあって「おおい!」と突っ込んだのも懐かしい…

        というわけで、そういうの抜きにした、後半の短編部分でしか何とも言えないのですが、わけのわからなさは抜けません。。。とりあえず全3冊あるので、読み通してみるつもりではいますが。うーん。
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        2017/04/17 by ワルツ

      • コメント 6件
    • 1人が本棚登録しています
      カフカ・セレクション
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 同シリーズの1巻はいまいち面白さがわからなかったのですが、これはとても面白かったです。きっと好みの作品があるんですね。相変わらずものすごく短い断片まで収められていますが、好きだなと思ったのは『天井桟敷にて』のなんだか悲しい雰囲気、『肉屋の兄妹』のホラーっぷり、『最初の悩み』もユーモラスだ。『狩人グラフス』はぜひ完成版を読んでみたかった。

        『ある断食芸人の話』『判決―ある物語』『流刑地にて』『巣造り』は夢中で読みました。特に『巣造り』が好みで。
        『判決』と『流刑地にて』はちょっと似た悲哀を感じますね。しかし『流刑地にて』はすごかった。植民地で非人道的な処刑マシンに固執する「士官」と、そのマシンの説明を人道的嫌悪をもって聞く「調査研究者」。固有名詞ではなく役柄でしかよばれないあたり、アンナ・カヴァンを思い出しました。彼女がカフカ的と言われるのがちょっとわかった気がします。

        しかしやはり『巣造り』でしょう。未完なのが残念。完璧に設計された土中の巣でぬくぬくとすごす「私」が、土の向こうから振動として伝わる正体不明の敵の存在を察知し、見えない脅威におびえる話。若いときにもっと考えて巣を設計していれば、とか、相手はもしかしてものすごく巨大なのでは、とか、ああでもないこうでもないとひたすら独白するのがすごくおもしろい。まだ読んでいないけれど、『城』もこんな感じなのだろうか。

        3も読みます。
        >> 続きを読む

        2017/05/05 by ワルツ

    • 1人が本棚登録しています
      カフカ・セレクション
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 読み終えました、カフカ・セレクション。三巻目は「異形/寓意」というテーマで、最後についに『変身』が。

        今回も未完のノートがたくさん収められているのですが、『変身』以外で気に入ったのは『ジャッカルとアラビア人』『あるアカデミーへの報告』『歌姫ヨゼフィーネ、あるいは鼠の族』です。
        未完の『いかに私の生活は変化したことか』はよくわからなかった。

        『変身』はかの有名な虫になるザムザくんの話ですが、彼は姿こそ虫になるけれども、ずっと家族の言うことが理解できるし(ただし話せない)、人間的思考もします。それに対して『あるアカデミーへの報告』は、姿は猿のまま、中身だけが人間になる話です。正確にはヒトの言葉を話し、ヒト
        のようにふるまうようになった猿の話です。
        『歌姫ヨゼフィーネ…』は、チュウチュウ鳴くことを芸術の域に高めたと自負するヨゼフィーネというネズミの話。ネズミたちは彼女が歌いだすとうっとりと聞きほれる。それでも語り手のネズミはヨゼフィーネの芸術家ぶりに懐疑的だ。

        カフカの作品って、弱い立場に寄り添うところがありますね。彼がユダヤ人として生きたこととも関係があるのかもしれません。
        さぁ、いよいよ『城』も読まなくては。
        >> 続きを読む

        2017/05/14 by ワルツ

    • 1人が本棚登録しています
      変身
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • カフカの『変身』です。池内紀さん訳のカフカはいくつかあるようですが、前に読んだのは新潮文庫版だったので、こっちは初です。読みやすい。

        というか、巻末の解説が非常に充実していて素晴らしかったです。さすが!

        最近カフカをいろいろ読んでいますが、やはりカフカといったら『変身』ですね。虫になってしまうところを完全にスルーしている不可思議さもありますが、家族の反応が非常に気になるところです。気味悪がりながらも世話をする妹とか、まるでびびらない家政婦とか。
        何度読んでも「わかった!」とは思えない小説ですが、ユーモラスでもあるし、悲しさもあるし、カフカが文学史上で重要視されているのがよくわかります。

        ちなみに池内さんは「90年以上も前にこのような小説が書かれていた」と驚いていますが、私はそうは思いません。『変身』が執筆されたのは1912年なのですが、たかだか100年前なら、まぁ最近の部類ではないですか。日本でいえば大正時代。個人的な感覚では、20世紀の小説なら十分現代的だと思います。19世紀になるとさすがにちょっと感覚が違うな、とは思いますが、心理的なところではあまり変わらないですよね。小説の書き方という点でいえば、書簡形式でもなく語らい形式でもないものが生まれたあたりから十分現代的だと思うし、「21世紀的」という意味でリアルタイムの文学は、インターネットが当たり前にある世代なので、もっとぶっ飛んでいる、けど、明らかにカフカの影響を受けているので、あまり遠いとは思わない。

        そもそも古い小説ってなんだろうか?クラシック音楽に形式があるように、古典小説にも形式があるのだろうか?戯曲の時代を抜けて、フィクションというものがそれだけで成立するようになったのって、いったいいつごろなのだろうか。

        …などとあまり関係ないところに思考が飛んでしまいましたが、この池内さんの解説は非常にわかりやすくて助かりました。良いですよ。
        >> 続きを読む

        2017/05/08 by ワルツ

    • 1人が本棚登録しています
      失踪者
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • カフカの3つの長編小説の一つ。
        ヨーロッパを追いやられた少年カールが、アメリカで放浪の生活を強いられる物語。
        他2つの長編と比べると、「あれ、これカフカ?!」と一瞬思うような、小説の作り(見た目)になっている。
        カフカ独特の異様な感じがそんなになかった。

        >> 続きを読む

        2017/05/23 by Reo-1971

    • 1人が本棚登録しています

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