読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)
1クリック登録
森昌麿さんの黒猫シリーズを読んでいてポーも読みたくなりn回の挫折を経てついに楽しく読み切りました!なんで今まであんなに挫折したのか不思議なくらい読みやすく面白い。ポーの反省を反映して主人公たちは鬱屈しているがどこかユーモラスでなんだか自分語りの口ぶりにどれだけ自嘲があってもなんだか憎めません。お気に入りが以下【黒猫】昔英語で読んだことがあったのですが、日本語訳で読むとなおゾクゾクし、哀れ滑稽な男の告白のような見方をすれば怖いというより悲しく、色々な見方のできる作品でした。妻に対する悔恨、愛する動物たちへの悔恨が個人的には男に残った良心として印象に残り、怖いと言いながらもどこか男は黒猫を通して自分の罪を露出したい裁かれたいそして赦されたいとの思いがあったのではと考えてしまいました。【アモンティリャードの樽】復讐に見せかけて二人の友情の物語と黒猫に解釈されていたからか確かに悲しい掛け違えの友情の物語に感じました。主人公は固く復讐を決心したにも関わらず途中なんどか気持ちが揺らぎます。特に一度だけ最後の最後に名前で呼ばれたその時、かれはもう取り返しのつかないとことに来てしまっていたが彼のことを許し、己の罪を背負ったのではないかと感じました。安らかに眠れは長く時がたっても己の罪を忘れなかった主人公による友人への悼みだと感じました。【モルグ街の殺人】ごりごりの推理モノで登場人物に鬱屈とした気はあれどどの作品よりもエンタメ性に富んでわくわくする内容、文体dした。さすが初めて探偵小説を生んだだけあると読めて満足感にひたりました。パリの夜の街の様子は本当に自分がパリを歩いているような気持にさせ、二人の掛け合いはとても楽しくよいコンビです一方謎は私は途中まで気が付かずとても面白かったです。謎解きの仕方、解決の仕方どれもほんとうにかっこよくてスマートな紳士、デュパンに恋に落ちてしまいそうでした。 >> 続きを読む
2018/07/03 by kaoru-yuzu
この作品は、私の好きなヘビメタのアイアンメイデンの曲と同じタイトルでたまたまエドガー・アラン・ポーを調べていたらあれ?頭のどこかで!引っ掛かりましてアイアン・メイデンと同じ曲じゃんとなり調べたらアラン・ポーの文学史上の記念碑ともいうべき世界初のミステリだそうでトリック、犯人は今読むとまずまずかな?まあ古典ですからね。アイアン・メイデンのほうは死体安置所通りという意味だそうです。たまにこういうことがありまして楽しいですね。 >> 続きを読む
2016/05/14 by rock-man
学生の時ゴシックとはなんぞや? と思い教授に話をしたところ、これを読みなさいと言われた本です。ゴシックについては建築とファッションのイメージが強かったのですが、小説として言語化(?)すると地下と言うか、湿り気と真っ暗というわけではない暗さというか、そういった印象を受けました。 >> 続きを読む
2015/02/15 by シシギリ
前に読んだ江戸川乱歩の傑作選があまりにも面白かったので、こっちも押さえておかないとと思って読んだ一冊。「モルグ街の殺人」「黄金虫」「黒猫」「アシャー館の崩壊」など有名な8篇の短編集。読みながら、江戸川乱歩はこういうところに影響を受けたんだなぁ~と思える箇所が色々登場して面白かった。「黒猫」だけは以前読んだことがあって、ものすごいインパクトがあり忘れられない話だった。じわじわと怖いけれど途中で読むのをやめられない感じ。こんな少ないページ数で、こんなに楽しめる作品を生み出せるなんて凄い。八篇読んだけど私の中ではやはり「黒猫」が1番だなぁ。 >> 続きを読む
2014/09/13 by chao
1841年!日本なら江戸時代に発表の本作。嘘か誠か地球初の推理小説で密室ものとの事、まずは探偵デュパンの小気味よい推理が冴え中々の立ち上がり。とても古さを感じさせない洗練されたものを感じました。また恐怖小説が得意分野とだけあって遺体発見のシーンはかなりぞっとできます。そして何より結末! これは凄すぎでしょう!初の密室トリックなどとすっかり忘れ去ってしまうような衝撃的なラストでした。腰を抜かしました。短編ながらあらゆる点で飛び抜けた作品。作家界にもこんなレオナルド・ダ・ヴィンチみたいな人がいたんですね… >> 続きを読む
2014/04/23 by 豚山田
夜の、冥府の磯でお前の立派な名前は何と呼ばれるか」 大鴉はいらえた、「Nevermore.(またとない)」 ――「大鴉」+++ある侘しい夜更け、“私”のもとに一羽の大鴉が舞いおりる。その名を聞けば「Nevermore.」。愛する人を失ってやつれ疲れた“私”の前に現れた大鴉は、果たして悪魔か預言者か…わずか数ページの詩「大鴉(おおがらす)」といえば古来有名な「Nevermore.」のくり返しが有名だったりします。韻を踏み、言葉を繰り返し、リズムを整え、全体を大きな旋律の流れに包みこむ…「詩は音楽なんだなぁ」ということを改めて強く感じさせる作品です。というのも一節ごとのラスト、リズム感を重視して韻を踏むように語句が配置されているのです。たとえば、夜の帳に何者かの気配を察して“私”が扉の外を警戒するシーン。 Darkness there, and nothing more.(ただ闇ばかり、何もない。)続いて、扉を開けてもただ闇ばかりで、響くのは“私”の声ばかりのシーン。 Merely this and nothing more.(その声ばかり、何もない。)しばし扉を開けたままにしても、風が吹くばかりで誰も見当たらないシーン。 Tis the wind and nothing more!(風ふくばかり、何もない。)やがて大鴉と出会うものの、名前を聞いても、何を聞いても、答える言葉は「Nevermore.(またとない。)」日本の短歌や俳句に通じる形式美だと思います。そして形式美だけに留まらない、一大歌劇のようなストーリー溢れる音楽性。まるで、悲劇の戯曲音楽を聴いているかのような雰囲気!やがてこの詩がフランス近代を席巻していくと思うと大好物のランボーやボオドレエルなどの詩人達に通じるものが…外国の詩はやっぱり自分と感性の合う訳者さんに出会えるかがキモ! >> 続きを読む
2016/07/30 by ロダン
【エドガー・アラン・ポー】(エドガー・アラン・ポー) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
ページの先頭に戻る
会員登録(無料)
レビューのある本