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フランソワーズ・サガン

著者情報
著者名:フランソワーズ・サガン
ふらんそわーず・さがん
フランソワーズ・サガン
生年~没年:1935~2004

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      悲しみよこんにちは
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
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      • 【やるせない残酷さ】
         久し振りにサガンを読んでみました。
         学生時代に読んだきりでしたが、たまにはということで。

         17歳のセシルと、彼女の40代の父親であるレイモンは、南仏の別荘に夏のバカンスに出かけました。
         父はまだまだ若々しいプレイボーイです。
         これまでにも多くの女性と交際してきましたが、今度は20代の(半ば玄人と表現されている)恋人エルザを伴ってのバカンスです。

         セシルからすれば、仕方ない父親だとは思うものの、確かに父親には魅力があり、無軌道とも言える生活はセシルも気に入っていました。
         しばらくは3人で自由気ままに夏を満喫していたのですが、ある夜、父が「客が来る」と言い出したのです。

         その客とは父と同年代ながら、父のように浮ついたところはない、美貌のアンヌという女性でした。
         セシルは、女性としてアンヌは大変魅力がある人だと思っており、また、女性としての比較ならばエルザなんかよりもアンヌの方が数段素晴らしい女性だとも思っていました。
         父はアンヌなんか別荘に呼んでどうするつもりだろう?
         エルザのことはどうするの?

         案の定、しばらく後にエルザは別荘から出て行ってしまい、あろうことか父とアンヌはバカンスが終わったらパリで結婚すると言い出したのです。
         父は、家庭に入って真面目な夫を務めることなんてできないと、セシルは思いました。
         また、しっかりしたアンヌが父と自分だけの奔放な生活に立ち入ってくるならば、自分にも大きな影響が及ぶだろうし、これまでのように好き勝手な生活をしていくことは許されないだろうとも思いました。

         セシルは、この別荘地で、既に年上のシリルという素敵な男性と知り合っており、シリルは熱烈にセシルを愛するようになっていました。
         しかし、アンヌはそんな二人の関係にも良い顔をしません。
         「そういう関係は最後は病院で終わることになるの。」と言い、シリルに対してセシルから離れるように言い渡します。

         セシルは、自分もシリルを愛していると、その時は思っていました。
         勝手に二人の仲を裂くなんて、と。

         しばらく後、エルザが別荘に置きっぱなしにしてあった荷物を取りに来ました。
         エルザは、既に新しい恋人ができたのだと話します。
        セシルは一計を案じます。
         このままでは父とアンヌが結婚してしまう。
         何とかアンヌを追い出して父と二人だけの生活を取り戻したいと。

         そこで、セシルは、エルザとシリルが交際しているふりをして父に見せつけるようにそそのかし始めたのです。
         そうすれば父は必ずエルザのところに戻ってくると焚きつけて。
         シリルに対しても、アンヌがいる以上、あなたとおつきあいはできないのだから、何としてでも協力してもらってアンヌを追い出すのと迫ります。
         さて、セシルの計略はうまく行くのでしょうか?

         本作は、ご存知の通りサガンのデビュー作です。
         この作品を書いたのはサガンが18歳の時だというのですから恐れ入ります。
         壊れやすい感情、まだ若いセシルの不安定な気持ち、南仏の夏の美しい描写。
         サガンがいかに早熟だったかがうかがい知れます。
         サガンが書いたのは18歳の時だったにせよ、どうやら18歳の私にはあまりよく読み切れていなかった作品だったようです。
        >> 続きを読む

        2019/09/14 by ef177

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【フランソワーズ・サガン】(フランソワーズ・サガン) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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