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ShepardErnest Howard

著者情報
著者名:ShepardErnest Howard
生年~没年:1879~1976

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      タオのプーさん
      カテゴリー:先秦思想、諸子百家
      4.0
      いいね! Tsukiusagi
      • 日々の生活において、社会的な常識や自分で作った枠組みに囚われて苦しむといったことは往々にして起こりうる。そんな時には一旦そのフレームを手放してしまえばいいのだが、どうしても執着してしまったり、どの思考が原因なのかに気づくこと自体が難しかったりする。

        スポーツをしたり芸術に触れたり旅に出たり本を読んだり。。
        囚われから離れフラットな状態に戻るための手がかりになることは色々あるが、自分の中では「常識」へのアンチという機能を持つ対処法として老荘思想を拠り所にしていた。
        ただ、劇薬に近い効果があって、妙に達観したつもりになってしまったり厭世観が強くなってしまったりと「現実的」生活に悪影響を及ぼしかねないため、深入りしないようにしていたが、以前少し禅に興味を持った時に、禅と道教の言わんとしていることが同じだという和尚ラジニーシの言葉に出会い、だとすれば道教を「現実」に活かすこともできるのだろうという感じを漠然と持った。

        今回、キャッチーなタイトルに惹かれ本書を購入してみたが、期待通り、クマのプーさんのキャラクターやエピソードからタオのエッセンスを抽出し、タオイズムを教義的な語りではなく雰囲気として感じられるような内容になっている。
        本書のようにプーさんを無為自然の象徴とみなして読んでみると、そのトンチンカンな受け答えが柔らかい禅問答のように感じられ笑ってしまうが、神話のトリックスターをタオイズム的に解釈すると理解が深まるだろうとか、その現実肯定の在り方に親鸞の絶対他力との共通点があるのではないかとか、プーさんの要素を道化的に表現したら現実に活かせるのではとか、興味の広がりがあって楽しい読書になった。
        また、「樸」という概念を思い出せたのは大きくて、自分や人を評価する基準をどこに据えるのかが見えたことは嬉しい限り。

        宇宙の法であるタオと人間の頭が作り出した法の乖離が問題を生むという老荘の教えを踏襲していると受け止めたため、両者を肯定したような道教的な掘り下げ方もして欲しかったという思いもあるが、対立ではなく包括という視座で書いていたとしたら感じ取れることは違うかもしれないので、時間をおいてまた読んでみようと思う。

        また、『バカボンのパパと読む「老子」』という本が出ているようで(著者はドリアン助川!!)、「これでいいのだ!」を通して見えるタオというのもまた興味深いので読んでみたい。
        >> 続きを読む

        2012/04/11 by Pettonton

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