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TurowScott

著者情報
著者名:TurowScott
生年~没年:1949~

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      無罪
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      • スコット・トゥローの「無罪」は、サスペンスフルな法廷戦術の応酬と、鮮やかな騙し絵の趣向で、私を魅了した「推定無罪」の続篇だ。

        前作で不倫関係にあった、女性検事補殺しの嫌疑で起訴され、見事に無罪を勝ち取った検事のラスティ・サビッチ。

        裁判から20年後、彼は上訴裁判所の首席判事に転身しており、いずれは最高裁判事の地位にも昇り詰める可能性まであるほど、充実した人生を送っている筈だった。

        しかし、サビッチの妻バーバラが、寝室で変死したことから事態は急変する。
        サビッチは、バーバラの死体発見からほぼ一日、警察に通報することなく放置したままという、奇妙な行動を取っていたのだ。

        こうしてサビッチは、妻殺しの被告として、再び法廷に立つことになる。
        そして、サビッチを訴追する検事は、かつての裁判で彼を貶めようとしたトミー・モルトであった。

        緊迫感のある法廷闘争はもちろん、なぜサビッチは、一日も妻の遺体をそのままにしていたのか? という強烈なホワイダニットが、私を閉幕直前まで摑んで離さない。

        この本は、サビッチだけでなく、彼の息子のナット、モルト検事といった様々な視点からの語りで構成されている。

        彼らが愛や性、正義など二元論的に、結論が出ない問題に悶々と悩むさまが、円熟した語り口によって綴られるのだ。

        ミステリとしての強固な骨格に感心するだけでなく、答えのない問いを繰り返す、登場人物たちの人生模様に思いを馳せずにはいられない、滋味に富んだ小説だ。

        >> 続きを読む

        2020/04/04 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      推定無罪
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 法廷ものを代表するリーガルミステリの1冊。

        映画版も見たが、小説版ではより詳細に人物が描かれている。

        婦女殺害の事件が起き、その女性と関わったとされる証拠が見つる。
        それは検事のサビッチにとって不利な証拠であり、対立検事のトミーに起訴され法廷の場に立つ。

        上巻は起訴から証拠集めという形であり、法廷もののやり取りは下巻の方。

        ラストの驚く真相に関わる部分は既に伏線が敷かれている。
        どう展開していくのかは下巻を見てからに。
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        2020/03/02 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      有罪答弁
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • 今回読了したスコット・トゥローの「有罪答弁」は、「推定無罪」「立証責任」に続く第3作目の作品。

        主人公のマック・マロイは、刑事あがりの弁護士。
        有力者の引きで大手の法律事務所に勤務することが出来たが、毎年年収がカットされ、今やすっかり窓際族だ。

        そんな彼が上司に呼び出され、ある仕事を言いつけられる。
        同僚のやり手の弁護士ロバートが、行方不明なので探してくれというのだ。

        どうやらロバートは、航空機事故の和解金から560万ドルを引き出して失踪してしまったらしい。
        マックが調査を続けていくと、彼の知らない事務所内の複雑な人間関係と犯罪が次々と見えてくるのだった-------。

        読み終えて思うのは、この作品は極めてハイブロウなピカレスク・ロマンで、主人公マックのキャラクターが実に魅力的だということだ。
        殺人、陰謀、横領、大手法律事務所の力のポリシーなど、面白くて興味深い。

        とにかく、560万ドルとともに同僚の弁護士が失踪するという設定が、実に新鮮でストーリー展開も、さすがスコット・トゥローらしく実に巧みだ。

        そして、主人公マックの前に広がる、果てしない虚無の念に圧倒されてしまう。
        もうこの作品は、サスペンス小説と言うより、サスペンスフルな文学だと言えると思う。

        >> 続きを読む

        2018/04/20 by dreamer

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      推定無罪
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee
      • ラスティの裁判がついに始まる下巻。

        これまで共に仕事をしていた信頼のある、レイモンドやペインレスが悉く反旗を翻したように不利な証言を。

        そして証拠として提出されることがなかったグラスの行方。
        またラスティが本当に殺人を犯したのかは、徹底的にぼかされている。

        そもそもラスティが真っ当な人間としては描かれていないので、そこがミステリとしての騙しにもなっている。

        判決が出た後に明かされる真実によって、一気にミステリ度が上がる。
        どの人物も裏がありで、清廉潔白な人物はまだ息子のナットぐらいしかいないんじゃないか。
        >> 続きを読む

        2020/03/03 by オーウェン

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