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GrishamJohn

著者情報
著者名:GrishamJohn
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生年~没年:1955~

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      法律事務所
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 私の大好きな作家のひとりであるジョン・グリシャムの、トム・クルーズ主演で映画化もされた「法律事務所」を再読、今回も法廷サスペンス小説としてあまりの面白さに一気読みをしてしまいました。

        ハーヴァート・ロースクールを優秀な成績で卒業した主人公が、税務中心の法律事務所に破格の待遇で就職するのが、この物語の発端。

        この法律事務所、規模は小さいのに、とにかく待遇が群を抜いている。BMWは無料で貸してくれるし、低金利の住宅ローンは付いているし、といたれりつくせり。こんなにうまい話があっていいのかと思うほど。

        そのかわりに仕事もきつい。家に帰る暇もないほどのハードなビジネスなのです。"仕事中毒人間"の日本人にはまさに他人事とは思えない設定で、そのためにこの若き主人公は、たちまち妻との仲がおかしくなってしまいます。

        この小説の前半はそんなふうに物語が進展していきます。その法律事務所にはどうやら裏があるらしく、途中で何度も暗示されるが、物語のちょうど半ばで事態の真相が明らかになるのですが、結局、待遇が破格であることにはやはり理由があったのです。

        そして後半は、この主人公がその真相といかに闘うのか、ということになっていくわけです。この後半の展開は、いささか"コーン・ゲーム"的になるのですが、グイグイと読まされて気がつくともう一気読み状態になっているのです。

        主人公の兄を始めとする個性的な脇役たちが、随所に配置されているのがいいし、物語がスピーディに展開するのが何よりもいいんですね。

        ただ、残念なのは、私がこの主人公にどうしても共感出来ないということです。理想とかに燃えるのではなく、ただ待遇にのみ惹かれて法律事務所に就職するという冒頭から、私はこの主人公に全く共感出来ないのです。世の中をそんなふうに甘く考えている人間には、いずれしっぺ返しが来るだろうと思っていると、案の定、物語の半ばで事の真相が判明して、彼は窮地に立たされるのです。

        しかし、この主人公、この挫折を通して人間として成長するというのなら話も別ですが、基本的な考え方や生き方にその後もあまり変化がなく、闇の力と闘う後半を通しても、一向に人間的な成長は遂げていないのです。

        ハラハラする法廷サスペンス小説としては、確かに何度読み返しても面白いのですが、やはり主人公の人間性に共感出来ないと、読後の爽快感、カタルシスもあまりなく、つらいものがありますね。


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        2016/11/27 by dreamer

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