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ギルガメシュ叙事詩についての絵本の三部作。 第一部では、それまではあまり良い国王でもなかったギルガメシュが、エンキドゥという友と出会って、人間として大きく成長する姿がすがすがしく描かれている。 第二部では、ギルガメシュとエンキドゥが、フンババと闘い、そしてイシュタルとも争うことになった物語が描かれる。 とても生き生きと描かれていて、とても面白かった。 第三部では、永遠のいのちを求めて旅をするギルガメシュ王が、その旅のはてにウトナピシュティムと出会う。 彼は、世界が大洪水になった時に箱舟をつくって妻とともに家畜ととともに助かったという人物。 本当に壮大な気分に引き込まれる、素晴らしい叙事詩だった。 たしかに、永遠のいのちというのは、自分がなしとげた善いことや偉大なことを人々が記憶してくれる中にこそあるのかもしれない。 にしても、このウトナピシュティムって、旧約のノアと箱舟の話がよく似ている。 旧約のノアの話は、このギルガメシュ叙事詩から伝わった話なのか、あるいは共通のなんらかの記憶があるのだろうか。 この人類最古の叙事詩を、とてもわかりやすく絵本にしてくれている作者に本当に感謝。 絵も素晴らしいと思う。 多くの人に読んで欲しい素晴らしい絵本だった。 >> 続きを読む
2012/12/21 by atsushi
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