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一橋文哉

著者情報
著者名:一橋文哉
いちはしふみや
イチハシフミヤ

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      闇に消えた怪人 グリコ・森永事件の真相
      カテゴリー:刑法、刑事法
      4.5
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      • グリコ・森永事件の犯人とされる怪人21面相の記録。

        まさに劇場型犯罪。日本にこれほどの犯罪が有ったのかとある意味で感動した。

        グリコ・森永事件。そしてその犯人とされる怪人21面相。さらにはキツネ目の男。

        その存在は全て知っているものの、肝心な犯罪の内容についてはほとんど知らなかった。
        これは当時の年齢的理解レベルの話で有り、記憶の風化によるものでは無い。

        しかし改めて見返して見ると、これだけの犯罪を犯しながら時効まで逃げ切ったというのは驚異的で有り、警察組織としては痛恨の極みで有ることが察せられる。

        まず犯した罪の回数が多いこと。グリコ、森永だけでなく、他の多くの企業への恐喝を実施した上、多くの遺留品。更に多くの脅迫状が残っていることからも、逮捕されていないことが不思議である。

        これらの点からも、ここまでやって逮捕されていないのは、裏に警察さえも手を出せない強力な組織が有るとかいう話が出てくるのは頷けるが、案外真相はシンプルで、単にラッキーが続いた結果ではないかと考えている。

        この事件で最も印象的なのは、やはりマスコミ対策で有ろう。
        警察を愚弄しつつもコミカルな脅迫状の文面。
        企業側からの連絡手段に新聞広告を指定している点。

        死傷者を出さないようにし、大企業をターゲットとすることで、どこかねずみ小僧的に民衆の支持を取り付けていたようにも見える。

        決して許される訳ではないが、知的好奇心を刺激する興味深い事件で有ることは間違いない。
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        2011/07/05 by ice

    • 2人が本棚登録しています
      オウム帝国の正体
      カテゴリー:刑法、刑事法
      4.0
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      • 教祖の逮捕により終焉を迎えたかに見えるオウムの裏側。

        それなりに興味を持って情報を追ってきたつもりだったが、本書は非常に深い。

        435ページのボリュームでオウム事件全体を取り上げている。

        ・坂本弁護士事件
        ・村井氏刺殺事件
        ・上一色村一斉捜索
        ・地下鉄サリン事件
        ・国松長官狙撃事件

        センセーショナルに報道された事件に対しても、漏らさず詳細を取り上げているが、

        ・早川氏のブラックマーケットでの暗躍
        ・教団の錬金術とそれに群がる各種団体
        ・麻原代表逮捕後の旧麻原派と上祐派との対立

        とくに興味深かったのは上記3点で有った。

        オウム事件の暗部を糾弾する姿勢は、既に風化の兆しを見せている現代においても更に重要な意味を持っていると考える。

        また、随所で謀略的な示唆が有るところも、小説としての面白さに彩を添えている。

        無差別殺人により多くの人命を奪った教団が、事実上、今も存続していることを疑問に感じる声が増えるのを願う。
        >> 続きを読む

        2011/02/27 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      「赤報隊」の正体 朝日新聞阪神支局襲撃事件
      3.0
      いいね!
      • 朝日新聞阪神支局襲撃事件の裏に潜む闇へ切り込む。

        大きく展開する考察は鵜呑みにでは出来ないものの、一部でも真実なら恐ろしい。

        予備知識はほとんど無い状態だったが、大きな恐怖と憤りを感じた。

        昭和62年5月3日。年齢的な理由で、この事件について実はほとんど記憶していない。
        恥ずかしながら帝銀事件などと同じようにはるか昔の大事件という認識で、赤報隊という名称から日本赤軍などの関連事件を連想している状態で有った。

        大きな事件に付き物の陰謀説的な推論もあり、読み物としては面白いのだが全てを素直に受け入れることは難しい。

        事実と考察からある程度妥当性が有る線を導くと、被害者に対する怨恨の線は低そうで、朝日新聞社に対しての警告。
        または被害者の取材が虎の尾を踏んだことが想定される。
        どちらにしてもジャーナリズムへの許されざる挑戦で有る。

        仕事に人生を賭けるのは良いが、生命を賭けさせられては堪らない。
        >> 続きを読む

        2012/05/25 by ice

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      「赤報隊」の正体 朝日新聞阪神支局襲撃事件
      1.0
      いいね!
      • 都合よく事件の核心を知る人物と接触出来たり、真犯人に辿り着いたり、
        事件の裏側では「闇の紳士」が暗躍しているのが一橋文哉の作品の
        パターンなんだ。

        読む前から「どうせ今回も似たような作品なんだろう」と思っていたが、
        やっぱり本書もまるっきり同じパターンだった。

        1月27日・28日とNHKスペシャルの「未解決事件」シリーズが1987年
        5月3日に起こった朝日新聞阪神支局襲撃事件を取り上げたので、買った
        まま積読本に埋もれていた本書を引っ張り出して来たのだ。

        内容が酷すぎる。雑誌「新潮45」に本書の元になった記事が掲載された
        のは2000年なので、一連の赤報隊関連事件の時効前なのに捜査関係者や
        捜査幹部がべらべらとよくしゃべること。しかも、事件に核心に迫る
        であろうことばかり。

        いや~、凄い取材力だね。本当なら…だけど。

        そして、著者はなんとっ!阪神支局襲撃事件の実行犯に辿り着き、本人に
        インタビューもしているのだっ!

        本書によると阪神支局が襲われたのは、この事件で亡くなった小尻記者が
        取材していたことが原因であったらしい。

        でもさ、あの襲撃事件で最初に撃たれたのは犬飼記者なんだよな。小尻記者
        の命を奪ったのは2発目の銃弾だったんだけどな…と思っていたら、実は
        犬飼記者も同じ件に絡んでいたなんて後出ししやがった。

        しかもこの実行犯、実に都合よく病気で急死している。ねぇねぇ、本当に
        実在した人物なの?妄想の産物じゃないの?

        1億歩譲って本書が示す人物が実行犯だとしよう。だとしたら、事件当日に
        小尻・犬飼の両記者が支局にいるって確実に把握してないと襲撃できない
        よね?その辺りには触れていないのだが。

        途中、同じ著者の他の作品同様、平和相互銀行事件やらイトマン事件やら
        の話がだらだらと続くので、もうお腹いっぱい。

        やっぱりこの著者(著者グループ?)の作品はもういいわ。赤報隊の正体
        より、この覆面作家が正体を晒して「妄想をノンフィクションと言って
        ました」と宣言してくれる方がいいわ。

        尚、朝日新聞阪神支局襲撃事件については事件後に支局内に設けられた
        特別取材班に在籍した元記者の作品が2月に発売になるようなので、そち
        らに期待したい。
        >> 続きを読む

        2018/02/04 by sasha

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