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町田康

著者情報
著者名:町田康
まちだこう
マチダコウ
生年~没年:1962~

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このランキングは1日1回更新されます。
      パンク侍、斬られて候
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! KEMURINO
      • 文体がガラガラ変わるのに度肝を抜かれたが最後、虜って感じの本。
        「歴史的帳尻合わせなんか、別にいいじゃん伝われば。時代劇とかだって、本物じゃないですからね。」と、そういうことなんでしょうか?

        「あー、いるいるそういう人」的な人間観察を交えてきたり、いきなりポエジー満開な台詞をはいたり、新興宗教の神話があったり、なんかのイベントの書き込み風だったり、不条理だったり、次は何する?って目が離せません。このむちゃくちゃを不自然には思わないのは、きっと町田さんの世界にどっぷり引きずり込まれているからでしょう。

        ネーミングのセンスもすごいな、これどっから持ってきたんだ?ってのばっかです。8歳ですでにシャブ漬けの「差オム」とか。パンク系の語感なんですかね?

        「告白」を再読する体力も時間もないけど、町田さんに振り回されたくなったら読む本です。
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        2017/10/05 by MaNaSo

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      猫にかまけて
      4.0
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      • 特に犬派でも猫派でもないし、ペットもいない。が、愛猫家の町田氏がずいぶん前に発表した猫随想を読んだ。

        我の強さ、理不尽かつミステリアスな習性と性格に満ちた猫たちに驚愕し、手を焼きながらも、かまけてしまう心理描写がとてもおもしろい。

        病に伏し、変わり果ててゆく愛猫に傷心、奮闘、慈しむリアルな闘病と臨終にもきちんと向き合っている視線が胸を打つ。

        おりしも世は空前の猫様ブーム。人はなぜ猫に惹かれるのだろうか?

        クールかつ淡々、飄々と日々を送るその生き様は、人間界より清く力強く、頼もしく見えてくる。人は猫に一つの「人格」を見いだして、価値観や自由度を育み、生き抜く免疫を分け与えてもらっているように思えた命の書。
        >> 続きを読む

        2017/12/02 by まきたろう

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      告白
      カテゴリー:小説、物語
      2.8
      いいね!
      • 明治26年、河内国石川郡赤阪村字水分。
        金銭・交際トラブルによって実際に起きた「河内十人斬り」をモチーフにした作品です。
        その主犯である、城戸熊太郎の一生が描かれています。

        熊太郎には幼い頃からの思弁癖があり、周りの人たちと上手くやれないのはその思弁を表現する言語を持たないことが原因なのかと悩みます。
        町田さんの豊かな表現力が至る所に散りばめられており、この表現も、作中で蛇穴に落ちたエピソードと絡めておもしろく書かれています。

        -頭のなかでいろんな考えが渦巻いて、それが言葉をともなって口から出ていかないから、思いは不快に曲がりくねって、御所の蛇穴の蛇みたいなことになっている。

        百姓仕事や恋愛といった、他の村の青年が安々とこなしていることができない葛藤。
        上手くいかないのは人のせいにし、騙され、良い格好しいで、どうにもならなくなったらポンっと爆発してしまう。
        爆発後、まずかったのではないかとまた悩む。
        最後まで優柔不断。
        共犯の谷弥五郎は同じ博打打ちですが、こちらは世の中を渡る術を身につけています。
        熊太郎の不器用な生き方は、時々自分自身を投影しているようでドキっとさせられます。
        大問題を起こさないよう生きる術を身につけているつもりですが、熊太郎みたいなところあるでしょう?と言われると否定することはできません。

        700頁弱ととても長いストーリーでしたが、波に乗ると読むスピードが加速。
        とにかく町田さんの独特の言い回しや言葉のリズムがおもしろかったです。
        税所篤が遺跡発掘マニアと言われてて、笑いをこらえきれませんでした。
        あと葛木ドールとモヘア兄弟のネーミングセンスが抜群です。
        この二人もなんだったんだろう。
        こうなってしまった根本的な原因は葛木ドールを殺したからだと、そう思いこむことで自分自身を守っていたのでしょうか。
        熊太郎が一生のうちで一番輝いていたときは盆踊りを踊っていた場面なのかな。
        こちらも町田さんのリズム感が心地よく、心に残りました。
        >> 続きを読む

        2017/05/14 by あすか

    • 他1人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      くっすん大黒
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 3年前、ふと働くのが嫌になって仕事を辞め、毎日酒を飲んでぶらぶらしていたら妻が家を出て行った。
        誰もいない部屋に転がる不愉快きわまりない金属の大黒、今日こそ捨ててこます。
        日本にパンクを実在させた町田康が文学の新世紀を切り拓き、作家としても熱狂的な支持を得た鮮烈のデビュー作。

        第19回(1997年) 野間文芸新人賞受賞
        第7回(1997年) Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞

        巷で「おもしろい」と異様とも思えるほど評判がいい純文学(これは純文か?)は、実際に読んでみると評価が分かれるところです。
        特に、この「くっすん大黒」は、洒脱な文章、独特の語り口、軽妙な文章のリズム、登場人物たちの個性のアクの強さ…などがウケて、一部の熱狂的な町田康ファンをつくり上げているのだと思います。
        僕的には、この小説の取り柄らしきものは、それだけ。
        それだけでは物足りない、小説としてはいかがか、と思い評価を低くしました。

        書き始めの設定からありきたり。
        女房に逃げられて、アル中寸前の男が、金もなく、うち捨てられています。
        しかし、本人には、その状況に危機感はなく、むしろ、積極的にその状況を楽しもうとする気配さえあるよう。
        日がないちにち、部屋でころがったり、酒を呑んだり、鏡を見たり、酒を呑んだりしているうちに、どうにも部屋の隅に横たわる大黒さまが気に障り、これを捨てに行こうと思い立ちます。

        物語の前半部は、部屋から30分ほどかかる最寄りの駅までの道中、どこへこの大黒を捨てるか、逡巡しながらの道中を描きます。

        今までは気にしていなかった古本屋の存在に驚いて入店すると、太った中年女の店番に気味の悪い言葉を投げかけられたり。
        駅前のプランターに大黒さまを捨てようと、プランターの中のゴミを整理しているところを警官に咎められたり。

        ちょっと読書好きな人なら、書けそうな文章です。
        表現や言葉遣いがちゃんとしていなくて、関西弁や「」配置の仕方、主人公の思考回路のキテレツさだけで、読者にほのかな笑いを与え、それだけで(!)前半部を終わらせた感があります。

        後半は、ふと思いつき、年下の知り合いのところへ転がり込み、また先鋭的な映像作品の制作者を崇拝する幾人かのグループのドキュメンタリー番組を手伝うことになって、物語が急展開してゆくのですが、主人公の日常に突発的に異物が混入したきただけの話しで、主人公のキテレツな思考をさらに紹介するために、著者がぶっこんできた非日常というのが明け透けで興ざめです。
        こんな後半部になるなら、前半のどうしようもないダラダラを最後まで貫き通して欲しかったと思いました。

        私小説に近い作風といえると思いますが、これなら、西村賢太さんの著作の方がずいぶんと文学作品としての質も良く、自虐的な笑いの部分も数段優れていると言えるでしょう。
        タイトル奇を衒っての不発感ありあり。

        それから、僕があんまり、許せなく感じたのは、大黒さま(別に大黒じゃなくても弁天さまでも、布袋さまでも)を捨てに行こうと思い立ったという、小説を書こうとしている素人の方々でも思いつくようなありきたりな設定を、文章の軽妙さとか、目新しさだけで、一本の小説に仕上げ、発表したことです。
        話題性を狙った出版社の暴走ぶりが窺えて嫌です。
        特に、後半部は、前半を独力で書いた著者だけでは書けなかったと思ったのは、穿ちすぎでしょうか。
        アイディアとか、ストーリー展開とか、登場人物たちに、編集者の影が見え隠れするような気がします。
        別に作者と担当編集者が二人三脚で作品を仕上げることを、よしとしていないわけではないのですが、ごく普通の新人作家であったなら、そこまで力を注いだだろうかと、そこまで考えてしまうと、世に出る才能にさえも不平等があるものだと、腹立ちに近いあと味の悪さは残ります。

        調べてみると、やっぱり芥川候補作。
        選ばれなかったからよかったものの(ちなみに、その時の受賞作は、柳美里さん「家族シネマ」、辻仁成「海峡の光」)、話題先行の意図が窺える事実だとは思います。

        高尚な文学作品ばかり読んでらっしゃる方には、目新しく、おもしろく感じられる方がいらっしゃるかもしれませんが、普段から底辺小説をしっかり押さえている僕には、まさにエセ無頼派小説。

        と、ここまで書いて、デビュー作だけで判断するのはいかがなものかと、反省もあるので、もう数作読んでみようと思います。


        表題作だけでは、なんか本に申し訳ないな…と思い、もう一本の中編『河原のアバラ』も読んでみましたが、やっぱり合わないですね。
        いきあたりばったりの仕事には、プロらしさが感じられない。
        ただただ、軽妙、リズムある文章、突拍子もない出来事、人物があるだけ。
        妄想の類を書き連ねた、作文。
        う~ん…もう一作、読むにしても少し先になりそうです。
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        2015/09/06 by 課長代理

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    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      実録・外道の条件
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • しゃべり言葉が多用されていて癖のある文章でした。
        正幼稚な口語の語り口だけではなく、ところどころから垣間見えるキレのある文章の温度差があって面白かったです。
        笑える部分もあり、最後まで飽きずに読むことができました。

        ただ主人公が様々な理不尽(外道)に振り回されつつ、それを冷静に判断し愚痴をこぼしていくだけの話。
        ああ、確かにこんな感じのうざい人いるよねーと共感してしまうこと多かったです。

        自身を主人公にした小説。
        小説と銘打っておきながらフィクションではない内容もあるのかなと想像してしまいました。
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        2015/05/21 by mokoko

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      告白
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 湊かなえさんによる同じ作品名の方のレビューを書こうかなと思ったら、既に多くの方のレビューがあったので、それならばということで、町田康氏の本書を書くことにしました。

        数年前に図書館で借りた本書は、かなりの厚さのハードカバー。返却日までに読み終えるかなという不安もありましたけど、いや~面白くて、自分でも驚くくらいの早さで読み終えたんですよ。

        1983年大阪で実際に起きた"河内十人斬り"と呼ばれ、その後発見河内音頭でも歌われるくらい有名になった連続殺人事件を描いています。

        実際は女性や子供までも被害者になっているので、それらの出来事を描いた本書を面白いという言葉で評するのはどうかと思いますけど、町田氏の独特の文体はユーモアもあり、のらりくらりといつの間に読まされてしまう変な魅力があるんですよね。

        町田氏が芥川賞を受賞前後にテレビに出演した際、ミュージシャン時代と作品から受ける印象と違い、司会者だけでなく一般の方の質問にも真摯に答える姿が今も印象に残っています。

        なので、本書は文庫本でもかなりの威圧感があって、なかなか手に取りにくいかと思いますが、本書ではなくても、町田氏の作品は一度でも良いから読んでほしいと思うのです。

        因みに町田氏が出演した同じ番組には、別の回にこれまた同じく某芥川賞作家も出演してましたが、一般の方の質問にはあまり良い表情を見せなかったことも印象に残っており、以来その作家の作品は読まないと決めましたとさ。

        その作家が誰なのかは、僕のみぞ知る😄





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        2017/10/30 by アーチャー

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      きれぎれ
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • 「夫婦茶碗」「くっすん大黒」に比して明らかに枯渇しているが、むしろそのお陰で芥川を獲れた、という印象。 >> 続きを読む

        2015/10/14 by aaa

    • 4人が本棚登録しています

【町田康】(マチダコウ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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