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1人暮らしでありながら視力を失ったミチル。駅のホームで起きた事件で犯人にされたアキヒロ。ミチルの家でお互いはその存在を意識していく。現実にはとても成立し得ない関係だが、お互いの孤独が寄り添っていく展開が嘘くさくない。最初は怯えながらも、互いに必要とされる存在へ。そして後半には隠されていた事件の真相が。サスペンスが高まっていくのが手に取るように分かるし、ラブストーリーとしての側面も持ち合わせている。この関係がどういう結末を迎えるのか、ステップの行方を見守っているかのような感覚を味わえた。 >> 続きを読む
2022/03/11 by オーウェン
なかなか好きな内容ですけども.....。6作それぞれが独立したお話しではあるけれどちょっとリンクしている。関連性は多少無理があるところもあると思うけど、今どきそれくらいやらないと1冊の本に仕上がらない感じがするよねwシメのホワイト・ステップは「せつなぃ系」全開。コレ読むだけでも意義があった本だゎ。そもそも思ったのは、他人のアイデアをもとに書きなおすというのはちょっとなぁ。そんなところもあって、乙一さんの本はずいぶん久しぶりですが感激はうすかったヵな。 >> 続きを読む
2018/07/28 by motti
表題作(デビュー作!)では乙一さんの田舎者(失礼)具合にリアリティを感じます
2018/07/06 by motti
乙一さんの短編小説初めて読みました。どんなもんかと思って読み始めましたが序盤から惹き込まれてしまいました。『カザリとヨーコ』のヨーコがこれでもかってくらい悲惨で可哀想で最後もゾッとするオチで作品としてとても好きでした。この後のヨーコが気になりました!あとは『SEVEN ROOMS』後味の悪さで一番でした。弟の悔しさを考えると辛くなりました。今後も乙一さんの作品を読んでみようと思えました! >> 続きを読む
2017/10/10 by CARS
とりあえずcalling you読みました。とても良い作品で、熱が冷める前にレビューしておきます。最初は、リョウが携帯をイメージしすぎて具現化してしまうというハンターハンターの具現化系能力者みたいなことやっててぶっ飛んでんなーと思っておもしろく読んでました。最初にシンヤが出てきた瞬間、絶対リョウがイメージしすぎて作り出したんだろーなとおもってましたが(本人もそう思ってましたが)、未来のリョウから現在のリョウともども否定されましたね。シンヤと話すようになって会話になれたリョウに友達ができてシンヤが必要なくなる的なヒカルの碁的ストーリーを予想していましたが見事に裏切られました。シンヤのために言ったラジカセ探しておいてよと言う言葉も、皮肉にも言葉通りに自分のためになったと考えると悲しく、熱くなりました。そーいえば、未来リョウが好きな人いたけどもういないとか言ってたのもこれだったんやなーとか自分の周りのコミュニティから離れた人かつ同じ奇怪な現象を経験しているという共感があるという環境によってリョウは本当の心をさらけ出すことができたんだろう。そんな、やっとできた唯一の心からの友達をなくすことがどんなに苦しいか...バグダッドカフェっていう映画見てみよーかなcallingyouも聞きたいし >> 続きを読む
2019/09/30 by 0000000
この赤の中には残酷さもある、グロさもある、弱さもある。けれど人のやさしさと、どうしようもない残酷な赤の中でも希望を諦めない人のたしかな強さも詰まった、そんな赤。ひっさびさにおもうところあってSOふぁーが読みたくなり、ついに買いました。初めて読んだ時は中学生で、なんとなく血生臭かったという印象があったためあまり読み返していませんでした。なのでクリスマスイブに読むものとしてはどうなんだ(苦笑)とは思いましたが、結果は前述のとおり、読んでよかった。読みたかったSofarは、両親の喧嘩から出た嘘によって少年は母のいない世界の父と生きる僕、と父のいない世界に生きる僕に分離してしまう。最終的にどちらかを選ぶことによって彼は相手が見えなくなってしまう。そんな話。個人的な事情で、仲良かった人と疎遠になり、このままお互い会わなかったらそのうちすれ違っても気づかない、お互いがほんとに見えない存在になるのかなと思った時にこの話を思い出して手に取りました。読んでよかったです。二つの世界を繋ぎ留めたかった。少年のやさしさに触れます。初見と印象が異なりすごく感動したのはSEVENSROOM、初見は怖かったのですが、今回は怖さよりどんな残酷な世界でも希望をすてない強さとやさしさの話に感じました。それは私の大好きなカザリとヨーコとも通じるもの。最後まで何かを信じること、誰かを想う事、そしてどうしようもない現実にどんな手を使ってでも歯向かって生き延びて幸せを探す事、どちらもそんなことを感じます。表題作のOO は人の弱さを正面から描いた話なんだと感じました。時が経つと受ける印象が変わります。最後に陽だまりの詩。よかったなー。つらいけど、少し未来のSF 世界の優しく悲しい終わりの話。人とは心とはなんだろう、と誰かにそばにいてほしいという根本的な思いについて改めて考えます。少し悲しいクリスマスイブに思いがけずそっと寄り添ってくれた作品でした。 >> 続きを読む
2018/12/31 by kaoru-yuzu
乙一氏の初長編。目ん玉な話
大富豪専門の悪党・怪盗ゴディバvs名探偵ロイズ。この二人の対決が、世間を賑わせている。移民の少年リンツが手に入れた地図を巡り、とんでもない事件へと発展していく。 出るわ出るわ、チョコレートメーカーのキャラクターたち!チョコレート好きにはたまらない本です。一見天使のような容姿、でも乱暴者のドゥバイヨルのキャラクターが良いです。登場した時はどうなることやらとヒヤヒヤしながら見ていましたが、性格は最後まで変わらないのに、何か魅力的だったんですよね。差別も殺人も平気でするのに。後半は特に、(いろんな意味で)彼の言動に目が離せなかったです。ロイズとのコンビも、合わなそうですごい相乗効果となりそう。ひらがなの多い本書ですが、ドゥバイヨルの存在自体が児童小説に向かない気がするのですが、どうなんでしょう。後半の鮮やかな伏線回収は読んでいてわくわくしました。とても気持ちが良かったです。本を読んでよかった!という余韻に浸ることができ、満足満足。乙一さんといえば、ホラーとか不思議なお話が多い印象でしたが、イメージが良い意味で変わりました。それはそうと読んでいる途中、チョコレートが食べたくなって、ロイズのチョコをつまんでいたのですが。途中からビターな味となってしまいました。 >> 続きを読む
2019/03/24 by あすか
家にある未読の本を探していたら偶然発見。最近小説系を読んで無かったので、何となく読みました。「あおぞらフレーク」は女の子の気持ちが「味」になって表現されていたのが印象的。「しあわせは子猫のかたち」は不気味な情景や心理描写を表現しながらも、最後は前向きになれたのでなんかスッキリ。「植物図鑑」はありそうな日常で等身大の感じが良かった。「黄泉の階段」は最後の最後まで引っ張ったが、今までにありそうなオチなので少々残念。「小さな故意の物語」はドラマで見ていて結論を知っていたので飛ばし読み。トータルで4の評価にしました。しかし短編物で色々な作者が一つになったものはお得感がありました。近くの図書館にシリーズが全て揃っているようなので、早速借りて読もうと思います。青春物は読みやすくて私は好きですね。 >> 続きを読む
2015/01/23 by tetyu
「Calling You」(「ザ・スニーカー」2000年4月号掲載)「傷-KIZ/KIDS-」(「ザ・スニーカー」2000年10月号掲載)「華歌」(文庫描き下ろし)以上3つの短編を収録した作品。どの短編もよかった。書評にもある「“切なさの達人”」はまさにその通りだ。3つの作品に共通するのは、誰かの心の支えとなるものが描かれていることだと思う。「Calling You」では、ユミがシンヤに支えられていたように、シンヤもまたそうだったから、あんな行動に出ることができた。「傷-KIZ/KIDS-」では、アサトと「オレ」は、心の傷も分かち合っていた。この2作品を読むと、支えるということが単純に素敵だと思える。「華歌」は、結末に触れてしまうので多くは語らない。寂しさと少しのホラーを混ぜ合わせたような独特の雰囲気は、読んでいる私を不安な気持ちにさせた。終盤の意表を突くシーンも、少々強引なところはあったが、騙された。傷を癒すためには、同じ痛みを知っている人の力が効果的ということだろう。それにしても、よくこうも作風を変えられるものだ。また乙一作品を読もう。 >> 続きを読む
2014/12/13 by しでのん
以前「失はれる物語」(ハードカバー)を読んときに収録されていたものと被る収録内容が多いけど読んでいないものがあったので図書館で借りた。乙一さんの一つの側面であるせつない系の寄せ集め集という感じか。 >> 続きを読む
かなりライトな内容でサクサク読めます。基本的には同じ主人公を取り巻く事件(割とスプラッタ気味)を巡った物語を集めた短編集です。話自体は、人間ドラマあり、厨二病あり、ちょっとロマンスありで、万人受けするタイプ。普通に面白かったです。ただ、乙一お馴染の、あの手のトリックが多すぎて、終盤若干食傷気味になってしまいました。上下巻で完結して、とても読みやすいので、サクッっとサスペンス寄りのミステリィを読みたいときにお勧めです。 >> 続きを読む
2014/05/09 by オオスカシ
表紙の絵にあるようなナイフのように、読んだ後のヒヤッとする感覚が独特な小説。日常の中に猟奇的な事件を潜ませているというのは通常あり得ないことであり、少年だから安心という状況はまるでないし、同じクラスに犯罪者がいるのだから。乙一が描く文章は本当に独特であり、切れ味鋭い描写が突然やってくる印象。その中でサイコスリラーのような作風からミステリへと転換していく。「リストカット事件」の手を集めるという猟奇的な行動など、それ自体だけでも不気味さが溢れている。 >> 続きを読む
2019/01/23 by オーウェン
乙一さん、好きです。出会いは友人が貸してくれた「Zoo」でした。少し不思議な世界観と切なさ残る読後感が好きなんですよね。時折無性に読みたくなり、実は感想書いていないだけで、けっこう読んでいます。長編よりも短編が好き。本作では表題作の他、「石ノ目」「はじめ」「BLUE」が収録されています。*石ノ目「石ノ目の目を見てしまった者は、石となる」地方の伝承を巡る物語。初めて読んだときから苦手でした。世話をしてくれた女の人が可哀想で。彼女の人生を思うとやりきれない気持ちにさせられます。初読からだいぶ経ちましたが、苦手意識は変わりませんでした。*はじめこちらは苦手から一転、おもしろく読むことができました。男勝りで悪名の高い”はじめ”という設定、そもそも女の子に罪をなすりつけないで!という気持ちが強かったのですが、少年・少女たちの冒険と心通わせていく過程が今回は心地よさを感じて。幼い彼らの成長を見守っていました。…年ですね。爽やかで、切ない青春の物語です。*BLUE昔も今も、大好きな作品です。この作品があったから、古本屋に売らなかったんだろうなぁ。「王子」「王女」「騎士」「白馬」、そして余った生地からできあがった「ブルー」。彼らは不思議な布から作られた、自分の意思を持ったぬいぐるみです。ぬいぐるみを買ったカーロス家の人々の前では返品を恐れ、じっとしていますが、誰もいないところでは思うままに動きます。自分たちのことしか考えない王子、王女、白馬はブルーを蔑み、騎士はそんな彼らに従っています。持ち主であるウェンディの一番になりたく、他のぬいぐるみを排除しようと王子たちは動き出し…というストーリーです。ブルーがめちゃめちゃいいやつなんです。見た目で蔑まれても努力をしたり、誰かの助けになろうとしたり。乱暴者のテッドと心通わせていく姿にじーんとさせられました。ラストシーンが大好きです。涙、涙です。*平面いぬ。「ちょっとした気まぐれから、謎の中国人彫師彫ってもらった犬の刺青」―が受け付けないまま読了してしまいました。ポイントはそこではないんですけどね。刺青というマイナスイメージや、自分以外の家族全員が癌という境遇の中、軽快なタッチで重さを全く感じなかったのが印象的でした。 >> 続きを読む
2020/06/16 by あすか
乙一さんの作品の中では珍しく、少し笑えるような作品が収録されていました。得に面白かった話は飛行機の話で、電車の中でニヤニヤしながら読んでいました。登場人物が魅力的で私はセールスマンが好きです笑ハッピーエンドというわけでもありませんが乙一さんの話では珍しく心が落ち着く(この表現であっているのかはわかりませんが)ような話でしたクローゼットの話も展開が面白く、伏線も回収されていて良かったです。 >> 続きを読む
2015/08/18 by iatt
切なさと怖さ、そして戸惑い。揺れ動く心と話の進み方が面白い。
2014/01/16 by Rie
自信のないイグナート。ごめんなさいが口癖。だけどとっても勇気のある優しい子。"つよいのがいいのか弱いのがいいのか弱いのがいいのかわからない" >> 続きを読む
2014/01/22 by Rie
ハリウッド・センス!映画好きで感想は「おもしろかった」としか言わない乙一さんの映画化必至のノベライズ。たぶん映画化してほしい気持ちで書いてるの間違いなし(;´Д`)ハリウッド製のアニメかCG映画にピッタリのセンスである。その造形描写から会話センスまで苦笑したくなるほどw続編も気になりますね!「おもしろかった」(amazon解説)父親を亡くした兄弟・アールとグレイは、不思議な世界『アークノア』に迷いこんだ。そして2人は出会う。世界を破壊するべく現れた、恐ろしい怪物と。乙一とtoi8のイラストでおくる、シリーズ第1弾!! >> 続きを読む
2018/08/17 by motti
マサオも羽田先生もそこまでとはいかなくてもそういう心理になる人はいるだろうなって思います。映画もみました。 >> 続きを読む
かつてネットに書かれていた日記だそう。どうでもいい内容のなかにソファーの少年(幽霊)とかフィクションが心地よい。後半の文章形態が好み。書き方も進化していることに面白みも感じました >> 続きを読む
【乙一】(オツイチ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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