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宮崎学

著者情報
著者名:宮崎学
みやざきまなぶ
ミヤザキマナブ
生年~没年:1945~

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このランキングは1日1回更新されます。
      アジア無頼 「幇」という生き方
      カテゴリー:社会病理
      4.0
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      • アジアを義理と人情のネットワークで逞しく漂流したある日本人の生き様。

        高いエンタテイメント性を持ちながらアジア的思想を分かりやすく紐解いている。

        これまで多くのアジア関係作品に触れてきたが、アジア的なコミュニティの根底に流れる思想を、これほど上手く表現した作品は無かった。

        決して学術的では無く、戦時下のゲリラ戦などのシーンが多い作品なのだが、秘密結社的な要素も持つ「幇(パン)」という概念を結果的には具体例を再三あげて説明しているような構成となっている。

        竹村の破天荒な生き様はアクション小説としてだけでも楽しめる。

        読み終えた後、著者がグリコ・森永事件の犯人と疑われた通称「キツネ目の男」で有ることに気づいた。
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        2012/11/02 by ice

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      グリコ・森永事件 最重要参考人M
      カテゴリー:社会病理
      3.0
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      • 警察からも重要参考人と疑われた宮崎氏による事件観

        アウトローの立場からの発言ついては見るべきところが有る。

        キツネ目の人相と、アウトローなバックボーンから、当時、警察に重要参考人としてマークされたという宮崎氏も参加した、グリコ・森永事件に関する考察。

        アウトローな経験を生かした、犯人側心理の分析はサスガに説得力が有る。
        共著の大谷氏と対談形式になっているところも有り、飽きさせない。

        いただけなかったのは、一橋文哉氏の「闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相」をこき下ろしている件。

        真犯人が逮捕されていない以上、様々な事件観の存在は当然許容されるべきで有る。

        実際に一橋氏が北陸に飛んで取材したかどうかは分からないが、ただ一つ言えることは、本作品よりも一橋氏の作品の方が面白かったということは主張しておく。

        不謹慎では有るが、リアルタイムで大人として推理ゲームに参加したかったと感じる。
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        2012/02/03 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      土壇場の人間学
      カテゴリー:人生訓、教訓
      4.0
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      • アウトローを自認する著者が語る社会のカラクリ。

        取捨選択が必要だが、得るものは大きい。

        「ナニワ金融道」の原作者である青木氏。
        「キツネ目の男」としてグリコ森永事件の犯人とも目された宮崎氏。

        ともにマルクス主義という共通の哲学を根底に持ち、一癖も二癖も有る著者たちが、マジメに生きるべきところと、フテブテシク生きるべきところを、具体例を示しつつ論じている。

        ある意味で偉大な成功者で有り、またある意味では社会に溶け込めなかったアウトローで有る彼らの主張は、丸呑みするには危険性が高い。

        彼ら程の強烈な個性と、強い精神力。そして強運を味方に付けた上で、本作品のように、初めて成功者として上段からモノが言えるので有る。

        社会の大多数で有るサラリーマンは、当然、彼らほどのアウトロー的な言動は慎むべきだが、アウトロー的な思想については、持つべきで有ると思う。

        唯物論と観念論など、判断基準となる思想を持つことの重要性を認識した。
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        2011/08/12 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      橋下徹現象と部落差別
      カテゴリー:社会学
      4.0
      いいね!
      •  従軍慰安婦発言ですっかり評判を落とした橋下徹氏ですが、本書は飛ぶ鳥も落とす勢いだった、大阪府知事から大阪市長への鞍替え選挙で圧勝した時のお話です。しかも橋下氏の政治手法や内容についての批判ではなく、大阪市長選挙で橋下氏に行われたネガティブキャンペーンへの批判です。筆者の宮崎学、小林健治は被差別部落問題にも部落解放同盟にも深く関わりのある人物で、政治的には橋下徹を批判する立場を取っています。しかしこの橋下氏を部落民として貶めるやり方は差別であり、橋下氏の反撃は正しかったという立場で本書は構成されています。本書は宮崎、小林両氏の対談形式で進んでいくので、さらっと読めますが内容はなかなか深いです。
         『週刊朝日』連載「ハシシタ 奴の本性」がいかに差別性に満ちているから、またそれが府市ダブル選挙のさいに『新潮45』『週刊新潮』『週刊文春』ですでに書かれている内容の二番煎じに過ぎないかを浮き彫りにした後、『新潮45』では上原善広が被差別部落出身のライターということを「免罪符」として差別記事を書かせている問題性、『週刊朝日』では佐野眞一という大物ノンフィクション作家を「弾除け」に使っている問題性を明らかにします。
         また橋下氏の追及が的を射ていることと、朝日の「お詫び」がお詫びになっておらず、差別の本質がかわっていないことを明らかにします。変えようのない選びようのない血筋を根拠にして人格を否定するような報道は差別であると橋下氏がはっきり言っていることを筆者は高く評価しています。多くのいわゆる「知識人」「有識者」と呼ばれる人々が橋下氏の朝日批判を過剰反応などとして批判しているのは的外れであり、橋下氏の政治手法への批判などとごちゃごちゃになっているとしています。
         また本来、差別されている橋下氏を擁護する立場にいるべき部落解放同盟が橋下氏の側にきちんと立てなかったことを鋭く批判しています。そこにはおそらく市長選前ということも絡んでおり政治的には利害の対立する橋下氏の側に立てなかったという事情もあるかもしれないとしながらも、水平社設立の主旨から言っても、橋下氏を擁護できなかった解放同盟はその存在意義から非常に問題が多いとしています。その上で、これだけのネガティブキャンペーンを展開されながら、差別をはねのけた橋下氏(筆者は「ひとり解放同盟」と言っている)と票を入れた大阪市民の感覚に敬意を払っています。この差別事件は結果的には橋下氏圧勝への道を用意するものとなったわけです。
        >> 続きを読む

        2013/07/21 by nekotaka

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