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田村英里子

著者情報
著者名:田村英里子
たむらえりこ
タムラエリコ
生年~没年:1973~
      ハリウッド・ドリーム
      カテゴリー:声楽
      5.0
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      • 1989年に、メインストリートアイドルを標榜し、大々的にデビューした英里子さん。歌唱力が高く、アイドルファンならば誰もが知っている大きな存在だと思います。

        そんな英里子さんが、幼いころからの夢、ハリウッドデビューを果たすまでの苦労を描いた本です。渡米を決意してから事務所を辞めるまで2年の月日がかかったそうですが、そんなところにもきちんとしてから行きたいという英里子さんの真面目さを感じます。

        成功談のようですが、悔しいエピソードが数多く描かれ、簡素な文体からも、その悔しさが伝わってきます。英里子さんは情のあつい人なんだなとも感じました。

        印象的な部分をあげます。
        マネージャーにハリウッドデビューの夢を話していたら、スピルバーグ監督のオーディションがあると言われて、ワイキキまで行って、相手役の男性とキスシーンとか撮られた・・・しかし、それは、実はどっきりカメラだった。
        英里子さんは深く傷ついて、もう誰にも夢を話さないと思ったそうです。

        日本社会では、大きな夢は冷笑され、矮小化され、芽を摘まれ、引きずり降ろされてしまいますね。

        「メモワール・オブ・ゲイシャ」のオーディションの話も、3回も出てきます。結局、悲しい結末を迎えてしまうのですが、オーディションの場所も、オーディションのキーマンも、自分で探さなくてはならないのか、と驚きました。

        UCLAの英語コースに通いながら、芝居を学ぶアクティングスタジオにも通ったこと。スタジオでは英語の聞き取りが苦手なのでICレコーダーで録音してなんとか聴こうとしているのに、コーチに「エリコは英語ができないからね」と笑われて一晩泣いたことも書かれています。英語の苦労は他人事ではなく、身につまされます。

        ハリウッドの俳優世界ではエージェントが大事だとのことで、50近いエージェントに書類を送ったのですが、返事がなかったそうです。電話でエージェントに問い合わせるのは失礼ではないかと日本では考えますが、ハリウッドではそんなことはないよと言われ、1軒1軒問い合わせてみたり、しまいにはだんだんアポなしでエージェンシーに言って門前払いされるのも慣れてきたそうです。
        ついにモデルエージェンシーにつながり、ワーゲンのCMに出演することで俳優組合に入れたときは、渡米から3年経過した頃だったとのことです。

        日本ではあんなに名声を博した英里子さんが、いちから苦労して努力を重ねている姿が伝わりました。読んでいて、もっとわたしもがんばろうと、元気の出るような本でした。

        欲を言えば、もっとたくさんの、もっと細かいエピソードを読みたいです、次回作に期待します★
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        2016/07/11 by みやま

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