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乾くるみ

著者情報
著者名:乾くるみ
いぬいくるみ
イヌイクルミ
生年~没年:1963~

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このランキングは1日1回更新されます。
      イニシエーション・ラブ
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね! yana nasubivi ooitee akino

      • 乾くるみの「イニシエーション・ラブ」は、合コンで知り合った若い男女の恋愛模様を描いた作品。

        レコードになぞらえた二部構成となっおり、side-A面には甘いラブソング、side-B面には別れを予感させる歌詞の曲名が、各章のタイトルに用いられている。

        1980年代の後半を舞台として、ぎこちないながらも堅実に愛を育んでいく二人の姿に、青春時代の自分の姿と照らし合わせて懐かしく思う人も少なくないだろう。

        本物のレコードならB面から聴いても差し支えないが、この作品を読む際は要注意だ。
        なぜなら、この作品はただの恋愛小説ではないからだ。

        「ぜひ、2度読まれることをお勧めします」と帯で謳われているように、綿密な計算の上に構築されている。

        乾くるみファンなら、タロットカードの6番「恋人」のカードが、さりげなく描かれていることから、この作品は「何か」が仕組まれているタロットシリーズだと勘づくだろう。

        しかし、たとえ途中で謎が解けたとしても、ミステリとしての面白みは損なわれないはずだ。

        浮かび上がる構図が持つ邪悪さは、読み手の心中を突き刺す衝撃を持っているからだ。

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        2019/08/28 by dreamer

      • コメント 1件
    • 他45人がレビュー登録、 174人が本棚登録しています
      リピート WHEEL OF FORTUNE
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!

      • ある日突然、大学生の毛利は、風間と名乗る男から電話を受けた。
        内容は、一緒に過去に戻って人生をやり直さないかという勧誘だった。

        そして、ある場所に行くと、記憶だけ現在のままで過去の一定の日時に戻ることが出来るらしい。

        風間はその現象をリピートと呼び、すでに何回も時間旅行をしていると語るのだった。
        そして、風間の予告通りに地震が起きたことにより、話を信じることにした毛利。

        同様に誘われた仲間と風間の合計十人で、リピートは成功したのだ。
        だが、その後、リピーターたちは次々と不可解な死を遂げていくのだった-------。

        記録はなくても記憶があれば、競馬で大儲けが出来るなど、現在より充実した人生を過ごせる可能性は高い。
        そうした誰しもが抱く夢が、己の命が奪われるリスクによって打ち砕かれていく。

        秘密を共有する仲間は、ひとりずついなくなり、残った者も信用出来ない。
        「時間」というクローズド・サークルにおける、連続怪死事件が奏でるものは、全員死亡の恐怖以上に耐えがたい"孤独と絶望"なのだ。

        この作品は、タロットカードの十番・「運命の輪」がモチーフとなっている。
        稀代のパズラー・乾くるみの技巧が冴えわたる作品だと思う。

        >> 続きを読む

        2018/11/29 by dreamer

    • 他4人がレビュー登録、 28人が本棚登録しています
      セカンド・ラブ
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • 女性の二人一役は予想の範囲内ですが、結婚相手の男性を誤認してしまいました。冒頭の結婚式の場面ですでに騙されていたとは…主人公の男性は、意外にも結局は亡くなってしまったということなんですね。 >> 続きを読む

        2017/05/06 by yano

    • 他4人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています
      リピート
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね! ooitee
      • 10か月前だけ戻れることができる。
        リピートと呼ぶそれは風間なる人物によって、10人まで過去へと連れていける。
        大学生の毛利は選ばれたが、半信半疑のまま過去へと。

        この過去へと戻る行為のためかなりの時間が割かれており、そこにはリアリティが生まれていく。

        しかし過去に戻ると次々と犠牲者が。
        果たして犯人は誰なのか。またその裏の真意とは。

        R10という考えが選ばれた人物の秘密であり、ミッシングリンクのつながりは永遠に人生を続けられるという結論へ。

        ラストの見解が実に強烈であり、過去を変えようとすればというタイムスリップの掟をまざまざと見せつけられる。
        >> 続きを読む

        2019/03/11 by オーウェン

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      セカンド・ラブ
      カテゴリー:小説、物語
      2.8
      いいね!
      • 正明と春香はスキー旅行で運命の出会いをする。
        その後付き合い始めるのだが、似た顔だという偶然から春香と瓜二つのホステスを知ってしまう。

        乾さんなのでこのタイトルは当然「イニシエーション・ラブ」を思い起こさせる。
        ただこれははっきり言って別作品。
        しかしラストには衝撃が確かにあった。

        正明がこの2人を行ったり来たりというラブストーリーだが、終盤当たり前ではまあ予想できる。
        問題はラストの数行を読んだときに、そういうことかと驚く。

        こうなると2度目を読み返すと冒頭の結婚式をはじめ、あらゆることの景色が変わって見える。
        しっかし男にやさしくない小説を書くなあ乾さんは。
        >> 続きを読む

        2019/08/24 by オーウェン

    • 他2人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      嫉妬事件
      カテゴリー:小説、物語
      1.5
      いいね!
      • ミステリー研究会で行われる犯人当てのイベント。
        だが部室に入ると本の上にはあるものが置かれていた。

        表紙の絵から想像する恋愛ものからは程遠いミステリ。
        何しろ題材があれなのだから。
        バカミスとも言えるだろうけど、真剣にあれが置かれているのを検討している姿は笑える。

        結末はほとんど唖然とするようなもの。
        ここにきてタイトルや副題にも実は伏線であり、犯人の動機が事前に明かされていたのも驚き。
        というかこのミス研ぶっ飛んだ人間ばかりだったのね。

        ボーナストラックは犯人当てのミステリ「三つの質疑」
        カーの「三つの棺」からインスパイアされた、山荘もの。
        解決には多少ずるい部分もあるが、本編よりはこちらの方が楽しめた。
        >> 続きを読む

        2019/10/14 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      イニシエーション・ラブ
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • バリバリの恋愛小説。久々だったから、ドキドキしながら一気に読めた。静岡の大学四年の男が合コンで惹かれ合った歯科衛生士の女と付き合う。男は彼女と離れたくないため、折角決まっていた東京の一流企業の内定を蹴り静岡の会社に就職するが皮肉にも東京に出向となる。
        あー、ここまで話すと最後まで言ってしまうので終わり。
        >> 続きを読む

        2017/05/03 by konil

    • 他1人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      塔の断章
      カテゴリー:小説、物語
      2.5
      いいね!
      • 出版社のゲーム化企画に参加した8人が別荘へと向かう。
        そこで参加していた1人の社長令嬢が塔から落下して命を落とす。
        彼女は妊娠しており、犯人は残りの7人の中にいる。

        思いっきりベタな設定だが、乾さんはそんな作風を交わす如く淡々と綴っていく。
        しかも時間軸をずらした構成で。

        困惑することはないが、仕掛けられたトリックという意味では機能している。

        上記のあらすじで犯人が特定されるのだが、そこを含めてミステリとなっている。
        重みはないが、非常にライトに読める中身です。
        >> 続きを読む

        2019/06/27 by オーウェン

    • 6人が本棚登録しています
      Jの神話
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • これは・・・・・・

        最初は普通に読んでいたが、途中から色々見失います。
        理解できない世界へ突っ走っていきます。
        ジャンルはなんだろう・・・
        あまりよくない意味で特殊な作品です。

        エログロ描写に注意。

        この著者が男性だと知った時にも驚いたが、これがデビュー作というのも驚き。
        冒険しすぎでしょ(笑)
        >> 続きを読む

        2013/10/03 by mahalo

      • コメント 6件
    • 6人が本棚登録しています
      クラリネット症候群
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 既刊の「マリオネット症候群」に新作の表題作を付け足した文庫。
        両方とも呼んでいなかったので得した気分だが、中身の設定はだいぶ違っている。

        「マリオネット症候群」
        ある朝目覚めた里見の意識はあるが、体が思い通りに動かない。
        どうやら体が誰かに乗っ取られたらしく、それが憧れの森川先輩であり、誰かに殺されたらしいということが分かる。

        中盤まではラブコメみたいな内容ながら、中盤から後半までかなりの変化球。
        犯人が意外でもあれば、乗り移るという設定が最後にはまさかの家族団結にまで行きつく。

        「クラリネット症候群」
        翔太は憧れのエリ先輩と知り合うが、その際に自身のクラリネットが壊れてしまう。
        そこからドレミファソラシの音が認識できなくなる。

        読み手に対して音を見せなくするので、最初はかなり読みづらい印象。
        ようやく慣れてきたと思うと、父親が殺人事件に巻き込まれてしまう。

        暗号ミステリとして真相を明かすのだが、こちらの方が後味が良い。
        >> 続きを読む

        2019/07/20 by オーウェン

    • 7人が本棚登録しています
      蒼林堂古書店へようこそ
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 珍しく新刊書を買ってきた
        都市伝説の恐怖を読んでいる

        2016/02/27 by 孝志 松元

    • 9人が本棚登録しています
      林真紅郎と五つの謎 本格推理小説
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • 真理の研究のみに興味を抱く35歳の元法医学講師・林真紅郎。

        事故で愛妻を亡くしてから、自分の人生を余生とみなし、勤め先の大学まで辞めてしまった。
        家に引きこもった生活をしているが、たまに出かければ彼の外出が原因かのように事件に遭遇してしまう。

        姪に連れて行かれた文化会館で、女性殴打事件が「いちばん奥の個室」、同級生と外国人女性が駅の階段から落ちた現場に出くわす「ひいらぎ駅の怪事件」、友人の奥さんの葬儀に参列した後の幽霊騒動「陽炎のように」、小学校の同級生と再会し、子供の頃の暗号文を解読することになる「過去から来た暗号」、散歩の途中で会った元教え子と死体を発見してしまう「雪とボウガンのパズル」の五つの謎にまつわる話が、この本には収録されている。

        これら五つの話に共通しているのは、手掛かりを結び付けて解くのではなく、結果に適合するまであらゆる仮説を創り上げるという謎解きのスタイルが、実に面白い。

        たったひとつだけ当てはまる仮説が、真実となっていく姿は、スリリングで、さすが乾くるみのミステリは面白いなと実感させてくれますね。

        >> 続きを読む

        2019/01/10 by dreamer

    • 4人が本棚登録しています

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