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前山佳朱彦

著者情報
著者名:前山佳朱彦
まえやまかずひこ
マエヤマカズヒコ

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      囚人のジレンマ
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      •  パワーズの第2長篇です。
         原因不明の病を抱えて自己幽閉の日々を送っている父親とその家族の物語。家族の肖像と常にその絆となっている音楽は、後の「われらが歌う時」に繋がっていくもののようです。
         ナラディヴが錯綜してなかなか視界が開けませんが、父親が家族に語る断片的な言葉に牽かれて読み進めました。

         あらゆるインディアンは一列で歩く。少なくとも私の見た一人はそうだった。

         われわれはときに、自分の意志で行動するよう他人にけしかけてもらう必要がある。

         世界がすでに失われていると仮定してごらん。

         部屋にこもり録音用マイクにむかって何ごとかを語り続ける父親の姿は、大江健三郎の「父よ、あなたはどこへ行くのか」に描かれた父親像を思い出させます。パワーズは最も影響を受けた日本の作家として村上春樹を挙げていますが、やっぱり大江の作品も読み込んでいるのしょうね。

         訳者の柴田元幸も書いていましたが、これが9.11の13年前に書かれた本であるとは信じられません。いつもながら、パワーズの視野の広さ、深さには脱帽です。

         我々が起こせないことが、われわれが起こさねばならぬことからわれわれを解放してくれるわけではない。
        >> 続きを読む

        2013/06/14 by 弁護士K

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