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飛鳥部勝則

著者情報
著者名:飛鳥部勝則
あすかべかつのり
アスカベカツノリ
生年~没年:1964~

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このランキングは1日1回更新されます。
      砂漠の薔薇 長編推理小説
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      • 今まで意識して避けてきた飛鳥部勝則の「砂漠の薔薇」を読み終えました。

        17歳の高校生・奥本美奈は、明石尚子という女流画家から、モデルにならないかと誘われ、彼女の家に出入りするようになった。

        彼女の家の隣に建つ空き家は、"ヘル・ハウス"と呼ばれ、かつて美奈の友人が、首なし死体となって発見されるという惨劇が起きていたが、その隣家に謎めいた男女が引っ越してきた。

        怪しげな人間関係が錯綜する中、ついに第二の首斬り殺人が発生した-------。

        デビュー以後、高踏的な芸術家ミステリを立て続けに発表してきた飛鳥部勝則は、当初は分かる人だけに分かればよいといった作風が嫌で、意識的に遠ざかっていましたが、この「砂漠の薔薇」では、より広範囲な読者層を意識することを要請される、"ノベルス"という媒体へ書下ろしという形で進出するに当たって、登場人物の奇矯な言動を強調した「変人小説」としての狂騒的雰囲気の中に、伏線を巧妙に紛れ込ませるという方法論を選んでいる。

        登場人物のいずれもが、危うげなエキセントリックさを振りまいているため、我々読む側は、誰が真の探偵役なのかも最後まで見抜けないまま、二転三転する推理に翻弄され、真相の意外さに驚愕する他はないのだ。

        >> 続きを読む

        2018/07/21 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      バベル消滅
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 離島で起こる連続殺人事件。
        それに関係するのはバベルの絵。
        推理マニアの田村正義がそれを解決しようとするが。

        本に対してその絵が挿入されているのでイメージはしやすい。
        ただし犯人当てに関しては一筋縄ではいかない。

        事件や解決は2章までであるが、終章で別の驚きが現れる。
        絵に込められたミッシングリンクが殺人に関わっていることは分かるのだが、その裏は読めなかった。

        またダイイングメッセージが登場するのだが、その条件下で犯人を推理していくのもよく出来ている。
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        2018/11/11 by オーウェン

    • 1人が本棚登録しています
      ヴェロニカの鍵
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 画家の久我は締め切り直前に絵の具が無くなり、親友の郷寺に借りに行く。
        しかし翌日郷寺はアトリエで死んでいた。
        久我は驚くがそれは別の理由。なぜなら前日には応接室で死んでいたはずだから。

        この久我がその事実を伏せることで、事件は困難をきたしていく。
        またアトリエは密室になっており、真の犯人も分からないという点で右往左往する。

        そこに掛かるのは美術の謎。
        タイトルでもあるヴェロニカの鍵やゴッホの手紙などが幾度も再考される。

        犯人は大体予想がつくが、密室の謎はかなり最初の方から手掛かりは提示されている。
        その意味で見事に騙された印象。
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        2018/10/07 by オーウェン

    • 2人が本棚登録しています
      ラミア虐殺 長編本格推理
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 杉崎廉の探偵事務所に訪れたのは北条美夜。
        依頼によって雪山の山荘へと向かうが、到着と同時に首吊りの死体の殺害現場に遭遇する。
        周りは吹雪になり閉ざされてしまい、第2、3の事件が起こっていく。

        雪山の山荘という、なんとも古典のような作りだが、冒頭から別の何かを匂わせる箇所が幾つも差し込まれる。
        途中視点が変わったりするのも違和感がありで、それが終盤姿を現すことになる。

        一歩間違えばバカミスすれすれのとんでもな中身だが、ここまで吹っ切れると逆に潔いぐらい。
        犯人もそいつかと驚いた。
        >> 続きを読む

        2018/08/17 by オーウェン

    • 4人が本棚登録しています
      冬のスフィンクス
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 失踪した友人を追うため婚約者の豪邸に招待された楯経介。
        語ったのは自身が見た夢。
        は夢の中で絵画の世界に入り込む能力があるという。

        この夢の中で殺人が起こり、楯は探偵として事件を解決していく。
        ただし夢の中なので解釈が如何様にもなり得るというのが困惑させるポイント。

        設定としては面白いのだが、夢オチにはなっていないので安心。
        首の切断だったり密室などの趣向の謎解きはよく考えられている。
        その首の切断の理由も納得する。

        トリック有りきなので、犯人に関してはあっさりだったかも。
        >> 続きを読む

        2018/12/06 by オーウェン

    • 2人が本棚登録しています
      殉教カテリナ車輪
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 飛鳥部さんのデビュー作にして、鮎川哲也賞受賞作。

        文章と同時に自筆の画を重要なコマとして配置。
        イコノロジーという新たな言葉もお目見え。

        美術館の学芸員矢部と、事務方の井村の会話。
        その中で若くして自殺した画家の東条寺桂の特異な生い立ちに。
        そして起きた過去には、二つの密室殺人が同時に起こるが、犯人は一人で、凶器も一つという謎が。

        過去や生い立ちを探っていくと、殺人事件に巻きまれていく。
        しかしこれは手記のことであり、果たして犯人は誰か。
        また如何にして不可能な状況から殺人を成し得たのか。

        真相を知るとキレイに伏線は敷かれているし、この一瞬なんだか分からないタイトルもしっかりと意味があることに気付かされる。
        >> 続きを読む

        2018/07/28 by オーウェン

    • 2人が本棚登録しています
      殉教カテリナ車輪
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • 第9回鮎川哲也賞受賞作の飛鳥部勝則の「殉教カテリナ車輪」を読了。

        謎の自殺を遂げた画家・東条寺桂に感心を抱いた学芸員の矢部直樹は、発見した東条寺の手記に目を通して驚愕した。

        そこには、20年前のクリスマス・イヴに起きた二重密室殺人の不可解な顛末が記されていたのだ。

        その場にいた全員にとって、犯行が不可能だったこの怪事件の真相は、東条寺が描いた二枚の謎めいた油彩画に秘められているのだろうか?-------。

        この作品は、画家である著者・飛鳥部勝則自身のタブローを、作中に登場する画家の作品として、巻頭に掲げたことで、発表当時、かなり話題を呼んだらしい。

        無論、その点だけが、この作品の"セールスポイント"という訳ではなく、考え抜かれたトリック、いたるところに巧みに埋め込まれた伏線、淡々として冷ややかですらある雰囲気の裏で、ひっそりと息づくロマンティシズムの香気-----と、さまざまな読みどころが用意されているんですね。

        中でも、図象解釈学と本格ミステリの類似性に着目し、両者を重ね合わせようとした構想は、恐らく著者独自のものであると思う。

        もっとも、両者が完全に重なり合うものと見なされている訳ではない。
        むしろ、そのズレにこそ、読む者を魅了してやまない独自の余韻が生まれる余地があったのかもしれません。

        >> 続きを読む

        2018/07/29 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています

【飛鳥部勝則】(アスカベカツノリ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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