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岩澤雅利

著者情報
著者名:岩澤雅利
いわさわまさとし
イワサワマサトシ
生年~没年:1961~

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このランキングは1日1回更新されます。
      ミレニアム
      4.0
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      • 前々から興味のあった本書を読む。
        三部作、予定では十部作だとも言われる本ミレニアムシリーズは、作者の急逝により三部作で終わっている。
        海外の作品をそもそも少し苦手に感じている上に、本作はスウェーデンの作家によるものであり(スウェーデンが嫌いという意味ではなく、スウェーデンをイメージしにくいという自身の知識不足からくる敬遠という意味)、一部が上下二巻からなる長めの作品であることから手が出せないでいた。

        雑誌「ミレニアム」の発行責任者ミカエルは、自身の記事により名誉毀損で有罪となる。そのため、「ミレニアム」から離れることとなった。
        そんな中、大企業前会長ヘンリックから、40年前に失踪して以来行方不明となっている兄の孫娘ハリエットについて調べて欲しいと依頼を受ける。

        現在もしくは数年前の事件ではなく、随分古い事件を今更という感はなくもないが、この事件で上下二巻になる話にどう展開させるのかと興味が湧いた。

        読みはじめると、100ページ少しくらいまで、物語の進みがモタモタしていることと、登場人物が多く、北欧ではこういう名前が普通なのかどうか知らないが、長たらしいわかりにくい名前が多いため混乱した。
        これだから海外作品は合わないと投げ出しそうになったりしながら登場人物リストを確認しつつ読む。
        この作家、本筋とは関係ない人物にもキチンと名前を与えているので、余計混乱するのだと思う。シリーズなので、二部以降に関わってくるのかもしれないけれど。

        頭の整理をどうにかつけると、なかなか面白くなってきた。
        ミカエル側の展開と別に調査員リスベットが出ており、いずれ接触するだろうとは思うが、結局上巻では一切関わることなく終わる。今後ふたりがどう関わり事件解明に向かうかも気になるところだ。

        ミカエルがとにかく性に奔放で、あ、正確にはミカエルが付き合う女性たちが性に奔放で、夫がありながら愛人関係というか肉体関係を極めて軽く当たり前な感じで持っている。
        正直言ってミカエルと女性たちの自由な下半身物語には興味が無く、ここの描写は無くてもいいのに、寧ろ無くして欲しいとも思うが、これは好みの問題だろう。

        また、リスベットが精神的に円満なキャラクターではないことも、今後リスベットの背景が描かれていくだろうと興味を持たせる。

        さて、下巻を読んでいこう。
        >> 続きを読む

        2015/07/23 by jhm

      • コメント 12件
    • 他2人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      ミレニアム
      4.0
      いいね!
      • 上巻途中からの勢いで、下巻はスイスイ読み終わる。

        ハリエット失踪事件については、部分的に予想通りだった。
        額が送られてくるのは、きっとこういう意味だと思っていたから。
        でも、どうしてそうなったかは到底想像出来なかったけれど。

        聖書、キリスト教、ナチス、こういった要素が散りばめられており、途中までは聖書の記述なども引用していたのに、結果としてはたいして関係が無かった。かなりガッカリ。

        事件解明が半分辺りで早々に行われるため、残りをどうするかと思うと、上巻はじめのミカエルの記事による名誉毀損のその後に繋げたかったということらしい。
        でも個人的には、この部分は余計な気もする。
        名誉毀損問題はミカエルの報道に対する向き合い方や正義の捉え方を表すエピソードとして程度に読んでいたので、最後にまたここに繋げるのかと意外でもあった。

        上記の報道姿勢として、事実を曲げずに伝えることが報道の正義と考える人物と思っていたので、ハリエット事件に関して自身が知り得たことを闇に葬るということが矛盾しているように感じられた。
        嫌いな人物に関してはとことん究明するが、好きな人物には甘く記事にもしない。
        報道に携わるなら、私情を挟まず真実だけを見ていたらいいのに。ジレンマもあるようなので、自分と目の前の事実に正直に向き合えばいいのに。
        こういうミカエルのような判断が、一般には受けるとは思うけれど。

        セシリアの行動がよくわからない。
        自分からベッドに誘い、離れ、すぐに戻ってまた離れる。
        はじめての男性というわけでもない、いい年した女性が何をグダグダやっているんだか。こういう面倒臭いひとは苦手だ。

        それにしても、ミカエルは来る者は拒まないなあと思う。
        リスベットとも関係を持つなんて。
        わたしの中で、北欧のひとは下半身に節操がないとイメージが着いてしまう。でも、そうではないだろう多くの北欧のひとの名誉のために、そのイメージは捨てないとと思う。

        リスベットがミカエルを本当に好きになり、胸が苦しくなるような思いをする場面。
        これもリスベットのキャラクターに合っていないように感じた。
        これだけ他人と上手く関われない人間が、こんなに簡単に恋に落ちるものだろうか。何となく説得力に欠けるような気がする。

        上巻途中から盛り上がってきて、事件自体は面白く読めたが、下巻に入り余計な部分が多いように感じられ、最後になり萎んでしまった。
        事件解明で終わっておけば良かったと思う。
        二部三部に繋がって、それでひとつの物語の出来上がりということなのかもしれない。まだ、ここは物語の途中ということなのだろう。
        つづきは、またそのうち読む。
        >> 続きを読む

        2015/07/24 by jhm

      • コメント 8件
    • 他1人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      ミレニアム
      4.0
      いいね!
      • 重傷を負って動けないリスベットをめぐる情報戦が生々しい。
        来るべき裁判に向けてミカエル陣営とザラチェンコ陣営が動き出す。
        ジャーナリスト、医師、警備会社スタッフ、公安警察、地方警察、弁護士、検事。
        各人物にちゃんとスポットが当たっていて、物語に深みが出ている。

        ビジネスや政治の世界で男性管理職が圧倒的に多いというのは、
        スウェーデンも日本も変わらないのだなと思った。
        エリカ・ベルジェの転職先での苦境は日本にもあてはまるのかもしれない。

        ハッカー集団がかっこいい。
        リスベットの能力の一つであるハッキング。
        下巻ではさらに情報戦が過熱しそうなので楽しみだ。
        >> 続きを読む

        2014/12/28 by seimiya

      • コメント 1件
    • 10人が本棚登録しています
      ミレニアム
      4.5
      いいね!
      • とても読み応えがあり面白かった。
        国家権力濫用によって人生を台無しにされたリスベットという女性が、社会的に名誉を回復し一人の人間として歩き出すまでの物語だ。

        ファンタジーの世界であれば悪者を倒したらそれで終わり、ハッピーエンド。だが、この物語の舞台はファンタジー世界ではない。現代のスウェーデンという法治国家だ。いくら相手が悪党であったとしても、身体に危害を加えたと見なされれば罪に問われる。

        上巻に引き続き下巻の半分以上が、裁判に向けた検察側と弁護側(リスベッド側)の情報戦についての記述に費やされている。水面下での根回しや証拠集め、妨害行為への対処。めまぐるしく視点が切り替わり、集中して読まないと物語から振り落とされそうになる。

        裁判開始以後の展開は爽快だ。蒔いた種が全て発芽し、一挙に花開いたような気分。

        法廷で勝利するのは、真に善良で無実の人間とは限らない。
        勝利は、善良で無実であることを法律と証拠を武器にして全力で主張した者に与えられるのだ。

        シリーズ3部作を一気読みできたことは幸運だった。

        それにしても、ミカエルは女性にモテすぎだろう。

        >> 続きを読む

        2014/12/29 by seimiya

      • コメント 1件
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【岩澤雅利】(イワサワマサトシ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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