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東浩紀

著者情報
著者名:東浩紀
あずまひろき
アズマヒロキ
生年~没年:1971~

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このランキングは1日1回更新されます。
      思想地図beta
      カテゴリー:逐次刊行物
      4.0
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      • 「ダークツーリズム」
        仄暗い「負の遺産」を核にまわる旅行(?)
        先日読んだ「軍艦島」なんかよりもほんとうに深刻なダークさ加減ではあるなぁ(;´Д`)

        誰も知らないような側面から...そんな読み物。
        各関係者の話がほんとうに興味深い編集本。
        大判で写真も多くて良い本でした。

        (amazon解説)
        あの悲劇の27年後とは――
        3.11後に福島で取材を重ねた東浩紀・開沼博・津田大介の3名が、チェルノブイリへの取材を敢行。
        立入禁止区域内、廃墟と化した周辺自治体、そして原子力発電所内部を巡りながら、未だ収束しない事故現場でさまざまな関係者の声を聞きました。写真家・新津保建秀の美しくも緊張感の漲ったグラビアとともに、その現場を子細にレポートします。
        東浩紀によるツアー手記や開沼博による論考、津田大介によるルポルタージュに加え、観光学者・井出明による世界の「ダークツーリズム」スポットのガイドや、速水健朗による「空想のなかのチェルノブイリ」文化論、ロシア/ウクライナの専門家によるコラムなども充実。
        1986年に起きたレベル7の原発事故から四半世紀。チェルノブイリの「現在」から、日本の「未来」を導きだす一冊です。
        >> 続きを読む

        2018/08/23 by motti

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      動物化するポストモダン オタクから見た日本社会
      カテゴリー:社会学
      5.0
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      •  東浩紀の著作の中で最も有名なものの一つだろう。オタク系文化という0年代初頭にすれば突飛な切り口からポストモダン思想について語っている。しかし、その内容はシュミラークル、データベース消費、解離的人間など、後の東浩紀の著作の中でも登場する概念を用いた本格的批評となっている。 コジェーヴの「動物」という概念がキーコンセプトとなっており、これを通して我々がヒトでなく人間として生きるにはどうするべきかを考えさせられる。(コジェーヴの解釈する)ヘーゲルによれば、人間が人間的であるには、与えられた環境を否定する行動がなければならない、言い換えれば、自然との闘争がなければならない―。この18世紀の哲学者による人間の定義は、現代の我々にも多くの示唆を与えるだろう。 >> 続きを読む

        2017/04/19 by shinshi

    • 7人が本棚登録しています
      一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル
      5.0
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      • 非常に面白く読めた。
        知的刺激に溢れている。
        今という時代だからこその本なのかもしれない。
        全体意思と一般意思という対比が、ある意味、とてもわかりやすくて、的確な表現だと思った。
        もちろん、原語と日本語訳された言葉では、微妙なニュアンスの違いはあるだろう。
        ただし、これは文化や歴史の違いもあるので、致し方ない。
        今の時代のグーグルに代表される動き・視点も、こういう見方をすると、いろいろ見え方も違ってくる。
        それをどう扱うかが、生き方にも影響する時代になってきたのだ。
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        2014/08/12 by けんとまん

      • コメント 2件
    • 4人が本棚登録しています
      リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか
      カテゴリー:社会学
      5.0
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      • 東浩紀と大塚英志の対談集。2002年から2008年にかけての7年間不連続で行われたその対談は、正直なところもっと良いものになったという余地を残していた。その最大の理由は、大塚の東に対する堂々巡り的な批判である。東のスタンスを確かめる意味で、そういった抽象的な質問は有意義かもしれなかったが、具体的問題の最中にそれをしてしまっては、議論をちゃぶ台返ししてしまっているようにも見えた。これは、二人も言及していたが、世代間、社会、批評に対するスタンスの相違で仕方ないものだったのだろうか。ただ、大塚が直前になって内容、注釈を削除したという文言は、この対談が内容以前に業界内のイデオロギー対立のようなものを含んでいたとも邪推できる。
        しかし、2008年の秋葉原通り魔事件についての言及は、サブカルチャー批評で有名な二人だけあって、他の論客と異なり、加藤智大側に寄り添っていて、現代の若者〜中高年の抱える鬱屈した社会に対する批判から目を逸らさずに向き合っていることは非常に重要だ。
        この二人の、それぞれの強みであるデリダ、観光客の思想と80年代以降のサブカルチャー、柳田民俗学がうまくぶつかり合う新たな対談を期待している。
        >> 続きを読む

        2017/06/09 by shinshi

    • 3人が本棚登録しています
      動物化する世界の中で 全共闘以降の日本、ポストモダン以降の批評
      5.0
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      •  東浩紀と笠井潔との往復書簡。9.11以後の批評、文芸、思想についての、二人の火の出るような議論が交わされている。刺激的な意見を先に発したのは、当時30代半ばの東であった。近年の彼に比べても、問題提起が挑戦的だが、現実の問題を直視して、失望もありながらなお、希望を抱くという本質は変わってはいない。
         東の発言を注視していたが、今回注目に値したのは笠井の発言である「80年代の批評は、清算すべきマルクス主義を無視している」という一貫した指摘は、現代においても解決されていない問題の一つだ。大きな物語が解体されたとされて久しいが、マルクス主義とはなんだったのか、という問いに対して明瞭な答えは出ていない。この指摘について、東は笠井との年代的差異、政治的指向性の違いから、直接的な言及は避けていたが、彼自身の中でも、当時は答えが出ていなかったのだろう。当時の東のメインテーマであった「動物化」は(タイトルにもなっているが)多く登場しており、その概念が9.11以後、戦争が姿を変えて、知識人が環境の変化に追いついていない当時の言論界をうまく形容できるとしている。現在でもそうだが、東がただのサブカルオタクとして揶揄されてしまうことは当時からあったようで、それに対して、オタク的視線がポストモダニズムにおけるデリダを通してのものの見方となんら変わりなく、むしろそれが現代のものの見方として適当なのだという主張が繰り返されていたのは、彼に対する理解が適切になされていない現実に続いていることがうかがえる。若き東の思想は、形を変えど現在の東の思想とほとんど変化していないことがわかる一冊であった。
        >> 続きを読む

        2017/05/23 by shinshi

    • 2人が本棚登録しています
      クォンタム・ファミリーズ
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • エヴェレットの多世界解釈と量子脳理論をキーにしたSF小説で、そういう意味での”量子論的”関係を家族間で持ってしまった家族の話。
        あらゆる量子の振る舞いを強引に多世界解釈して、この世界の量子の振る舞いも、平行世界の量子の振る舞いの可能性の1つとすることで、平行世界との繋がりを可能とした世界観です。
        ただ、SF作品なんですが、どちらかというと、どうやってもうまくいかなかった家族の話がメインになっています。

        誰しも現実で、どんな形であれ、彼らなりに、うまくいくよう努力し、苦しんで生きている。
        そして、うまくいかない人っていうのは、結局のところ、初めからどうやってもうまくいかない、そもそもの可能性の限界だった。初めから努力なんて無駄だったんだよ。
        たとえ、そういう現実を理解してしまった、そう思い知らされてしまったとしても、現実から目をそらすことなく、かといって自分を捨てることなく生きて行け。
        というような感じ?
        (適当すぎてごめんなさい)

        この作者の本を読むなら、小説よりも「存在論的、郵便的」あたりの方が面白そうな雰囲気があるので、次はそちらでも気が向いたら読んでみようかと思います。
        >> 続きを読む

        2015/11/10 by ミコト・T

    • 4人が本棚登録しています
      自由を考える 9・11以降の現代思想
      5.0
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      •  端的に述べると、東浩紀に関する著作の中でも(私の読んだ中では)特に難解な部類の一冊である(9.11についての対談なので、時勢のずれで対談についていけないというのもあるが)。
         東浩紀の前著の『動物化するポストモダン』の内容を踏まえた上で、情報社会における自由とは何かを、カフカの『城』や新海誠の『きみのこえ』などを援用しながら対談形式で語っていく。大澤真幸と東浩紀はお互いの著作の中でお互いの文章を引用しあっており、それらの中には時に批判的な言説すらある。ただ、その二人の関係性故に、馴れ合いにならない、かつ核心に切り込んだ対談となっている。
         1回目の読書では内容をほとんど理解することが出来なかったので、特にフランス現代思想を勉強してから再読しようと思う。
        >> 続きを読む

        2017/04/19 by shinshi

    • 2人が本棚登録しています
      東京から考える 格差・郊外・ナショナリズム
      カテゴリー:社会学
      5.0
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      •  先月末に東京へ遊びに行ったことをきっかけに読もうと決心した一冊。初めに読んだときは、東京という街に実感が湧かず、途中で放棄してしまったが、今回改めて読み直した。都市論というわけではなく、東京を起点に現代社会、世界の思想を考えるといったような内容だった。後半、かなり観念的な話で難解だったが、身近な話から形而上学的な会話に昇華させたと考えれば、二人の知識に舌を巻くしかない。
         特に印象に残ったのが、下北沢を「個性ある街」として保存するか、人間工学に基づいた住みやすい街にすべきか、という議論と、「人間が類として自然に寄り添って生きていくこと」と「人間が個として自然に抵抗して生きていくこと」の両立についての議論であった。いずれもなかなか答えの出ない議論であるが、いずれも人間が、必ずしも効率よく生きていく生き物でないという側面を映し出している。私たちは、ただ食べて子を産んで生きるわけではない。一見、生きていくのに不必要な行動をとるが、そこに人間の本質を読み取ることもできる。ホイジンガが、人間を「ホモ・ルーデンス」と呼んだのもうなずける。
        >> 続きを読む

        2017/07/19 by shinshi

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      日本的想像力の未来 クール・ジャパノロジーの可能性
      カテゴリー:社会学
      4.0
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      •  東京工業大学で行われた、日本のポップカルチャーを中心とした、諸外国における日本研究の動向とそれに対する日本の評論家、思想家のレスポンスを、断章的に記した一冊。
         特に印象に残った論考は、宮台真司による「『かわいい』の本質 成熟しないまま性に乗り出すことの肯定」である。この論考の骨子は、日本語の「かわいい」の様々な文脈における役割は、社会的文脈の無関連化機能、つまり「かわいい」という言葉は有害なもの、性的なものを無害化、記号化してコクーニング(繭籠り)、もしくはスーパーフラット化することを意味する。この無関連化機能は、善悪二元論を中和し、その(日本的な?)曖昧さがスーパーフラットでない国で求められつつあるというのが、「かわいい」の広がりを支えているという主張である。80年代以降の思想界隈を、ポップカルチャーの視点からけん引してきた宮台だけあって、こういった主張は多くの参考文献に裏付けられた明確なものであった。
         ブレトンウッズ体制崩壊後の、資本移動の自由化によって始まったグローバル化の進む現代において、国家というアイデンティティを主張することは、ナショナリズムを通り越してファシズムとさえ批判され得るが、本著の中で東浩紀が主張するように、「そういう危険はあらゆる啓蒙、あらゆる思想、あらゆる活動につねにある。別にクールジャパン関係の話だけでなく、東の意見は危険だ、危険なように解釈される可能性がある、といった批判を僕はよく受けますが、しかしそれ以外に何ができるのだろうとも思います。」という言葉に表されるように、日本という単位、視点で物事を語ることは現代の社会では不可避のことであり、だからこそ、クールジャパンという概念を通して、日本文化を再考することの可能性を感じた。
        >> 続きを読む

        2017/05/21 by shinshi

    • 3人が本棚登録しています
      セカイからもっと近くに 現実から切り離された文学の諸問題
      カテゴリー:日本文学
      5.0
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      •  通常、文芸評論では扱われないような作家を「セカイ系」をテーマに扱った、思想家東浩紀による文芸評論。率直に述べると、非常に面白かった。一見関係なさそうな(小松左京と押井守に関連を見出すのは難しい…)作家どうしを、00年代の文芸における一つの潮流、セカイ系を通して鮮やかに結び付けていくのは、評論のはずなのにミステリー小説を読んでいるかのようだった。私自身、本著で取り上げられている作家の作品は、せいぜい1冊程度ずつしか読んだことはないのだが、それでも、丁寧な注釈で楽しむことができた。
         この本を通して最も感じたのは、著者の東氏の熱意が、紙面を通して伝わってくる感覚である。氏の著作はかなりの数読んだが、その中でもこの本は楽しんで書いたというのが非常に感じられた。というのも、ここで取り上げられた作家達は、以前から氏が個人的に好きな作家として挙げていたものだ。つまり、氏は自身の好きなもの、ことを自身の仕事に結び付けるという、単純ながら非常に難しい、誰もが目指す仕事を行えたのである。内容ももちろん素晴らしいのだが、氏の熱意がこの本の評価を一気に高くさせる。こういった、氏個人の好きなもの、ことをまた著作として、我々読者に伝えてほしいと思う。
        >> 続きを読む

        2017/07/20 by shinshi

    • 2人が本棚登録しています
      コンテンツの思想 マンガ・アニメ・ライトノベル
      カテゴリー:社会学
      5.0
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      • 東浩紀のサブカルチャー批評及び対談集である。最も興味深かったのが、新海誠との対談である。新海が「雲のむこう、約束の場所」を制作し終わった直後、現在の「君の名は」ブームの起こる10年前の話である。本著でも言及されるが、新海の作品には硬派な批評性と、制作者のロマンチシズムが絶妙なバランスで混ざり合っているのだ。「君の名は」の中にあるシーンのいくつかは、新海の過去作品のシーンを彷彿とさせるものがいくつかあり、過去作の段階から新海の本質、批評的な主張は変わっていないことがうかがえる。「雲のむこう、約束の場所」においては、別世界(別の時間軸)を生きる男女が同じ座標で、目に見えない相手との接触を試みるシーンである。ネット上のインタヴューで言及していたが、新海のメッセージに「運命の相手はいる」というものがあり、時空を超えてのボーイミーツガールという、往年のサブカルチャー好きには陳腐にさえ見えてしまう表現を、現在の少年少女に対して改めて提示したという点は重要である。この著作の対談は、この後の新海の活躍を予見させる要素がみられ、新海の作品の批評を試みるのに重要な一冊である。
         備忘録として、新海誠が影響を受けたと言及した作品を挙げておく。村上春樹『海辺のカフカ』、アーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』、日本の古典複数である。
        >> 続きを読む

        2017/05/21 by shinshi

    • 2人が本棚登録しています
      思想地図beta
      5.0
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      •  東浩紀の主導したプロジェクト「福島第一原発観光地化計画」の概要書の下巻である。この本が出版されて4年ほど経過した現在、結果から述べると、この計画は空中分解してしまった。どうやらコアメンバーであった開沼博との断裂が原因のようである。
         本書の内容については、あくまでも構想ということで、賛否はとくにないが(ガレキの塔だけはどうも個人的には受け付けなかったが…)、震災、原発事故を風化させまいというコンセプト自体は良いものだし、ぜひ続けてほしかった。しかし、後に出版された『ゲンロン2』の「慰霊」特集でも似たような取り組みがなされていたので、今後も形を変えて活動をし続けてくれるのならありがたい。
         この計画については「観光」という言葉に対して十分に理解がされていなかったことが一番の悲劇であった。SNS上の批判を見ても、どうも字面のみで計画を良くないものとして扱っているものが多いように思えた。本当に大切なことは、何を作るかや、いつ何をするかではなく、福島及び東北が復興し正しく現状を理解されることであり、そのためにはどういうコンセプトのもと動くかを考えることである。この計画のミスを挙げるとするならば、あまりに具体的な案を出してしまったことで揚げ足を取りやすくなってしまったことである。確かに具体的プランを示すことは大切だが、今回はぼんやりとした計画概要を示すのみでも、十分な示唆を多くの人に与えることが出来たのではないだろうか。ただ、『チェルノブイリダークツーリズムガイド』のみの出版だったら、そういう考え方もあるな、で終わったかもしれない。いざ具体的なことを考える上での足がかりとしての本書のはずだったが、うまく機能してくれなかった。これはどうも、発信する側と受信する側の齟齬から起きた悲劇のようだ。誰かが悪いというわけではないような気がする(強いていうならば、内容を確認せず字面でこの計画を批判した人達だが…)。
         とにかく、また別の形で東浩紀、もしくは他の誰でも、似たコンセプトに乗っ取ったアイデアを出してくれると祈っている。
        >> 続きを読む

        2017/05/03 by shinshi

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