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映画化もされ、直木賞候補作にもなった石田衣良さんの代表作ともいえる一冊で気になっていたので図書館で借りて読みました個人的な感想で言うと、そこまで心に響かなかったのが正直なところです石田さんの作品は他にも何冊か読んでいるのですが、本作以外の作品のほうが私は好きだなと思いました(感じ方は人それぞれだと思うのでぜひ貴方も読んでみてくださいね)しかし、特段この作品が嫌いになったりすることもないのが不思議なところかもしれませんこの作品は題材に反して、温かみのある作品だと思うのでそれがネガティブな気持ちを包み込んでくれているのかもしれません娼夫という職業の話というだけで、もしかしたらなんだか暗い雰囲気だったり、闇のような雰囲気を感じてしまう方がいるかもしれません少なからず夜職や風俗業というのは偏見があると思いますし、それはきっと中学生のいじめ問題のように消えることはないのかなと残念ながら思っていますしかし、この作品は暗いどころか温かいのです大好きな人に優しく抱きしめられているような、春の太陽に照らされているような読後感に浸っています偏見のある方にも、この作品は是非読んでいただきたい一冊だと私は思いますそれから…御堂静香さんの口調が私はとても気になりました色っぽいけれど、冷たく、しかし慣れてくると温かいんです例えばP23の「こんにちは。電話をもらえなかったから、きてしまった」という言葉です私だったら「きてしまいました」とか「きてしまったわ」と書くかな〜と思うんですが、石田さんは「きてしまった」と書くんですあえて少し冷たく話すことで逆に魅力的に見せるためなのでしょうかあまり聞かない言葉遣いだと思ったので新鮮でしたまた静香さんのP60の「男に女がわからないように、男だって女から見るとわからないものよ」という言葉はとても共感する反面、作者の石田さんは男性なのに女性を書くのが非常に上手な方だと思いました官能的な描写の多い石田さんですが、女性的な表現や感情も上手なので男性だけでなくむしろ女性にも読みやすいのではないかと思いますそして最後にP114の「そうね、バスタブに青いインクを一滴落としたくらい、うんと淡いのでもそう呼んでいいなら恋していたのかもしれない。」という表現がとってもきれいだと思いました頭のなかで白いバスタブに水がたっぷり張られていて、そこに青いインクが一滴だけ落ちるのが映像で流れませんか?お洒落な比喩だなと思いますなんだか横浜や自由が丘みたいなお洒落さです、この感覚を言葉にするって難しいですね😊この小説を読んで学んだことは「正直に生きているほうがいい」ということと「普通に生きるということは意外と難しい」ということですアズマくんとのやり取りのシーンは村田沙耶香さんの「コンビニ人間」を思い出しました…とある大学生のひと夏がこんなにも濃いなんて、誰にも想像出来ないですね >> 続きを読む
2019/07/17 by ゆきの
直木賞受賞作とのことで期待を持って読んだ。東京のど真ん中に住む4人の中学生の日常を描いた作品。今どきの中学生の生活の中で耳にし、自分の身近に現実に起こり得る問題-いじめ、出会い系サイト、暴力と虐待、自殺、性交と妊娠、同性愛などもれなく網羅されており、それらに巻き込まれ振り回されてしまうが、中学生ならではの無鉄砲さと勢いで、力を合わせてなんとか切り抜けていく姿にドキドキ、ハラハラさせられ痛快で青春物語として楽しめた。ただ、自分たちの中学時代と合わせて考えると、時世の違いと言えばそれまでだが、思考、行動(またはその結果)がかけ離れていると感じられ違和感が残る部分がいくつかあった。 >> 続きを読む
2019/07/09 by Sprinter
活字を読み慣れていない主人公と同じ心情で、感情移入と物語に没頭できました。話によっては、予定調和だったりどんでがえしだったりと、当たりハズレが大きいです。主人公と、その周りの群や雰囲気が好みであれば、楽しみながら世界観に浸ってください。 >> 続きを読む
2020/03/25 by IQ33人
石田衣良さんのストーリー構成はすんなり読めます。ちゃんとオチがあると言うか。終わり方はほっこりしました。主人公は脱サラ40歳、周りにも様々な40歳が居て、栄光や挫折を一緒に超えています。40歳、何してるか心配になりましたが希望を持ちたいです笑 >> 続きを読む
2015/10/20 by Beausoleil
暗くて、悲しい、少年による少女の殺人事件がテーマ。タイトルから想像する内容とは全く違いました。中1の弟が小3の妹の同じクラスの女の子を殺害。その事件について、中3の兄が調べていくストーリー。弟の事件のせいでひどい目にあっているのに弟をせめることなく、弟の気持ちを理解しよう、弟の力になろうとするあまりにもできすぎた兄の気持ちがどうしても素直に受け取れません。重いテーマのわりにサクサク読めてしまう感じも読み終わったあとになんだか違和感。自分の子供が殺人という罪を犯してしまったら・・・なんて想像するだけで息が苦しくなりそうです。絶対にそうならないと言える自信はないけれど、でもそうなった時に気付いてあげる自信は持っていたいです。 >> 続きを読む
2017/01/27 by アスラン
『美丘』石田 衣良 この作家さんの本は、はじめて読んでみました 先日、いいともにこの人が出演していてちょっと興味を持ったので(^^ゞ 恋愛ものはあまり読まないのですが、読んでみたらなかなか良かったです この作家さんで有名なのは『池袋ウエスト?……』 借りた時図書館になかったので、今度あったら読んでみたいな(^o^) (当時のブログより)後にテレビドラマにもなりましたねそのドラマも、観ました >> 続きを読む
2016/02/25 by ゆ♪うこ
株式相場を使って復讐を企てるという話。第1刷が2003年、そのころに読んでいれば、作中に紹介される出来事がもっと臨場感を持って感じられて、もっと楽しめたかのかなぁ、と感じました。この本を読むと、自分も市場の波が見えるようになるのではないか、という気分になります。 >> 続きを読む
2015/07/12 by Jun2
就活中には役にも立つし少し辛いそんな気持ちで読み終えました。就活中なのでモチベをあげようというのには最適。就活を仲間と乗り越えるきれいな友情をみることができました。主人公はできるだけ読者に近いような普通の子。その普通の子が努力と仲間でシンデレラの道を駆け巡っていく姿には憧れました。唯一悲しいのはみんなエリートなので就活中には少し心にくるところでしょうか。なにはともあれ読めて良かったです。 >> 続きを読む
2018/03/26 by kaoru-yuzu
もう10年以上前の作品だが、読んだ感想は「質の高い携帯小説」という感じ。ちょうど流行った頃だと思うけど、ちょっと影が強めの恋愛ストーリーってのがウケる時代だったように思う。本書ももれなくその類で、かなり若者向けの作品だな、と当時も思っていた。石田衣良さんはこの作品しか読んでいないが、ちょっと自分には文章が甘くて濃密でかなりお腹いっぱいになってしまった。もともと恋愛小説が苦手という事もあるけど。キャラや背景なんかは、浅すぎず深すぎずで読みやすかった。特に最終章のテンポは、死んでいくのに穏やかに話が進み、緊張と弛緩に挟まれてふわふわ読みすすめて不思議な感じだった。…でも、なんかやっぱ恋愛小説は苦手だな。 >> 続きを読む
2018/10/10 by 豚の確認
「チッチと子」では直本賞(w)題材の内容だったが、作者にとってリアル元ネタである直木賞受賞作「4Teen」の2年後のお話。いちばん気になったナオトの健康上の問題も、ほかにもダイの弟やおふくろも、言及、進展なし。ジュンもパッとしない。テツロー自身も他人のエピソードの語り部なだけだ。中学生と高校生の違いについて作中言及も特に進展、進化なし...むしろ内容は退化?あまり真剣に読もうという気持ちがわかず、あっという間に読み終えました。なんだか物足りない内容。そもそも「4TEEN」もいまひとつだった感じがしないでもないw直木賞でなく直本賞だったんじゃないかと思った(違)w辛口失礼w >> 続きを読む
2018/07/07 by motti
シリーズはずっと読んでいますがこれだけ長く続くといつもどこまで読んだか分からなくなってしまいます。。これも途中で「読んだかも…?」となりましたが覚えのあるものとないものが。このシリーズは時代に沿って題材が選ばれているので飽きることなく読めるのだと思います。近作もサクサク読めました。 >> 続きを読む
2014/11/15 by MUSICA
長編なのに、初めからひきこまれてしまった。余命半年の脳腫瘍の男性が、意識だけ200年後の世界へ飛ぶ裏表紙にも書かれてたこの設定にはあまり惹かれなかったが、登場人物の魅力さ、200年後の世界の描写、そこで次々起こる問題により、引き込まれてしまった。貧困の差が激しい世界で、復讐が復讐を産んでそこらじゅうでテロがあって、残酷なシーンがリアルに書かれており、少し読むのがしんどくなる場面もあった。 >> 続きを読む
2014/10/10 by bob
本好きになったきっかけの本かもしれません。1話目の親友を突然うしなった男の子の話がとても印象深く、ずっと心に残っています。私も友人に対し、憧れと尊敬の念を強く抱くことがあったのでカンタの気持ちが痛いぐらいにぐっと胸にきます。幼さ故の不器用さ、まっすぐさがとても心に響きます。 >> 続きを読む
2014/01/17 by Rie
学校を舞台にした小説は割とよく読む。その理由が最近わかった。自分の子ども時代は、表向きは大人しく従順だが内面が屈折していて、全然子どもらしくなかった。当然楽しい思い出もそんなにない。先生は扱うのに大変だったろうと今になって思う。さすがに、あの頃に戻りたいとは思わないけど、本を読むことで学校や学生の雰囲気を味わいたいのかな~。ん~我ながらちょっとウザイ(W)。さて、前置きが長くなったけど、この作品。現代の学校が抱える問題や先生という仕事の厳しさがこれでもかと押し寄せる。重いテーマでありながら読後感が爽やかなのは、主人公や子どもたちの明るさがあるから。どんな時代でも子どもたちは未来への希望であるし、それを明るい方へ導く教師という仕事はやっぱり素敵だよ! >> 続きを読む
2017/09/15 by かんぞ~
ハッピーエンドの青春小説や切ない恋愛小説が多い石田衣良作品の中では異色のダーク系短編集。追い込まれた人たちのラストを綴っている。目を覆いたくなるような酷い7つの状況は読み進めるのが辛い。特に最終話の「ラストシュート」は重すぎて読了後の気分はかなり悪い。しかし、どれほど酷い状況であってもすぐ近くで起こりうる日本社会の現実。きつかったけど読んで良かったと思う。 >> 続きを読む
2012/11/04 by ybook
馴染みのある場所が多く出てくる、自分の好きなタイプの小説です。登場する場所に自分の中にあるイメージや思い出を重ねながら、一気に読んでしまいました。普段感じてはいるけれど言葉にはなっていない事象を見事に言葉で表現しているところが多々あり、作者の表現力に改めて感嘆すると同時に、自分の中で現実を表現する言葉が少し増えたことが嬉しく感じました。少し時間を置いてまた読みたい本です。 >> 続きを読む
2015/05/03 by Jun2
神楽坂の高層マンションに住むことを選んだ人たちの人生を切り取った作品。石田衣良の文章は都会的な感じがする。舞台がたいてい、東京だからか?好きなときもあり、行き過ぎだと感じることもあるけれど、これは静かで予定調和すぎず(バッドエンドもある)、好きなタイプ。それにしてもこの人の作品は、じっくり読むというよりは、電車の中で片手間に読むのがいちばんしっくりくる。暇つぶしに最適というか。言うならば「透明な灰色がかった」イメージで、例えばわくわくする遠出の移動や仕事に出かけるときのあわただしい移動のときにはそぐわない。用事があって休日に外出するときに、かばんに入っていてもいいかなという、割に日常的な、落ち着いた気分のときに読む。 >> 続きを読む
2014/06/07 by はるきち
恋の始まりってやっぱりいいなぁって感じるお話でした。恋がしたくなります!
2017/05/30 by asa_chann
全体を通して読むのは2回目。(こちらに登録する前に1回読了)。どういうわけか何回も読みたくなる不思議な魅力のある短編集。古本屋で何度も思いだしたように立ち読みをしている。(Hな表現があるからという理由ではありませんが。)特に「真珠のコップ」「フリフリ」は、お気に入り。これから恋が始まる話、恋に発展する話は形はどうあれ読んでいてほのぼのとしてくる。そういう点がお気に入りなのかなと思う。感想はこんなところです。 >> 続きを読む
2017/02/13 by おにけん
「最後の恋」男性版。良かったと思うのは話のオチが「おーっ」と納得がいく伊坂幸太郎氏の「僕の船」、さわやかな話で一番いいなと思った朝井リョウ氏の「水曜日の南階段はきれい」の2編。越谷オサム氏の短編は今回はちょっと読みにくかった。石田衣良氏の短編はいつも設定に一癖があるのでどんな仕掛けだろうと思っていたら「そうきたか」という感じのオチだった。後は普通かなあ。感想はこんなところです。 >> 続きを読む
2016/07/20 by おにけん
【石田衣良】(イシダイラ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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