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直木賞受賞作ということで読んだのですが...。「ほかならぬ人へ」「かけがえのない人へ」2話収録の単行本、そして直木賞受賞作。この作家の作品を初めて読みますが、恋愛小説だという。なるほど、そういえばそうです。こういうのを映画化、ドラマ化してもスカスカのトレンディドラマみたいになるのが目に見えてる感じ。最近はテレビドラマなんかは全く見なくなったんですが、そう。そういう「仕事と恋愛と」とかそういうのが嫌い見たいです、僕。小説では文字であるところが多少は文芸的な気分にはなるんでしょうけどね。 >> 続きを読む
2018/07/11 by motti
大切にされるということは、自分を大切にすること。 自分を愛さない限り、人を愛することはできない。 しかし、誰かを自分以上に愛したとき、人は初めて、本当に自分を愛することができるようになるのだ。 -----------------------------------------------------恋愛ものでは決してないのだけれど、 愛とは何か、を考えてゆく本。 最初はとても魅力的に思えた主人公・橋田。 でも次第に嫌なヤツに思え、瑠衣がかわいそうで。 最終的にはそれが彼にとっての幸せと呼べるのか? 疑問な結末だったけれど、彼なりの愛の形を見つけて 終わっていたので、よかった。 白石一文は初めて読んだ。 硬い文体に苦手意識があったけど、意外とテンポよく進めたので、 2010年 直木賞「ほかならぬ人へ」 を、読んでみたい。 >> 続きを読む
2016/03/29 by Azure
あっという間に読了してしまいました。1人の女性のことが、繊細な描写によって自分のことのようにさえ感じられました。同じ年頃という事もありますが、この時分の、、、人を愛したり、結婚したり、子を持ったり、死に向き合ったり、運命に翻弄され生きていくそんな人生のやり切れなさみたいなものを感じながら、でも「選択」し、自分で折り合いをつけていかなきゃならない、そんな場面もとても共感できました。ドラマは観てはいませんが、白石一文さんがここまで女性の深くまで描写できるのはやはり人気な理由はここか、と思いました。 >> 続きを読む
2015/09/05 by hito
ラストの展開に驚かされました。読後は主人公とともに混乱した気持ちです(笑)。
2014/12/30 by xrikax
白石さんの哲学がそのまままとめられたような本です。これは、小説というより哲学書。 この無慈悲な世界で、誰もが、哀れむべき境遇に見舞われ戦っている。生まれさせられたことの不幸。 そんな哀れな私たち人間にできる唯一のこと、それが、「ただ愛する」ということなのだ。 理由も見返りもなく、ただただ愛すること。 生きることを投げ出したくなった時、何度でも読み返したい、私にとってのバイブルです。 >> 続きを読む
2016/11/03 by コノハ♦
淡々と流れていく夫婦の時間 すれ違い 病気 いろいろなことを乗越えて。快挙というタイトルとは遠い気もするけれど 主人公が妻と出会えたことが快挙なのかな >> 続きを読む
2015/01/01 by xrikax
白石さん連続3冊目。この人の小説は、やけに登場人物の仕事の部分を事細かに説明してくるんだけど、恋愛小説であり、男女の心の動きを描いたものだから、仕事についての細かな説明は別に必要無いんじゃないかな・・・と。後半の、仕事についての1ページ以上にわたる長いセリフが何回か続くあたりは飛ばしてしまいました・・・。今回は特別心に残った言葉とかは無かったんだけど、やっぱり「もしも、私があなただったら」は、考えてしまったな。 >> 続きを読む
2015/01/29 by もんちゃん
こういう感じはあんまりかな
2015/06/02 by kurobasu
小さい頃から、成績もスポーツも優秀だった橋田浩介は、容姿にも優れていたので周りから一目置かれる存在だった。浩介自身は容姿の為に特別扱いされることを嫌っていた。しかし、いつも周りはそんな浩介をほおっていく事はなく、一流企業に就職しても社長の懐刀として活躍していた。そんな時、人事課長として面接した女子短大生で、面接のときは不採用にした女の子を、偶然町で助けることになる。その時の女の子の怯え方に不可解な物を感じた浩介は、改めて履歴書を見返すのだった。この出会いが 後の浩介の人生に影響を及ぼすとは、その時は考えてもいなかった。世の中の男性は、なぜ女性のか弱そうな外見に心奪われるものなのだろうか。見た目はしっかりしていても、心の中はとてもか弱い女性だっているのに・・。見た目だけで、俺が守ってやらないと・・とおもってしまうのだろうか。この結末には同意しかねる気がした。たぶん私の個人的な偏見だと思うけれど、いい話の結末なのに心がモヤモヤしてしまいました。 >> 続きを読む
2014/07/09 by ゆうゆう
いきなりグラビアアイドルとのファックシーンから始まる。白石一文の描く本はどれも性描写が過激だ。セックスが汚らしいものに思え、その分、興奮するかと思えば、そうでもない。単にグロテスク。編集者だった著者の一番書きたかった話だと思う。出版関係に勤める人の収入は1000万円以上、これだけもらっていていいのかという主張が頭に残っている。学歴や能力が高い連中が有名人をたたくことでもらっている金なんだなと。学歴コンプでもあるのか知らんが、やたら東大が出てくる。こんな本を男の先輩にプレゼントした私はチャレンジャー。でも、本質はセックスとかにはなくて、人が避けてきがちなホームレスとか障害者に対する感覚とかそういう突かれたらちょっと痛いごまかそうとするようなところにぐいぐい来る作品だと思う。読んだの1年半前だから記憶がおぼろ。 >> 続きを読む
2012/07/24 by Aki
表紙がとても爽やかで美しい、流れ下る小川のせI せらぎと両岸に咲き乱れるクレソン(おらんだからし)の白い花。 何か、この物語を象徴しているようだ。フードライターとして成功している美穂は美貌と知性を備え、理想的なエリート記者、丈二と婚約していた。婚約者は政界に出馬するという野心があり、美穂は将来に不安を感じる。家族、特に母親とは軋轢を感じている。故郷に帰ったとき偶然幼馴染の優司に再会する。彼は弟がおぼれそうなところを救ってくれたことがあった。子供のころ「俺はお前のためならいつでも死んでやる」といってくれた優司は、ヤクザ時代に彫った大きな昇り龍の刺青を背負っていた。 美穂は次第に優司に惹かれていく。先に読んだ「一瞬の光」は嘱望された、将来に向けて開けた生き方を捨て、完璧な恋人も捨てて、悲惨な経験から昏睡状態になっている若い女性の傍で暮らすことを選択した男の物語だった。 今回は過去に傷のある男を選んだ女の話だった。言い換えればどちらも純愛小説で、読者を喜ばせる設定が揃っている、男は男らしく頼りがいがあり見かけのいい。女は振り返るよう美人だが、本人はそれが自身の美点だとは思っていない謙虚さがある。 出合った、今で言う「運命の人」に一途に思いを寄せ、困難を覚悟で人生をかける。勇気のある選択は読後感もいい。ただ何か美しすぎて眩しい、川の向こうの現実感のない世界を見たようだった。 >> 続きを読む
2015/01/08 by 空耳よ
この本の名言をご紹介します。***幸福と不幸がこんなにもはっきり分かれているなんて。そしてそれがこんなにも隣同士に存在しているなんて。 >> 続きを読む
2013/06/13 by 本の名言
「永遠のとなり」と言う題名は二人の男の生き方ばかりでなく、理想と現実、自由と束縛、健康体であった過去と、現在の病身、故郷と異郷、もろもろに反するものを自己の中に抱えて生きる人間の象徴かとも思える。 <青野精一郎> 大学入学と同時に上京して、東京の大手損保会社に入った、花形部署にいたが、合併とともに片隅に追いやられ、部下の自殺の責任も感じてうつ病になる。退職後は離婚して故郷の福岡に帰る。 <津田敦> 大学卒業後は東京にとどまって起業したが、肺がんに罹り事務所をたたみ、二度目の離婚後福岡に帰郷する。 初めての手術が成功し、抗癌治療も効果があったが再発、二度目の手術後に福岡で再婚したが、今は別の女のところで暮らしている。ふたりは中高と同窓で同じ美術部に入り、同じように東京の大学に入った旧友だった。 青野が帰省すると、先に帰っていた津田との付き合いが復活する。 津田はがんを抱え、二人の女の間を行き来しながら、独り暮らしの老人たちと親しく付き合ったりしている。 青野と津田の途中下車したような人生が、福岡の言葉でつづられている。荒れた都会生活と距離をとって、自分を見つめなおしていく過程が、ゆったりとした日々になって流れていく。それぞれに生活の中では抱えた問題もあり、時には酒を酌み交わし、津田の妻を交えての話し合いや、同棲している女との付き合いに関わることもする。 青野はその中で少しずつ自分を見つけ出し再出発を考え始める。津田もがん治療に希望の兆しを見つける。 一度挫折した男たちが、親友と痛みを分け合って、将来に向かって踏み出し始める話だった。心理描写、特に津田の心の叫びは重く辛い。青野の経験した、社会の矛盾や自己本位の冷たさも実感できる、白石さんの本領はこの辺りにあるのだろう、多少通俗的でも力がある。 経済的に追い詰められてもいない二人はどことなく余裕も感じられる。そう言うこともあるだろうという読後感だった。 欝で衰えるという男性機能回復に協力すると言う津田の愛人の行為は唐突で、全く好感が持てなかった。これで減点。 完治の見込みはないだろうと思われる津田も今を受け入れ、青野も職につこうとする。 真の安寧、幸せを求める日々だったろう、だが余り深い感動もないうちに話が終わった。 >> 続きを読む
2015/02/17 by 空耳よ
1話目の「20年後のわたしへ」が一番好きでした。『人間は誰かに幸せにしてもらうことも、自分だけが幸せになることもできない。人間にできるのはおそらく、誰かを幸せにすることだけなのだ』最後の手紙にちょっと感動。収録された4作の中で、表題作の「どれくらいの愛情」が一番好きになれなかったかも…。キーパーソンとなる木津先生の話が…「いや、たしかにそうなんだけど、そんな事言われてもさ!!」みたいな、自分が言われたら、正論だから何も言い返せないけど、でもすごいイライラして腹たつんだろーなーみたいなのがあってモヤッ…。最初の短編3作は好きでした。そして、もう少しこの人を追ってみたい、なんだろう、この白石マジック…。 >> 続きを読む
2015/01/25 by もんちゃん
【白石一文】(シライシカズフミ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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