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圧倒的支持率を誇った田中康夫知事の就任当時にその資質を問う。作家、文化人として知名度の有る田中康夫知事の知事としての資質。再選を逃した田中知事。あえて今、圧倒的な支持率を誇った就任当時に著された本書を手に取ることで、田中県政を評価する材料のひとつとすべく手に取った。しかし、著者も述べている通り、残念ながら様々な文献からの情報を再整理したもので有り、著者の主観は直接的な形では表現されていない。良くも悪くも個性的な田中康夫氏について、辛辣な視点を巧妙に隠しつつ、極力第三者的な見地から評した形を取っていることが中途半端な印象を拭えない。内閣総理大臣とは違い、直接選挙で選ばれる県知事は、有る意味では大統領で有る。議員内閣制では国民に代わり立法府が肩代わりしている責任を県民が自覚すべきで有ると考える。結果として県知事として選任された以上、知事は県政に集中すべきであり、県民は在任期間中の県知事の行う施策について基本線では肯定的で有るべきだと思う。と、理想論を述べたところで本書だが。・知事として選任された後でも県政に関係の無い雑誌の連載を続けている。・知事自身が有害図書を著しているのはいかがなものか。・施策を決定するのが直感的で、後ろ盾となる論拠が無い。極めて最もな主張で有り、知事としては好ましくない現象を述べている。田中県政に対する県民の評価は、現代になって明確な意志が示された。ここまでの論証を集めた以上、当時の時点で明確なNoを示してこそ本書の存在価値が有るのではないだろうか。 >> 続きを読む
2011/04/27 by ice
【潮匡人】(ウシオマサト) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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