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井手弘之

著者情報
著者名:井手弘之
いでひろゆき
イデヒロユキ

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      原初の光
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      • 【これは苦労しました。でも、結局、どういう話なのだろうか……。】
         ピーター・アクロイドは、『切り裂き魔ゴーレム』が大変気に入ったのです。
         それで、本書を偶然見つけ、期待しつつさっそく読んでみたのですが……。

         物語の舞台となるのは、イギリスのドーセット州の田舎です。
         山林に覆われていた地域が山火事になり、その跡から遺跡が発見されたんですね。
         さっそく調査隊が現地入りし、発掘が開始されました。

         本作は、調査隊のメンバーや、現地の人々、この地域にはコテージが結構あるのですが、そのコテージを借りて天文台で天体観測をしている天文学者、自分の出自を探してやって来た元コメディアン夫婦などの人間模様が描かれていきます。

         おそらく、訳出は大変苦労されたのではないかと思うのですが、会話が凝りに凝っているんです。
         ちょっと意味が取り切れないものもある位に。
         元コメディアンの奥さんは始終言い間違いをしているというキャラなので、その辺りの訳も大変だっただろうと推察されます。

         で、一応、遺跡調査は続いていくのですが、どうもそれが主筋というよりは、その周りの人々の行動の方にウエイトが置かれて物語は進んでいきます。
         時にユーモラスに、時に悲しくといった具合。
         軽妙な会話と、本筋とは必ずしも関係があるとは言えなさそうなエピソードがかなりの部分を占めるのです。

         で、遺跡の方も謎だらけです。
         発掘された遺物の年代がまちまちで、どうしてそういうことになっているのかさっぱり分かりません。
         かなり長い期間に渡って人々がこの遺跡に出入りし、何らかの用途に使い続けてきたということなのでしょうか?
         この点、最終的に何か説明されたのだろうか?

         さらに調査が進むと、遺跡から地下道が伸びていることが分かります。
         調査隊はさっそく地下道の調査を始め、古い柩が置かれていることを突き止めたのです。
         で、この柩を取り出そうとしたところ……無いのですよ。
         どこかに消えてしまったのです。

         まあ、この辺りが物語の山場になるのかもしれませんが、無くなった柩はあっさりと発見され、そこでちょっと待ちなさいよという出来事が起き……。

         問題はその後なんですよね。
         この物語のラスト部分。
         これ、どういうことなんでしょうか?
         そのちょっと前に、天文学者が、宇宙が収縮し始めたことを発見しているのですけれど、それと関係が?

         私、ラストが理解できませんでした。
         非常に唐突なんですよ。
         いや、もっと言えば、読み終えてみて、この作品は一体どういう作品なのかつかみ切れなかったのです。
         
         ピーター・アクロイドは、玄人受けのする作家さんのようなのですが、きっと凝りに凝ってこの作品を書いたんだろうなぁというのは何となく伝わってはきます。
         ですが、じゃあ、これはどういう作品なのか?と聞かれると答に困ってしまうのです。
         私、この作品は読み切れませんでした。
        どなたかに解説して欲しいなぁ。


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        2020/12/15 by ef177

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