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伊坂幸太郎

著者情報
著者名:伊坂幸太郎
いさかこうたろう
イサカコウタロウ
生年~没年:1971~

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このランキングは1日1回更新されます。
      重力ピエロ
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee minase86
      • 重力にも遺伝子にも逆らえないのがこの世。そんな当たり前の常識をくつがえすことができたら、どんな未来が待っているんだろう?

        人を形成する生い立ちと血の因果はどう結びつくのか?洒脱て巧妙な語り口でリズミカルに進展していくミステリー仕立ての物語にぐいぐい引き込まれてしまう。

        やがて小刻みなシークエンスの連なりは、ドストエフスキーが分厚い作品群に刻んだ人生の不条理と普遍性に通じる重厚なテーマを浮かばせる。

        遺伝子情報の組み合わせによるDNAが人格を左右し、病気や犯罪にもリンクすしているとしたら…。

        人は心身をつかさどるデータを塗り替えるために、目の前に立ちはだかる壁(血の連鎖)に立ち向かうようにプログラムされているのかも?
        >> 続きを読む

        2019/06/02 by まきたろう

    • 他24人がレビュー登録、 172人が本棚登録しています
      陽気なギャングが地球を回す 長編サスペンス
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! tadahiko
      • 明るくて軽快なサスペンス。
        映画『スティング』を観てるような気持ち良さがあって、
        読んでる最中も読後も清々しかった。

        とにかく設定からしてユニーク。
        作戦を練るのが人間ウソ発見機の男、
        表舞台に立つのが演説の達人の男、
        細かく立ち回るのが天才スリの大学生、
        車を運転するのが体内時計を持つ女、
        この4人で陽気に銀行強盗をやってのける。

        逃走中、現金輸送車襲撃犯に横取りされてしまうコトから
        物語は大きく変わっていく。

        誘拐、殺人、裏切り…暗くなる要素がいっぱいあるのに
        まったく感じさせないのは、
        登場人物の会話にシリアスさがないからだろう。

        やはりこのストーリーのキーになる台詞は
        「ロマンはどこだ」
        演説の達人、響野が犯罪のスタートラインに立った時に呟く。
        個人的には彼が一番好きだ。
        >> 続きを読む

        2019/01/28 by NOSE

    • 他24人がレビュー登録、 123人が本棚登録しています
      死神の精度
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • もちろん「死神」がついているから,各短編の登場人物たちはほぼ、人生の「終わり」を迎えてしまう運命にある。
        けれど、不思議とさわやかな気持ちになれる短編集でした。
        会ってみたい...でも会いたくない奇妙な死神、千葉に惹かれます!
        >> 続きを読む

        2019/04/01 by せぴあ

    • 他20人がレビュー登録、 147人が本棚登録しています
      オーデュボンの祈り
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 伊坂幸太郎デビュー作。
        何とも不思議な夢物語のような感じがして、読み終わっても少しふわっとした感覚が残った。 >> 続きを読む

        2018/09/30 by うえしん

    • 他18人がレビュー登録、 146人が本棚登録しています
      グラスホッパー
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! loon ooitee
      • 伊坂さんと殺し屋というのは水と油のイメージだったが、やはり本来の持つ作風なのか。
        ユーモラスなキャラが出来上がっている。

        普通の人鈴木が目撃した押し屋。
        そして鯨と呼ばれる自殺させ屋。
        さらには蝉と呼ばれるナイフ使い。

        この3人を主軸に、多くの人物が絡む。
        他にも殺し屋が多く出ており、ほとんど姿を見せないスズメバチだとかが実はという展開も。

        鈴木と槿の家族が絡む会話もユーモラスで、ブライアン・ジョーンズという名前が出てくるとこも驚く。

        シリーズはこの後3作まであるので、続けて読んでいきたい。
        >> 続きを読む

        2018/09/29 by オーウェン

    • 他17人がレビュー登録、 145人が本棚登録しています
      チルドレン
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! ooitee
      • 連作ふうでいて時間軸系。収拾がついてスッキリなやつ。陣内のカリスマ性はなかなか痛快。 >> 続きを読む

        2018/07/06 by motti

    • 他16人がレビュー登録、 99人が本棚登録しています
      ラッシュライフ
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! tadahiko ooitee

      • 新進女性画家を仙台まで同行させる守銭奴の親爺。
        新興宗教の教祖を、文字通り解体しようとする男たち。

        同業者と鉢合わせになったプロの泥棒。
        轢死体を車のトランクに積んで走る不倫カップル。
        老犬に出会い拳銃を拾った失業者-------。

        バラバラ死体が復活して歩き出す謎は用意されているものの、それはこの本で、さほど大きなウエイトを占めていない。
        むしろ、並行する五つのストーリーが次第に交錯し組み上がる様子、パズル趣味に満ちた構成が、本格ミステリ好きにはたまらないんですね。

        発端と結末を繋ぐのは、傲慢な拝金主義者に、どん底の人間が意地を示し、一矢報いるまでの経過だ。
        それだけなら、よくありがちな「ちょっといい話だ」。

        ところが、発端と結末の中間に、皮肉な偶然に彩られたストーリーのパズルが挿入されているために、「ちょっといい」のニュアンスがずいぶん複雑になっていると思う。

        作中では、仙台駅近くの展望塔に関する言及が何回も出てくる。
        しかし、登場人物が塔に上り、下界を見渡す場面自体は、最後まで描かれない。

        このことは、各自のストーリーを生きる彼らが、五つのストーリー全部を展望する能力を持たないのを象徴している。
        それはまた、作中で名探偵と呼ばれる教祖が、解体の対象になっているのともパラレルだ。

        個々のストーリーに閉じ込められたラッシュライフ=豊潤な人生。
        パズル的な構成で書かれたゆえに浮かび上がる苦味が、この作品にはあると思う。

        >> 続きを読む

        2019/05/04 by dreamer

    • 他16人がレビュー登録、 119人が本棚登録しています
      砂漠
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! ybook ooitee
      • 大学生5人の出会いから卒業までを描く青春ドラマ。

        東西南北を出会いに使うなど伊坂さんらしいワードセンスだし、プレジデントマンやボウリングに麻雀などがキーワードに。

        春夏秋冬で4つに分けられた季節の中で、時には喜劇であり時には悲劇が。
        特に悲劇が起きた後の仲間たちの友情にもホロリとさせられる。

        そんな仲間だが南の超能力だったり、西嶋のやれやれな言い回し。
        鳥井の軽薄ぶりだったり。
        キャラの特徴がそのまま物語に当てはめられているから共感できる。

        社会という砂漠に乗り込んでいく中で、最後のオアシスが大学生活だったのかも。
        >> 続きを読む

        2019/06/10 by オーウェン

    • 他16人がレビュー登録、 104人が本棚登録しています
      アヒルと鴨のコインロッカー
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! ryoh3 shoko44n ooitee
      • 二年前と現在を行ったり来たりしながらの、クライマックスで、ああそうだったのか、と言う感動はありましたが、落ち着かない感じが抜けないまま終わった印象。 >> 続きを読む

        2019/05/26 by Sprinter

    • 他16人がレビュー登録、 128人が本棚登録しています
      終末のフール
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 再読。
        伊坂幸太郎テイストのディストピア。

        3年後小惑星が地球に衝突、人類は滅亡。
        そんな状況にある人たちの暮らしが描かれる連作短編集。
        不仲を改善しようとする家族、妊娠が発覚した夫婦、敵討ちのため殺人を試みようとする兄弟、恋人が欲しくなった少女、トレーニングを重ねる少年、自殺しようとする社長などなど。

        絶望的な世界なんだけど、登場人物たちはどこかおっとりしてて、のんびりしてるようにも見える。だけど、実は精神的に追い込まれていて、急に目眩を起こしたり嘔吐したりもする。3年後に人類滅亡、の『3年後』っていうのが実に微妙ですよね。
        長いようにも短いようにも感じる。
        何かをやるにしても時間が余りそうな足りなさそうな。

        登場人物たちがもがきながらユーモアを交えながら、日常に光を見出そうとする姿が印象的。絶望感が溢れる世界のはずなんだけど、読後感はすごく爽やか。不思議。
        今回再読してみて、自分でも意外って言っちゃあれだけど、けっこうお気に入りの小説になりました。

        3年後に死ぬ、ってわかってたら生き方が変わるのか?っていうところ。
        難しい命題やなぁ……
        >> 続きを読む

        2018/07/30 by ねごと

      • コメント 2件
    • 他13人がレビュー登録、 106人が本棚登録しています
      ゴールデンスランバー
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 再読。
        2008年本屋大賞受賞作。そっか、もう10年も前にもなるんやなぁ………
        伊坂幸太郎といえば、で思い浮かぶ作品で、一番挙がりそうなのがこの『ゴールデンスランバー』になるのかな。代表作、ということになるのかも。

        仙台をパレード中に暗殺された日本の内閣総理大臣。その濡れ衣を着せられた青柳雅春が得体の知れない国家権力から逃れる物語。
        青柳雅春は見た目はかっこいいけど、どこか頼りない、っていう伊坂作品だとけっこうあるあるな設定。
        大学時代の友人たちとのやりとりが現在の逃避行のヒントや伏線になってるのが面白いし、直接青柳とやりとりができない中でいろんな人間が彼の無実を信じ逃亡の手助けとして陰ながらサポートする様子が微笑ましくて、特にラストシーンはうるっと、グッとくるものがあったりして、印象的な余韻のまま物語は完結する。

        ただなぁ……この『ゴールデンスランバー』、最後まで読めば面白いし、あのラストシーンはホント素晴らしいと思うんだけど、いかんせん途中までが読みにくい。
        エンタメに振り切ってるわけではなくて、政治的、社会的要素がけっこう強い。
        『魔王』のそれのもうワンランク上をいってる。
        だから、本屋大賞受賞ってことで初めて伊坂作品を読むって人が、とっつきにくさを感じてもし伊坂幸太郎に苦手意識を持っちゃったんだとしたら、『ちょっと待ってちょっと待って』と主張したい。8.6秒バズーカーのように。『他にももっと面白い小説があるよ!』

        伊坂幸太郎ビギナーにはオススメできない『ゴールデンスランバー』。
        うっかり本屋大賞を受賞しちゃったのは幸か不幸か。
        >> 続きを読む

        2018/08/19 by ねごと

      • コメント 4件
    • 他13人がレビュー登録、 123人が本棚登録しています
      マリアビートル
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! ooitee
      • 殺し屋シリーズ第2弾は、全編新幹線の車内でのみ展開する。

        子供が重傷を負いその復讐のため乗る木村。
        その木村を束縛する中学生の王子。
        そして任務を請け負うため乗り込む双子のような檸檬と蜜柑。
        更にはツキがまるでない七尾。

        この5人を主軸に殺し屋たちが社内を行き交う。
        普通に考えれば一方通行なので逃げる場所などないのだが、そこはアイデアによってユーモラスな殺し合戦が始まる。

        檸檬と蜜柑の強烈な個性は、まさかのトーマス機関車。
        そしてサイコパスの権化のような王子もまた強烈。

        序盤から張られた伏線も最後にはきれいに回収。
        3作目も楽しみだ。
        >> 続きを読む

        2018/09/30 by オーウェン

    • 他11人がレビュー登録、 39人が本棚登録しています
      フィッシュストーリー
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 伊坂作品特有の浮遊感が味わえる4つの短編集。

        「動物園のエンジン」
        閉園後のオオカミの檻に居座る男の目的とは。

        「サクリファイス」
        探し人を求め過疎化が進む村に来た泥棒の黒澤。
        生贄を捧げる村の風習に関わる謎。

        表題作は解散したバンドと、飛行機ジャックの顛末。
        正義の味方になりたいという思いとは。

        「ポテチ」
        泥棒コンビが野球の補欠の尾崎に寄せる話。
        ここでも出る泥棒の黒澤がいい助演ぶり。
        >> 続きを読む

        2019/04/10 by オーウェン

    • 他10人がレビュー登録、 88人が本棚登録しています
      魔王
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 再読。
        個人的に伊坂幸太郎作品の中で上位にランクインする好きな物語。

        この『魔王』からこれまでの『ミステリー&エンタメフルスロットル』なものとは雰囲気が少し異なる作品が生まれはじめるんですよね、伊坂作品の歴史でいうと。
        魔王、モダンタイムス、ゴールデンスランバー、あるキング、SOSの猿、PK。
        この辺りが同じグループになるような気がする。

        超能力的な力を持つようになる兄弟が対決する。誰と?何と?
        相手は国でもあり、政治家でもあり、国民ともいえるかも。
        憲法改正とかファシズムとか国民投票とか、政治的な要素がかなり前面に押し出されてるから苦手な人がいるのもまぁ頷ける。得てしてこういう時は作者の政治観、国家観と物語が同等に捉えられるからかな。
        現代の日本を彷彿とさせる時代設定に現実を強く意識させられるけれど、反面、エスパー的な要素(自分が念じたことを他人の口から発することができる兄、ある程度の確率を自在に操れる弟)が非現実だから、ストーリーとしてはちょうどいい塩梅になってると思う。

        『重力ピエロ』もそうだったけど、伊坂幸太郎が描く兄弟にすごく憧れる……
        真面目な兄に、自由な弟。何が事を成すのは往々にして弟だったりする。

        初読の時と今回の再読後。一番強く思った事は相も変わらず同じでした。
        クラレッタのスカートを直せる人間になりたい。
        そう思った事を忘れずに生きていきたいなぁ。
        >> 続きを読む

        2018/07/16 by ねごと

      • コメント 3件
    • 他8人がレビュー登録、 100人が本棚登録しています
      首折り男のための協奏曲
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! Tukiwami
      • 2019年読書初め。積読消化。
        2014年1月刊行だから、5年間積み上げていたことに。
        当時はなんだかもったいなく感じて読めなかったんよなぁ…もう文庫化されてるし。

        連作短編集。ただ短編同士の繋がりはけっこう緩め。
        ちなみに本作に登場する「首折り男」は『マリアビートル』の七尾とは別キャラ。
        七尾のアナザーストーリーが読めるのかと思ってただけに、ちょっとだけがっくし。

        読後感はちょっと不思議な気持ちに。これまでの作品とは少し違うかもしれない。
        1つの短編が割と独立してるし、バラエティに富んだいろんなテイストの物語が収録されてる。悪く言えば、まとまりがない感じ。怪談テイストの物語って初めてじゃないかな。これまでの作品の雰囲気のいいとこ取りのように感じられて、そういう意味では贅沢な作品だといえるのかも。
        過去作を読んでたらあっ!っと気付けるキャラクターも登場します。
        『ポテチ』『陽気なギャング〜』、それに空き巣兼探偵の黒澤などなど…

        あったらいいなぁ、って思える素敵な結末を書くのがホント上手い。
        >> 続きを読む

        2019/01/07 by ねごと

      • コメント 2件
    • 他8人がレビュー登録、 38人が本棚登録しています
      死神の浮力 = BUOYANCY OF DEATH
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! kissy1986
      • 再読。期待値高くまた長編にダレることもあってか、やっぱり前作のが良い。千葉のやり取りは相変わらず面白く、特に武家諸ハットには笑ったw >> 続きを読む

        2017/08/25 by hiro2

    • 他8人がレビュー登録、 43人が本棚登録しています
      バイバイ、ブラックバード
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • どうしても「村上春樹の劣化コピー」にしか思えない。伊坂幸太郎ってもっと読ませる文章の人だったと思うのだが…。そして、読み終わった後で太宰の「グッド・バイ」を完結させるという意図の小説だったと知って驚愕。全然、微塵も太宰は感じさせませんでしたが。 >> 続きを読む

        2018/12/17 by 室田尚子

    • 他8人がレビュー登録、 57人が本棚登録しています
      オー!ファーザー A family
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • さすが伊坂さん、一気に読めます。
        親父が四人だから4倍面倒でわずらわしいけれど、その分生きる力も4倍もらっているのかもしれない。そう思うと主人公のゆきおがすごくうらやましいし、たくましいと思う。現実には親父が四人は無理だけど、自分の親父と残り三人の親父「のような一目おける存在」を見つけたいと思った。 >> 続きを読む

        2016/02/13 by takasen

    • 他7人がレビュー登録、 33人が本棚登録しています
      陽気なギャングの日常と襲撃 長編サスペンス
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 再読。
        愉快なギャング達と再会!

        『陽気なギャングが地球を回す』の続編。
        まぁ前作を読んでた方が楽しめるかな。読んでる方が無難無難。
        ギャング達4人の日常に描かれた短編がいつのまにか1つの長編につながっていく。

        第3者視線から語られるギャング達の日常がすごく面白い。
        各々のパートを経て、4人が集結する場面はなんかちょっと感動的でもあって、自分はホントこのギャングたちが大好きなんだなぁと実感。
        特にギャングメンバーの響野が愛すべきいじられキャラで最高。
        なんとなく伊坂先生も響野のシーンを書いてるときが一番楽しそうな気がする。

        あ、それと本編とは直接関係のないボーナストラックが巻末に収録されてるんだけど、そっちも秀逸。
        4人それぞれがさりげない登場の仕方で人助けをするのが、微笑ましくてニヤニヤしちゃう。

        あぁいつか僕もこんな陽気なギャングたちの仲間に入れてほしい。
        >> 続きを読む

        2018/08/05 by ねごと

    • 他7人がレビュー登録、 77人が本棚登録しています
      オー!ファーザー
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 再読。
        これこれ、これが伊坂幸太郎!原点回帰!!って思ったのだけど、あとがきを読むとゴールデンスランバー以降の伊坂作品史でいう所謂第2期より前にも書かれたもので刊行が遅れただけ、とのこと。だからこの『オー!ファーザー』は第1期ラストの作品になるよう。

        個人的にタイトルが好きなんですよね、絶妙にダサいというかお洒落というか。(矛盾)オー!っていうところに主人公の高校生、由紀夫の気持ちが濃縮されている気がする。
        由紀夫には父親が4人いる。そうなるに至る経緯は置いておいて、とにかく1人の母親と4人の父親と1つ屋根の下で暮らす由紀夫。
        博学な大学の先生、女性にモテる遊び人、体育会系教師、ギャンブラー。
        全然違うタイプの父親たちに愛されて生きる由紀夫がなんだか羨ましく思えたなぁ。

        少し物騒な事件も起こるけれど、設定が設定だし、どこかのんびりした雰囲気が作品全体に流れてる。父親たちとのユーモラスな会話も手伝って。
        物語としてのメリハリを楽しむというよりかは、愛すべき4人の父親たちとの生活に寄り添うように読み進めた方がいいのかも。
        ラストで由紀夫が考えたことは、誰しもが思うことだけど、やっぱり切ない。
        4人いれば楽しさも4倍だけど、悲しさも4倍だ。
        >> 続きを読む

        2018/09/30 by ねごと

      • コメント 2件
    • 他6人がレビュー登録、 62人が本棚登録しています

【伊坂幸太郎】(イサカコウタロウ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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