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池谷裕二

著者情報
著者名:池谷裕二
いけがやゆうじ
イケガヤユウジ
生年~没年:1970~

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このランキングは1日1回更新されます。
      脳はなにかと言い訳する 人は幸せになるようにできていた!?
      カテゴリー:基礎医学
      4.0
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      • 脳とはどういうものなのか科学的に根拠や推論などをハッキリ提示していて説得力があった。
        巷で言われている脳トレ的なモノは脳科学的にはどうなのかがわかった。

        著者の脳科学に対する膨大な知識をどうしたら伝わるのか噛み砕いて丁寧に説明していてとてもわかりやすかった。

        特に面白かったのは
        ・人の脳は案外適当に出来ていて例としてコインの裏表を当てるのに根拠がないのに表か裏か答えるように
        多くの行動で宇宙の中で起こる力の反応のように「ゆらぎ」で決定しているらしい

        ・実は異性を選んだ基準もゆらぎでとても曖昧

        ・色は言語によって認識できるようになっていて日本人は青と緑が曖昧

        ・記憶は一度思い出すと消えてしまう

        ・人はほとんど限定的にしか見ておらず目の前の人が別人に変わってしまおうがそのまま話し続ける

        ・スポーツはユニフォームの色で勝率が変わる。いかに厳格な審判が着く大会でさえ勝てる色は確立で出ている

        ・人間は計算ではコンピュータに敵わないが、ボールをキャッチするなどの動きはコンピュータには難しい

        ・人間は二足歩行で手が器用になったというが二足歩行のカンガルーやティラノサウルスは逆に手が退化した

        ・記憶は寝ているときに倍速再生されているらしい

        ・脳科学的には勉強は寝る前と空腹時に

        など

        これだけ文明が発展しているのに一番身近な脳のことについては曖昧なことが多く
        フラクタルのようにどこまで行っても解明されない部分が出てくる
        新しい発見がでてくるのは面白いと思った
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        2016/05/24 by くじら

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      記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方
      カテゴリー:基礎医学
      4.0
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      • ベテランのタクシー運転手であるほど海馬の神経細胞の数が多いことなどから、鍛えさえすれば記憶力は上昇することが、神経細胞レベルでも明白な事実として浮かび上がってきた。

        海馬への入口である歯状回の顆粒細胞だけが、海馬の中で唯一鍛えて増殖する能力をもつことから、記憶力増強と海馬に入ることのできる情報量には深い関係がある。

        側頭葉からきた情報は、海馬で取捨選択されながら、一ヶ月ほど留まった後、記憶すべき情報だけが再び側頭葉に戻される、という仕組みを十分に理解することは、記憶力をコントロールできることにつながる。

        神経細胞が増えるという独特な性質をもった海馬の歯状回は、生まれたあとに作られるのだが、そこには親の愛情を受けたかどうかが関連する。

        なにかを記憶する際、コンピューターは一回で正解だけを完璧に記憶するのに対し、脳は失敗(努力)と繰り返し(根気)という試行錯誤によって消去法的に正解を導く。

        手順を分解することで、学習効率がよくなる。

        全く同じ状況は二度と来ないのが普通という生活環境の中で、生物(特に進化論的に上等な動物)が生きながらえるためには、判断材料の記憶が、ほどよく曖昧で柔軟であることがどうしても必要である。

        記憶するときには、何度も失敗を繰り返して、きちんと手順を踏んで、まずは大きく捉えて、覚えることが良い。

        覚えるべきだという強い信号が閾値を超えた場合のみ覚えるという「協力性」、他のものでなく覚えようとしていることだけを覚えるという「入力特異性」、単独では閾値を超えないようなものも連合することで覚えるという「連合性」、の3つの性質をシナプス可塑性が持つというこの考え方は「ヘブの法則」とよばれる。

        外からストレスを与えられたり、アルコールを飲んだりすると、LTPが形成されにくくなり、記憶力が低下する。

        情動を司る扁桃体が活動すると海馬のLTPが大きくなることから、情動によって記憶は促進されるといえる。

        加齢と共に、神経細胞の総数は減るものの、シナプスの数はむしろ増えることから、歳をとった方が記憶の容量はむしろ大きくなるのであり、「歳のせいで覚えが悪い」という嘆きは、単なる努力(復習)不足や覚えた気になってるだけである。

        記憶は、手続き記憶(体で覚える物事の手順)・プライミング記憶(見えているものの解釈や状況把握。1文字読みではなく固まり読みできる力)・意味記憶(いわゆる知識)、という3つの「潜在意識」と、短期記憶( 30秒〜数分以内に消える記憶)・エピソード記憶(思い出などの記憶)という2つの「顕在記憶」があるのだが、述べた順に階層を形成していて、下の階層ほど原始的で、上の階層ほど高度な内容といえる。

        若い頃は意味記憶がよく発達するので九九などを丸暗記しやすく、10才以降になるとエピソード記憶が発達するので理屈で覚えやすくなる、といったように記憶するときにはその年齢に見合った記憶の仕方がある。

        海馬をθリズムに乗せ、LTPがおこりやすくするために最も効率的な方法は、ものごとに興味を持つことであり、加齢によって記憶力が落ちるように錯覚してしまうのも、単にものごとへの興味が薄くなっているからである。

        記憶力にとってストレスは天敵であるが、記憶力が高いとストレスに慣れるのも早く、受けるストレスも少なくなることから、ストレスにとっても記憶力は天敵であるといえる。

        シナプス可塑性の連合性という性質を使って覚えやすくするということは、ものごとの法則性をつかみ、よく理解し、事象の内容をより豊かにしながら(精緻化しながら)覚えるということである。

        長い進化歴史で、動物は目よりも耳をよく活用してきたため、耳の記憶の方がよく心に強く残る、ということを利用し、語呂合わせで覚える際にも声に出すことが有効である。

        シナプス可塑性の「連合性」を活用する記憶術の1つとして、言葉の意味していることをきちんと具体的に想像するという方法もある。

        おぼえた知識(意味記憶)を友達なり家族なりに説明することのメリットは、説明するという自分の経験に基づくエピソード記憶になることと、説明してみることで自分が本当に理解しているか確認できることである。

        エビングハウスの忘却曲線からわかるように、相互作用している神経回路はある程度の類似性があるものを覚えると、以前の記憶が妨げられてしまうので、例えばテスト前日に知らない英単語を100個覚えようとするよりは、確実に50個覚えようとした方が良い。

        海馬に記憶が保管されている約1カ月の間に復習することで、海馬から側頭葉に確実に情報が送られ、発芽により新たな神経回路が作られることで、強い記憶を作ることができる。

        何か新しい知識や技法を身につけるためには、覚えたその日に6時間以上眠ることが欠かせないという研究結果が発表されたことからも明らかになっているように、寝ている間に夢を使って記憶がきちんと整理整頓され、その後の学習を助けることを「レミニセンス(追憶)現象」という。

        記憶とは、試行錯誤するほど強化される一方、必ず曖昧な部分が残る。

        失敗を恥ずかしがったり恐れたり後悔したりするのではなく、人間の脳の素晴らしさをもとに、その失敗を反省し次に活かすことが大切である。

        脳の性質上、いきなり高度なことに手を出すよりも、基礎を身につけてから少しずつ難易度を上げていった方が、結果的には早く習得できる。

        脳は、事象だけでなく事象の理解の仕方も同時に記憶する(理解の仕方は手続き記憶に分類されるので、無意識に記憶される)ので、多くのことを記憶して使いこなされた脳ほど、さらに使える脳となる。勉強でいえば、どの科目も均等に勉強し平均的に点数をかせぐより、1つの科目に集中して勉強する方が長い目で見れば効果的である。

        天才とは、努力が足りない凡人の妄想によって作られた言葉であり、その実態は、努力を継続することで獲得し続ける手続き記憶によって能力を発揮する人のことである。

        記憶力を増強するには、「好奇心」「努力」「忍耐力」そしてあまりにもありきたりだが、「やる気」が何より重要である。
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        2016/09/12 by oga

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      単純な脳、複雑な「私」 または、自分を使い回しながら進化した脳をめぐる4つの講義
      カテゴリー:基礎医学
      5.0
      いいね!
      • 面白く分かりやすかった。
        高校生への講義の内容が口調形式で収録されている。

        心ってどこにあるのか
        心が痛いと言う時わたしたちは胸を抑える

        胸に心があるのか
        脳で心が痛いと感じているだけではないのか

        という疑問を十年ほど前から持っていた。

        この本を読んでとても分かりやすく理解できたように感じる
        衝撃的なこともたくさん書かれていて勉強になった。

        脳にこんなにも自分が支配されているとは驚愕だった
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        2016/08/16 by snoopo

    • 5人が本棚登録しています
      海馬 脳は疲れない
      カテゴリー:基礎医学
      4.0
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      • 優しい言い方をする池谷先生と、ちょっときつめの言い方をする糸井先生の掛け合いが面白かったです。もちろん、内容も素晴らしかったです。脳は疲れない、脳は都合よく記憶を改竄するというのが心に残っています。私はこの本の影響で脳科学に興味を持ちました。学者にはなれませんが、この分野は生涯追っていきたいと思います。 >> 続きを読む

        2014/11/04 by 郷里優人

    • 4人が本棚登録しています
      夢に迷う脳 夜ごと心はどこへ行く?
      カテゴリー:基礎医学
      4.0
      いいね!
      • 夢というのは、眠りの中で見る幻覚。夢の中では誰しもが錯乱状態。
        しかしこの奇天烈な世界は実際のところ、わたしの両耳のあいだにある一掴みのゼリーの機能である…
        では、目覚めながらにして狂気の世界にいる人々…精神疾患の患者の脳では、どのようなことが起きているのだろう?

        夢をきっかけとして、心と脳にまつわる学説を俯瞰するのが本書。
        けっこうな厚みがあるのと、翻訳の癖なのか少々読みづらいところもあるが、そこは思い切って読み飛ばしてしまっても構わないと思う。
        一応、第1部第1章というような構成があるものの、正直そんなに全体の構成にまとまりのある本ではない。気になった章から読み始めてもそこそこ楽しめる。

        ちなみにわたしのお勧めの読み方は、第1部は通しで読み、第2部は好きな章から。そして第3部は通しで…。

        この本では、第2章で登場するベルタル氏が最終章の幕を引く。このベルタル氏によって、ところどころ読み飛ばすのと、通しで読むのとでは読後感がまったく異なる。

        本書を黙々と読んでいると、患者を取り巻く奇妙な世界、脳が見せる不可思議な現象に、ついこちらも焦ったり恐怖したり興奮したりと忙しい。
        思えば、読書体験もじつのところ、起きながらにして見る幻覚のようなものかも。
        >> 続きを読む

        2015/08/28 by シロクマ

    • 1人が本棚登録しています
      単純な脳、複雑な「私」 または、自分を使い回しながら進化した脳をめぐる4つの講義
      カテゴリー:基礎医学
      4.0
      いいね!
      • 先月の中旬(2011年11月当時)、名古屋でのセミナーで聴いたのが、著者の池谷裕二さん。

        「脳」について、興味ある噺をあれこれと、早速手に入れて読んだのが、
        この、「単純な脳、複雑な私」の本。

        でも、おもしろいが、なかなか進まず、ようやく読了。

        脳について、おもしろい話が満載。

        例えば、「人の顔など左側半分しか見てない」では、
        モナリザを例に、モナリザが微笑んでいるのは向かって右側、
        左半分は神妙な顔つきで、これが俗にいう、神秘の微笑を生んでいると・・・。


        「長い時間一緒にいれば好きになる」

        タイプの違う男性の写真を交互に見せたとき、長く見た方を好きになる。
        視線を動かしたことがポイントで、わざわざ見にいってるんだから
        それだけ魅力ある人に違いないと、脳は解釈するらしい」と。


        「吊り橋の上の告白は成功率が高い」

        本当は、吊り橋が怖くてドキドキしているのに脳はおバカさんなので、
        告白してきたあの人が魅力的だら、ドキドキしていると」早とちりする。


        「行動と感情が食い違う」

        プレゼントを貰う、仕事を手伝って貰う。
        仕事を手伝わされた相手は「どうして自分は手伝っているのか」
        「そもそも嫌いな人になんか手を貸すはずがない」「やはり、自分はこの人が好きなのか」
        脳は、行動と感情が背反した不安定な状態を安定させようするらしい。

        でも、池谷さんが研究しているのは決して、心理学ではない、
        脳のどの部分がどの機能を携わっているのか、丁寧に解剖し、
        心の病に役立つものはないかと研究している。

        「心が痛む」「胸が痛む」、というが除け者にされた時、MRIで調べると
        実際〈痛み〉を感じる脳部位と同じ領野が活動したとか、心=脳が解剖される。

        あと、意志(意図)と行動については、これはちと説明が難しい。

        最後になればなるほど、まるで禅問答のごとく、複雑になっていく。

        まあ、こんなことを研究されている方がおられるということが発見ですな。
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        2013/06/16 by ごまめ

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      学校では教えてくれない人生を変える音楽
      カテゴリー:器楽合奏
      4.0
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      • 車を運転する時は、たいてい音楽を流している。
        ラジオの場合もあるが、音楽CDが多いな。
        この人が、こんな曲を・・・ということで、新鮮さを感じた。
        どうしても、自分の年齢と近い方は、なんとなく馴染める曲(ミュージシャン)も多いかな。
        ドンピシャなのは、ポリス、マイク・オールドフィールド、ピンク・フロイドあたり。
        そうだよね~と納得。人生を変えるかどうかはわからないが、ふと繰り返し聴きたくなる曲は実際にある。
        それは、ある意味、影響されてはいるんだろうな。
        >> 続きを読む

        2014/07/23 by けんとまん

      • コメント 4件
    • 2人が本棚登録しています
      のうだま やる気の秘密
      5.0
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      • マンネリ化には習慣化という良いマンネリとやめるという悪いマンネリがある。
        やる気が出ないときにいくら念じてもやる気は出ない。そんなときは体を動かすとやる気が出てくる。キッパリのテンコブポーズも。
        そして脳には淡蒼球というやる気を生み出す部分がありそれを動かすのがBERIのスイッチ。
        このスイッチをうまく使えるような工夫が掲載されていた。

        絵が可愛くて簡潔でわかりやすかった。今日から実践していこうと思う。
        >> 続きを読む

        2015/07/04 by くじら

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      脳はなにかと言い訳する 人は幸せになるようにできていた!?
      カテゴリー:基礎医学
      4.0
      いいね!
      • たくさんの論文を引用し独自の解釈で解説してくれていて、それぞれがすごく興味深かった。
        いくつかピックアップすると、
        「将来への不安こそが脳にとっての栄養源」
        実はそうなんです。
        「記憶は寝ている間にインプットされる」
        睡眠はとても大事。
        「マンネリは脳の老化を促進する」
        これは怖い。
        思い込みや錯覚のメカニズムなど、こんな事まで科学で解明されていたことに驚きでした。
        子育てにも応用できそうなものも多々あったし、
        「脳は育てることができる」この言葉に勇気をもらえないでしょうか。
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        2016/03/09 by がーでぶー

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      脳には妙なクセがある
      カテゴリー:基礎医学
      4.0
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      • 実際に本を持っていたのにも関わらずkindleでも購入していました…w

        とても分かりやすい解説で納得のいく内容でした。
        いくつか既に知っていることもありましたが、私の中で一番納得がいったのは、嗅覚と脳の関係です。

        アロマテラピーを一時期勉強していたこともあり、そのテキストにはアロマの香りを吸い込むことによって、血中に変化をもたらし、身体的にも効果効能があるということが書いてありました。

        しかし、この本には「脳にも香りは、とても大きな効果がある」と書いてありました。

        視覚、聴覚、触覚、味覚は脳の視床という中継点を通る必要がありますが、嗅覚は視床を経由せずに直接、大脳皮質や扁桃体に送られます。

        五感と言われるので、てっきり全て一緒くたに考えてしまいがちですが、嗅覚は少し特別なんだなぁと納得しました。

        それを読んでから、アロマって脳にも良い効果があるのだなぁと関心し、改めてアロマテラピーの必要性を感じました。

        今は心理学ブームですが、脳を知ればもっとシンプルに根本的なことが理解できる、ということを最後の章で書いてありました。
        まさにその通りかもしれないなぁと私も思いました。

        自分を知る為にもやはり脳を知るって大きいと思います。
        >> 続きを読む

        2014/07/30 by snoopo

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      脳の仕組みと科学的勉強法 だれでも天才になれる
      カテゴリー:基礎医学
      2.0
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      • 脳の海馬と呼ばれる領域を研究する著者による,脳科学の見地から見た科学的勉強法の書.科学的裏付けがあるため効果が期待できる. >> 続きを読む

        2014/11/20 by 物理と数学

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【池谷裕二】(イケガヤユウジ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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