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三津田信三

著者情報
著者名:三津田信三
みつだしんぞう
ミツダシンゾウ

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このランキングは1日1回更新されます。
      厭魅(まじもの)の如き憑くもの
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!

      • 三津田信三の刀城言耶シリーズの記念すべき第1作目の「厭魅の如き憑くもの」を読了。

        怪異譚収集を生き甲斐とする作家・刀城言耶は、奇怪な伝承が今なお生きる山境・神々櫛村を訪れた。

        村を見下ろす哥々山には、蛇性の山神が、九供山には「ナガボウズ」と呼ばれる化け物が棲むといい、迷路のような村内には至る所に「カカシ様」が祀られて、異様な雰囲気が漂っている。

        村の勢力は古参の大地主・神櫛家と、憑き物筋の家系にして、強力な憑き物落としを行なう谺呀治家によって、代々二分されてきた。

        神櫛の若者・漣三郎は、憑き物落としの巫女にされている紗霧を案じ、村を支配する因習と迷信を打破しようと考えていたが折もおり、二人の幼馴染みの千代が、紗霧の生霊に取り憑かれたというのだ。

        さらに、村には、この地方一帯で恐れられている正体不明の化け物「厭魅」が現われたという噂がたつのだった。

        その中で、谺呀治家に寄宿していた山伏・膳徳が、紗霧を犯そうとしていて何者かに殺されてしまうのだった-------。

        この作品は、メタ趣味とミステリ味の強いホラーをメインに書いてきた著者の三津田信三が、満を持して本格ミステリとホラーをがっぷり四つに融合させた傑作だと思う。

        古い因習と奇怪な伝承に彩られた山村で起きる連続殺人という展開は、戦後間もない時代設定や、探偵役の刀城言耶の人好きのする異人というキャラクターなどと共に、横溝正史の作品世界を彷彿とさせるんですね。

        だが、この作品が特異なのは、横溢する怪異が、単なる意匠ではなく、あくまで実際に存在すると、真剣に信じられていることを前提とした、民俗ホラーとしても本格的な点にあると思う。

        怪異が、日常の現実である社会なればこそ起き得る事件。
        それを成立させるため、著者は膨大な蘊蓄を盛り込んで、リアルで特異な民俗社会を構築し、その中で視点の人物の詳細な心理描写を通して、曖昧な怪異に濃厚な存在感を与えているのだと思う。

        そして、そこから立ち昇る異様な空気が、強引な大技を可能にしているのだと思う。

        また、合理性と怪異を同一線上に置き、仮設を次々と引っ繰り返しながら、あらゆる可能性をしつこいくらいに検討していく手法は、世界が決して唯一絶対の強固なものではなく、推理というのも所詮は、より蓋然性の高い解釈に過ぎないということを、我々読み手に突きつけてくるんですね。

        ホラーに徹することで、ミステリとして成立し、ミステリを突き詰めることで、ホラーに転ずる。

        三津田信三の、この刀城言耶シリーズは、彼の、というにとどまらず、日本のホラー・ミステリの代表的なシリーズになっていくなと確信しましたね。

        >> 続きを読む

        2018/07/22 by dreamer

    • 他5人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      首無の如き祟るもの
      カテゴリー:小説、物語
      4.6
      いいね! ooitee chiiiisim
      • 久々の読書に選んだ1作でしたが、序盤で1度挫折しました。
        難しい表現や、地名や登場人物の名前のややこしさ。
        何度も確認のために前のページへ逆戻りになり、なかなか読み進まなかったからです。
        ほかの小説を数冊読んでから、やはり高評価のこちらが気になりもう一度手に取りました。
        他の小説で活字のリハビリをしたので、今回は全く問題なく読み進めていくことができました。
        本格ミステリーホラー作品で、とにかく最後まで誰が犯人なのか判らなかったです。
        最後の最後まで、まだ終わらないの?と言いたくなる仕掛けが出てきて、とても面白かったです。
        活字慣れしていない方は、ほかの小説で慣らしてから読むことをお勧めします!
        >> 続きを読む

        2018/09/02 by chiiiisim

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      山魔(やまんま)の如き嗤うもの
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!

      • 三津田信三の刀城言耶シリーズの4作目の「山魔の如き嗤うもの」を読了。

        奥多摩・神戸地方の初戸集落に伝わる成人参りの儀式を行なっていた靖美は、「乎山」と呼ばれる禁域に迷い込んでしまう。

        山中をさ迷ううちに辿り着いた一軒の家には、奇妙な一家が棲んでいた。
        昔、奥戸集落の鍛炭家を出奔した立一が、山野を漂泊した末に戻って来たのだという。

        この家は、かつて立一の甥の立造が、自分を騙した山師たちを皆殺しにしたと噂された現場だった。
        その夜、不気味な影が現われて奇怪な数え唄を歌い、朝になると一家は煙のように消え失せていた。

        彼らは、この地方に伝わる山の怪「山魔」だったのか?-------。

        この刀城言耶シリーズの第四弾は、前作と直接的にリンクしている。
        前作の編中を通り過ぎた言耶が向かった先が、この作品の舞台となる神戸であり、物語としては、その後日譚に当たる。

        今回のテーマは、人間消失と童謡殺人の二本立てで、言耶もすでに一通りの怪異蒐集を行なった後であるせいか、怪奇味は薄いと思う。

        その分、彼に当事者性があり、非合理な存在の恐怖というよりは、主体の不明な悪意と対峙するという構図になっていると思う。

        その核にある、徹底的に錯綜するトリックは、このシリーズの常である、二転三転する推理の体現と言えるだろう。

        >> 続きを読む

        2018/07/27 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      凶鳥(まがとり)の如き忌むもの
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee
      • 刀城言耶シリーズ第2弾。

        大鳥様を祀る儀式に巫女が立ち会い、これまで8人中7人が犠牲に。
        その謎を聞き言耶と巫女を含め8人の男女が無人島に。
        だが一人また一人と人間が消えていく。

        前作と違い言耶の一人称になったためか、ホラー色は薄まりミステリの色が濃い。
        その代わりなのか前半部はとにかく説明セリフが多い。
        もちろんこれは後半への伏線もあるが、あまり関係のない部分もあり。

        それでも解決に至る過程が圧巻で、可能性を潰していく論理的な導きから言耶が出す結末が衝撃。
        確かに可能性として有りだが、そこまでするかという強い動機も垣間見えるミステリ。
        >> 続きを読む

        2018/06/11 by オーウェン

    • 他2人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      水魑の如き沈むもの
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! ooitee

      • 三津田信三の刀城言耶シリーズの一編「水魑の如き沈むもの」を読了。

        奈良の山奥・波美盆地に、深通川に沿って開けた四つの村では、各村の神社が「水魑様」と呼ばれる水神を祀り、共同で水利を司ってきた。

        渇水時に行われる雨乞いの儀式では、水魑様が棲むといわれる深通川の源流・沈深湖に舟を浮かべ、歌舞と神饌・供物を捧げるが、これまでに、しばしば神職が不審な死を遂げ、あるいは姿を消してきたという。

        今回儀式を執り行なう水使神社には、敷地内に「一つ目蔵」と呼ばれる用途不明の土蔵があり、中に何かがいると噂されている。

        さらに、宮司の龍璽は、血のつながらない孫娘・鶴子に何らかの邪悪な意図を抱いているとみられていた-------。

        この作品は、刀城言耶シリーズ中でも、特に超自然色が強いと思う。
        衆人環視の湖上での死と、神職の連続殺人には、モティーフとしてはもちろん、動機などにも水魑信仰が深く絡んでいる。

        さらには、神々櫛の憑き物筋の血を引く、母子の能力や二重三重の呪術装置のおぞましさなど、単に信仰上にとどまらず、実際に水魑が存在するものとしての展開は、伝奇ホラーの領域であり、ミステリの部分と分かちがたく融合することで、いつも以上に特異な世界観を作り上げていると思う。

        >> 続きを読む

        2018/07/22 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      密室(ひめむろ)の如き籠るもの
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! ooitee
      • 刀城言耶シリーズ初の短編集。

        このシリーズは怪奇現象の歴史もありで、長編にしか向かないと思っていた。
        ところが短編も中々の出来で、ミステリーとホラーがしっかり融合している。

        「首切の如き裂くもの」
        行き止まりの路地で喉を切り裂く連続事件。
        二度目の事件の際に目撃された人魂。
        その共通点とは何か。

        「迷家の如き動くもの」
        山を歩く薬売り達が目撃した家の消失。
        言耶が解き明かす謎と、意外な犯人の正体。

        「隙魔の如き覗くもの」
        隙間からのぞいた不思議な光景。
        それによって学校で起こる殺人。
        目撃者を隙間にするという意外さは驚く。

        「密室の如き籠るもの」
        表題作だが、短編というより中編ぐらいのボリューム。
        言耶が解説する密室講義が圧巻で、犯人も二転三転する仕掛けで見せる。
        >> 続きを読む

        2018/06/17 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      幽女の如き怨むもの
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! Tukiwami

      • 三津田信三の刀城言耶シリーズの中の1作「幽女の如き怨むもの」を読み終えましたが、とても素晴らしい出来栄えだと思う。

        戦前、戦中、戦後という三つの時代に、三軒の遊郭で、同じ「緋桜」の名を持つ花魁が身を投げた。

        「三」という数字が付きまとう不思議な事態ではあるが、この作品で起きる事件は、ただこれだけなのだ。

        このシリーズが従前扱ってきた、密室などの不可能犯罪というはっきりしている謎は存在しない。

        真相もまた、確固としては打ち出されず、探偵役の刀城言耶が、真相と思われるものを、おずおずと提示するだけだ。
        しかし、ではつまらないのかというと、そんなことは全くない。

        まず、当時の遊郭の描写が実に艶やかなんですね。
        遊郭の特殊性や閉鎖性、そして、遊女たちの生き様が、我々読者の眼前に鮮やかに立ちのぼる。

        しかも、そこに戦争を挟み、閉じられていたはずの遊郭にも時代の影が及ぶ様を、的確に描いていると思う。

        このように、この作品は一篇の遊郭小説として見事な出来を示しているが、それゆえに、事件の真相の曖昧さが、絶妙な余韻に繋がっている点には注意が必要だ。

        伏線は、非常に綿密に計算されて配置されており、やろうと思えば、より画然とした真相を提示出来たはずだ。
        しかし、著者は敢えてこれを避け、悠々たる余韻と余情を優先したのだと思う。

        小説作りとしてはこれで正解だし、逆に考えると、本格ミステリとしては実験的かつ意欲的な試みであると言ってもいいだろうと思いますね。

        >> 続きを読む

        2019/01/11 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      十三の呪
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • けっこう、あっさりアサリ汁。
        読みやすく、そこそこ面白かった。(笑)

        主人公は子供の頃から特殊な能力があり
        その能力を生かし祖父母の元から自立を図る。

        死相が見える、死の影が見える探偵さんって設定は私好み。
        今回の事件・13人目の人物は想像付いたけど
        犯人は意外で驚いた∑( ̄ロ ̄|||)
        でも推理小説ならやっぱね…(笑)

        コミュ障気味の新米探偵の行く末が気になる。(。-`ω´-)キッパリ!!
        >> 続きを読む

        2013/07/11 by あんコ

      • コメント 5件
    • 4人が本棚登録しています
      四隅の魔
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • ホントは★2にするか悩んだ「(ーヘー;)
        割とあっさりアサリ汁系の本。
        何だろう?何かが足りない(~ヘ~;)ウーン。

        オカルト大好きな部長提案の元、
        休み中の特別企画として月光荘の地下室で
        《四隅の間》の儀式をすることになった“百怪倶楽部”
        この四隅の間の儀式の最中に部員が死に、
        その後、黒い服の女性の姿が視えるようになる。

        実はこの地下室はいわく有りな場所
        新入部員の転子以外はみなこの事実を知っていた

        転子は
        過去に起きた出来事(女子社員の自殺)
        去年の出来事(百怪倶楽部・部員、田土才子の死)
        そして今回の出来(百怪倶楽部・部員、沢中加夏の死)
        その後の百怪倶楽部の部長の転落死と
        この先良くない事が起こるんじゃないか?と不安になり
        ツテで死相が判る探偵、弦矢俊一郎に調査を依頼する。


        弦矢俊一郎の祖母がそっちの世界では有名な霊能力者・愛染様。
        そして祖父はソレをネタにしていて一部熱狂なファンがいるホラー作家
        俊一郎は幼い頃から祖母の力を一部受け継いでいて
        周りから死神、悪魔と遠巻きにされる存在…
        その環境ゆえ引きこもりだったが20歳を過ぎ思い切って祖父母から独立
        生活するのにまず自分の力で出来る事…
        死を視る力があるのでそれを生かした探偵に。

        前半ホラー。
        後半ミステリー。

        四隅の間ってよく考えると実は怖い事だったんだ!!…それだけ。σ(^∇^;)ははー

        四隅の間とは
        4人が暗闇の部屋の4隅に立ち、
        前の人の肩を順番に叩いていく。
        但し最初は5人いてAの角にはAとA1がいる。
        最初にAがスタート。A→B→C→D→A1→A…とグルグル回る
        途中1人が抜け出して、それでもこのグルグルの循環が続けば
        誰かもう一人6人目が現れた事になる。
        >> 続きを読む

        2014/05/22 by あんコ

      • コメント 4件
    • 3人が本棚登録しています
      六蠱の躯
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • ここにきてようやく探偵らしくなってきた
        警察とも上手く連携が取れてて面白くなってきた感じ。
        今回もあっさりアサリ汁系だけど前二作より面白かった。

        事件の切っ掛けはオカルトなんだろうけど
        今回はミステリー色が強い。
        犯人はちょっと逝っちゃってる人って言えばそれまで

        《完璧な女性を作り出す》という目的で連続猟奇殺人発生!!
        皮膚を剥いで殺された女性を始めに
        体の一部を残してそれ以外の部分を
        強力な酸で焼かれた遺体が…。
        犯人はインターネットに犯行声明文を出す
        理想の女性《六蠱の躯》を創造すると!!

        《六蠱の躯》とは完璧な美しさを持った女性を作る呪法
        六蠱の躯を作るのには五つの部位が必要
        両腕と胸部を手に入れたので残りは三つ。
        頭部・下腹部・両足

        死相が見える探偵・弦矢俊一郎に曲矢刑事から
        捜査協力の依頼があり
        犯人らしき人物から襲われた女性・大島有里、岩野奈那江の死相を視る。
        死相が出てる2人
        しかしその死相は2人とも違っていて
        この事件の謎を解く鍵に……。



        まさかの犯人!!(゚Д゚;)
        ホラーじゃなく異常者の事件。
        謎解きがいかにもミステリー(≧∇≦)b OK
        >> 続きを読む

        2014/05/27 by あんコ

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    • 3人が本棚登録しています
      生霊(いきだま)の如き重(だぶ)るもの
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • 今回読了した三津田信三の「生霊の如き重るもの」は、おなじみ刀城言耶の若き日の学生時代の活躍を描いた5編からなる連作短編集です。

        読後の印象をひと言で言うと、合理性と非合理性のバランスがキレよく、まとまった怪奇短編集でしたね。

        民俗学専攻の学生・刀城言耶は、無類の怪異譚好き。
        少しでもその片鱗を耳にしようものなら、我を忘れて食いつき、すべてを聴き尽くすまで離れないという変り者として、他の大学にまでその名が知れ渡っていた。

        元華族の名探偵・冬城牙城を父に持ち、自身もなぜか怪事件に遭遇しては、それを解決するという巡り合わせにあるのだった。

        そんな彼を見込んだ恩師からの依頼で、先輩学生・谷生龍之介の家系にまつわる怪異について相談に乗ることになる。

        妾腹の子だった龍之介は、父の家に疎開していた時、腹違いの兄の「生霊」を見る。
        谷生家には代々、跡継ぎだけにその生霊が現われると伝えられていた。
        そして、それが死の前兆だも言われていたのだ。

        やがて、その言い伝え通りに兄は-------。
        だが、怪異はそこで終わったわけではなかったのだ-------。

        この短編集の表題作「生霊の如き重るもの」は、このように生霊、つまりドッペルゲンガーの謎を描いていて、最後までページを繰る手が止まらない。

        南洋の透明死霊にまつわる毒殺事件を描いた「死霊の如き歩くもの」

        天狗のような奇怪な屋敷神を祀った旧家で起きる神隠しと怪死事件を描いた「天魔の如き跳ぶもの」

        木乃伊(ミイラ)研究者の父親で、新興教団の教祖が屍蠟化した後も、裏切り者を求めて徘徊する様を描いた「屍蠟の如き滴るもの」

        路地の奥の空き地に現われる顔のない怪と子供の消失を描いた「顔無の如き攫うもの」-----というように、極めてバラエティに富んでいる。

        視点の揺らぎやアイデンティティの崩壊が、ミステリとしても一つの核である三津田作品ですが、この作品では、やはり短編ゆえに刀城言耶に没入の度合いというか、当事者性が薄く、一歩引いた視点から事件を見つめているような気がします。

        だが、その固定的な視点こそが、かえって恐怖や残酷さを際立たせているのも興味深いと思いましたね。

        >> 続きを読む

        2018/07/30 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      水魑の如き沈むもの
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • 今回読みやすかったヾ(≧▽≦)ノ
        正直、この本の前に読んだ"凶鳥"の方がインパクトあった(;^◇^;)ゝ

        前半、ホラー。後半ミステリー。

        行く先々で事件に巻き込まれる作家の刀城言耶
        そして事件を解決するので名探偵!!って思われてるが…
        確かに名探偵だけど推理が二転三転、行ったり来たりで
        ババッと最後の最後まで真相が判らないのが
        名探偵と名前が先行している刀城言耶らしい…(笑)
        でも人間味があって好きだけど(^_-)-☆

        今回も珍しい儀式見たさで波美地方の雨乞いの儀式に
        編集者の偲を伴ってやって来たが
        ここは4つの村に水使(みずし)・水内(みずうち)・
        水庭(すいば)・水分(みくまり)の四神社があり
        その中でも水使神社の宮司・龍璽(りゅうじ)は絶大な力を持ち
        この地方で権力を振るっていた。

        この儀式の最中、みんなの目の前でに龍璽(りゅうじ)の息子で
        神男を務めた龍三が不可解な死を遂げる。


        13年前にも龍璽の息子で
        神男を務めた龍一が不可解な死を遂げていた…。

        龍一・龍三の死の謎を解き明かすうちに
        次々と判る水使神社の秘密。
        自分の神社の力を絶対的なモノにするために
        とある行者の家から養女を迎えた龍璽
        13年前は目的を果たせなかったけど
        今回、その子供…孫を儀式の為に利用しようとする

        そして何者かに襲われる
        他の神社の宮司たち

        『まさか○○まで、水魑様の生贄に……』このセリフには何があるのか


        まだ戦後10年くらいしか経ってない時代
        因習漂う村だもの
        そこで力を持つ宗教家ってのは
        個人の欲に走ってしまうと人間じゃなくなるのかねぇ「(ーヘー;)

        はっきり言って龍璽は人間のクズですヾ(*`Д´)ノ
        >> 続きを読む

        2014/08/22 by あんコ

      • コメント 4件
    • 5人が本棚登録しています
      禍家
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 両親を亡くしお祖母ちゃんに引き取られ
        東京郊外の一軒家に引っ越してきた貢太郎
        お祖母ちゃんが言うには
        知り合いのツテで安く借りられたって言うけど
        2人で暮らすには広すぎる二階建て…。
        これだけの家なのにどうして今まで借りてが付かなかったのか?
        どうして家賃が安いのか?

        そして貢太郎が一人で家にいると……お約束の展開
        ここまでは普通の家に纏わるホラーなんだけど後半がまさかの展開

        普通なら12歳の貢太郎君チビって
        腰抜かしてもおかしくない展開なんだけど(笑)
        仲良くなった近所の女の子、礼奈ちゃんや不気味な老人の話などで
        この怪異に立ち向かう決意を固め
        怪異の元であるこの地で起きた凄惨な事件の真実に辿り着いた時に…∑( ̄ロ ̄|||)


        前半タラタラしてて今一つだったのに
        後半波に乗った感じでサクサク読め
        w( ̄o ̄)w オオー!って感じの終わり方でした。
        >> 続きを読む

        2012/07/27 by あんコ

      • コメント 6件
    • 7人が本棚登録しています
      凶宅
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 最後の1行で★4つ!!


        小学4年生の翔太は父親の転勤で
        東京から奈良の山のある町に引っ越してきた。
        翔太は漠然とした何かよくない事が起きるのを
        胸のドキドキで感じることがある。
        今回の引越も嫌な胸のドキドキが…
        それは家が近くなるたびに大きくなり
        山を切り開いたとこにある自分の家を見てここだ!!と強く感じる。

        翔太の家は禁忌の山を切り開いて建てたモノ
        4軒建てられるはずの家は翔太の家を除いて
        3軒とも建築半ばで放置されていた。
        可笑しな間取りの家。
        そして自分だけに見える黒い人影。
        夜、妹の所に現れたヒヒノなるモノ。

        仲良くなった翔太の友達、幸平
        幸平の住んでるアパートも澱んだモノが…
        お山から何か良くないモノが下りてくると幸平も思っている。

        幸平と翔太は2人で色々調べていく。

        翔太の厭なドキドキ
        不気味な黒い影
        お山を売った辰巳家の不幸な出来事
        山にまつわる蛇神様の伝承
        幸平の住んでるアパートでの怪異

        そして翔太の前に住んでた女の子の日記を発見。
        そこに書かれていたのは……!?


        前作の『禍家』同様、小学生が主人公なので
        前半はタラタラした感じがあったんだけど
        怒涛の後半…そして最後の1行。
        最後の1行でチキン肌。これぞホラー!!
        久々ホラー小説を読んだ!!って気がした。

        何がなんだか判らない理不尽なモノって恐怖だよね。ガクガクブルブル, アワ((゚゚дд゚゚ ))ワ
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        2014/06/06 by あんコ

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      赫眼
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • ホラー短編集。12編。

        創作なのか?実話なのか?
        読んでいてそこの境目が判らなくなる本。
        現実にあってもおかしくないんじゃない?
        と思わせる何かが…(i|!゜Д゚i|!)ヒィィィ
        この手の本は夜中一人で読むに限る(。+・`ω・´)キリッ 

        ● 赫眼
        ● 怪奇写真作家
        ● 見下ろす家
        ● よなかのでんわ
        ● 灰蛾男の恐怖
        ● 後ろ小路の町屋
        ● 合わせ鏡の地獄
        ● 死を以て貴しと為す
        書き下ろしのショートショート4編

        『赫眼』
        小学1年生ながらにして色香を放ち
        両の目の虹彩が微妙に違う女の子が転校してきた。
        彼女に見つめられると快感と戦慄を同時に覚えるが
        彼女と関わりを持ってしまったために……

        『怪奇写真作家』
        雑誌の編集者が心霊スポットばかりを撮る
        写真家・沐野好(もくのよしみ)という人がいると教えられ
        早速連絡を取り自宅へ伺うとそこは半焼した家で…

        『見下ろす家』
        建ったのはいいけど誰も住まない崖の上の家
        小学生達は探検と称して家まで行き中に入り込むが…


        『よなかのでんわ』
        夜中に昔の仲間からの電話
        5年前に仲間で行った心霊スポットに現在いると言うが…


        『灰蛾男の恐怖』
        夜中の露天風呂で一緒になった老人の昔話を聞いてると…『

        『後ろ小路の町屋』
        京都にある"後ろ小路"そこに住む女の子が体験したものとは


        『合わせ鏡の地獄』
        カプセルホテルで一緒になった人から聞く合わせ鏡の体験談
        合わせ鏡に魅せられた少年の顛末

        『死を以て貴しと為す』
        死相学探偵・弦矢俊一郎の元を訪ねてきた飯沼と言う男
        彼が友達と心霊スポットに行った時に会った人物とは!?


        個人的に『よなかのでんわ』が良かった…
        心霊スポットい行くもんじゃない。
        読んでて地元の隠れキリシタンの墓を思い出したよ(-ω-;)
        それと 『合わせ鏡の地獄』も有りそうな話で怖い…
        合わせ鏡なんてしたら引っ張られるじゃない!!って
        マジに信じてる私( ノД`)怖いよ…

        『赫眼』と『死を以て貴しと為す』が微妙にリンクしてて
        この手のリンクした話って好き。(〃艸〃)ムフッ
        >> 続きを読む

        2014/08/05 by あんコ

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【三津田信三】(ミツダシンゾウ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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