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高野和明

著者情報
著者名:高野和明
たかのかずあき
タカノカズアキ
生年~没年:1964~

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このランキングは1日1回更新されます。
      ジェノサイド
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! tadahiko tomato chao kuuta ice chaos makoto mahalo pq1 kissy1986 sunflower hikaru ryoh3
      • おもしろかった!
        未来のSFとしてでなく現代を舞台にした、進化した人類の登場の物語
        なかなか反響のある作品だそうですが、なかには反日、反アメリカ的etcの部分が気にくわないという意見があるようだけどそこら辺は気にならなかった。読みとばしちゃってもいいくらい。
        逆に進化した新人類目線では「国籍」も不要ではないかという後日談にも懸ってきて、現代人のチマチマした差別的性質や凶暴性との対比としてのエピソードに良いくらいじゃないですか?

        アメリカ、日本、韓国の共同出資でひとつ映画化を希望!
        >> 続きを読む

        2018/07/30 by motti

    • 他37人がレビュー登録、 136人が本棚登録しています
      13階段
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 【巧妙に練られたミステリ】
        『日本の現代作家をもう少し読んでみようシリーズ』今回は高野和明さんの本作を選んでみました。
         これもネットではお勧めの作品として挙げられていましたので。

         ストーリーは、死刑確定囚の冤罪をはらすことを依頼された弁護士が、その調査を知人の刑務官の南郷に頼むところから始まります。
         刑務官という立場上、死刑囚の冤罪を晴らす調査をするというのは相当に抵抗があると思われるのですが、南郷は間もなく刑務官を退職することを決意しており、また、死刑制度や刑務所における処遇の在り方などについて疑問を抱いていたこともあってこの依頼を引き受けることにしました。

         南郷は、調査を進めるに当たり、その手伝いを三上という若い仮釈放者に頼みます。
        三上は傷害致死罪により2年の実刑に服していたのですが、満期3か月前に仮釈放になったのです。
         三上の家は、この事件の賠償で火の車であり金に困っていることが予想されたので、弁護士から申し出られた高額の報酬を折半しても三上に手伝わせたいと考えたのですね。
         南郷は、自分が刑務官をやめるに当たり、最後に見込みのある仮釈放者の更生を見届けたいという気持ちもあったのです。

         こうして南郷と三上による冤罪調査が始まるのですが、何とも奇妙な話ではあります。
         高額の報酬を出すことを約束して弁護士に調査を依頼してきた者は、自分の素性を隠すことを弁護士に要求しているのですが、何故そんなに冤罪であると確信できるのでしょうか?
         死刑囚は記憶喪失になっているということで、新たな情報と言っても最近思い出した「事件の時に階段を上った記憶がある」という位の事実しか無いのです。
         
         この作品は果たして本当に冤罪なのかどうか、冤罪だとすると真犯人は誰なのかというミステリになっているのですが、それだけが魅力の作品ではありません。
         この作品の中には、死刑制度をどう考えるべきか、犯罪被害にあった者やその遺族はどれだけ悲惨な思いをするのか、罪を犯した者の更生の困難さ等々がかなりの紙幅を取って描き込まれており、むしろそちらの方にウェイトがあるんじゃないかと思えるほどです。

         その様なテーマの作品を書くに当たり、作者は随分色々調べて書いているということがよく分かります。
         ただし、中には実際にはそういうことにはならないという部分もいくつかはあるのですけれど。
         重いテーマを伴ったミステリですが、なかなかに練り込まれている作品だと感じました。
         

        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2020/05/06 by ef177

    • 他12人がレビュー登録、 48人が本棚登録しています
      ジェノサイド
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! dota tanreinama
      • 本棚に眠っていた本書はとても素晴らしい読書体験をもたらしてくれた。核兵器、アフリカ問題、人類とは何かいろんな要素を盛り込んでスピード感のある緻密な小説だった。しばらくはまたこれほど面白い小説には出会えないだろうな。

        読書の楽しみを再認識させてくれる偉大なエンターテインメント小説です。
        >> 続きを読む

        2018/10/02 by STALIN

    • 他8人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      ジェノサイド
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! dota tanreinama rerere40
      • 「このミステリーがすごい!2012年版」の第一位に輝いた本作。
        舞台がアフリカ、アメリカ、日本と三つに分かれてそれぞれに物語が進んでいく。人物描写も細かいし、ストーリーにスピード感があってとても面白い。上巻の終盤で暗殺計画を遂行する管理官が全体の物語をまとめてくれていたりして、内容もかなり緻密に描かれている。ページをめくる手が止まらずに下巻へ進む。 >> 続きを読む

        2018/09/30 by STALIN

    • 他6人がレビュー登録、 31人が本棚登録しています
      6時間後に君は死ぬ
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!

      • 高野和明の「6時間後に君は死ぬ」は、未来予知能力という題材を通じて、運命と向かい合う様々な人間の姿を描く連作短編集だ。

        表題作のヒロイン・原田美緒は、渋谷の街角で江戸川圭史と名乗る青年から、いきなり「6時間後に君は死ぬ」と警告される。

        彼の予言がでたらめではないと信じた彼女が話を聞いてみたところ、今から6時間後に美緒が何者かに刺されて死ぬ「ビジョン」が、彼には見えたというのだが-------。

        圭史は予言者とはいえ、相手に非日常的な出来事が起きた瞬間が見えるだけで、未来の何もかもを見通せるわけではない。

        従って、ピースが欠けたジグソーパズルのように、これから起きる出来事を断片的なビジョンから推測しなければならないのだ。
        この設定が、スリルの盛り上げに一役買っていると思う。

        続く三編にも圭史が登場するが、各編の主人公は、何らかの理由で未来に不安を抱く女性たちであり、圭史はあくまでも脇役に徹している。

        しかも、すべてのエピソードがミステリ仕立てではない点が、連作としてのバラエティーの豊かさを演出している。

        ただし、短編であるせいで、物語の進展を簡略化し過ぎていて、結果的に説得力不足を感じさせる部分があることは否めない。

        例えば、表題作の場合、普通ならその程度で簡単に見知らぬ男の予知能力を信じたりはしないのではないか、という疑問が残る。

        その点「3時間後に僕は死ぬ」は、百ページ近い中編という分量を十分に生かした秀作に仕上がっていると思う。

        圭史は、あるパーティー会場で、彼自身を含む大勢の人間の死を予知してしまう。
        そのビジョンが現実化するのは3時間後。
        何とかして惨事を防ごうとする彼だが、事態はどんどん悪い方向へ転がっていく。

        彼が予知した未来は、絶対に変えることはできないのだろうか?-------。

        江戸川乱歩賞受賞作「13階段」の著者・高野和明らしい、きめ細やかなサスペンスの演出が読みどころになっていると思う。

        >> 続きを読む

        2019/07/29 by dreamer

    • 他6人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      幽霊人命救助隊
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • 浪人生の高岡が登った頂上はまさかの天国。
        自分は死んだと悟り、そこには同じ境遇の3人が。
        そして神様からのお告げにより、天国に行くため100人の自殺志願者を助けることに。

        ゴーストバスターズならぬゴーストレスキューという役回り。
        自殺者限定ということだが、その理由が仕事や家族や友人。
        そしてうつ病などの精神部分。

        今は立派な社会病だが、理解を得られないところも多くそれが自殺の原因へと。

        基本的には成功例がほとんどだが、時には失敗例なども絡めて心情を掘り下げた方がよりキャラに厚みが持てたかもしれない。
        あと高野さんらしいカウントダウン形式が少し曖昧だった気が。
        >> 続きを読む

        2019/04/13 by オーウェン

    • 他4人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      グレイヴディッガー
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! ooitee
      •  「13階段」「ジェノサイド」の作者さんの本です。
        そんな訳で大いに期待しながら読書開始。
        本作は猟奇的連続殺人を負うミステリですが、
        期待を裏切らず楽しませていただけました。
         
         まず、登場人物たちのキャラが立っていて良い。
        特に主人公の八神は悪党なのに憎み切れない奴で、
        そんな彼を応援したい気持ちになっている刑事・古寺もいい。
         
         イングランドの伝説、
        gravedigger(墓掘り人)= 魔女狩りの被害者が墓から復活して
        異端審問官に復讐する というものになぞらえた犯行
        というのは突飛な設定ですが、
        話は少しも空回りせず どんどんストーリーに引き込んでくれます。
         
         伏線が何本も絡み合っているにもかかわらず、
        きちんとそれらを回収し なおかつ
        若干の謎をにおわせながら一応のハッピーエンドを迎えるあたり
        作者の力量はさすがだと思います。
         
         安心して読めるエンターテイメント作品でした。
        おすすめです。
        >> 続きを読む

        2019/11/21 by kengo

    • 他3人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      13階段
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!

      • 今回読了したのは、高野和明の第47回江戸川乱歩賞受賞作の「13階段」。

        この「13階段」は、同名のタイトルで、反町隆史と山崎努の主演で映画化され大ヒットしたので、多くの人が知っている作品だと思う。

        冤罪でもあるかもしれない死刑囚の無実を晴らすため、刑務官の南郷と傷害致死事件を起こし仮釈放中の青年・三上が、謎の依頼人からの要請を受けて、調査を開始する。

        死刑執行まで約三か月。それまでに二人は、冤罪を晴らすことができるのか?-------。
        というのが「13階段」のプロットだ。

        この死刑執行までのタイムリミット内に無罪の人間の冤罪を晴らすというプロットは、ウィリアム・アイリッシュの傑作「幻の女」や「暁の死線」と同じ趣向なんですね。
        だが、この「13階段」は、とてもリアルだ。生々しいと言ってもいいと思う。

        死刑囚が刑を執行される時の描写、刑場の描写、そして刑務官が死刑執行に立ち会う描写、どれもリアルでドキュメンタリーを読んでいるかのような錯覚に陥ってしまうほどだ。

        とにかく、一つ一つを丹念に、そして丁寧に描く筆致が凄すぎて、生理的嫌悪感を感じずにはいられなくなるのだ。
        しかも、作者の筆は停滞を許さない。常に動いている。

        登場人物がいつも考えるか、動いているのだ。
        だから、重い内容の部分でもページを繰る手が止まらない。

        また、この作品はミステリとしても一級品の味わいがあり、謎の依頼者がなぜ高い報酬を払ってまで他人の冤罪を晴らそうとしたのか?
        本当にその人物は無罪なのか? そして、真犯人はいるのか?-------。

        こういった謎が、ラストでスッキリ解き明かされる。
        その真相も意外や意外。こう来るとは思いませんでしたね。

        ネタバレになるので、詳しくは言えませんが、"動機"にも、正直びっくりしましたね。
        それでいて無理がないんですね。
        そして、ラストの余韻たっぷりのシーンが実にいいんですね。

        >> 続きを読む

        2018/06/19 by dreamer

    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      13階段
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! Tukiwami
      • 刑罰は何のためにあるのか?を問いかける作品だと思う。私刑を禁止する以上、公的な権力がそれ相応の罰を与える必要がある。だが不完全な人間という存在が裁くからには絶対的に正しいということはありえず、冤罪の危険性や被害者感情を充分に考慮できないということも起こり得るのだ。
        それにしても最後のあの殺人は必要だったのか、を考えるに、死刑執行という重すぎる任務を人が担うことに疑問を感じる。合法だろうが人の命を奪うことに代わりはなく、彼はずっと罰されたいと思って生きてきたんだろう。その心向きが悲しい。
        >> 続きを読む

        2019/01/24 by aki

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      夢のカルテ
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      •  主人公・来生夢衣は心理カウンセラーですが、特殊能力を持っています。
         何と、他人の夢の中に入っていけるのであります!
         クライエントを催眠誘導で眠らせた後、自己催眠で自分も眠り、クライエントの夢の中に入って心理的問題の原因を探ることができるのです。
         こんなことが可能になれば、カウンセリングが効率的に進みますね。

          
         本書には、4つの事件が収録されています。
         第一話で夢衣は、麻生健介刑事のカウンセリングを行います。
         そこで親密になった麻生刑事とのつながりから、3つの事件に巻き込まれていくのであります。
         物語は、夢衣が出会う4つの事件を中心に、夢衣と麻生刑事との関係・夢衣や麻生刑事の過去の問題などが縦糸となって紡がれています。
         事件の真相も面白いのですが、クライエントが見る夢を解釈していく過程が面白いです。
         支離滅裂で意味の分からない夢の断片の意味が分かっていくのはカタルシスです。
         実際のカウンセリングや夢分析もこんな風に行われているのでしょうか。

          
         第4話は、夢衣の記憶にない父親の過去や、麻生刑事の忘れていた過去の問題に夢衣と麻生刑事の関係の進展など、クライマックスにふさわしい急展開でした。
         これで、全て解決されたのでしょうか?
         まだ何か残っているような気がしますが。
         非常に映像向きのテーマであるし、実際に映像的な物語です。
         ドラマ化されなかったのでしょうか?
         今後も続編は出ないのでしょうか?
         タイトルが地味だと思います。
        「ドリームカウンセラー夢衣の事件簿」シリーズ、というのはどうでしょうか?
        (どうせ私の言うことだから、聞き流して下さい。)

         
         第4話では、夢衣の父親は、会社の不正の責任を負わされて逮捕されたことが示唆されます。
         そのことが、第4話で扱う事件と相似形を持っているのです。
         事件に深入りした夢衣が、暴力団の殺し屋チームに捕まって処刑されそうになります。
         物語では当然、間一髪で救助されるのですが、現実の社会では、このような幸運が起こるとは限りません。
         現実の社会では、悪の組織によって善人が人知れず闇に葬られることも多いのでしょうね。
         特に、民主主義体制が崩壊に向かい軍事独裁制に向かいつつある現代日本では、今後そのようなことが増えていくのではないかと、寂しいことをふと思いました。何を読んでも暗い予想に結び付くマイナス思考の私です。


         本書では、大矢博子という方が巻末に解説を書かれています。
         エンタメ系の文庫本の解説というのは、解説というより筆者の身辺雑記やエッセイのようなのも多く、脱力させられることも多いのですが、本書の解説はなかなか読ませました。
         本作品の「解説」が手際よくされた上で、著者・高野和明の他の作品について端的に「解説」されていて、他の作品にも興味を持たされました。
         文庫本の解説はこんな風に書いてほしい、という一つのお手本・型だと思います。
          http://sfclub.seesaa.net/article/411040326.html
        >> 続きを読む

        2014/12/21 by 荒馬紹介

      • コメント 3件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      グレイヴディッガー
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      •  子供の頃から悪だった八神は、白血病の患者に骨髄を提供するために入院する予定だった。人のためになることをしたかったのである。しかし、男の変死体を発見するところから、警察、謎の男たち、グレイグディッガーに追われることになる。まるでミッション:インポッシブルのように並みのピンチを切り抜けながら、入院する予定の病院を目指す八神であった。最初は、緩慢な展開だが、徐々に謎がほぐれ始めると、読者は疑問を解消したいという欲求にブレーキをかけられなくなる。ジェノサイドよりも、スケールは小さいが、人物描写が克明で楽しめる。

         八神は、結論づけた。自分が助けようとしているのは、無力な子供ではないのか。本人には責任のない不幸に翻弄され、痛めつけられ、膝をかかえて泣くことしかできない憐れな幼子。それは、自分自身の姿だった。八神は悟った。賭けるのは、持っていることも忘れていた自分自身のプライドだった。お前には何の価値もないと言われ続けてきた自分が、自尊心を取り戻すためのたった一つの道。

         人は、自分以外の誰かのために役立てるということでしか、自尊心を取り戻すことはできないのだろうか?だとしたら、誰もが「この人のために何か役に立つことをしてあげたい」と思うような人になれば良いわけだ。
        >> 続きを読む

        2014/09/23 by カカポ

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      K・Nの悲劇
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • ドラマかと思っていたら、ホラー寄りな描写が徐々に出てくる。
        それは命の誕生と天秤にかけるもの。

        果波は修平と結婚して妊娠まで授かる。
        しかし家庭の事情で中絶手術しようとするが、そこから果波の精神に異常が。
        そこで修平は精神科医の磯貝に治療を頼む。

        そういう病気があるのという驚きと、ポルターガイストやエクソシストに見られる現象。
        これを解決していく結論に希望を持ってくるのでホッとする。

        高野さんらしいタイムリミット式もしっかりラストに見られる仕上がり。
        >> 続きを読む

        2019/01/01 by オーウェン

    • 1人が本棚登録しています
      幽霊人命救助隊
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 自殺した4人の幽霊が、これから自殺しようとする人達を救助していく話。

        テーマは重いけど、4人の会話やキャラクターが面白く楽しめます。ありえないと分かっていても、こんな人(幽霊?)たちが自殺をとめてくれたらな…と思ってしまう。
        >> 続きを読む

        2012/02/22 by kyuu

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      K・Nの悲劇
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      •  妊娠から出産という誰もが直面する可能性がある問題に対し、人としてどのような心構えが必要か?人によっては、過去を悔いるような問いを突きつけられることになるだろう。顔をそむけずに、目を見開いて見て欲しい。

         夏樹夫妻に、膨大な印税をもたらしてくれたベストセラー本の背表紙には、『快適暮らし学』と印刷されていた。夫妻が、新しいマンションに引っ越してから、一ヵ月が過ぎた頃『快適暮らし学』の販売部数は、目に見えて落ちていた。一方、妻、果波のお腹の中には、小さな命が芽生えていた。夫、修平は、とても子供を持つ余裕などないと考え、妻に「残念だけど、今回は見送ろうか」と話す。

         中絶手術の前日、果波が処置のために入った分娩室から、果波がの絶叫が聞こえてきた。果波は全身に痙攣を起こし気を失ってしまう。

         いやあ、高野和明さん凄いです。『ジェノサイド』のような壮大なスケール感はないが、妊娠から出産という誰もが直面する可能性があるテーマに対して、人として避けては通れない問いを投げかけてくる。この本は、高校生以上のすべての男性に読んで欲しい。オスとして生きる前に、人の男として生きるための誠意を身につけておく必要があるからだ。
        >> 続きを読む

        2014/09/23 by カカポ

    • 1人が本棚登録しています

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