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高野和明

著者情報
著者名:高野和明
たかのかずあき
タカノカズアキ
生年~没年:1964~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      ジェノサイド
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! tadahiko tomato chao kuuta ice chaos makoto mahalo pq1 kissy1986 sunflower hikaru ryoh3
      • 小説の面白さというものが、先を読まずにいられない、という点であるならば、凄まじい吸引力を持った、最高に面白い作品だった。でも面白いという言葉がとてつもなく不謹慎と感じられる位に、非常に残虐な、目を背けたいエピソードてんこもりの、しんどい作品でもあった。フィクションではあるけれど、実際に様々な国で起きているであろう現実は、自分がいかに平和ボケしていて、遠い国の事と無関心でいた自分をぶん殴られたようなダメージだった。
        病気の子供を救うためのソフトGIFTを手に、自分の生存を脅かされながらも薬を作ろうとする主人公の美談で何とかバランスが取れるけれども、戦場の子供たちの取り返しのつかない魂の荒廃という言葉に、同じ子供でありながら受け取るGIFTの違いに愕然とする。惨殺とか強奪とか戦場でのレイプとか最悪なのは当然だが、それが戦争なのでしょう。自分の生身の手で人を殺さなくても、ボタン一つで爆撃や核戦争を起こすのも戦争だし、戦争で儲けてる人たちがたくさんいる以上、戦争は無くならない。そういう人たちを選挙で選ぶ市民ですら戦争に加担しているのかも。戦争をしない、という日本でも、いじめや様々なハラスメント、身近な人達の争いはあるわけで、この攻撃性は規模が小さいだけなのかも。

        超人類の人智を超えた作戦とか、テロリスト手配までされてる主人公がギリギリの所で難を逃れたりとか、そういう視点で読めば、驚愕しつつもエンターテイメントとして申し分ないのだが、しんどい。自分が日本に生まれた事、その中でも勿論苦しいことは山積みだが、それがいかにぬるく、余程の事が無ければ殺されたり殺したりせず、今日の食事もあり、安心して眠る事ができる、それはたまたま贅沢な状況に紛れ込めた、幸運でしかないのだなと思い知った。

        最後にちょっと気になった事。猿のボスが子猿を食べるシーンで日本人が撃った所。子猿を少しでも早く苦痛を取り除いてやりつつ、ボスも倒す、これに対して狂ったジャップって。確かにちょっと育ちが訳アリで屈折しているキャラクターですが、あのシーンに関しては、私でも撃ったかもしれません。それが正しかろうと正しくなかろうと。
        >> 続きを読む

        2018/03/27 by チルカル

      • コメント 3件
    • 他36人がレビュー登録、 129人が本棚登録しています
      13階段
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • ジェノサイドが良かったので、こちらも読んでみました。
         一気にガーッと読んで、パタンと本を閉じて、あー面白かった、と思えれば、確かに抜群に面白かったのだけれど、テーマがテーマだけに、考えずにいられない重さ。終盤の、純一の手紙の鬱展開。
         神は赦しても人は赦さない。赦すと許すの違いは何か。許さないと許せないの違いは。死刑と報復。等々頭が痛くなる位考えました。すぐにレビューできない程、消化できない事が多い。
         結果として、結論は出ない!。人それぞれ考え方も違うし、絶対的な正解は無いと思いました。
        神様は赦しても、私は人間だから、赦せないも許せないもあるでしょう。許してはいけないと思う事もあるでしょう。これはもう、しょうがない。
        だってにんげんだもの/チルを
        それでも、必要以上に不寛容にはなりたくないし、家族や友達や、良心の呵責に夜もうなされるような、どこかに必ずいる刑務官の苦しみを思ったら、自分の事だけ考えて、加害者になるような事は極力避けて生きていけるようになりたいと思う。大切な者達を苦しみに追いやる事と天秤にかけて、自分を律する人間でありたい。
        最後に気になった事。
        依頼人が起訴されているのに、純一と南郷は報奨金を貰えたのでしょうか?色々キーワードを変えて検索してみても分からなかったので。
        >> 続きを読む

        2018/05/06 by チルカル

    • 他8人がレビュー登録、 42人が本棚登録しています
      ジェノサイド
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! dota tanreinama
      • スケールの大きなエンタメ作品。システマチックに物語が進む点、専門用語がたくさん出てくるあたりは、理系に支持されそう。

        様々なデータが可視化されている所は、ビジネスに活かせないかなーと考えてみたりする。
        >> 続きを読む

        2016/03/05 by こいこい

      • コメント 2件
    • 他7人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      ジェノサイド
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! dota tanreinama rerere40
      • ジャンルは現代SF。ただ、アングロサクソン諸国の諜報網「エシュロン」に関する記述等、妙にリアリティが感じられる所が面白い。

        上巻では、アメリカ・ワシントン、アフリカ・コンゴ、そして日本・東京で発生したそれぞれの事象が、点から線へと結び付いていく。

        理系心をくすぐる内容で、薬学や情報系に興味のある方は、より楽しめる。

        「理系が重視する論理と技術力を武器に、明日からも頑張ろう!」と思えた。
        >> 続きを読む

        2015/12/31 by こいこい

      • コメント 4件
    • 他4人がレビュー登録、 29人が本棚登録しています
      6時間後に君は死ぬ
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 6時間後に君は死ぬ
        突如、見知らぬ青年にそう宣告された美緒。
        はたして、彼の言うことは事実なのか?

        お、短編集??と思って読んだら、まとまったひとつの作品でした。
        でも、ひとつひとつ色が違って。
        ドールハウスのダンサーが好きです。
        寂しいようなほっこりするようななんとも言えない余韻が残りました。
        >> 続きを読む

        2015/09/15 by ∵どた∵

      • コメント 4件
    • 他4人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      幽霊人命救助隊
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 「幽霊人命救助隊」自殺した霊が地上に降り自殺志願者たちを救う?! 
        http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-04-02 >> 続きを読む

        2015/05/09 by youmisa

    • 他3人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      13階段
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 家出の話は嫌な感じだったけど
        でも全体的には面白かった。

        2015/05/04 by kurobasu

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      夢のカルテ
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      •  主人公・来生夢衣は心理カウンセラーですが、特殊能力を持っています。
         何と、他人の夢の中に入っていけるのであります!
         クライエントを催眠誘導で眠らせた後、自己催眠で自分も眠り、クライエントの夢の中に入って心理的問題の原因を探ることができるのです。
         こんなことが可能になれば、カウンセリングが効率的に進みますね。

          
         本書には、4つの事件が収録されています。
         第一話で夢衣は、麻生健介刑事のカウンセリングを行います。
         そこで親密になった麻生刑事とのつながりから、3つの事件に巻き込まれていくのであります。
         物語は、夢衣が出会う4つの事件を中心に、夢衣と麻生刑事との関係・夢衣や麻生刑事の過去の問題などが縦糸となって紡がれています。
         事件の真相も面白いのですが、クライエントが見る夢を解釈していく過程が面白いです。
         支離滅裂で意味の分からない夢の断片の意味が分かっていくのはカタルシスです。
         実際のカウンセリングや夢分析もこんな風に行われているのでしょうか。

          
         第4話は、夢衣の記憶にない父親の過去や、麻生刑事の忘れていた過去の問題に夢衣と麻生刑事の関係の進展など、クライマックスにふさわしい急展開でした。
         これで、全て解決されたのでしょうか?
         まだ何か残っているような気がしますが。
         非常に映像向きのテーマであるし、実際に映像的な物語です。
         ドラマ化されなかったのでしょうか?
         今後も続編は出ないのでしょうか?
         タイトルが地味だと思います。
        「ドリームカウンセラー夢衣の事件簿」シリーズ、というのはどうでしょうか?
        (どうせ私の言うことだから、聞き流して下さい。)

         
         第4話では、夢衣の父親は、会社の不正の責任を負わされて逮捕されたことが示唆されます。
         そのことが、第4話で扱う事件と相似形を持っているのです。
         事件に深入りした夢衣が、暴力団の殺し屋チームに捕まって処刑されそうになります。
         物語では当然、間一髪で救助されるのですが、現実の社会では、このような幸運が起こるとは限りません。
         現実の社会では、悪の組織によって善人が人知れず闇に葬られることも多いのでしょうね。
         特に、民主主義体制が崩壊に向かい軍事独裁制に向かいつつある現代日本では、今後そのようなことが増えていくのではないかと、寂しいことをふと思いました。何を読んでも暗い予想に結び付くマイナス思考の私です。


         本書では、大矢博子という方が巻末に解説を書かれています。
         エンタメ系の文庫本の解説というのは、解説というより筆者の身辺雑記やエッセイのようなのも多く、脱力させられることも多いのですが、本書の解説はなかなか読ませました。
         本作品の「解説」が手際よくされた上で、著者・高野和明の他の作品について端的に「解説」されていて、他の作品にも興味を持たされました。
         文庫本の解説はこんな風に書いてほしい、という一つのお手本・型だと思います。
          http://sfclub.seesaa.net/article/411040326.html
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        2014/12/21 by 荒馬紹介

      • コメント 3件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      グレイヴディッガー
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • ジェノサイド、13階段と味わった高揚感を再び…!!
        と思い読み始めた作品。
        面白かった!先が気になって気になってまたも寝不足に。

        タイトルと表紙から、ホラー系?と思って読み始めたのですが
        いやいや全然違いました。
        最後には涙が出る。スリルとサスペンス、そして人情系のお話です。

        「正義」ってなんだろう。
        最後までそう思いながら読みました。

        主人公の八神さん、好きです。
        前向きで、正直で。
        とても魅力的な主人公です。惚れた。

        高野さんの作品は、いつも不思議と映画を観たような気分になります。
        今回も、臨場感たっぷり!あーどきどきした。

        読んだことない人に、自信を持っておすすめしたいです。

        そして、骨髄ドナーのことに興味が湧きました。
        説明会に行ってきます!感化されやすい。w
        >> 続きを読む

        2015/05/23 by ∵どた∵

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      グレイヴディッガー
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      •  子供の頃から悪だった八神は、白血病の患者に骨髄を提供するために入院する予定だった。人のためになることをしたかったのである。しかし、男の変死体を発見するところから、警察、謎の男たち、グレイグディッガーに追われることになる。まるでミッション:インポッシブルのように並みのピンチを切り抜けながら、入院する予定の病院を目指す八神であった。最初は、緩慢な展開だが、徐々に謎がほぐれ始めると、読者は疑問を解消したいという欲求にブレーキをかけられなくなる。ジェノサイドよりも、スケールは小さいが、人物描写が克明で楽しめる。

         八神は、結論づけた。自分が助けようとしているのは、無力な子供ではないのか。本人には責任のない不幸に翻弄され、痛めつけられ、膝をかかえて泣くことしかできない憐れな幼子。それは、自分自身の姿だった。八神は悟った。賭けるのは、持っていることも忘れていた自分自身のプライドだった。お前には何の価値もないと言われ続けてきた自分が、自尊心を取り戻すためのたった一つの道。

         人は、自分以外の誰かのために役立てるということでしか、自尊心を取り戻すことはできないのだろうか?だとしたら、誰もが「この人のために何か役に立つことをしてあげたい」と思うような人になれば良いわけだ。
        >> 続きを読む

        2014/09/23 by カカポ

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      13階段
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • いろいろ考えさせられる話だった。
        今回改めて、本を読むことで、いろんな知識が身に付くとゆうことを感じた。 >> 続きを読む

        2017/05/09 by Jun-Ya

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      幽霊人命救助隊
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 自殺した4人の幽霊が、これから自殺しようとする人達を救助していく話。

        テーマは重いけど、4人の会話やキャラクターが面白く楽しめます。ありえないと分かっていても、こんな人(幽霊?)たちが自殺をとめてくれたらな…と思ってしまう。
        >> 続きを読む

        2012/02/22 by kyuu

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      K・Nの悲劇
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      •  妊娠から出産という誰もが直面する可能性がある問題に対し、人としてどのような心構えが必要か?人によっては、過去を悔いるような問いを突きつけられることになるだろう。顔をそむけずに、目を見開いて見て欲しい。

         夏樹夫妻に、膨大な印税をもたらしてくれたベストセラー本の背表紙には、『快適暮らし学』と印刷されていた。夫妻が、新しいマンションに引っ越してから、一ヵ月が過ぎた頃『快適暮らし学』の販売部数は、目に見えて落ちていた。一方、妻、果波のお腹の中には、小さな命が芽生えていた。夫、修平は、とても子供を持つ余裕などないと考え、妻に「残念だけど、今回は見送ろうか」と話す。

         中絶手術の前日、果波が処置のために入った分娩室から、果波がの絶叫が聞こえてきた。果波は全身に痙攣を起こし気を失ってしまう。

         いやあ、高野和明さん凄いです。『ジェノサイド』のような壮大なスケール感はないが、妊娠から出産という誰もが直面する可能性があるテーマに対して、人として避けては通れない問いを投げかけてくる。この本は、高校生以上のすべての男性に読んで欲しい。オスとして生きる前に、人の男として生きるための誠意を身につけておく必要があるからだ。
        >> 続きを読む

        2014/09/23 by カカポ

    • 1人が本棚登録しています

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