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蓮見圭一

著者情報
著者名:蓮見圭一
はすみけいいち
ハスミケイイチ
生年~没年:1959~

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      水曜の朝、午前三時
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 毎年、誕生日に本を送り合っている友人から今年の誕生日にもらった本。

        まず、タイトルが目を引いた。
        「水曜の朝、午前3時」
        私は曜日や時間の入ったタイトルが好きだ。
        その日その時間に何が起こるんだ?と妙に期待してしまうのだ。

        「木曜組曲」「真夜中の五分前」「日曜日と九つの短篇」…。
        ただ、過去に読んだタイトルに曜日や時間が入った本を思い出してみるが、確かどの本もその曜日、時間は話を読む上で重要な要素ではなかった。
        それでも懲りずに期待してしまう。

        本著では、「水曜の朝、午前3時」には何かが起こる。
        でも、それをタイトルにするのには違和感があった。

        読後にサイモン&ガーファンクルの曲に「Wednesday Morning, 3 A.M.」という曲があることを知った。
        更にこの本をくれた友人からその曲が送られてきた。
        聞いてみるとこの本の雰囲気にぴったり。これでタイトルにも納得。
        この本を読まれる方には読後に聞かれることをおすすめする。


        内容は死期の近い母親が自分の娘に当てたメッセージテープを文章に起こし、彼女の半生が語られていくというもの。
        大阪万博の頃の話がメインでノスタルジックな雰囲気だ。
        主人公の女性は奔放でありながら、時代に縛られ思うように動ききれていないのが印象的。
        長年送り合う内に私たちの間で送り合う誕生日の本にはなんとなく方向性が出来てきている感じがするのだが、この本はまさに!という本。
        考えて選んでくれてるのが分かって凄く嬉しかった。


        最後に一番印象に残っているシーンを引用する。

          人間は選択して決意した瞬間に飛躍する。
        店の主人が『赤旗』を読む手を休めて淹れたコーヒーを飲みながら、私は手帳の余白にキルケゴールの一説を記しました。この美しい言葉に間違いなどあろうはずもないのに、書き終えると同時にボールペンで真っ黒になるまで塗り潰しました。

        主人公の性格が良く出ている良いシーン。
        そして、何よりそのキルケゴールの言葉の確かな美しさにびっくりした。
        >> 続きを読む

        2013/08/24 by Iris

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