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明治維新の時代、 裸一貫からのたたき上げで 三井・三菱に伍して活躍した商人がいました。 本書の主人公、大倉喜八郎その人です。 著者が述べているように その実績とくらべて大倉喜八郎の評価は あまり高くないようです。 というのも、戦争があるごとに 兵站をになって財を成したため「死の商人」と 揶揄される一面を持っていたからです。 しかし、薩長土の出身ではない大倉喜八郎が 新政府の高官と強い結びつきをもつ三井・三菱に 負けずに飛躍していくためには、 彼らがためらうようなリスクも すすんで取っていかなければならなかった事情もありました。 ウィキペディアにも書かれているように その評価が驚くほどに二分されている大倉喜八郎ですが、 本書を読むととても熱い志をもった「世にもまれな商傑」 だったのだと思わされます。 (もちろん著者がそのように書いているのですが) 史実と創作がごっちゃになっているようですが 読み物としては面白かったです。 自分が住んでいる札幌にある 大倉山ジャンプ競技場を市に寄贈してくれた 大倉喜七郎は大倉喜八郎の息子さんにあたるそうで、 地元にゆかりのある方の話を少し詳しく知ることができてよかったです。 >> 続きを読む
2017/09/24 by kengo
【江上剛】(エガミゴウ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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