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小林朋則

著者情報
著者名:小林朋則
こばやしとものり
コバヤシトモノリ

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      ルビコン 共和政ローマ崩壊への物語
      カテゴリー:古代ローマ
      4.0
      いいね!
      • ポエニ戦役後、急速に国土を拡大したローマにおける政治的混乱~グラックス兄弟、コルネリウス・スッラ、第1次3頭政治、ガリア戦役、カエサルによる反乱(ルビコン川渡河)、改革、カエサル暗殺、第2次3頭政治、再統一~帝政ローマ辺りの歴史を多少面白おかしく小説化した本。そもそも、古代ローマ史にはゴシップ的なローマ史があり、物によっては酷い書きっぷりらしいのですが、多少そういう面をスパイスとして取り込んだ小説としての共和政~帝政への移行期の古代ローマ史だと思います。
        人々の暮らしぶりの描写から社会の問題、国家としての問題、それぞれの政治家の対処法と結末が描かれていて、その結果としての混乱~収束のための3頭政治、その先へ進むためのガリア戦役、可能性を摘む為の元老院最終勧告、ルビコン川渡河といった流れとその後の社会問題の改善が描かれています。
        多少シニカルでもあり読んでいてそこそこ面白いと思います。ただ、歴史的な精度や歴史から何かを学んで日々の糧に役立てたいならギボンのローマ帝国衰亡史(読んだことありませんが)や塩野七海女史のローマ人の物語の方がお勧めかと思います。
        たしかに帯に書かれている通り、あの混迷した時代、ポンペイウスは吠え、キケロは苦悩し、カエサルは決断した。のだと思います。
        歴史から学べることはとても多いです。読んでみると行動の規範となる事柄がとても多く示唆されます。
        この本の面白いところは、
        "人はみな生まれながらにして自由を求め、隷属を嫌う(ガリア戦記・カエサル)"
        から始まり、
        "過剰な自由がもたらすものは、奴隷状態にある(キケロ)"
        で結んでいる所でしょうか。
        何事もほどほど、これが良いのですよ。
        坂の上の雲を掴もうと坂を駆け上がったら混沌とした状況に陥ったそういう状況に陥った人へのクモの糸かもしれませんね(この時期の古代ローマとはそういう時期ですから)。
        >> 続きを読む

        2013/04/29 by Shimada

      • コメント 5件
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      異端審問 大国スペインを蝕んだ恐怖支配
      いいね! Tukiwami
      • 過去にあった異端審問(あるいは魔女裁判)に関する本。インサイド・ヒストリーズは2冊目で一冊目はルビコン。結構真面目に歴史について書いています。異端審問とはそもそもは一神教特有の非寛容思想(同一思想以外は受け付けない)の行き着いた先で、政治的にはムスリムの爆発によるイベリア半島支配->レコンキスタによる挙国一致体制による再征服->ムスリムの恐怖から逃れるための挙国一致体制を維持するために異なると思われるものを弾圧(全体主義)から始まり、丁度宗教改革と反動宗教改革から泥沼の政治対立(宗教だけど政治対立と思う)に至っていたヨーロッパに飛び火して行ってそれが大航海時代に新大陸へ伝わり、近代辺りまで続いていたと理解していますが、この辺は専門家ではないので間違っているかもしれません。始まりは少々行き過ぎた修道士クラマーとシュプレンガーにより書かれた魔女に与える鉄槌(Malleus Maleficarum)というフェミニストが読んだら泡吹いて気絶しそうな本に始まります(読んだことはありませんが・・・)。封建制のような閉鎖した社会においてはしばしば発生しますが、社会的に貢献することは無いというのが私の理解です(効率よく有能もしくは善良な人間を殺す政策なので)。あまり、人にはお勧めいたしません。 >> 続きを読む

        2012/12/11 by Shimada

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