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【こ、これはミステリだったのか!】 ちょっとぽっちゃりとした18歳の梅本杏子(きょうこ)が、高校を卒業して就職先として選んだのはデパ地下の和菓子屋さん。 特に取り柄もないことから、販売関係の仕事かなぁ……と考え、とは言ってもあまりにも可愛らしい制服のお店は自分の体型からしてとってもムリ、食べるのは好きだけど……などの理由から、ちょうど店員募集をしていた『みつ屋』に応募したところ即決で働き始めることになりました。 店長はやり手の美人さんなのだけれど、株式投資に熱を入れる勝負師。 制服姿は良いのだけれど、私服の服装のセンスが困ったことになっている人。 先輩店員の立花は、菓子職人の修行をしているイケメンなのだけれど、完全に乙女が入っています。 同僚(?)の桜井は可愛らしい女の子なんだけれど、元ヤンという何とも個性的な人たちに囲まれて、さて、どうなりますかという物語です。 ちなみに、杏子は立花から『アンちゃん』というニックネームをつけられ、これがタイトルになっているわけですね。 ほっこり系お仕事ノベルとして読み終えたのですが、巻末の著者あとがきを読んでびっくり! 本作を書き始めた動機は、和菓子はミステリになるからというものだったとか。 え? ミステリ? あぁ……そう言えば。 確かに店長はなかなかの切れ者で、お客さんの話や選んだ和菓子などから、どういう立場の人で、どういう理由で和菓子を買いに来たのかなどをズバリと当ててしまいます。 これはホームズが依頼人の職業などを当てるのと同じだね。 うむ、なるほど、あのエピソードは確かに暗号物だ。 杏子の断片的な情報からとある事件の発生を見破ってしまう店長のエピソードも、デパートで使われている符丁を使った謎解きではありました(『兄』という符丁の意味は初めて知りました)。 なるほどね。 取り立てて深刻な事件が起きるわけでもないので、ミステリとは気付かずに読んでしまいましたが、まぁ、言われてみれば確かにそのとおり。 じゃあ、著者の坂木さんはミステリ作家だったのか?と思い、wikiで調べてみたらどうやらそのようですね。 でも、坂木さん自身が結構謎めいているのですね。 性別すら公開していないと書かれていました。 私は、本作を読んで、何の疑問もなく女性作家だと思い込んでいたのですが、みなさんのご意見はそうでもないのかな? 和菓子には色々な見立てがあり、また、どういうお菓子かという来歴のようなものもあるようで、そういうところもミステリに使えると考えたようですね。 確かに和菓子に関する蘊蓄話は興味深く読ませて頂きました。 さくさくとライトに読める(ちょっと甘味はあるけれど)、楽しい一冊でございました。読了時間メーター□□ 楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK) >> 続きを読む
2020/04/17 by ef177
元ヤンキーでホストの大和が働くホストクラブにある日、小学生の男の子、進が訪ねてきて、「はじめまして、お父さん」と。衝撃的なスタート展開で、何ともミスマッチな組み合わせなのに、とってもハートフルで、気づけばニヤニヤしながら読んでしまっていました。初めてお父さん業をするヤマトと、お父さんを知らずに育ってきた進ですが、家族の温かさがじわーッと伝わってきます。気が短いヤマトは、すぐブチ切れてしまうこともあるけれど、根はとっても優しい思いやりがあるので、ジャスミンや、同僚のナンバーワンホストの雪夜、新しい就職先の宅配便の仲間たちも彼らを見守ってくれ、読了後温かい気持ちになりました。 >> 続きを読む
2020/04/02 by taiaka45
この作品は人と人の絆について書かれていると思う。そして主人公の二人が事件を通じて少しずつ変わっていている❗ >> 続きを読む
2015/06/02 by future
再読知り合いに貸すことになったので、貸すんだったらもう一度読んでからじゃないと、と思い、ぱらぱらめくっていたらいつの間にか読み終えていました(笑)内容は初読の時に書いたと思うので割愛します。再読してみて思ったのは、やはりこの作品は女性向けなんだろうけど、決して女性だけしか楽しめないということはないだろうなあということ。貸すことになった知り合いが女性で、しかも読書初心者だから、何がいいかなぁ…と本棚見てたらこの作品が目に留まり、その知り合いも、面白そうっすね!と言っていたので、そんならまた貸す前に読んでおかねば!と思い冒頭に至る…って感じ。内容は、まあ、うん。なんか、こう、上手く言えないんだけど、こういう世界も良いよな…と思うというか。日常の謎を解いていく感じなので、ホント、自分のためにあるような作品(笑)読んでて本当に心地よい。主人公のふたりも憎めないしなんか、新たな扉が開きそうで若干こわいです(笑)とにかく読み易い。さらさらと流れていく文体で本当に気持ちの良い読書でした。まあ、欲を言えば、もうちょっと女性キャラを出して欲しいかな(笑)やはりというかなんというか、この季節は本当に読書に向いて、適していますね。ほぼほぼノーストレスで読書に没頭できる…一年中ずっと秋だったらいいのに(笑)ちなみに前のレビューで、この作品に出てくる二葉に自分が似ているとおこがましくも言っていただきましたが、正直再読して、確かに…と思ってしまいました。自分も極度の怖がりで心配性なので、読んでいて、あれ?俺かな??と心の中で何度も突っ込んでしまいました(笑)あと、読書は不思議なもので、一番に読んでいる作品がなかなか進まない時に、違う作品をふと読み出すと止まらなくなってそのまま読み切る…という今回みたいなことがあるわけで。本当に不思議です…ただ、それも本を読む面白さ、楽しさなのかもなとも思いました。とりあえずこの勢いで色々な作品を楽しんで読んでいければいいなあとも思いました!今回も良い読書が出来ました! >> 続きを読む
2019/10/04 by 澄美空
大学生の咲子は、母親の計略に引っかかって大嫌いだった歯医者でアルバイトをすることになるが、そこで色々な人に出会い、考え方に触れ成長していく話の流れ。人生観まで変わり、彼氏までできてしまうというまるでシンデレラみたいな話だが、咲子のキャラが文章を読み進めるごとに前向きなものに変わっていくのがすごく良い。その点は非常に評価できる。咲子がこの後どんな仕事に携わるのか?。まさに人生を変える夏の体験の物語だと思った。感想はこんなところです。 >> 続きを読む
2016/12/28 by おにけん
大好きな坂木司さんのパワフルな女の子が主人公の一冊。シンデレラティースを先に読んでいたのですが、こちらはもう少しお仕事色に社会的要素が強いなという印象でした。そこもまた好きです。また、少しミステリアスなオーナー代理が好み!はっきり何か結末を示すことなく終わっている作品で主人公の成長と沖縄という土地の抱える様々な社会を映し出した作品として十分まとまっているのはわかっているけどいつかオーナーのミステリアスな部分などを明らかにする続編がでるといいなと何年も前の作品に期待してしまうくらい面白かったです。 >> 続きを読む
2017/10/11 by kaoru-yuzu
ガッツリお仕事系じゃなく若干の謎解き要素もあり。最初は蛇足じゃないかと思ったけど、まあいいアクセントか。 >> 続きを読む
2017/09/24 by hiro2
面白かったぜ‼坂木さんの第二作❗そして、引きこもり探偵シリーズの第二作(笑)第一作と同じ様に主人公二人の成長と人との関わりを扱っている。この作品が出版されたのが十年位前であるので今との違いを読みながら感じたりします。(笑) >> 続きを読む
2015/06/12 by future
日常ミステリーを読みたくなったら坂木司お仕事ミステリー読みたくなったら坂木司ほんわかミステリー読みたくなったら坂木司和也は卒業を控えた大学生。彼の周りには困って助けを求める動物が何故か現れる。彼は特に動物が好きなわけではないが、いたいけな目で見上げられてスルー出来る程の図太さは持っていない。今までも子猫や子犬、イグアナや鳥さまざまな動物を不本意ながら助けて来た。そんな和也の父が急死する。家族が意気消沈し引きこもっているのを背中を押してくれたのは従業員たちだった。和也の家の家業はクリーニング屋。父が集荷配達、仕上げ職人のシゲさん、母と3人の快活なおばちゃんがカウンターで愛想を振りまき、高い技術も有り、町の皆から愛されている店だった。就職を止め和也は父の役目である集荷配達を務める事となったが、軽く考えていた彼は、営業能力、知識、観察力を要求される事に驚いた。そんな彼の元に、困った動物ではなく、洋服を通じて人々が持ち込んでくるトラブルに向き合う事になったので有った。神のような洞察力を持つ沢田。彼は大学の同級生。色々な人から相談を受けアドバイスをするが、彼自身は人と深く関わらず遠巻きにしてしまう性質を持つが和也とは馬が合い彼自身変わっていく事となる。和也が生まれる前から務めているアイロンの魔術師シゲさん。彼は和也の良き相談相手であり、仕事の師匠。買い食い好きでおやつ仲間でもある。この2人に助けて貰いながらトラブルを解決する毎に、仕事の楽しさ、商店街の奥深さを感じて行くのであった。さてさてこれもまた坂木さんお得意のお仕事ミステリーです。誰も死なないミステリーを読みたい時にはとても助かる作家さんです。沢山人が死ぬ本と交互に読むと、ポテチとケーキの関係のように交互においしく食べる事が出来るのであります。甘いしょっぱい甘いしょっぱい甘いしょっぱい。登場人物がいい事言ってました「きちんと機能している商店街っていうのは、小さな規模のプロフェッショナル集団だと俺は思う」クリーニング屋さんの大変さが分かったので、せめてポケットの中は点検してからいく事と致します(´・ω・`) >> 続きを読む
2015/05/09 by ありんこ
「先生と僕」の続編。頭脳明晰な隼人。記憶力抜群の二葉。この二人、本当に最強コンビ(笑)謎解きや普段の会話も愉しくてミステリーなのにほっこりしてしまう。日常のことだけでなくて「優しい人」や「差別と区別」の様な社会的にも話題になっていることが盛り込まれていて1作目とはまた違った味わいでありました。今回も隼人の宿題はどれも読んだことがないもので機会があれば読んでみたいと思う。特にま行の「黒蜥蜴」は知らなかった~。 >> 続きを読む
2016/02/27 by azuki
主人公ヒロちゃんがてーげーになっていく物語。登場人物も個性的で、ここでのバイトもヒロちゃんのように楽しめるかもって思えてきます。『シンデレラ・ティース』のサキちゃんとのやり取りで、ヒロちゃんがこう思ってたってことが見えて来て両方読んで2度美味しい♪(10.7.13読了) >> 続きを読む
2015/08/22 by のこ☆
星で繋がるスパイ達。高校生に戻りたいな。
2015/01/18 by すもも
大好きな坂木司さんのほっこりする、勇気をもらう、そしてご都合じゃなく現実をちゃんと少し毒っ気をいれて表していく世界観が全部詰まったうえで今回は毒の要素を前面に出した作品。これはこれで面白くて好きです。ほっこりが好きだったりもするので一番良かったのはカフェラテのいない日?タイトルがあいまいですが。素敵な種明かしが好きですね。それから不動産屋の話も好きです。どうしようもないような毒っけのある現実を描きながらそこに少しのユーモアを足して彩っていくのが素敵な作家さんだと感じます。毒の強いものだと、殺人計画を企てておそうじしていく話と最後の一日?がよかったですね。自分が優位と思って図に乗った愚かな人々の転覆とそれを静かに静かに見つめる目線の冷たさにぞっとすると同時に面白さとおかしさを感じました。 >> 続きを読む
2018/12/31 by kaoru-yuzu
あー読み終わってしまいました、ひきこもり探偵シリーズ3部作。本の見開きのあらすじに野良猫の虐待事件~とあって猫好きな私は不安になったのですがね。動物園から始まった話が、ひきこもりの過去に繋がり。鳥井くんも無事に飛び立ち?またこのシリーズ書いてほしいなぁ。 >> 続きを読む
2015/02/04 by すもも
爽やかやなぁ~。坂木さんの作品で主人公が男性のお話をはじめて読みましたが、男性でも女性でもこの爽やかさはいい。一気に読めちゃいました。夏の思い出は、冬・春と続いて、いつか良い方向に進んでいくといいですね。(10.08.08 読了) >> 続きを読む
2015/09/01 by のこ☆
おもしろかったー!!親子の不器用だけど暖かい様にキュンキュン!キュン死寸前!前作「ワーキングホリデー」が面白くて読み終えた後当然続編のこの作品が読みたくなって読んでみた。いやあ、良かった!もう何度心を鷲掴みされてキュンキュンしてため息ついて・・・よがった~。主人公の大和と息子の進の相変わらずのやり取りに加えて大和が働くハチさん便の面々やホスト時代の仲間たち。そして今作からは大和の元カノ(?)で進の母親の由希子、新しくハチさん便にバイトとして雇われたチャラ男の大東。進の地元の友達でませガキのコウタなどなどキャラも増えて一層賑やかになりその面々が起こす騒動や物語がとても良くて、とても胸にギュッと来て、とても涙腺に響いて・・・もうすんばらしい!!最後は涙を堪えるのが必至な展開で・・・もう、ヤバイ・・・(joj)ぶっちゃけると読み始めは「うーん・・・」と思っていたのだが読みす進めていくうちにどんどん物語と大和達に惹かれていって気が付けば読み終わっていた。こういう気付けば読み終わっていた作品ってやっぱり面白いんだよな(←当たり前)このほんわかしてほろっときてほっこりする感じちょー好き!!いやあ、良かった!面白かった!!今回も良い読書が出来ました! >> 続きを読む
2015/10/07 by 澄美空
ちょっとした推理あり、こそばゆい恋愛ストーリーありで、楽しく読めました。先に『和菓子のアン』を読んだので、空気感が何となく似てるなぁって思ったり。あとがきにあった姉妹作もたまたま一緒に図書館で借り、何となく出版日が早いこちらを読み始めたのですが、そっちも楽しみ♪(10.7.11読了) >> 続きを読む
ひきこもり探偵シリーズ第2作。やっぱり好きだなぁ、この雰囲気。「卵」から「巣」へ。3部作では「鳥」になって羽ばたいていくのかな?銀河鉄道の夜が読みたくなりました。 >> 続きを読む
2015/02/02 by すもも
今月のラスト探偵役は中学生です‼とても読みやすいミステリーでありミステリーが苦手の人でも読めそう(笑) >> 続きを読む
2015/06/30 by future
【坂木司】(サカキツカサ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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