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藤井邦夫

著者情報
著者名:藤井邦夫
ふじいくにお
フジイクニオ
生年~没年:1946~

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このランキングは1日1回更新されます。
      彼岸花の女 文庫書下ろし/長編時代小説
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 図書館本。
        この作家さんの人気シリーズ「秋山久蔵御用控」のスピンオフともいえるシリーズの第一弾。南町奉行所吟味方与力秋山久蔵の命を受けて、秘密裏に探索する隠密廻り同心乾蔵人の活躍が描かれる。

        冒頭から土左衛門が浮かぶ「本所業平橋」で旗本の家督争いをあぶり出し、「大蛸の義平」では死に瀕した盗賊の頭の親心に情けをかける。「斬り抜ける」では辻斬りをはたらいた大名家の馬鹿息子を追いつめ、「彼岸花の女」では二十年まえの非道な振る舞いを成敗する。

        蔵人は手練の剣客で、とにかく強い。隠密廻りは単独で探索するので、殺される前に殺さなければならない非情がつきまとう。蔵人は弱い者には情け深いが、悪人には容赦なく、ときには残酷な責めもいとわない。さすがは「剃刀」久蔵の懐刀だと思わせる。テレビ時代劇の脚本を手がけた作家さんだけに、殺陣の描写はまるで映像を見ているような気分にさせてくれる。「秋山久蔵御用控」も読みたいシリーズである。

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        2018/06/07 by Kira

    • 1人が本棚登録しています
      素浪人稼業 時代小説
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 図書館本。シリーズ第一弾。
        初読みの作家様。図書館でなんとなく手に取り読んでみると面白かった。最近、そういう本との出合いが多くて、わくわくしながら図書館に通っている。

        地蔵長屋に住む矢吹平八郎は剣の遣い手だが、その日暮らしの浪人。口入屋の萬屋に仕事を斡旋してもらっているが、わけありの仕事が多い。面倒なことに巻き込まれているうちに岡っ引きの伊佐吉と親しくなり、探索の手伝いをすることもある。仕事の悩みの相談にのってくれるのは萬屋の主人万吉。剣術道場「撃剣館」の兄弟子榊原右京には弟のように可愛がられている。

        女性の幸せを願う平八郎の気持ちが優しくて、今まで読んだ剣客ものとひと味違うのが魅力的。クールな榊原右京に魅かれたので、続編にも登場してくれるかなと期待している。

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        2018/05/22 by Kira

    • 1人が本棚登録しています
      命懸け 素浪人稼業 5
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 図書館本。シリーズ第五弾。

        口入れ屋の万吉が手土産持参で平八郎の住む長屋に現れて仕事を依頼する異例の幕開けの「命懸け」では、信仰に命をかける隠れ切支丹の側室を平八郎は命懸けで守る。「家灯り」では駕籠かきに臨時に雇われ、その相方のささやかな家庭をなんとしても守ろうとする。「用心棒」では、春画を描く絵師に食い物にされた女たちの代わりに復讐する。

        貧しいけれど卑屈にもならず堂々と日々を過ごす平八郎の剣は、ますます冴える。この巻でも榊原右近は出てこなかったが、息災だろうか。

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        2018/06/13 by Kira

    • 1人が本棚登録しています
      死に神 素浪人稼業 7
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 図書館本。シリーズ第七弾。

        相変わらず変な仕事ばかりする羽目になる平八郎だが、「死に神」では死神に取り憑かれたのではと商家の親に心配された、災難続きの優男を守ることになる。優男が命を狙われる理由を探りながらも、甘やかされた男の行動に平八郎は呆れかえる。「敵持ち」にも甘えた武士が出てきて平八郎は苦笑する。

        こうした甘い考えの男たちに比べると、貧しいが正義感の強い平八郎の優れた気質が際立つ。それにしても毎回期待しているのだが、榊原右近がしばらく出ていない。


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        2018/06/17 by Kira

    • 1人が本棚登録しています
      銭十文 書下ろし
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 図書館本。シリーズ第八弾。

        「影武者」で平八郎は、ある旗本の御落胤を演じて命懸けでお家騒動に決着をつけるが、己の命の値の低さに少しばかり不服を覚える。「悪餓鬼」では誘拐狂言を暴き、十六歳の甘ったれ御曹司を懲らしめる。「銭十文」では隣家に越してきた母子家庭の十歳の娘に十文で雇われて、盗賊に誘拐された父親を無事に探し出してみせる。「助太刀」では、何かと謎の多い口入れ屋の万吉が仇討ちの助っ人になり、万吉のことはよく知らないままだったと、平八郎はあらためて自覚する。

        シリーズの半ばまで読んできたが、面白い話が多いので飽きることなく、続きが楽しみ。これで榊原右近が出てきてくれたら、尚いいのだが。

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        2018/06/21 by Kira

    • 1人が本棚登録しています
      迷い神
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 図書館本。シリーズ第九弾。

        「ご隠居」嫡男を見殺しにしてしまったことを後悔し、罪滅ぼしのために敵討ちをもくろむ隠居の用心棒に雇われた平八郎は、隠居老人の淋しさにほだされてしまう。

        「酒一升」夜更けに川に身投げしようとした娘を家に連れ帰った平八郎は、ある旗本の毒殺とその家督相続争いを探ることになる。

        「迷い神」商家の隠居の妾を見張る仕事に雇われた平八郎は、女の色香に惑わされて身を滅ぼしていく男達をまのあたりにする。

        「立ち腹」人足仕事で平八郎が知り合った年配の男は元武士で、愚かな藩主を諌めたために上意討ちを掛けられていた。病の妻を看取った後、その武士は藩主を殺害し、立ち腹を切って妻の後を追う。
        この話に結城半蔵が出てきて、またしても刃傷沙汰をさっそうと収拾して楽しませてくれた。半蔵は登場の仕方からして格好いい。町方の支配が及ばない旗本にも、大目付への報告をちらつかせて脅しをかけるのが痛快。

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        2018/06/23 by Kira

    • 1人が本棚登録しています

【藤井邦夫】(フジイクニオ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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