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森薫

著者情報
著者名:森薫
もりかおる
モリカオル
生年~没年:1978~

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      乙嫁語り
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.5
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      • ネットの力は凄まじい。2013年の4-5月ころ、グーグルのCMバナーに紹介されていた「乙嫁語り(おとよめがたり)」に興味が湧いて、市中の本屋から既刊のコミック5巻を購入し、読んでみました。この作品は、19世紀後半の中央アジアにおける「花嫁=乙嫁:可愛いお嫁さん」たちのオムニバス形式のエピソード集です。

         中央アジアといえば、12世紀のモンゴル帝国の大拡張に翻弄される、西国の、独特な文字を持つ国・西夏を取り上げた「シュトヘル」を読書ログ上で俎上に乗せたことがあり、この作品はかなり凄惨な様相を呈するものでしたが、「乙嫁語り」はずっと牧歌的で安心して読めます。

        「シュトヘル」の著者は伊藤悠(いとう・ゆう)、「乙嫁語り」は森薫(もり・かおる)と、いずれも女性漫画家です。男性の漫画家を差し置いて、中央アジアに女性漫画家が注目していることは特筆できるでしょう。

        粗筋をwikiから。
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・
        19世紀後半の中央アジア。とある町に住むエイホン家に、北方の移牧民(半定住・半遊牧民)ハルガル家から20歳の花嫁、アミルが嫁いできた。花婿カルルクはまだ12歳の定住民の少年であった。

        ハルガル一族らの住む北方はロシアの侵攻(南下政策)で緊張状態にあった。アミルの叔父たちは、すでに嫁に出したアミルを連れ戻して、あらためて有力な部族に嫁がせようと実力行使に出るが、町をあげた抵抗にあい失敗に終わる。

        エイホン家の居候の英国人スミスはエイホン家の人々に別れを告げ、アンカラへの旅につく。 途中カラザの町で諜報員と誤解され勾留されるが案内人アリにより窮地を脱する。その後、町で出会った薄幸の未亡人タラスと恋に落ちるがこの恋は実ることなく、また旅を続けることになる。

        スミスが医者として滞在していたムナク村の漁師の家の双子、ライラとレイリは玉の輿を夢見て人騒がせな婿探しを繰り広げていたが、紆余曲折の末、近所の漁師の息子兄弟と結婚することになる。

        ライラとレイリは、披露宴でもドタバタを見せるが、どうにか周囲の人たちの祝福を受けて無事にサーム、サーミ兄弟と結ばれる。 彼女たちの結婚式を見届けたのち、人々の暖かい心に見送られて、スミスたちも村を後にする。
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        ・・・このような流れの話ですが、ここで3つ展開されるお話、最初の乙嫁、アミルは半遊牧民の出だったからか、狩人としての能力も備えており、不出来なところなど何処にもない素晴らしい乙嫁ですが、なぜ20歳になってはじめて嫁になったのか、と訝ります。現代の20歳とは重みが違い、すでに結婚適齢期を過ぎているとも思われます。婿花のカルルクとは8歳差、それでもお互い夫婦として認め合うようになり、アミルは案外幸せな結婚をしたことになるのでしょう。カルルクが、もちょっと成長すれば、子宝にも必ず恵まれるでしょう。

        そして案外重要なのが、メガネをかけたイギリスの探検家・スミスでしょう。3組の乙嫁(あ、3番目は双子の結婚の話しだから4組か)に立ち会って、狂言回しのような役をしていると同時に、イギリス人であることによるのですが、この19世紀当時、ヨーロッパのロシアとイギリスは中央アジアを舞台に、権益・領土合戦をしており、その近代的な武力の前には中央アジアの諸民族たちは太刀打ちできなかったでしょう。恣意的に生活圏を腕力の強いよそ者に蹂躙される・・・このロシアとイギリスの確執を「ザ・グレート・ゲーム:the great game」と呼びならわすのですが、中央アジアの民には迷惑な確執です。その意味で、スミスはこれからも重要な役回りを演じていくのだと思います。

        最後に:ロシアの作曲家・ボロディンは「中央アジアの草原にて」という交響詩を作曲していますが、ザ・グレート・ゲームを思うと、ちょっと複雑な気分になってしまいます。
        また、衣装の隅々まで手を抜かずに描いているのはさすが女性漫画家です。髪の毛を束ねた先端の飾りも目を引きます。

        森 薫(もり かおる、女性、1978年9月18日- )は、日本の漫画家。東京都出身。代表作に『エマ』など。 (wiki)
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        2014/02/19 by iirei

      • コメント 7件
    • 6人が本棚登録しています
      乙嫁語り
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.0
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      • 放牧民のお話。

        ファンタジー×歴史×ちょっとラブコメ?みたいな感じかな。

        ヒロインのアミルが違う村に嫁いで来てその嫁ぎ先で自分よりかなり年下の男の子との新婚生活と相手の家族との生活が主に描かれている。

        このお話の世界の日常がゆっくり時間が過ぎていく感じが良いし、今巻ではアミルの結婚に反対し連れ戻そうとするアミルの親族と嫁いだ先の家族と仲間たちとの決戦もありそこの描写は殆ど文がなく台詞もほぼなく絵だけで魅せてくれる。

        後半では今まで矢張り気を遣っていたのか遠慮もあるのだろうアミルが漸く嫁心が芽生えてきて夫のカルルクとの仲も徐々に縮まっていく過程も描かれていて更に良い。

        兎に角絵が綺麗。
        布を縫う描写やアミルが嫁いだ先の家に代々残されている刺繍された布の絵は本当に綺麗。見ていてため息が漏れそうなほど。

        これからこのふたりの関係性がどう変化していくのかも楽しみ。

        後、ちょっとアレだけどこの作者さんの描く女性の裸体は綺麗。女性が本来持っている美しさ、尊さなどが込められているなぁと思う。
        (本当にいやらしい意味ではなく)


        今回も良い読書が出来ました!
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        2017/03/31 by 澄美空

      • コメント 4件
    • 2人が本棚登録しています
      乙嫁語り
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
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      • 今巻も面白かった!

        兎に角絵が綺麗。
        観てて(読んでいて)ため息が出てしまう。

        お話もしっかり練られているなというのが伝わって来たし何気ない日常の描写も人間関係の昏い描写もどちらも正鵠を射ているなぁと思った。

        是非次巻以降も手に入れて引き続き読んでいきたいと思います!

        今回も良い読書が出来ました!
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        2017/04/21 by 澄美空

    • 3人が本棚登録しています
      乙嫁語り
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • この表紙絵の双子の話がメイン。
        このふたりほんとにお転婆。そして元気いっぱい!
        どうしたら良い男性と結婚できるかと日々悪戦苦闘をしています。
        その様がまた可愛らしい。兎に角一生懸命。それが時に怒られたり失敗につながったりするけどこのふたりはめげない。こんなに結婚に一生懸命って今の現代だったら「ん~??」と思われるかもだけどこの作品の時代だと一も二もなくだし呑気にしてはいられないんだろうしすごく読んでいて大変だなぁと思った反面なんか良いなぁとも思った。この情熱は凄い。

        巻を経るにつれて面白くなっていってるなぁ。
        ぱらぱらと読み始めたら止まらなくなる。グイグイ惹き込まれる。

        あと、巻末の番外編も良かった。
        こういうショートストーリーの上手さもこの作品の素敵なところだね。

        5巻以降も楽しみ♪

        今回も良い読書ができました!
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        2017/06/02 by 澄美空

    • 3人が本棚登録しています
      シャーリー
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 28歳の女主人と13歳の可愛いメイドの女の子シャーリーのお話。
        19世紀の英国が舞台になっています。
        もともと作者の個人誌で出してた作品で重度のメイド愛によりできてます。それだけあってシャーリーの描写はとてもかわいいですね。
        ストーリーも日々の暮らしを中心にしていてこれといって大きなヤマはありませんが静かな雰囲気がとにかく好きですね。
        基本的にゆったりとしたお話やちょっと切なくなる話が個人的に好みなのでこの作品は良かったです。
        >> 続きを読む

        2015/05/15 by つむじかぜ

      • コメント 4件
    • 4人が本棚登録しています

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