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諸永裕司

著者情報
著者名:諸永裕司
もろながゆうじ
モロナガユウジ
生年~没年:1969~

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      ふたつの嘘 沖縄密約「1972-2010」
      カテゴリー:外交、国際問題
      5.0
      いいね!
      •  たまたまですが、
        安全保障関連法案が国民無視の姿勢で成立される
        このタイミングで読了しました。
         
         沖縄返還に際した
        資金拠出にまつわる国家間の密約問題をベースに
        「国民の知る権利」実現をめざして戦った人々の
        実際にあった物語です。

         本書は劇的なエンディング(一審 勝訴)となり
        この時点では国民の「知る権利」は守られたように思えますが、
        原告団は国側による上告審で負けており、
        不服を最高裁へ訴えたものの上告棄却され
        最終的には国側が勝った形となってしまっています。

         そして、この間には
        政府が特定機密指定した事項について最長60年の開示保護を行い、
        内容を探知し公表した者を処罰する
        「特定秘密の保護に関する法律」(特定秘密保護法)が制定されています。


         これらの流れではっきりとわかることは、
        国は、というより政権は、
        国民に嘘をつくということ。
        都合の悪い情報は何としても覆い隠し、
        自分達に都合のいいように物事を押し進めてしまう。
        国民主権はこの国のどこにあるのでしょうか?
         
         ひるがえって今回の安保法案の一件。
        憲法が禁止していると思われる事項を
        十分な議論や説明、国民の理解も無いままに
        性急に成立させてしまった姿は、
        国民だけではなく憲法主義をも無視したように写ります。

         日本の民主主義は
        どこへ向かうのでしょうか?
        本当に「この道しかない」のでしょうか?
        私達の子ども達の時代に
        この国はかわらず平和な国でいられるのでしょうか?

         ときの政権の一存で
        「解釈変更」とかいう一言をもって
        憲法すら骨抜きにし やりたい放題。
        きわめて危険な流れになってきている気がしてなりません。

         「進めたいこと、進めていきたい方向 が合っているかどうか」も
        もちろん大切ですが、
        それ以前に「正しい手続き、やり方で決められているか」が
        民主主義を標榜する以上とても重要なように思うのですが、
        現政権は聞く耳を持たないようです。

         それでも国民は小さな力を結集して
        自分達の意見をえらい人たちに伝えていく努力をしないといけません。
        あきらめないで。
        そうしないと、国の形を知らない間に
        どんどんゆがめられてしまう結果となります。
        その先には自発的な戦争すら見え隠れします。
         
         
         政治家まかせで興味をもとうとしない人が多そうな
        こういったことを考えさせられる契機としては
        非常に良い一冊ではないかと思います。
        期待をこめて★5つとさせていただきます。
        >> 続きを読む

        2015/09/20 by kengo

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