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朱川湊人

著者情報
著者名:朱川湊人
しゅかわみなと
シュカワミナト
生年~没年:1963~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      かたみ歌
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
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      • 【何とも不思議な商店街】
         昭和40年代半ばのレトロなアーケード商店街を舞台にした連作短編です。
         この商店街の名前は「アカシア商店街」。
         時代設定自体が昭和ですが、さらに輪をかけて、この「アカシア商店街」がレトロなのです。
         商店街にあるレコード店では、このアーケードのテーマソングなのでしょうか、繰り返し、繰り返し「アカシアの雨がやむとき」を流しています。
         この短編集の特色の一つに、当時の歌謡曲が頻繁に出てくるという点があります。
         タイガース、布施明、皆川おさむ、あのねのね……

         この商店街には色々な店があります。
         狂言回しになるのは「幸子書房」という名前の古本屋さん。
         一見恐そうな初老の男性が一人で経営しているのですが、各話をリードし、最終話ではこのご主人自身の秘密が明らかになります。
         その他にもサワやさんという「酒屋」さん、「かすみ草」というスナック、「流星堂」というレコード店(これは連作の中で代替わりします……ええ、この連作、後半になると時代が大きく過ぎ去った後の話になっていくのですね)。

         そうそう、それから商店街近くにある「覚智寺」というお寺のことを書かなければ。
         このお寺は小さくてぱっとしないのですが、何でも室町時代から続く歴史があるそうで、しかも、この世とあの世を結ぶ場所になっているというのです。
         寺の境内にある石灯籠を覗くと、亡くなった方の顔が見えることがある……という噂もまことしやかに囁かれています。

         そして、全ての短編を通じたテーマとなっているのが「死」ということ。
         様々な死と、それにまつわる「幽霊」(?)が描かれます。

        非常に切々とした、じんわりくる作品になっています。
         著者の作品は初読でしたが、大変良い味わいを持っていらっしゃると感じました。
        >> 続きを読む

        2019/07/14 by ef177

    • 他3人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      花まんま
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 昭和30~40年代の大阪の下町を舞台にしたファンタジー短編集。これまでに読んだことのないタイプの作品でした。

        どのお話も読み終わると、不思議な気持ちになったまま、少しの間、放心してしまいます。

        「花まんま」は、特によかったです。「トカビの夜」「送りん婆」も好きです。不思議な中に、切なかったり、少しぞくっとしたり、心が暖かくなったりする要素があり、心に深くしみじみとした気持ちが広がります。またしばらくしたら読み返したいと思いました。
        >> 続きを読む

        2019/07/07 by うらら

    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      いっぺんさん
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 8つの短編集の中で、ホロリと泣いてしまったのは、「いっぺんさん」です。

        その他のお話は、どのお話も読み終わると、不思議な気持ちやむなしい気持ちが残りました。

        朱川湊人さんのお話は、タモリさんが以前ストーリーテラーをしていた世にも奇妙な物語や日本昔話をホラーにしたような物語が多いですが、「いっぺんさん」のような心にじんわりと温かいものがこみ上がってくるお話もあります。

        できたら「いっぺんさん」のようなお話だけを集めた短編集を出してくれたらよいのにと思います…。

        ぞくっと寒気を感じるような怖いお話が多いのに、また朱川湊人の本を手に取ってしまうのは、作品が魅力的だからだと思います。



        >> 続きを読む

        2020/01/04 by うらら

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      赤々煉恋
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 自分の読んだ装丁本がなかったのでこっちで感想。
        全部ホラーかと思いきや…ホラー3編
        なんとも言えないダークな話2編からの短篇5話。

        印象に残ったのが
        『死体写真師』恐ろしい葬儀社、
        優しい恋人と思ったら葬儀社とグルだった!!

        『アタシの、いちばん、ほしいもの』
        飛び降り自殺した女子高生の永遠の孤独。

        『私はフランセス』
        子供より某宗教を選んだ両親・兄。
        アクロトモフィリア。
        この話を読んだ時、真っ先に思い浮かべたのが木原音瀬さんの『コゴロシムラ』
        そしてフランセス・オコナーを検索したら…


        ネタバレ?↓



        ◆死体写真師
        両親が交通事故で亡くなり、
        たった1人の肉親である
        妹の百合香も3年半の闘病の末に亡くなり
        姉の早苗はただただ悲しみ暮れるばかり
        そんな早苗に優しく寄り添う恋人の晴紀。
        百合香の葬儀をどうしようと悩んでると晴紀が
        こちらの意向を組んでくれる葬儀社を
        ネットで探し出してくれた。
        最期に妹・百合香の綺麗な写真を撮りたい…
        しかしその代償は大きかった…
        葬儀社とグルだった晴紀、真相を知った時は…


        怖い、怖い…閉じ込められた魂


        ◆レイニー・エレーン
        公務員の佐原は妻と子がありながら、
        出会い系サイトで出会った女と関係を持ちラブホテル街へ
        今回M山町のホテルに入るが
        相手の女性が5年前にM山町で起こった殺人事件の話をしだす
        被害者は一流企業のOLだったが、
        夜は‶エレーン〟と名乗り客を取っていた私娼。
        実はこの‶エレーン〟佐原の大学時代の同級生・理華で
        当時佐原が好きだった女性。
        理華の事を思い出してしたら相手の女性が…



        傍からみれば佐原はトンデモない死に方だけど
        本人それはそれで幸せだからなぁ…
        これって東電OL事件だよな…と、思いながら読んでた。


        ◆アタシの、いちばん、ほしいもの
        家の近所のマンションの12階から飛び降り自殺した
        引きこもりの女子高生・樹里。
        自分が落ちた植え込みの中でぼんやりするのが好きだったが
        当てもなく日中ブラブラと徘徊することも…
        死んでから分かる事
        自分が一番欲しいモノ
        死んだらここではない世界に行けると思ったが
        心だけが生きている永遠の孤独


        やっぱ自殺するとそうなるのか?と思わせる
        どこにも行けない



        ◆私はフランセス
        Rには幼い頃から悪癖がありそれが元で
        16歳の頃に家族に縁を切られ
        天涯孤独の身に…
        田舎から東京に出て売春で生計を立ててたが
        20歳になった頃、お客のMと知り合いやがて恋人関係へと
        Mには少し変わった性癖があったけど
        それは些細なことで気にならなかった。
        恋人になっても自宅に連れて行ってくれないMに
        他に女がいるのか?と勘繰るが…
        女は居なくそこで‶アクロトモフィリア〟であると、
        本当の性癖を教えられる
        MはRを愛してくれるがMの心の中には、
        フランセス・オコナーという腕のない女性が住み着いていた…
        彼女以上の存在になれないと、
        フランセスに嫉妬したRは…


        この話を読んだ時、真っ先に思い浮かべたのが
        木原音瀬さんの『コゴロシムラ』
        あぁ…いるんだ!!と、
        そして何気にフランセス・オコナーを検索したら
        実在の人物で画像が…
        ここでも、あぁ…いるんだ!!w(*゚o゚*)w と、


        それとRの悪癖に至ったストレス…
        家族全員が某宗教の敬虔な信者。
        前にこの信者の娘さんの
        コミックエッセイを読んだ事があるので
        Rの幼少期は辛かったべな…と。
        そして子供じゃなく信仰・宗教を選んだ両親と兄
        あぁ…怖い、怖い!!!!!Σ(ll||д゚ノ)ノ


        性癖は…どうする事も出来ない
        まぁ~それでも巡り巡って本人たちが幸せならば…愛だよね、
        愛。



        ◆いつか、静かの海に
        母親に捨てられ、
        暴力的な父親に虐待を受けながら育った沢村克也。
        小学4年生。
        ある日の夜、お腹が空いて食べ物を買いに外に出た克也は、
        公園のすべり台の上にいた曾根という男性と出会う。
        曾根が好意で食べ物を分けてくれることになり
        曾根のアパートに行くと奥の部屋に寝ている若い女性…
        その後女性が気になった克也は曾根のアパートを訪ねた

        寝ている女性‶お姫さま〟
        人肌とは違う質感の‶お姫さま〟
        月の水しか飲まない‶お姫さま〟

        ‶お姫さま〟とは?
        ‶お姫さま〟に人生を捧げた曾根
        月の水を作る月光レンズの秘密
        曾根の後継者として後を任された克也
        しかし当時小学生6年生になってた克也には無理な話で
        それから30年…



        不思議な話

        曾根さんには実行に移すだけの愛があったと思うけど…
        当時、小学生の克也には…
        でも30年経った今でもハードルは高いんじゃないか?
        >> 続きを読む

        2020/08/06 by あんコ

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      銀河に口笛
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • ちょっとセピア色の懐かしさの「あのころ」を思う存分堪能できる長編もの。
        ここのところ朱川さんの短篇ばかり読んでたのでコレはこれで浸ることができました♪
        ミハルくんのくだりはなかなか新鮮におもしろい。石田 衣良さんテイストを感じましたw
        石田さんのはあまり大好きでもないので朱川さんのこの感じはホント、新鮮?
        まぁ、あっという間に読めちゃうかんじですが、長編としてこれだけ読むと飽きもくるねw

        じつは新作が図書館にあったと思って見てきたんだけど「貸出中」だったので本作を読んだところです。
        そっちは...また今度(o・・o)/~

        (Amazon解説)
        昭和40年代、太陽の歩みが今よりも遅くて、1日が十分に長かったあの頃。小学3年生の僕らは『ウルトラマリン隊』を結成して、身の周りに起こる事件に挑んでいた。ある日、僕らは空を走る奇妙な流れ星を目撃する。UFOかもしれないと光を追いかけた先で、不思議な力を持つ少年リンダに出会い―それが、あの紅色の日々の始まりだった。なつかしくて温かい、少年たちの成長物語。文庫化にあたり最終章を書き下ろした完全版。
        >> 続きを読む

        2018/09/03 by motti

    • 2人が本棚登録しています
      二十の悪夢 角川ホラー文庫創刊20周年記念アンソロジー
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 岩井 志麻子。
        小林 泰三。
        朱川 湊人。
        平山 夢明。
        藤木 稟。
        恒川 光太郎。6名の作家の短編集


        タイプの違うホラー全6編。
        ゾクリとする話もあれば(~ヘ~;)ウーンって話もある
        20って数字に纏わる短編集って事だけど
        最初何が20だか判らなかったσ(^∇^;)ははー

        小林泰三さん、恒川光太郎さん、朱川湊人さんが良かった。
        小林さんの作品はそうきたか!!って感じで
        私の場合恒川さんの作品は何を読んでも
        《綺麗なホラー》ってイメージなんだけど
        今回も綺麗(〃艸〃)ムフッ 
        朱川さんはホントにホラー。
        後の作家さん藤木禀さんの作品はバチカンシリーズのスピンオフ。
        岩井志麻子さんは…ホラーになるの?
        平山夢明さんもホラーになるのかな?
        人間の嫌らしさが出てる後味の悪い話だけど…。ホラーも幅が広い。
        >> 続きを読む

        2014/01/20 by あんコ

      • コメント 8件
    • 4人が本棚登録しています
      オルゴォル
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 小学生ロードムービー

        朱川湊人さんの長編。
        完全に僕の中では「短編」の作家さんと思っていたので読み始めて気づきました。
        都合よくまとまる話の流れ方は短編の手法のまんまですが(;´Д`)子供向けともとれる内容ですごく優しい冒険にみちておりました。
        311以前に書かれた小説でありますが、福知山線脱線事故や原爆、阪神淡路大震災と...命について少年が意識しはじめることになってゆく。
        少年が旅のなかで成長していくのが清々しいです。

        (amazon解説)
        母親と二人で東京に住む小学生のハヤトは、同じ団地のトンダじいさんから「一生に一度のお願い」を預かる。それは古いオルゴールを鹿児島に届けること。福知山線の事故現場、広島の原爆ドーム、父さんの再婚とお腹の大きな女の人――出会うものすべてに価値観を揺さぶられながら、少年は旅を続けていく。直木賞作家が紡ぎ出す心温まる成長物語。親が子どもに読ませたい本。
        >> 続きを読む

        2018/09/01 by motti

    • 2人が本棚登録しています
      水銀虫
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 『世にも奇妙な物語'18秋の特別編/クリスマスの怪物』が
        印象に残ってて原作が読みたい!!と思ってたので読めて満足。

        怖いと言うか
        おぞましいと言うか…
        自業自得と言うか…
        後味のよろしくない不気味な短篇7話。
        この後味の悪さ、嫌いじゃない( ・`ー・´)+キリッ 



        水銀虫=人の魂の中に入り込んで這いずり回り、
            やがて無数の穴をあけてしまう昆虫。
            金属質の甲虫




        ◆枯れ葉の日/
        カバンの中に全財産を入れ
        コーヒーショップで時間を潰す男。
        相席になった街娼風の女と話の成り行きから
        1日付き合うことになったが…
        女は男と自分は同じ人間だ、と。
        逃げることが出来ない罪とは?


        ◆しぐれの日/
        父親が女を作り家を出てから母は酒に溺れ
        男を家に連れ込むように…
        家に居場所がない少年は雨宿りで軒先を借りていたが
        はす向かいのアパートのお姉さんが声を掛けてくれて
        お姉さんの部屋へ…そして居心地のいい時間。
        お姉さんの旦那さんが帰ってきて旦那さんからも歓迎されるが?
        知ってしまった夫婦の秘密


        ◆はだれの日/
        17歳を前に突然自殺した姉。
        悲しみに暮れる母親。
        そんな母親に姉の友達がやって来て姉の思い出話を…
        しかしそれから姉の友達が家に入り浸り母と共依存の関係へ
        姉の友人の裏の顔と
        壊れゆく家庭に弟の起こした行動


        ◆虎落の日/
        孫を交通事故で亡くし悲しみに明け暮れていた友人。
        誘われたことと様子を見に行くつもりで孫を連れ自宅に訪問
        食事を呼ばれるが何故かハンバーグが1枚孫の分だけ
        ハンバーグに小さな骨が入ってたと言うけどそれは骨ではなく…


        ◆薄氷の日/
        クリスマスイブ、
        恋人とのデートで自分ほど幸せな人間はいないと思う奈央。
        恋人はITビジネスで一山当てた若き経営者。
        自分は勝ち組で玉の輿に乗るのも当然と
        自信に満ち溢れていたが
        不安の種が一つ…
        年に一度、自分の前に
        現れるかつて自分が苛め抜いた同級生が現れる



        ◆微熱の日/
        学校帰りに山奥の秘密基地に行こうと誘われ、
        微熱があるものの
        小学生にも色々と付き合いがあり仕方なくついて行くと
        秘密基地に行く途中で東京からの転校生と出会った
        山ウロを祀っているお堂の調査に行くと言うが、
        そこは自分たちの秘密基地でもあり
        秘密基地で奇妙な白い生き物を見た
        3人の取った行動とは…

        ◆病猫の日/
        妻の綾子が重度のうつ病。
        ずっと妻を支えてきたつもりだったけど
        いつの間にか疲れを感じるように…
        そんな時、部下の会田奈緒子に心を癒されるように
        時同じくして全身黒づくめの男と出会う
        男の言葉に引っかかりを覚えるが
        妻を持て余すようになった時…



        枯れ葉の日/
        おじさんに声かけたのはそうゆう事か、なるほど!!と。

        しぐれの日/
        子供心に強烈この少年怖かったべなぁ~と。
        夫婦に関しては…なんとも言えない…。

        はだれの日/
        お母さんが弱かった…心の隙に入り込まれた
        家族にしたら堪ったもんでない!!

        虎落の日/
        おぞましい…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
        孫に対する愛情がここまでさせるのか!!

        薄氷の日/
        ドラマの原作。
        自分は勝ち組なので負け組の事なんて…肥大した感情。
        自業自得。


        微熱の日/
        テンションが高くなって攻撃したのはいいけど…
        現実は?怖い、怖いヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

        病猫の日/
        新しい彼女に目移りした旦那さんの背中を押したのは…
        執念?奇跡?
        >> 続きを読む

        2021/03/30 by あんコ

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • ★★★★再読。

        大正の匂いが漂う怪奇小説。
        レトロなホラーで連作短編集。(五話収録)

        画家を志し、家を飛び出た槇島功次郎は一人暮らしを始める。
        一人暮らしを始めた時に
        同じく画家を志す穂村江雪華(ほむらえせっか)と知り合う。

        雪華は不思議な雰囲気を持つ青年で
        彼と一緒に居るようになってから
        槇島は怪奇現象に度々遭遇することになる。

        当時の雰囲気が凄くいい。

        一話=槇島と雪華の出会い
        二話=槇島が雪華のいる下宿(蟋蟀館)に越してくるが槇島の部屋には
           亡くなった元下宿人がこの世に未練を残して部屋に出る…
        三話~五話は"みれいじゃ"の話

        『鏡供養』の切なさ
        『みれいじゃ』の徳三の家族愛。
        まさかの新撰組。
        月子の最後の大舞台。
        この世には意外と『みれいじゃ』が多いかも……。

        *みれいじゃ=人の未練の塊、業の擬人化。生きてる幽霊。



        続編希望だけど謎は謎のままでもいいかもしれない。
        雪華の謎もホラーでいいかも?
        >> 続きを読む

        2013/06/17 by あんコ

      • コメント 8件
    • 1人が本棚登録しています
      水銀虫
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 表紙が( ´;゚;ё;゚;)キモー

        近頃はあまりそう感じてないだけに「ホラーを書いている作家」という側面が残る作風の短編。
        ホラー作家としては限界が見える感じがした。
        じわりと、ほっこりと...というい朱川さんが良い。
        いや、コレも良い本でしたよ!
        どれも良い短編でした(^_^;)

        (amazon解説)
        期待の直木賞作家が描く鬱小説。
        誰もが抱える水銀虫。彼等は寄生する人の心に宿り自殺へと導くのだ。水銀虫に導かれた者達の暗い一日を描いた7つの短篇集。

        >> 続きを読む

        2018/08/25 by motti

    • 1人が本棚登録しています
      花まんま
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 昭和には、不思議な世界があった。
        表題作を含む6つの短編集。
        高度経済成長期の大阪を舞台に、子供視点で進む、
        生死にまつわる不思議な不思議な物語。
        貧しくも精一杯生きていた郷愁感にあふれている。

        40歳代半ば、阪神地区で育った私には、とても郷愁感があり、
        ぐいぐい読み進んだ。

        思えば、葬式が身近にあった。
        今ほど、マンションがなく、長屋や文化住宅が多かった時代。
        葬式は、今のような葬儀場ではなく、個人宅で行われることが多かった。
        町のどこかで、葬式を見たように思う。
        死を身近に感じる時代だった。

        個人的には、「摩訶不思議」が好きだ。
        ツトムおっちゃんの葬式後、火葬場直前で霊柩車が立ち往生するなんて、
        まさに、摩訶不思議さを感じ、あながち嘘でもないように思える。
        誰もが、似たような体験をしたことがあるからだ。
        「送りん婆」の言霊の力も、ありえるかもしれないと思う。

        この6つの短編物語には、そんな死に関する不思議なものを思い出させる。
        けして、オドロオドロしいものではない。
        死後の魂は存在していると思わせる感じが、当時にはあった。
        神への敬虔さや畏怖の念があったことを思い出せた。
        第133回直木賞(平成17年/2005年上期)受賞作
        >> 続きを読む

        2016/01/03 by てるゆき

    • 3人が本棚登録しています
      サクラ秘密基地
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 郷愁のミステリ(?)ホラー(?)

        どれもどこかで借りてきたようなシチュエーションのお話ですがそれぞれヨカッタ。
        短編でちょっといい話というか、ちょっとヒネられた話というか、郷愁を誘う話というか、そういうのが好きなので面白かった。

        (amazon解説)
         直木賞受賞作『花まんま』や、涙腺崩壊のキャッチフレーズ『かたみ歌』で、読者の涙を誘った短編の名手・朱川湊人が、家族と写真にまつわるちょっぴり不思議で哀しいお話をお贈りします。
        2012年秋に、39年の長期連載が幕を閉じたミステリ界の巨人・佐野洋氏の連載「推理日記」で、設定の妙を大絶賛された、UFOをでっち上げた同級生の美人の女の子の身の上話「飛行物体ルルー」
        とある事故をきっかけにして、優しかった近所のおねえさんの意外な一面を見てしまった少年の淡い慕情の末「コスモス書簡」
        ぶっきらぼうで、口より手が先に出る不器用な父と、その父に寄り添うように暮らす聡い男の子、そして同じボロアパートに、とある事情で身を隠すように暮らすことになった私との心の交流を描いた「スズメ鈴松」
        ほのかな想いを寄せながら亡くなった同級生の想いが、不思議なカメラに乗り移ってもたらされた写真にまつわる奇妙な出来事「黄昏アルバム」
        小学生の男子四人でつくった秘密基地にまつわる哀しい過去を巡る表題作「サクラ秘密基地」など、夕焼けを見るような郷愁と、乾いた心に切ない涙を誘う、短編を6本を収録。
        >> 続きを読む

        2018/08/13 by motti

    • 1人が本棚登録しています
      都市伝説セピア
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 朱川湊人のデビュー作を読んでみました。
        イイネ。
        ノスタルジックホラー、ノスタルジックファンタジー、いちいち「ノスタルジック」つきますねw

        ノスタル爺...
        >> 続きを読む

        2018/07/28 by motti

    • 2人が本棚登録しています
      本日、サービスデー
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      •  「おめでとうございます! あなたは○万人目のお客様です。その記念として世界一周旅行をプレゼントさせて頂きます」

         こんな棚からぼた餅を期待しなくなったのは、いつからなのだろう? このごろ、人生があまり面白くない。いや、この現象は、一年に四度、三か月続けて起きる。大学二年次からなので、かれこれ20年以上もだ。殊に、一人で家にいるときが辛いですね。喫煙よりも孤独の方が体に良くないと、仕事場の若い女の子から教わったけれど、どうも本当かもしれない。ショーペンハウエル先生、孤独は大変です!
         憂さを晴らすため、『本日、サービスデー』を読み返してみた。著者は朱川湊人さん。朱川さんの『いっぺんさん』に泣かされて以来、私はこの人のファンである。なんか胸にジーンと来るんですもの。それに、ホラー系の話も書くところがいい。直木賞をもらった『花まんま』もすこぶる面白い。
         私には珍しく、この辺であらすじを紹介しましょうか。
         主人公は鶴ヶ崎雄一郎。商社勤めの平凡なサラリーマン。家のローンと家族の為に働く変哲もない日々に気落ちしていると、突然会社の上司から退社勧告を受ける。もちろん、家に帰ってもそのことを妻には言えない。とりあえず気分転換に趣味の映画(『俺たちに明日はない』)を見ながら夕食を食べる。すると、
        「いい? 鶴ヶ崎さん、今日はサービスデーなんだからね。人生の大チャンスよ。これを逃したら、絶対後悔するわよん」
        と謎の女が顔を出した。
         翌日、何もかもが普段とはちがう。朝ご飯に食べる駅そばでは、頼んでもいない豪勢な品物が来るし、昨日説教した職場の部下が、心底反省してやる気を出している。フシギと自分の思い通りに事が進んでいくことに驚いていると、昨日、自分にリストラを告げた上司が、飛行機で九州支社へ向かうことを耳にする。
        (飛行機、落ちてしまえばいいのに)
        そう鶴ヶ崎が思ったせいなのか、本当に飛行機が墜落してしまって……。

         ぼくはサービスデーがあるなら、中村ゆりさんと神社巡りしたいなあ、と思っていると、ノートパソコンの画面に、
        「おめでとうございます! GoogleChromeのアンケートにお答えして頂くと、以下の商品をプレゼントします」
        一瞬嬉しかったが、怪しいと思ってググってみると、新手のフィッシング詐欺だと分かった。
         クックック、これだから人生は生きるに値する。
        >> 続きを読む

        2015/04/29 by 素頓狂

      • コメント 7件
    • 2人が本棚登録しています
      ウルトラマンメビウスアンデレスホリゾント
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • やっぱり、ウルトラマンはいい!

        2015/08/12 by けんとまん

    • 1人が本棚登録しています

【朱川湊人】(シュカワミナト) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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