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単なる切り口、コネタとして面白がるには楽しい漫画。「よちよち」とある通り、深い文芸評論とは隔絶したシロウト的目線がウリ。なので、あんまりな取り上げ方というケースもあれば、そういう目線があったとは。という斬新さもあり。例えば漱石の「坊ちゃん」がブロガーだったら?とか。キャラクター解釈は正しくはないけれど、思い付きはおもしろいです。谷崎といえば耽美な美文と思いきや「細雪」には下痢や嘔吐のシーンが執拗に書かれているとか。小僧寿しってもしかして、本当に志賀直哉の「小僧の神様」から取ったのかもと思わされたり。けれど、小説そのものよりも作家の本性を暴くネタというゴシップ的な作品が大多数で死者に人権がないからいいけどさ、名誉棄損になりそうなネタ多くない?(^^;)作家のファンが読んだら気を悪くするケースもあり得ますね…。著者は太宰と宮沢賢治のファンだそうです。なので、この二人に対するツッコミはほとんどありません。そんなもんだよね(^^)この漫画を楽しむためには、間違っていようがなにしようが、自分の「作家感」を持っていないとダメです。既存の「文豪イメージ」「名作イメージ」とのギャップが可笑しさなので。例えば中原中也のカワイイ童顔少年風の写真を記憶している事。さらにその顔に詩人というイメージを付け加えて憧れたことがある人ならさらに衝撃的。川端康成がノーベル賞作家(つまり偉い人)であることを知っているという程度でもいいから。しかし作家がいかに変人であろうと、読者は差し出された作品である文学を自分の感性で読み取るべきものです。小説は作者を反映するものではありますが、人間というのは多面的な生き物です。ばっさり切ったレアな側面やキーワードだけで全作品を解釈するのは危険です。(例えば三島が同性愛者だからといって、全部その目線で裏読みすべきではありません)まちがっても、この本を真面目に手引きにして原作読んじゃダメよ。(といいつつ、細雪、たけくらべ、読んじゃおうかなと思ってしまった自分…)パワーあります。 【目次】・フィーバー桜桃忌 :太宰治・坊っちゃん炎上 :夏目漱石・ぐるりとまわって中也の目 :中原中也・名作文学ゲームで遊ぼう!・小僧の神様の神様 :志賀直哉・桃から生まれた?・…的な、余りに…的な :芥川龍之介・裏切りの敦 :中島敦・たけくらべ Boys'Side :樋口一葉・散歩の達人 :梶井基次郎・愛か出世か学問か :森鴎外・イーハトーヴ発トキーオ行き :宮沢賢治・レターフロム文豪・先生のパンツ :三島由紀夫・美しい日本の* :川端康成・コピーライターたくぼく:石川啄木・やまいだれ細雪 :谷崎潤一郎・クチキクキクチカン :菊池寛 >> 続きを読む
2014/06/13 by 月うさぎ
内容紹介「本屋の謎は本屋さんが解かなきゃ!」とある駅ビルの6階にある成風堂書店を舞台に、しっかり者の書店員・杏子さんと勘の良いアルバイト大学生・多絵ちゃんが、書店で起こる謎や事件を鮮やかに解き明かす!!大崎梢原作の本格書店ミステリ小説を「暴れん坊本屋さん」でおなじみの久世番子が完全コミカライズ!!面白かった。書店と本に纏わる日常系ミステリのコミカライズ。優しく温かいお話が収録されている。個人的には謎を解決の方向に導いていく多絵ちゃんが良いな。主人公の杏子も良いけどあの可愛らしいのに包装とか苦手なのに事件の鋭いところを見抜いてさらりと謎を解いていく様がかっこいいしスマート。ルックスもほんわかで良い。こういう書店や本に纏わるミステリは自分凄く好き。そしてこういう作品のコミカライズも凄く好き。次巻以降も期待だね~! >> 続きを読む
2015/10/06 by 澄美空
貧乏貴族の実家を救うため、軍服姿の少女帝・彰子の暮らす宮殿“パレス・メイヂ”に仕えることになった14歳の御園公頼(みその きみより)。ある時、帝の画帖が破られる事件が起き、御園に嫌疑が・・・!?少女帝と少年侍従の心の交流を描いた作品です。いやー。良い感じです。重すぎもせず、軽すぎもせず。とてもいいバランスで物語が進行していきます。そのバランスがおそらく今後、どういう風に破られていくのかそれすらも楽しみに読んでいきたいと思います。 >> 続きを読む
2013/07/10 by きみやす
【久世番子】(クゼバンコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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