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辻村深月

著者情報
著者名:辻村深月
つじむらみずき
ツジムラミズキ
生年~没年:1980~

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このランキングは1日1回更新されます。
      凍りのくじら
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 再読。

        主人公理帆子は、周りの人間を「頭が悪い」と判断して、「合わせてあげている」というような人物。
        読書量はその人の頭の良さと比例する、など、まぁ気持ちいいぐらいの生意気さ。

        各章が藤子・F・不二雄氏作、ドラえもんのひみつ道具がタイトルになっている。話も読めば納得の内容。

        また、藤子・F・不二雄氏の言う「SF=少し・不思議」というものに対し、理帆子は人に対して少し・ナントカと当てはめるのが好き。

        だが、全体を通して、わざわざドラえもんのひみつ道具を持ち出す必要があったのかは、理由がSF(少し・不明)
        理帆子の元彼若尾をあそこまで追い詰められている人格にしたのもSF。
        母が亡くなったり、郁也の登場もSF。
        理帆子が郁也にあそこまで心を揺さぶられるのもSF。
        所々急にくじらを出すのもSF。

        せっかく理帆子のキャラが良かったので、読後感のいいストーリーにしてほしかったな。

        こういうストーリーなら、もっと違う人格でも良かったような。

        ドラえもんのひみつ道具を題材にする、という奇抜な発想なら、せめてドラえもんという作品がもつ独特な雰囲気を無視しないでほしかった。
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        2018/10/14 by 豚の確認

      • コメント 2件
    • 他27人がレビュー登録、 95人が本棚登録しています
      ツナグ
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 構想が奇抜。面白い視点の小説だ。現実的かどうかはさておいて。死者と生者との間をツナグ話だ。それぞれの経験が交錯する様は複雑で、切ないなと思わせるストーリーの展開だ。歩美の心の葛藤が良い。最後にあっという展開も。なかなか楽しませてもらった。未読の小説も読んでみようという気になった。辻村ファンになりそうだ。 >> 続きを読む

        2019/03/05 by KameiKoji

    • 他19人がレビュー登録、 73人が本棚登録しています
      ぼくのメジャースプーン
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! riiriurie
      • 辻村さん2冊目。最後まで飽きさせない。自分の想像を超える展開にただ天晴れ。図書館本ですけど自分で購入したいと思う。残虐事件とそれに巻き込まれたふみちゃんと不思議な力を持ったぼくとその不思議な力の使い方を淡々と説明してくれる秋山先生。子供は時に大人より立派だよね。これが本屋大賞でもいいなぁ。
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        2018/07/15 by miko

    • 他11人がレビュー登録、 54人が本棚登録しています
      スロウハイツの神様
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 伏線の回収さがハンパなかった。こんな小説が書ける辻村さんの才能がすごすぎる。読み落としているところもあったので、上巻から再読すると伏線発見連発。 環の父親の後妻と息子が訪ねて来た時、その苗字を聞いたスーが莉々亜の身内と思ったところ。ここも伏線だったのか! ダークウェルの原作者の幹永舞。ミキナガマイ→音読みでカンエイブ→can able 。can とable どちらも可能(狩野)だ! 「凍りのくじら」の理帆子さんも登場。小説と小説が繋がってるいるのも嬉しい。上巻と下巻の表紙の絵も繋がっていますね。 >> 続きを読む

        2018/08/12 by かなかな

    • 他11人がレビュー登録、 58人が本棚登録しています
      スロウハイツの神様
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 脚本家であり、
        人からプレゼントされたという(!)アパート「スロウハイツ」のオーナーである赤羽環。
        環が一つ屋根の下で暮らしてもいいと思うメンバーを集め、生活している。
        人気作家のチヨダ・コーキをはじめとする、漫画家、画家、映画監督など
        クリエイター(志望も含む)があつまるトキワ荘的設定。

        良くも悪くも1人1人の個性が強く、
        ここのところ、多様性について考える機会の多い今の自分には
        非常に面白いキャラクター達だった。

        恋愛、仕事、将来への不安、
        ありがちなテーマではあるものの、7人(エンヤを含めたら8人)それぞれの全く異なるとらえ方が
        読んでいて全く飽きさせない。

        他の方のレビューにもあったが、上巻の最後の1ページはずるい。
        絶対に下巻を読まずにはいられない。
        >> 続きを読む

        2017/10/19 by アスラン

    • 他10人がレビュー登録、 71人が本棚登録しています
      鍵のない夢を見る
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 一般的なクライムノベルとは趣が異なるのだが、得も言われぬ静かな恐怖と、ごく普通の生活の中で起こりうる犯罪の香りをひしひしと感じて、怖くなった。

        さまざまな夢と理想を胸に秘めた人格は、社会や対人関係の衝突や軋轢で、壊れてしまうことが多い。それでも人格はイメージ通りの自分を貫こうと夢を見て、希望を抱く。第三者から見れば「イタイ」キャラになってしまっていても気がつかないまま。

        ふとした事で現実が危うくなってゆく様を5人の女性像に例えた著者の皮膚感覚はかなり鋭い。特出すべきは5人の女性の心理描写。リアル過ぎる。

        日常に潜むサスペンスとミステリーをあぶり出した力作。鍵がないのに夢を開こうと、もがく人々が明日もまたどこかで新聞にも載らない小さな事件を引き起こす。
        >> 続きを読む

        2017/06/16 by まきたろう

    • 他10人がレビュー登録、 34人が本棚登録しています
      冷たい校舎の時は止まる
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!

      • 辻村深月の「冷たい校舎の時は止まる」(上・下巻)を読了。

        雪の降る日に登校したのは、八人だけだった。
        校舎に閉じ込められ、外に出られなくなった高校生たちは、二カ月前の学園祭最終日に、同級生が飛び降り自殺したことを記憶している。

        しかし、その顔と名前がなぜか思い出せない。
        あの瞬間の五時五十三分で泊まった時計。
        出来事に深く関わっていたのに姿を現わさない担任教師。
        人が消えるたびに鳴るチャイム。

        死んだのはいったい誰だったのか?-------。

        この作品は、時空が歪み、異空間と化した校舎を舞台にしている。
        そのうえ、考えなければならない謎も普通ではない。

        確かにミステリとして一風変わった内容ではあるのだが、綾辻行人の「辻」の字をペンネームに入れた辻村深月(この作品のヒロインの名前でもある)のこのデビュー作は、上質な青春小説でもあった初期の本格ミステリの感覚を受け継いでいると思う。

        生活環境や性格の違う高校生それぞれが持つ強さと弱さ、クラス内の力関係などが、丹念に描かれていく。

        そして、偽った自分の心に逆襲される、一番意外なのは自分自身だった-----というような若者の心の揺れとミステリの手法としてのどんでん返しが緊密に結びつき、独特の世界を作り出していると思いますね。

        >> 続きを読む

        2019/03/01 by dreamer

    • 他9人がレビュー登録、 64人が本棚登録しています
      島はぼくらと
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! Tukiwami
      • 高校卒業という門出は、本土と離島ではだいぶ感覚が違う。同じ進学、就職でも家元、故郷を巣立つ精神的距離感がまったく違うように思える。

        島に残るという選択肢が極端に少ない環境の中、親は子育ての終わりを、子は家族との別れを、運命的な現実として受け止めなければならないタイミングが高校卒業なのではないだろうか。

        そんな離島の現実をリアル過ぎるほど克明に描出した著者の取材力に感服。観光、特産品の開発から過疎化、高齢化、後継者不足、空き家問題、Iターン、シングルマザーの活路まで社会が抱える課題の多くが、舞台の冴島に凝縮されていた。

        離島という社会の縮図を題材に地方の意味を考えさせてくれた作品。ラストシーンに描かれた希望を繋ぐ未来像に、中央集中政権が感じ取れない地域に生きる人々の誇りを感じたぜ!
        >> 続きを読む

        2019/01/03 by まきたろう

    • 他8人がレビュー登録、 33人が本棚登録しています
      冷たい校舎の時は止まる
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! Micchaaan
      • 何度読んでも、この下巻は読むスピードが若干落ちてしまいます(笑)

        決して面白くないわけではないんです。
        8人もいる登場人物を、丁寧に一人ずつ紹介していくので、その彼らの過去については、サクサク読む事が、私にはどうしても出来なくて。

        でもそれを乗り越えた先には、驚くべき事実が山盛りです!

        読むのはこれで二度目ですが、ある部分が明らかになった時の驚きは、やはり何度読んでも驚く、面白い真実です。
        >> 続きを読む

        2018/08/18 by ゆずの

    • 他8人がレビュー登録、 54人が本棚登録しています
      ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! Tukiwami
      • 久々の辻村さん。
        なるほど。題名の数字の意味が最後で分かる。こういうことだったのね。こういう流れに持っていける辻村さん。さすがだ。

        正反対の性格のみずほとチエミ。母親の存在も正反対だ。虐待のように自分の価値観をみずほに押し付ける母とただ娘のことが心配で過保護に接するチエミの母。みずほは結婚相手の啓太に救われたけどチエミは大地に遊ばれ捨てられた。

        チエミの母は最期まで娘のことを思ってた優しい母だったのが解ってホッとしたし友情も戻って良かった。
        >> 続きを読む

        2019/02/15 by miko

    • 他8人がレビュー登録、 39人が本棚登録しています
      子どもたちは夜と遊ぶ
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 辻村深月作品、2作品目。ネタバレを出来るだけ避けて書こうと思う。
        「冷たい校舎」同様、この作品もある程度まで読み進めたら、そこからが止まらなかった。
        あらすじだけ見れば、連続殺人を止めるために動く作品のように見える。だが、辻村作品がそれだけであるはずがなかった。幾重にも張られた伏線が、物語が進むほどに紐解けていく。その様がとても気持ちが良く、読むことがやめられなくなった。
        とにかく、ひとりひとりの登場人物たちの心情描写が綿密ですごい。そして、「冷たい校舎」の時も感じたが、その誰もが欠けて欲しくないという気持ちにさせてくれる。特に、月子。やはりこの作品に光を当てるのは、月子だと思う。ネタバレを含むので言及は避けるが、もっと見ていたいと思わせてくれた存在だった。

        一読では、まだまだ語るには足りていないという気がしている。この作品もまた、他の作品とリンクしているようだから、それらを読んでからまた戻ってこようかなと考えている。そのぐらい、深い作品だった。
        エピローグのじんわりとくる感じが、まだ冷めない……。
        >> 続きを読む

        2017/05/03 by ディンゴ

      • コメント 6件
    • 他7人がレビュー登録、 34人が本棚登録しています
      本日は大安なり
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 読み終えた後には爽快感、ハプニングも最後は
        まとまる、とあっぱれな気分になります。
        もしかして、この爽快感が「大安」?と思えるほど。

        ウエディングプランナーの仕事が、自分の仕事と少し
        似ている部分を持っていてのめり込みました。
        クレームだの面倒事だのが少なくないお仕事…
        それでも誰かの幸せのために奮闘し、自分も幸せに
        出会うことができた山井さんに拍手です。

        最後まで気を抜けないながら、共感することもできる、
        良いエンタメ小説です。
        >> 続きを読む

        2017/05/17 by Akane

    • 他5人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      子どもたちは夜と遊ぶ
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • うーーーん、長い!

        とにかく長く感じた

        この1冊読むのに1ヶ月程度かかってしまった
        これでまだ上巻、読了はまだまだ先になりそうです

        今まで読んできた本の中でも、かなり重たい話が続くので一旦別の本を読んで間を置きたいと思います。

        下巻を読み終えるのはいつになるのやら、、、


        内容としては続きが気になる展開でした

        「i」は誰なのか?浅葱は「i」に会えるのか?悪の手は狐塚たちにも及ぶのか?

        上巻でこんな感じの内容だとハッピーエンドではないのかな?

        今まで読んできた、この作者の本はハッピーエンドが多かったのですが、、、

        むしろ、これでハッピーエンドを迎えるとそれはそれで凄いけど


        とりあえず、気が向いた時に下巻も読んでみようと思います
        >> 続きを読む

        2016/06/10 by iatt

      • コメント 2件
    • 他5人がレビュー登録、 41人が本棚登録しています
      V.T.R.
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 2018/12 6冊目(2018年通算153冊目)。久々の辻村さんの作品。「スロウハイツの神様」に出てくるチヨダ・コーキが書いたという設定の本作、話がなかなか進まずに読んでいてうーむと思ったが、後半の展開はやられた!と思わされた。辻村さんの作品は世界観が繋がっているものが多いので、いつかその作品群をまとめて読む機会を作りたいと思う。感想はこんなところです。

        >> 続きを読む

        2018/12/21 by おにけん

    • 他3人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      太陽の坐る場所
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 短編で繋がってて、それぞれ別々の人物が主観になっている。
        華やかで目立つ人も地味な人も男も女もいて、それぞれの事情や視点がちゃんと書かれているのがいい。
        ドロドロも多いけど女の友情が光って気持ち良く終わる短編もあり。

        自分自身が同窓会全く無いので最初はちょっと羨ましかったけど終わりの方ではまったく羨ましくなくなったのは、いい事かわるい事かよくわからん。
        >> 続きを読む

        2017/02/10 by W_W

    • 他3人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      名前探しの放課後
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • おもしろかったーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

        これだけビックリマーク付けて伸ばしても足りない。

        ☆が5しか付けられないのが悔しい。

        それくらい、いやそれ以上面白かった。

        もう、辻村さん大好き!もう、なにこの読後感・・ちょーハッピー!!

        多分この面白さは、体験したものは言葉では語れないし、持ちあわせていない。もう、兎に角凄い、素敵な作品!もう、みんなに読んで欲しい!
        そして感動を楽しさを共有したい!

        いつかくんとあすなちゃん。とてもお似合い♪

        まさか、ラストでああいう真実が隠されているとは!?

        まんまと騙された。でも、騙されて良かったというか、こういうのがあるからおもしろい、辻村さんの作品を好きになり読むんだよな。

        この作品に出てくる人達に色々と教わったし、良い子、良い人達計りでもう・・涙が・・。

        いつか、あすな、秀人、甘木、椿、河野、小瀬、松永、三山、絢乃。

        このメンバー、最強だよ!!!もうみんな大好き!!!

        良いよな~。この名前だけ観てても全然飽きないし、直ぐ物語に入っていける、そして思い出して・・(´Д⊂グスン

        いやあ、この「名前探しの放課後」は自分の中の辻村さん作品で一番だな。もう、下巻の冒頭読んだ時点でもう面白かったし、最高傑作になるなと予感してた。当たりましたよ!最高傑作!!

        SFものでもある今作だけど矢張り人間描写、心理描写、青春描写がずば抜けていたし、ミステリの部分もしっかり練られていて文句の付けようがない!多分SFものだけ好きな人でも、ミステリだけ好きな人でも楽しめると思う。

        この作品「神作品」です!

        最後のラスト5行くらいでもう十分掴まれているのに更に心を鷲掴みにされた!

        なんだよー!あのラスト!!もうニヤニヤが止まりませーん笑

        面白かった。ほんとに面白かった。

        この作品も薦めて頂いたあすかさん有難うございました!
        また素敵な読書体験が出来ました!

        あー!読み終わるのが勿体無かったのに読み終えて仕舞ったー!!

        ああ、この余韻に暫く浸ろう。
        >> 続きを読む

        2015/05/15 by 澄美空

      • コメント 21件
    • 他2人がレビュー登録、 36人が本棚登録しています
      ロードムービー
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 2018/3 8冊目(通算40冊目)。短編集。辻村さんの作品は「太陽の坐る場所」を一番最初に読んだが、この作品はそれに近い感じ。思春期の頃の学校という世界とのつながり、友達とのつながり、そういう物が話のメインになっている。「冷たい校舎の時は止まる」を先に読んだ方がいいと書いてあったが、未読でも大丈夫だった。印象に残ったのは「ロードムービー」かな。雪の降る道もハラハラさせられたけど、結局ハッピーエンドになって良かったなと思う。感想はこんなところです。

        >> 続きを読む

        2018/03/13 by おにけん

    • 他2人がレビュー登録、 26人が本棚登録しています
      光待つ場所へ
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 2018/2 11冊目(通算29冊目)。辻村作品に出た登場人物のその後を描いた短編集。その様な性格の短編集の為、該当する作品を先に読んでからの方が話の筋的には非常に楽しめる。「スロウハイツの神様」のチハラトーコ、赤羽環や「凍りのくじら」の芦沢理帆子らが登場する。そういった面で、既に読んだ話のキャラを懐かしみながら読む面と、辻村作品に共通する登場人物の裏の心理を図りながら読む面色々と楽しめると思う。個人的にはチハラトーコが登場した短編が非常に良かった。感想はこんなところです。

        >> 続きを読む

        2018/02/23 by おにけん

    • 他2人がレビュー登録、 24人が本棚登録しています
      オーダーメイド殺人クラブ
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 途中まで女子中学生の人間関係の話がメインで、当方男なので正直そこまで楽しめなかったのと、このままいくと最後のオチはどっちに転んでもあんまし面白い話にならなそう、、、と思っていたら!!
        最後はちゃんと意外性のある感じになって読後感良好でした。

        読了後ネットで本書名をキーに検索したら著者と大槻ケンヂの対談があって夢中で読んだ。
        そうかー『凍りのくじら』のあれはあれだったのかあ、とか、著者と同い年の自分は、彼女も若い頃、オーケンの曲で同じ感情を共有してたんだなあとか、楽しくてしょうがなかった。

        >> 続きを読む

        2016/12/28 by W_W

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      水底フェスタ
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!

      • 辻村深月の「水底フェスタ」は、著者の転換点になった作品のような気がします。

        村長の息子で高校生の広海は、村が開催するロックフェスタの夜、東京でモデルをしている由貴美と出会った。
        彼女は、村に復讐するために戻って来たという。

        広海は、由貴美の復讐に協力を求められるのだった-------。

        山村を舞台とした物語は、最初のうち、謎めいた綺麗なお姉さんに高校生が憧れる、ひと夏の淡い恋を描くかのように始まる。

        しかし、復讐云々が提示されると雰囲気は一変し、純朴な高校生・広海が、穏やかに見えた村と住民たちの真の姿に直面する話に転調する。

        ロックフェスタをやるぐらい開放的だったはずの村の背後に隠された、根深い閉鎖性とその闇を、辻村深月は容赦なく抉り出す。
        そして、広海と由貴美の関係も、よりシリアスなものに移行して、作品自体がグイグイ深みを増していく。

        辻村深月は従来、主人公の成長や自分探しをテーマにすることが多かったが、この作品はそれを遥かに通り越していると思う。

        過酷な現実を前に、主人公は絶望し自失する。
        その様を静謐で美しい文章で綴る、非常に翳りの濃い物語になっていると思う。

        村内で力を持たなかった集落が沈むダム、という舞台装置の使い方も実に秀逸だ。

        >> 続きを読む

        2019/04/10 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています

【辻村深月】(ツジムラミズキ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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