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夫がうつ病になった漫画家の妻による,闘病コミックエッセイ.ライトで,あっという間に読みきれます.うつを患った自分にとっては,共感できる部分が多かったです.特にPart4-その11「ありのままを受け入れる」は,現在(2011/05/07当時)休職7か月目で近日中の復職を目指している自分にとっては,自分の今の心境(完璧に元通りになることなどできない.けれど,それで良いのだ)を後押ししてもらった気になりました.また,支えてくれている妻のありがたみに気づかせてもらえたことも,良かったです.うつ症状の描写も,自分の経験と照らして,共感できるものでした.なので,妻にも読んでもらいたいと思いました.ただ,意図的にシリアスにならないように笑いを織り交ぜ軽い感じで描かれているので,読み手によっては,「うつなんてさして心配する必要もない容易い病気」と解釈される恐れは感じます.そこは差し引いておく必要があると思います. >> 続きを読む
2014/08/25 by medio
貂々さんの描くイグアナがとてもかわいくて、読むと「わたしもイグアナ飼いたいな~♪」と思います。で、ネットでイグアナを画像検索して「…ムリ…(ФωФ)」となります。 >> 続きを読む
2017/08/16 by マチ子
夢だとかやりたいことだとか、そんなのってどうやって見つけましたか?自分には見つけられなかったな。他の人はどうなんだろう?仕事がつまらなくて、人間関係に悩まされて。そんなの当たり前、甘いよ。と怒られても、やはり苦手なものは苦手。ちょっとでもそう思ったことがある人に、お勧めします。「ツレがうつになりまして。」シリーズで売れっ子になった漫画家・細川貂々さんの自分ネタ漫画。成功者の貧乏時代ネタ。苦労自慢なんて、私は好きじゃなかったりするのです。でも、これはそういうのとちょっと違っていました。ここまで、ダメなコがどうやったら漫画家なんかになれるの?心配になります。「普通の生活」に順応できない女の子の話が描かれています。まず、高校を卒業する時に職がない。勉強は好きじゃないし、夢もないし、他に好きなこともみつからない。なにも決められずにそのまま卒業、家に引きこもる日々。家族の視線を感じてはいたたまれない思いに駆られる。何か親の目を逸らせる適当な仕事でもやるか。「だんごや」でアルバイト。(団子が好きだからというイージーな理由)あれ?ここまでは、「和菓子のアン」(坂本司)にそっくりなんですが(^^;)接客業が苦手なことに、働き始めてから気づいてやめる。職安から紹介された工場へお勤めに出る。休みが多いのが選択理由。工場を2社転々として、絵の勉強をしに専門学校に行こう!初めて自分の好きが見つかった気がする。ここでお話しが終わっていて、なんじゃこりゃ~?!な気分になります。この話には「またまた どーすんの?私」絵の学校編という続編があってですね。こちらをあわせて読まないと、彼女がどーすんのか?がわからない訳です。この内容では、とってもダメなコが、ダメなまま終わりそうにしか思えません。(それでも自分に対してとっても正直な人だなということは感じます。)この本のメリットとしては、これだけ、無気力な人間でも、結婚できるしいざとなれば仕事も(必死に真剣になれば)できるようになる。きっとそうなんだろうな。必死になれば。という淡い希望を与えてくれるところでしょうか?それと、仕事に生きがいやりがいを感じなきゃダメ。職業こそ自己実現の最高の表現型だなんて思わなくてもよさそうと思えることでしょうか。「何者」(朝井 リョウ)なんか読んで痛いな~なんて思っている人にお勧めです。世の中、そんな自意識に凝り固まっている人ばかりで成り立っていませんよ。ということを教えてくれるでしょう。 >> 続きを読む
2013/05/07 by 月うさぎ
「どーすんの?私」に続く、漫画家・細川貂々の青春時代を描いたコミック続編は「絵の学校編」流されっぱなし人生を送りつつ、それに順応できずに困っていた著者会社を辞めたくて辞めて、さあ、どうしよう。アルバイトしつつ専門学校へ通うという道を思い付き、ちょっと偉い自分を意識しつつ東京の専門学校に通い始める。その学校生活は、今までの世界とは別の人種、別の価値感が集まっている超自由で個性的な環境だった。そんな中で、違和感、無能感を募らせながらも、何かを学ぶ彼女。みんなひとりひとりちがっていいんだよね。目標がなくたって生きていていいと思う。ごく当たり前のことなんだけれど、その当り前を納得するのに回り道もするし、自分で結論をださないといけないんですよね。人から言葉で教えられたのでは、たぶん、本当に心が納得しないんでしょう。追い詰められないと動けない人っている。私もそうだと思うし、たぶん細川さんはもっとそういう人。あがいて何かやってみる。自分が動けば、周りも動き出す。流れに乗り、抗い、さらに何かやってみる。そんなことの繰り返しなんじゃないかな。普通の人の人生って。謙虚で心を開いていれば、いいものがいっぱい入ってくる。それをキャッチできる人であるように、心がけたいものです。【おまけ】貂々さんの通った学校というのは「セツ・モードセミナー」らしい。学校見学に行って、コーヒーブレイクの時間に、セツ校長自慢のコーヒー(100円)をいただいてみたくなりました。マンガではカツ・モードセミナーとされています。 >> 続きを読む
「ツレがうつになりまして。」の3作目。ツレうつの後日談です。1~2巻目と違い、うつを克服した後のお話しですので、闘病記ではありません。彼らがこの本を出したのは、お礼の気持ちと、うつの方を応援したいという気持ちからだそうです。人の不幸話を笑いたいという意地悪目線の人は、思い切り外しますから読まぬように。先日近所のクリニックでたまたま、見かけた言葉なのですが「治るというのは病気のなかった自分に戻ることではありません。それでは、また病気になるかもしれない自分になるということです。治るというのは、病気を経験して病気にならない別の生き方をする新しい自分になることです」これは、まさに、それが事実であることを感じさせてくれる本。うつの方。病気から解放される人生って、実際にアリですよ。希望を失ってはいけません。世の中はうつを知りたがっていた!?「ツレうつ」を出版して、うつの経験者が次々とカミングアウト。貂々さんの元を訪れては自分語りをしていらっしゃるようになったそうです。ウツの方も、本当は話したいことがたくさんあるんですね。彼ら夫婦のその後には、人生の様々な転機がやってきたようです。出産と子育て、ドラマ化・映画化、ペットのイグアナの死…。一方、仕事についても新しい人生が開けるのです。無職になったツレさんに、クラシックの仕事、あこがれの人に会うなど ウツから脱した彼にはいいことがいっぱい。うつになることで開けた人生があった。って訳です。だから、彼らはドラマ化の話が来たときに思いました。ものすごい美談になってた脚本を見て。 「なんか腹が立つ」そして、こう要求します。「病気をかくしたりしない」「最終的には病気になったことを誇りの思うようになる」この2点。これだけは、脚本にいれて欲しい。と。闘病のお話はない替わりにご本人がうつを振り返る『ツレのつぶやき』が挿入されています。「全体的なエネルギー欠乏症」「他人に対する思いやりとか配慮とかいったものが希薄になる。自分勝手で迷惑な人になる。暗くて無口でワガママなのだ」上でも下でもなく まん中でいることをめざす。いろんな人がいてもいいんだ。そんな人生を生きることにしたそうです。ほんとに病気になってよかったね。(*^_^*)でも、それを言えるまでには7年が必要だったのかな。自分事だったら、やはり大変だと思いますね。 >> 続きを読む
2013/03/05 by 月うさぎ
【細川貂々】(ホソカワテンテン) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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