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中野独人

著者情報
著者名:中野独人
なかのひとり
ナカノヒトリ

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      電車男
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      • ひとりの青年が、ネット上の巨大掲示板「2ちゃんねる」に、ある体験を書き込んだ。

        電車の中で酔っ払いに絡まれる女性を勇気を振り絞って助けた。
        数日後、彼のもとに、かの女性からお礼のカップが届く。

        二十二歳のその日まで女性とまったく縁がなかった彼は、動転し掲示板に助けを求める。
        「電話をかけたい。もう一度話したい。でもどう話しかけたらいいんだろう。」
        見るにみかねた掲示板の投稿者たちが、彼にアドバイスを始めるのだった-------。

        今や日本で最も有名になった匿名青年「電車男」の物語だ。
        この中野独人の「電車男」は、その投稿の一部始終をまとめた抱腹絶倒のノンフィクションだ。

        一見はやりの純愛ブームに便乗した愛の物語のようだが、この顚末には、恋をしたことのある人なら誰にでも覚えがある、恋愛への欲望と計算とぶざまが惜しげもなくさらされているという点で、「裏ソナタ」とでも言うべき等身大の魅力に満ちていると思う。

        そして、チャーミングなのは、何と言っても、よってたかって彼に忠告をするネット投稿者たちの存在だ。
        彼らのほとんどが、実は彼と同じように日頃、女性と接触のない男性たちで、それゆえ、そのアドバイスは時に深読み、時に迷走、そして暴走する。

        生まれて初めて女性に電話をかける「電車男」を励ます言葉が「小学校の時に最初で最後の下着泥した勇気でよければくれてやる!」。

        やがて彼は、見知らぬネット投稿者に支えられ、「電車男」は、愛と勇気に彩られた奇跡の二カ月を生み出すことになるのだが-------。

        この物語を空前絶後の恋愛と見るか、マインドコントロールされた若者の貧しい恋愛劇ととるか、はたまたすべてが仕組まれた壮大な作り話と割り切るかは、読み手の感性にかかっていると思う。

        この小説は、笑って笑って、そして最後に訪れる奇跡の瞬間に心揺さぶられる一冊だ。

        >> 続きを読む

        2018/10/27 by dreamer

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