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日常と見えてこない非日常。戦争っていう程ドンパチは無いけど、理不尽さはある。終始ハッキリしない内容に好みは分かれるかも。個人的には好きな部類。 >> 続きを読む
2019/10/30 by hiro2
『となり町戦争』(三崎亜記)〈集英社文庫〉読了。「戦争」というのは何かのメタファーだと思い、コミカルな内容を想像していたのだが、本当に戦争で、アイロニーに満ちたストーリーだった。もちろん僕たちは戦争を「否定」することができるし、否定しなければならないものだと感じている。(中略)では、「現にここにある戦争」を、僕たちは否定することができるのであろうか?(P92-93)という言葉は、本当にその通りだと思う。軽い読み物を、と思って読み始めたので、ダメージがデカかった。次に読むものは軽いものでありますように。作者の名前から女性かと思っていたが、男性にとって都合の良さそうな女性が出てくるので「もしや」と思って調べると、男性らしい。ちょっと、ラブロマンスはもう一つだったかな。 >> 続きを読む
2021/03/06 by IKUNO
7つの短編が収録された一冊。一作目の『二階扉をつけてください』は少しSF的でブラックユーモアが効いていて、世にも奇妙な物語で放送されそうなストーリー。ほかの作品も微妙な異世界感があり、その設定を特に掘り下げることはないのですが、その感覚も不思議と楽しめました。 >> 続きを読む
2015/09/28 by ikomot
この三崎亜紀の「失われた町」は、小説すばる新人賞を受賞した「となり町戦争」に続く、著者の長編2作目で、オムニバス形式で綴られる本格SF大作だ。三十年ごとに、行政区画上のひとつの「町」の住民が、人智の及ばない原因で、すべて消えてしまう世界。しかし、人々はなんとかして、消滅という理不尽な運命に抗おうとしていた。大切な人を失った人、特殊な体質ゆえに、消滅を生き残った少女、消滅に対抗する国家機関「管理局」に所属する女性。これら七つのエピソードで、重層的に語られた、さまざまな人々の思いが、三十年という時間を経て、ひとつになり、プロローグへと戻っていく構成が、実に素晴らしいと思う。 >> 続きを読む
2019/06/12 by dreamer
同作者原作の「となり町戦争」の映画版をみたことがありますが三崎亜記さんの本を読むのは初めて。映画をみたときは面白げではありながら無理が多くて映画じゃ持たないなと感じてましたが、こういう短編の文章で読むのは楽しい。このイマジネーションはアニメ向きなのかもしれないですね。亡くなってしまいましたが、今敏監督にアニメ映画化をしてもらいたかったような作品たちです。なかなか楽しめました。 >> 続きを読む
2018/07/28 by motti
不思議な短編が4つ。正面から理解しようと思うと、「???」ですが、「そういうこともあるかもなぁ~」と思えば面白いお話達でした。(10.07.03 読了) >> 続きを読む
2015/06/17 by のこ☆
市と町の合併は吸収合併なのか乗っ取りか。反対運動自体も裏で操作されていたり、マスコミの報道も偏っている。皆が信じていることが真実とは限らない。 >> 続きを読む
2018/06/17 by tomolib
友人の紹介で冒頭の「二階扉をつけてください」目的で借りたら、怖すぎて二作目を読むのを躊躇したくらい。実際にはどれも違った趣で、情緒的な作品もあった、けど、いかんせん、冒頭作品のインパクトが強すぎ、正直私にはなんでこれがタイトルじゃないのか不思議なくらい。「バスジャック」では、手に取らないなあ。 >> 続きを読む
2015/02/12 by umizaras
誰にも刻まれない明日だとしても、生きる。そんな悲しみのなかに爽やかさの残るようなラストが好きです。突然の喪失と向き合い寄り添う人々の優しい喪失と再生の話という側面と、某原発事故をも彷彿とさせる国による国家機密の暗部はの社会風刺が絶妙なバランスの三崎さんの作品で大好きです。必死になにかと向き合い越えていこうとする住人の人々の裏で情報操作、思念操作などが行われていること、など救いのない部分に向き合わなければならない人がいる現実まできっちり描き彼らの苦悩まで切り取っているところが作品としての深みだと思います。個人的には沙弓さんと幡谷さんの話と紙飛行機の話と西山係長の第五分館だよりと黒田さんと梨田さんの話がほんとうに好きです。真相に深く関わっている沙弓さんの苦しみも共に歩く幡谷さんとなら向き合っていける。他の人々もみんな失ったものと向き合って、今の大事な人ともまた向き合うということにたどり着いていて素敵でした。最後の梨田さんの、他の全ての人に顔を覚えてもらえなくなるより、一番大事な人の顔を覚えられる方を選ぶに決まってるじゃないですか。があまりにも素敵で。きっとそれだけでは割りきれないものも沢山あるけど、それもすべて抱き締めて笑う梨田さんの笑顔はほんとうに素敵なんだろう。例え誰にも刻まれない笑顔だとしても。公式には幻覚とされてしまう町の不可解な現象。それらがすべて刻まれない明日だとしても、それでもいきていく。そんな素敵な話でした。 >> 続きを読む
2018/11/10 by kaoru-yuzu
【三崎亜記】(ミサキアキ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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