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略して"タニハピ"と呼ばれる大型ショッピングモールを舞台に、8人の男女が仕事、恋愛、結婚と悩みながらも奮闘する姿を描いた恋愛小説。読んでる途中で相関図が欲しくなった。人間関係が複雑に絡み合っていて一度読んだだけでは、この人誰だっけ…?と何度か読み返すことも多かった。現実でもそうかもしれないけど、人によって呼び方が違うのも混乱する原因の一つかも。北川徹と実咲夫妻を例とすると、徹サイドと、実咲サイドという風にそれぞれの視点から描かれる物語はどれも面白く、視点が変わることでまた違った捉え方になるのも面白い。実際はそんなものかもしれないなー、なんてリアルに共感できる作品。ほんの些細なことで誤解して、喧嘩になったり、いつもなら気にならないことも、ちょっと勘に触ったり、なんでもないような日常が、本当はとてつもなく幸せだったり。そういう"小さな小さな幸せ"に気付くことができるかも。 >> 続きを読む
2016/09/29 by starryeyed
哀しいストーリーも、心温まる物語も、近くに海の気配を感じる。だから、とても優しく、とても厳しい。海に行きたくなる、懐かしくなる、そんな短編連作だった。 >> 続きを読む
2015/02/06 by 笠原小百合
飛鳥井千砂はファッションが好きなんだなって思う。どの作品を読んでも色使いのことやファッションアイテムのことになんらかの形で触れている。あとは登場人物の名前も好き。水原園ってきれい。その弟が行とか。 >> 続きを読む
2014/06/29 by Aki
何度か読んでいますが…あまり好きにはなれない女だけれど、出てくる女の子たちに全然共感できないからかな結婚や同性愛、友情など織り交ぜたような小説です >> 続きを読む
2015/05/07 by tomi
本は、まあまあ読むほうに入るのかもしれない。とはいえ、ここのところ、図書館利用ばかりで、随分と本屋さんへ行っていないことを再認識してしまった。本屋さんの、あの独特の空気感は、とても好きだ。しかも、本屋さん・店舗毎に微妙な味わいの違いがあるのがいい。ここに収められている10編、10名の作家さん。すべての作家さんの作品を読んでいるわけではないが、それぞれいい味わいがある。もちろん、好みもあるが、新しいテイストを感じられる本でもある。 >> 続きを読む
2015/06/21 by けんとまん
おもしろかったーーー!!!!飛鳥井さんの作品は矢張りハズレがないなあー!今まで読んできたもの全て当たり!うんうん、こういう感じが良いし飛鳥井さんらしい。読んでいて滑らかに進んでいく感じと嫌味、雑味が無い感じ+ごく平凡な登場人物たちの素のそれこそ素知らぬ顔が垣間見えてとてもよかった。連作短編集。この作品の根幹、根っこにあるものは誰もが誰かに影響を与えているということ。この作品には「ゆうちゃん」という女優さんが毎話出てくる。最初は子役、話数が重なるたびに「ゆうちゃん」も歳を重ねて恋愛をしたり結婚をしたり色々なことを経験していく。それに伴い1話1話に出てくる登場人物たちも共感したり嫌ったりする。その一方みんな恋愛や仕事で悩んで日々もがいていく。その中で時に「ゆうちゃん」に救われたり逆に自分は・・・と思ってしまったり。でも、変わらずあるのは誰かは誰かに影響を与えているんだなと。それだけで人は前にすすめるんだなと。素知らぬ顔をして実は多くのことを考え飲み込み日々過ごしていってる。でも、絶対経験したこと体験したことは無駄にはならない。上に誰かの役に立っている。そう思わせてくれる作品だなと。一つひとつのお話にはそんなに大きな起伏も動きも無いんだけどそれでも読み進めていく中で「これでいいんだ」と思わせてくれる、前に進む勇気みたいなものを与えてもらえる、とても有意義な且つ有用性のある作品。そして有意義で有用性のある時間を頂けたと心から思える。ほんとに読んでいて楽しかった!恋愛小説といったら飛鳥井さんか辻村さんかな。前者はこてこて、後者は一捻りもふた捻りもある恋愛小説だけでは語りきれない感じがある。要はどちらも好きということ。繰り返しになるがほんとに読んで良かった!!こういう平凡な日常が一番得難いことなんだなと改めて思った。自分も何気ない日々に感謝しつつ過ごしていこうとそんな風にも思わせてもらえた。最後に一言だけ。「ありがとう」 >> 続きを読む
2016/04/11 by 澄美空
好きな作家さんが参加してたので読んでみた。短編のアンソロジーだし、サラッと読むのにいいかな。 >> 続きを読む
2015/01/11 by moonchild
1編ずつお話は終わるけど、彼らのその後がちらちらと見えてくる。ページを行きつ戻りつするのが苦手ならメモを最初からとるのもいいかと思う本。自分の過ごしてきた日々とこの本の設定がほぼ同時期なので、「懐かしい」とも。私的考え方は1編目の主人公とほぼ同じでしたが。(10.06.12 読了) >> 続きを読む
2015/06/09 by のこ☆
小川糸さんの物語が、ずば抜けて良かったです。亡くなった彼と行くはずだった旅行先に1人で向い、悲しみ、喪失から再生していく物語。2回読んで2回とも涙が出た。隣にいるのが当たり前と思っていた人が、突然もう二度と会えなくなる。それも、些細な事で喧嘩別れしたあとだったら悲しみと後悔、自己嫌悪は計り知れないだろう。いつも隣にいる人を大事にしなければ。「10時間近くかけて陸路ではるばる来た道のりを、帰りは飛行機で一気に戻る」長い悲しみから、一気に解き放たれたように思えた。飛鳥井千砂さんの話も好きでした。旦那の実家で過ごすお正月、色んな事に気を遣って、でも空回りになってしまったり…だけど楽しかったって最後に思えて良かった。 >> 続きを読む
2015/12/30 by もんちゃん
飛鳥井千砂さんの作品はハズレが自分の中ではほんとに無い。毎回楽しませてもらえる。この作品も多分に漏れず楽しませて貰った。なんだろう・・・このひりひり感は・・・もう癖になって仕舞う。読み始めた時は正直「うーん・・・」と思ってしまったが読み進めていく内にそのモヤッとした感じがなくなりひたすらに夢中になり翻弄され虜になっていた。もう・・・ほんとに堕ちました。主人公の女性は不倫をしていてでもそれは相手の家族にも知られていないし相手にも迷惑をかけていない・・・だから私はルールを破っていない、犯していないと信じ行為を続けていく。そんな中やんちゃで「家族の癌」と思っていた弟が突然派手派手しい女を連れて来て「彼女だ」と言い、その彼女は礼儀もなっていない、敬語も使えない、常識も良識もない、私からしたらありえない女。その女が来てから私の平和で平穏な日常は崩れていく。それを阻止するべく弟の女に会いに行った。それと時を同じくして母親の不審な言動にも気付きあろうことか今度は父親が実は会社にいないことまで知ってしまってもう私はどうして良いのかわからない。挙句の果てには家族の事で窮地に陥り不倫相手、やさしいやさしい彼に救いを求めたら・・・。最後に私は今まで一度も行ったことのないところへ導かれるように行ってしまう。見ず知らずの男と・・・。真面目に見えても実は色々と疚しい事、後ろめたい事って実はみんな抱えていたりするのかもとちょっと思ってしまった。そりゃそうだ、この世の中完璧な人などいない。この作品のタイトルも「あー、そういうこと!」と思ってしまった。「私は誰で、どこに行く。名前はなにで今居るところは?」確かにそう言われてみればそうなのかも。人や環境から与えられたものや言葉、それこそタイトルはあるけどじゃあ、果たしてそれはほんとに自分なのか・・・?この作品を読んで改めてその不確実なものが自分の周りには実は溢れているんだなと思った。まあ、全てがネガティブなものばかりではないけれど。しかし、おもしろかった。このひりひりとした感じは久々に味わった。何時ぶりだろうと思ったら辻村深月さんの作品を読んで以来だなと。辻村さんの作品もこういう風にひりひりとした感じがとても強くてでもそれが嫌じゃなくてむしろ心地よくて・・・結構自分はこういう作品好きなんだなあと再認識させれれた。あ、また、辻村さんの作品読みたいな。このなんとも言えない浮遊感のある読後感・・・堪らない。この作品はたまたま図書館で飛鳥井千砂さんの作品が並んでいる棚をふと見た時にもう1冊借りたいなと思ったのだが何故か心が「こっちだ!」と言っていたのでこちらを選んで借りてきたのだけれど心の声に従って正解だった。こんなに楽しい読書体験をさせて頂いたのだから。それにしても飛鳥井さんの作品はハズレがないなあ。 >> 続きを読む
2016/05/26 by 澄美空
【飛鳥井千砂】(アスカイチサ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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