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沖大幹

著者情報
著者名:沖大幹
おきたいかん
オキタイカン

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      水危機ほんとうの話
      カテゴリー:河海工学、河川工学
      4.0
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      •  皆さんは伝言ゲームというものをやったことがあるだろうか。一つの文章を数人で順々に伝えて行くというチームで競うゲームだ。多くの場合、話した内容が段々と変わって行く。特にチームの人数が多ければそれだけ変わる可能性も高くなる。もちろん、一番内容が変えず、正確に情報を伝えたチームが勝利者となる。

         現代社会は情報化が著しいので、そんな伝言ゲームのような情報変質が起こり易いのではないか、と筆者は懸念する。というのも、ブログや掲示板など誰でも安易に情報発信ができてしまうため、不確かな情報でも拡散してしまう危険性がある。

         なぜ冒頭にこんな話をするかというと、この世界に広まっている水に関する話には、そんな変質した情報が多いからである。二十数年前までは考えられなかったことだが、近年は水に対する関心も高まっており、様々な場所で水の情報を得ることがある。

         科学とは疑うことから始めるものであり、本書は水の問題以前に、何ごとも疑ってかかる、つまり一歩止まって考えてみることの重要性を示してくれる。

         例えば地球は「水の惑星」と呼ばれているけれど、実際には表面の約七割を水が覆っているだけで(地下水や氷河もあるが)、その成分のほとんどは鉄とニッケルで出来ている。

         こういう見方はちょっと意地が悪いかもしれないけれども、他には「木が多い所に水があるのではなく、水の多いところに木がある」という話も印象的であった。よく考えれば当たり前なのだが、人は一度思い込むと中々考え直せないようだ。

         だから、例えば砂漠に木を植えるというプロジェクトも、たくさん水が無ければ意味をなさない。

         そんな水に関する偏見や誤解を解くには本書は良いものになるだろう。水に関してよく知らない、という人に対しても、章末にまとめがあるのでそれを読むだけでもわかりやすい。

         水は今や一大産業である。ミネラルウォーター市場は言うに及ばず、ウォーターサーバーやスーパーでの水販売、はてはお風呂やトイレなども水関連の商品だ。そういったお金の関わる分野でもあるため、水に関する情報には、少しばかり注意したほうがいいかもしれない。
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        2014/09/30 by ぽんぽん

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