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鏑木蓮

著者情報
著者名:鏑木蓮
かぶらぎれん
カブラギレン

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      東京ダモイ
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 第52回江戸川乱歩賞受賞作の鏑木蓮の「東京ダモイ」を読了。

        この作品は広義の歴史ミステリと言うべきもので、約60年前にシベリアの捕虜収容所で起きた日本人中尉殺人事件の謎を、現代から解き明かそうという壮大な物語なんですね。

        元抑留者の老人が、シベリア時代の思い出を歌った句集を出すことになり、自費出版会社の営業部員が、京都府綾部市の老人の自宅を訪れる。

        その頃、ロシアから来日した元収容所看護婦の死体が舞鶴港で発見され、案内役の若い医師が失踪する事件が発生するのだった。
        それを知った老人は「遅きに失した」という謎の言葉を残して姿を消してしまう。

        残された句集の原稿から、医師の祖父にあたる中尉が、厳寒の収容所の屋外で、あるはずのない鋭利な凶器で首を切り落とされた事件が浮かび上がってくる。

        老人は、その犯人を俳句の中で告発しているらしいのだ。
        誰がなぜ、どんな方法で中尉を殺したのか?
        そして、ロシア人女性殺しとの関連は?-------。

        複雑に錯綜する謎の手掛かりを求めて、営業部員と女性上司、京都府警の刑事二人が、それぞれの角度から俳句の解読に挑むことになるんですね。

        だが、句集に出てくる五人の俳号と実名の特定もすまないうちに、医師の死体が発見され、謎はますます深まっていくのだった-------。

        このようなストーリーの展開から明らかなように、この作品は、基本的には"暗号解読テーマのパズルストーリー"なんですね。

        俳句を暗号に仕立てたアイディアは斬新で、解読の過程にも、かなりの説得力があると思う。
        だが、この作品を他の多くの暗号ものから隔てているのは、何と言っても収容所の描写の圧倒的なリアリティーと、戦争の記憶を風化させてはならないという、明確な社会的メッセージだと思う。

        この二つの特徴が、この作品に奥行きを与え、読後の印象をより深いものにしていると思いますね。

        >> 続きを読む

        2018/08/28 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      見えない鎖
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 自分を捨てて消え去った母親、何者かに殺害された父親----そこからすべての悲しみの連鎖が始まった。

        "業"をその身に背負ってしまったかのような有子の人生は、苦難の連続だった。

        人間の生活は、不幸せの連続であるが、だからといって人間の生活は、不幸なのかというと、そうとばかりは言いきれない。

        しかし、さらに彼女は、さまざまな事態に直面していく。
        母との再会、犯人の自殺、そして叶わぬ恋-------。

        不安、疑念、沈黙、葛藤、不幸せ、そして真相。

        この作品は、一人の女子短大生が自分の道を歩き始める姿を描いた、ヒューマン・ミステリの実に味わい深い作品だと思います。

        特に、他人との競争ではなく、自分の内面と向き合い、精神の充実を重んじるヒロインの生き方に魅かれましたね。

        >> 続きを読む

        2018/05/13 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      白砂
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 私は意外と楽しめました。犯人は途中で分かりましたが、ストーリーはよかったかなと思います。 >> 続きを読む

        2015/12/06 by madison28

      • コメント 1件
    • 2人が本棚登録しています

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